日本ハム(☆12対3★)西武 =リーグ戦7回戦(2024.05.15)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:北山 亘基(3勝1敗0S)
敗戦投手:隅田 知一郎(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(5号・1回裏3ラン),郡司 裕也(4号・3回裏2ラン),水野 達稀(1号・7回裏ソロ)

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◆日本ハムが大勝。日本ハムは初回、万波の3ランで先制に成功する。その後は、3回裏に郡司の2ラン、7回には水野のプロ初本塁打となるソロが飛び出すなど、終わってみれば19安打で12得点を挙げた。投げては、先発・北山が5回3失点で今季3勝目。敗れた西武は、投手陣が崩壊した。

◆日本ハムは前日の山崎に続き、デーゲームを得意にしている北山亘基が先発。ナイターの北山は通算3勝9敗に対し、デーゲームでは通算8勝2敗で防御率1・55。今季は4月20日ロッテ戦が完封、同29日オリックス戦が7回無失点と、合計16回を投げてまだ失点がない。「昼男」がチームの連勝を伸ばせるか。

◆会心の「新庄トリック」が決まった。3点リードの2回2死一、三塁。日本ハム新庄剛志監督(52)が出したサインは「フォース・ボーク」だったとみられる。打者松本剛のカウントが1-1となり、一塁へのけん制を1球挟んで、トリックプレーを敢行。まずは一塁走者のスティーブンソンが二塁へスタートを切った。それを見て西武の先発左腕、隅田はボークを犯さずに一塁へけん制も、一塁手の村田はスティーブンソンを追いながら二塁へ送球。その瞬間に三塁走者の水野が本塁へスタートした。スティーブンソンは最終的に一、二塁間に挟まれて盗塁死となったが、その間に水野が生還して4点目を奪った。この会心のトリックプレーは今季初めて仕掛けて大成功。新庄監督もバンザイをして喜んだ。フォース・ボーク走者一、三塁の場面で行われるサインプレー。三塁走者に背を向ける左腕投手に対し、2人の走者が連動して動くことでけん制動作に動揺を与え、ボークを誘発し三塁走者が生還すること。この場合の「フォース」は「強制する」の意味。ここから解釈が拡大し、右投手の場合でも一塁走者が故意に飛び出し、守備陣の注意を引きつける間に、三塁走者がホームを陥れるプレーに対して用いられている。

◆日本ハムが5連勝し、2カード連続全勝、今季初のエスコンフィールド6連勝となった。1回2死一、二塁から万波中正外野手(24)の右越え5号3ランで先制。2回2死一、三塁では、一塁走者アンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が二盗を試みて投手のけん制を誘い、一、二塁間に挟まれる間に三塁走者の水野達稀内野手(23)が4点目の生還を果たした。3回無死一塁では郡司裕也捕手(26)が右越え4号2ランを放ち、突き放した。5回2死二塁では、石井一成内野手(30)が中前適時打を放ち7点目。6回にはアリエル・マルティネス捕手(27)の左前2点適時打などで、さらに3点を追加し、今季初の2桁得点を奪った。7回先頭の水野が右中間にプロ1号を放てば、7回1死満塁、万波の左前適時打で今季最多を更新する19安打と、勢いが止まらなかった。中8日で先発の北山亘基投手(25)は4回に3点を失うも、打線の援護もあり、5回86球を投げ3安打3失点で、3勝目を挙げた。

◆/ついに出た\スピードも、パワーもある水野達稀がプロ初ホームラン?プロ野球(2023/5/15)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/6xqKcSM7vv

◆/技アリの豪快弾\ライナーで右方向へ万波中正が先制3ラン?プロ野球(2023/5/15)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球#lovefighters pic.twitter.com/oIIIJ9qeuS

◆日本ハム郡司裕也捕手(26)が"ブルペンカメラ破壊弾"を放った。4点リードの3回無死一塁で右越え4号2ランを放ち、打球は右翼ブルペンにある投球動作を撮影するカメラを直撃した。外角高め、ボール気味のストレートを、逆方向に運びフェアゾーンに入れ、さらにカメラに当てる「えぐいぜ郡司」の達人芸。ベンチで打球の行方を確認した郡司は「ブルペンのカメラを破壊してしまったようです。どうしましょう」と「しんぱい郡司」になっていた。

◆日本ハムは14、15日と2日連続で平日デーゲームを開催し、2試合計4万6000人が来場した。球団の狙いは「子どもたちへの教育的な観点も重視し、学校単位で学生のみなさまに教育旅行や課外活動で来場いただき、野球やエスコンフィールドを楽しんでいただく機会を提供するため」。道内小中高生が14日に32校、約4800人、この日は27校、約3500人来場。2日で8000人を超える生徒が、好調日本ハムの連勝を見届けた。

◆西武のルーキー村田怜音内野手(22)が日本ハム7回戦(エスコン)の一塁守備で負傷し、途中交代した。7回1死満塁で万波のファウルフライを追い、フェンスに激突。トレーナーらが駆け寄り、しばらくした後に立ち上がって、足を引きずりベンチへ退いた。松井監督は「ひざと顔、首もネットに当たっている」とし、次戦以降の出場については「病院に行くので検査結果次第」とした。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が3試合連続打点を挙げた。6回1死満塁で左前へ2点適時打。「自分以外の選手がほとんど打っていたので、何としても打ちたかった。勝っていようと、あそこで打たないとフラストレーションがたまっていたと思う。流れに乗れてよかったです」。前夜の食事は「ビーンズ(豆料理)」だった4番が、大勝の中でも存在感を示した。

◆日本ハム郡司裕也捕手(26)が"カメラ破壊弾"を放った。4点リードの3回無死一塁、右越えに自己最多の4号2ラン。打球は右翼ブルペンにある投球動作を撮影する約30万円相当のカメラを直撃し、損壊した。修理代は球団が払うとのことで「あんしん郡司」。チームは新庄政権最多19安打で今季初の2ケタ12得点を挙げ5連勝。19年8月4日以来1746日ぶりに貯金を7に増やした。祝福...されたかった。4点リードの3回無死一塁、郡司は西武隅田の高め直球に反応した。うまく逆方向にはね返すと、打球はぐんぐん伸び右翼ブルペンに設置されたカメラに直撃。壊れてしまった。「ベンチに帰ったら『お前カメラ壊してたぞ。あれ30万するぞ』って言われまして。いや『おめでとうが先だろ』って思いましたけど」。自己最多20打点に伸ばす記念弾は、いろんな意味で思い出に残る1発となった。不安なのは弁償費用だが、試合後はおとこ気を見せた。「30万円でホームラン1本打てるなら、いくらでも払いますよ。返ってきますから」。ただ、試合中の事故でもあり、勝利に貢献した貴重な"一撃"だ。当然、選手に支払いを要請するわけは、ない。小村球団社長は「球団でお支払いさせていただきます。なんぼでも(ホームラン打って)壊してください」と、うれしそうだった。36試合中23試合で三塁スタメン。2月のキャンプで"デビュー"した当初は本職の捕手に加え一塁、三塁、左翼のどこかでレギュラー奪取を狙う"流れ者"的立場だったが、徐々に定着してきた。「最近はエラーすると、もっとやらなきゃと思う。ピッチャーにもチームにも申し訳ないなっていう。そんな自分に驚いてますけど、だんだんなんかサードっぽいメンタルになってきたのかな」と、強い欲求が芽生えてきた。2日連続の平日デーゲームで、学校単位での観戦者は計8000人を超えた。お立ち台で子どもたちに「課外授業で野球の試合を見られるって最高だと思うんですけど、あしたから通常授業に戻るので頑張ってください」とゲキ。いいことばかりじゃない。自らにも「勝ってかぶとのじゃないけど、ここからが大事」と言い聞かせた。弁償は免れたが、いつ何が起きても動じないよう、常に程よい緊張感を持ちながら、グラウンドに立つ。【永野高輔】▽日本ハム万波(1回に右翼へ決勝の先制5号3ラン)「自分自身、少し驚きのある本塁打だった。外の真っすぐをうまく捉えられて、しっかり伸びてくれた」

◆日本ハム・スティーブンソン外野手(29)が来日初の3安打と気を吐いた。「1番左翼」で出場し、初回に左前打で出塁し、万波の3ランで生還。一塁走者だった2回2死一、三塁では、けん制を誘って一、二塁間に挟まれ、三塁走者の生還を"アシスト"した。「アメリカとはスタイルが違うけど、いろいろなことに挑戦できて楽しい」。4打席すべて出塁し初盗塁も記録。試合後は「ヨ~(パン)」と初の一丁締めもこなした。

◆初回2死二、三塁、日本ハム万波中正外野手がチームトップとなる決勝の右越え5号3ランを放った。「自分自身、少し驚きのある本塁打だった。外の真っすぐをうまく捉えられて、しっかり伸びてくれた」。初めての逆方向への1発に加え、今季初猛打賞も記録。21打点もチームトップで「キャンプ含めて今年一番自分の感覚が良くなっては来たので、もっと上のステップに行きたい」と、さらなる高みを見据えた。

◆大勝の裏に「新庄トリック」あり。5連勝で今季最多の貯金7とした日本ハム新庄剛志監督(52)は「フフッ...聞きます? 」とニヤリ。2回に今季初めて繰り出した奇襲を説明した。新庄監督 (一塁走者は)ギャンブルスタートっていうか、ピッチャーが動いた瞬間にスタートを切って、(けん制が来ても)そのまま止まらずにセカンドに行き、サードランナーはファーストがセカンドに投げた瞬間にホームに走る作戦。選手がキャンプからやってきたことを、ただ、やってくれただけ。3点リードの2回2死一、三塁。一塁走者のスティーブンソンは西武隅田の投球前に二塁へスタート。その動きを見て隅田は一塁へけん制し、一塁手のルーキー村田が二塁へ転送した瞬間に、三塁走者の水野が本塁へ突入して生還した。新庄監督 はい、完璧。ファーストがルーキー村田君というのもポイント。必死なので間違いなくセカンドに投げる。いわゆる「フォース・ボーク」での得点も含めて今季最多の19安打12得点。「このまま連勝を重ねて貯金11まで持っていったら交流戦にいい形で入れる」。自信が深まる1勝となった。【木下大輔】

◆日本ハム水野達稀内野手(23)が、ついにプロ初本塁打をマークした。7回に西武本田の変化球を捉え、右中間最深部へ1号ソロを運んだ。3月のオープン戦期間中に新庄監督から「レギュラー手形」を渡された成長著しい3年目のホープが、大勝で今季2度目の5連勝となったチームに花を添えるメモリアルアーチを放った。水野がお立ち台で思わず本音を吐露した。「やっと出たな」。7回先頭で126キロのチェンジアップを捉えた。「伸びろ、伸びろ」と願った打球は右中間最深部のスタンドへ吸い込まれた。記念球も「もらいました。バッテ(打撃用手袋)と交換しました」と譲ってくれたファンに感謝した。意外にも3年目での初アーチ。新庄監督も「俺、第1号って知らなくて。ずっとファームの試合を見てるからか...ホームランをいっぱい打ってるイメージがあって」と驚いた。イースタン・リーグで通算8本塁打の水野は「1軍で打たないと記録に残らないので、早くこっちで打ちたかった」。通算85試合、226打席目でついに飛び出した。飛躍の3年目は新庄監督から「レギュラー手形」を渡されて臨んでいる。3月8日DeNA戦の試合前練習中。指揮官が近づいてきて「今のレギュラーは万波君と水野君だよ。誰にも言わないでね」。突然の通達に驚いたという。ただ、2月の春季キャンプからチャンスをものにし続けて手に入れた遊撃レギュラーの座だ。「下手なことできないなって気は引き締まりました」。もちろん最後まで手放すつもりはない。攻守で絶賛成長中の水野が、このまま快進撃を続けるチームの中心で躍動し続ける。【木下大輔】水野達稀(みずの・たつき)2000年(平12)7月30日生まれ、香川県丸亀市出身。丸亀城西で3年夏に甲子園出場。JR四国を経て21年ドラフト3位で日本ハム入団。22年開幕戦で「9番遊撃」でスタメンデビュー。通算85試合出場、打率1割9分8厘、1本塁打、15打点。今季推定年俸950万円。171センチ、75キロ。右投げ左打ち。

◆中8日で先発した日本ハム北山亘基投手(25)が、4回に3点を失うも、打線の援護もあって5回3安打3失点で3勝目を挙げた。6日のソフトバンク戦は自己最短3回0/3を7安打、自己ワースト6失点KOも、連敗は阻止。「長いイニングを投げることはできませんでしたが野手がたくさん点を取ってくれたので感謝したい」。今後は2軍で再調整し、状態を整え1軍復帰を目指す。

◆4連勝中の日本ハムが一回に先制した。2死二、三塁から万波中正外野手(24)が右翼席に5号3ランを放ち、「打ったのはストレート。最亘基(さいこうき)です!」。この日の先発・北山亘基投手(25)がお立ち台などで、〝最高〟な気持ちを自分の名前にもじって表現する「最亘基」をまねた。

◆日本ハム・郡司裕也捕手(26)が4-0の三回無死一塁で4号2ランを放った。打球はカメラが設置されている右翼ブルペンの側壁を直撃。郡司は「ブルペンのカメラを破壊してしまったようです。どうしましょう」と首をすくめていた。

◆日本ハムがともに今季最多の19安打12得点で大勝し、5連勝とした。一回に万波の3ランで先行し、三回には郡司が2ラン。中盤以降も手を緩めず得点を重ねた。北山が5回3失点で3勝目。西武は投手陣が崩れた。

◆日本ハム・郡司裕也(26)が三回に放った4号2ランは右翼屋外ブルペンに設置されていたカメラを直撃した。「ベンチに戻ったら『お前、カメラ壊したぞ。あれ30万円するぞ』といわれて...。『球団でどうにかしてください。僕の知ったことじゃないので』って」と苦笑。小村球団社長も「給料から天引きしておく」とジョークを飛ばす中、郡司は「30万円でホームラン1本打てるなら、いくらでも払いますよ」と話していた。

◆2024年版「新庄トリック」も出た! 日本ハムは新庄剛志監督(52)就任3年目で最多となる19安打で大勝。今季2度目の5連勝で、貯金は7に膨らんだ。「完璧。キャンプからやってきたことを、選手がただただやってくれただけ」。3本塁打も飛び出した中、ご満悦だったのが二回のプレーだ。2死一、三塁、打者・松本剛の場面で一走・スティーブンソンがスタート。西武の左腕・隅田が一塁へ牽制(けんせい)球を投げ、挟まれている間に三走・水野が生還した。いわゆる「フォース・ボーク」と呼ばれるサインプレーの一種。サインを出した背景には牽制を誘発できる左腕であることに加え、新庄監督は「ここもポイント。ルーキーが一塁。(西武D6位)村田君は必死なんで、間違いなく(送球が)二塁にいく。(入団)7年半ぐらいの選手だったらあの作戦はないかな。そういうところの僕の判断はよかった」と自らの頭を指さした。水野も「準備はしていた」と胸を張り、七回にはプロ3年目で初のアーチも放った。実は新庄監督は3月8日のDeNAとのオープン戦(横浜)の試合前、守備練習中の水野に「もう万波君と水野君は今年のレギュラーに決めたから」と耳打ちしていたという。水野が入団した2022年は新庄監督が就任した年。「ある意味、同期。『今年ダメだったら、辞める』といわれているので、優勝するしかない」と不退転の覚悟を口にした。(東山貴実)「ボークを強制する」の意味で、2人の走者が同時に動くことで投手を動揺させ、ボークの誘発を狙うサインプレー。プレートを外さずに牽制を偽投するとボークとなることから、特に左腕に対し、一、三塁で行われることが多い(一塁に投げるのをやめて三塁や本塁に投げようとするとボークとなる)。近年では右投手に対しても一、三塁で走者が仕掛けるプレーをこう呼ぶことがある。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
24102 0.706
(↑0.009)
-
(-)
107151
(+7)
85
(+3)
23
(+1)
30
(-)
0.259
(↑0.001)
2.050
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
21141 0.600
(↑0.012)
3.5
(-)
107120
(+12)
106
(+3)
17
(+3)
31
(+3)
0.239
(↑0.008
2.590
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
17182 0.486
(-)
7.5
(↓0.5)
106109
(+1)
123
(+1)
18
(+1)
13
(-)
0.238
(↓0.005)
3.040
(↑0.11)
4
(-)
楽天
16201 0.444
(↓0.013)
9
(↓1)
106125
(+3)
139
(+7)
13
(-)
28
(+1)
0.243
(↑0.003)
3.420
(↓0.1)
5
(-)
ORIX
15202 0.429
(-)
9.5
(↓0.5)
10697
(+1)
108
(+1)
14
(-)
14
(+1)
0.233
(↑0.001)
2.500
(↑0.07)
6
(-)
西武
13240 0.351
(↓0.01)
12.5
(↓1)
10692
(+3)
133
(+12)
19
(-)
21
(-)
0.212
(↓0.001)
3.140
(↓0.25)