オリックス(☆6対4★)ロッテ =リーグ戦6回戦(2024.05.14)・沖縄セルラースタジアム那覇=
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ロッテ
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ORIX
100001605140
勝利投手:西野 勇士(3勝3敗0S)
敗戦投手:東 晃平(1勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】岡 大海(4号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆ロッテが降雨コールド勝ちで連敗ストップ。ロッテは初回、角中と山口の適時打などで3点を挙げ、先制に成功する。続く2回表には岡のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西野が5回1失点で今季3勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックス8年ぶり沖縄主催試合に先発した東晃平投手(24)は、4回2/3を4失点と、今季初めて5回持たずに降板した。開始から雨が降る中、苦しい立ち上がりとなった。1回は3失点。先頭の岡に二塁打、藤岡は左前打でいきなり無死一、三塁を背負った。友杉にスクイズを決められ、まず1点。さらに角中、山口にも、ともに単打の適時打を食らった。味方に1点を取ってもらった2回には、1死から岡に左越えソロを被弾。得意のシンカーが甘く入った初球をとらえられた。すぐにまた3点ビハインドとなった。3、4回も走者を出しながら追加点は許さず。5回は2死一、二塁で交代を告げられた。地方球場は1軍では初。ファームでは東大阪など経験がある。登板前日には「マウンドの土が軟らかい感じの球場が多い。あんまり好きではない。硬い方がいいです」と対応を思慮していた。原因はそれだけではないだろうが、序盤に思わぬ内容。今季ここまで1勝2敗ながら防御率1・35と安定した投球を続けてきた右腕が、落とし穴にはまった。

◆オリックス8年ぶり沖縄主催試合は、6回表の開始まもなく強い雨で中断となり、そのままコールド負けとなった。東が1回に3点を先制されるなど、5回途中4失点で3敗目。打線は6安打を放ちながら、中川の適時打の1点にとどまった。8日の秋田での楽天戦、11日の宮崎でのソフトバンク戦に続き、地方球場で3連敗となった。チームの良くない流れを変えようとしたのか、いつもなら中嶋聡監督(55)が対応する報道陣への囲み取材に、まず水本ヘッドが登場。それが終わり、しばらく間を置いて、指揮官が姿を見せた。「こういうね、ちょうど攻撃が終わった瞬間に降るなんて、素晴らしい...そこまでかいっ! っていうぐらい悪い流れじゃないですか」と、試合が成立した直後に雨脚が強くなったことを、自虐的な表現を交えながら振り返った。中嶋監督は3戦連続1得点に終わった打線に関して言及。「ほんとにかみ合ってないですよね。1本ずつ出てるんやけど、それがまとまって出ないというか...。ここぞのところでつながらないといけないので。それはもう1回考えていかないといけない。そういう時の場所で、やっぱりかえす打撃をする人らがいなきゃいけない」と話した。20敗目を喫し、借金は今季最多5に膨らんだ。チーム状況については指揮官は「切り替えをせなあかんの繰り返しなので。終わったわけでも何でもないですし、まだ5月ですし。どこかで振り切っていかなきゃいけないところは必ずあるんで。それがなかなか来ないなっていうのは、思いますけど」と言葉をつないだ。

◆ロッテ岡大海外野手(32)が兄にささげるバースデーアーチでチームの連敗を止めた。初回の第1打席で二塁打を放ち、そのまま先制のホームを踏むと、2点リードの2回の第2打席にはダメ押しの4号ソロを放った。12日の日本ハム(エスコンフィールド)では自身初の1試合2本塁打を記録し、2戦連発となった。この日は兄大介さんの36歳の誕生日。「そういう時に打てたのはうれしい」と祝砲をあげた。チームの連敗も3でストップ。「やっぱりチームに貢献できた一打が打てたっていうのが1番うれしいです」と振り返った。「ヒロミナイト」が沖縄でも開演した。

◆ロッテ友杉篤輝内野手(23)はプロ入り後初の3番起用に応えた。「3番遊撃」で先発出場。初回の第1打席では無死一、三塁から先制のセーフティースクイズを決めた。「1、2番の先輩方が100点の形でやっていたので僕は流れ止めないように」と自らの仕事を全うした。吉井理人監督(59)は「3番に入る人がなかなか見つからなかったので、友杉だと(ボールが)バットに当たって前に飛ぶので何か起こるかなと思った」と起用理由を語った。友杉は5回の第3打席にも左前安打を放った。試合日より前に打順を伝えられ「びっくりしましたけど、やることは変わらないので、気にせずに来ました。最近調子は良くなかったんですけど、最後の打席は(バットを)振っていけたのでそこは良かった」と手応えをつかんだ。

◆ロッテは降雨コールドで勝利し、連敗を3でストップした。先発の西野勇士投手(33)は4回まで毎回先頭打者に安打を浴びるも、5回6安打1失点と粘投した。地方球場で、さらに雨が降る中での投球。「ぬかるんでいるというか、ちょっと緩みはあった。制球がちょっと定まらないところもあったし、回の先頭をほとんど出しちゃって苦しい展開だったけど何とか粘っていけたので、それは良かった」と振り返った。吉井理人監督(59)は「すごい体が重そうに見えて、コントロールがいつもの西野じゃなかったけど、よく踏ん張った」とねぎらった。グレゴリー・ポランコ外野手(32)が先発から外れたことについて、同監督は「北海道でもあまりいいスイングじゃなかったので1回休憩して。明日は出ます」と話した。

◆ロッテは今季2度目の引き分けとなった。吉井理人監督(59)は「何回かチャンスがあったので、やっつけなければいけない試合だったと思います」と振り返った。4回にグレゴリー・ポランコ外野手(32)のソロで先制するも、打線は3安打に抑えられた。吉井監督は「カスティーヨは左の方がいいっていうデータがあったんで、左を並べたんですけども、失敗ですね。これはもう作戦が失敗したんで、選手たちは頑張ってくれた」と自戒した。先発の種市篤暉投手(25)は今季最多の8回122球を投げ、7安打8奪三振無失点と力投。指揮官は「立ち上がりが、あんまりよくなかったんですけども、変化球がだんだん良くなってきて、しっかり投げてくれました」と評価した。17日からはここまで1勝8敗と苦戦中の日本ハムのとの3連戦。「いつも通り自分のできることをしっかりやってくれたらいいと思ってます」と7日以来のホームゲームで勝利をつかむ。

◆オリックスのルイス・カスティーヨ投手(29)は先発予定のロッテ戦(沖縄セルラー)に向け、ショートダッシュなどで調整。来日2年目で初の沖縄での登板へ「大阪と気温も環境も違うけど、頑張るだけ」と力を込めた。昨季まで所属した古巣のロッテとの今季初対戦については「特に意識することなく投げるだけ」と冷静。練習前にはマウンドの感触を入念にチェックし「(土が)ちょっと固かった。僕にとっては投げやすいかな」とうなずいた。

◆オリックスのスタメンが発表された。2016年以来、8年ぶりの沖縄開催となった試合で、豊見城市出身の宜保翔内野手(23)が「8番・二塁」で今季初の先発出場する。連敗ストップへ、東晃平投手(24)が先発登板する。

◆ロッテ・種市篤暉投手(25)が15日のオリックス戦で先発する。調整を終えて「初めての球場で初めてのマウンドですが、前回同様自分らしい投球をして、最少失点で抑えられるように頑張ります! 今回も千賀さんのグラブを使わせていただきます!」と意気込んだ。今季は6試合に登板し2勝3敗、防御率4・19。前回6日の西武戦(ZOZOマリン)では7回3安打無失点の力投で、今季初登板した3月30日以来の勝利を手にした。その際に「SENGA」と書かれた赤色のグラブを初めて公式戦で使用。2019年に千賀(現メッツ)と自主トレをしたときにもらったもので、これまでは家に保管していたが「流れを変えたかった」と試合で使い始めた。パワーをもらい2試合連続で好投を目指す。

◆ロッテ・角中勝也外野手(36)が「5番・左翼」で出場し、一回に左前適時打を放った。5日の楽天戦以来のタイムリーに「沖縄と相性が良いみたいです笑 次の打席も頑張ります!」と笑みを浮かべた。オリックス先発、東の立ち上がりを攻めた。一回は先頭の岡が左中間へ二塁打で出塁すると、藤岡も左前打で続き、友杉のセーフティースクイズの間に先制。友杉もセデーニョのフィールダースチョイスで出塁し、1死一、二塁から角中が外角直球を上手く捉えた。ベテランの存在感は健在だ。18年目の今季は20試合に出場し、打率419(43打数18安打)と絶好調。状態などを考慮されて3試合ぶりにスタメンに名を連ねるとさっそく結果を残した。

◆ロッテ・岡大海外野手(32)が「1番・中堅」で出場し、二回に左越えの4号ソロを放った。2試合連続のアーチに「チームが勝つために何とか一本と思って打席に入りました。最高の形で追加点を取ることができて良かったです」と喜んだ。絶好調だ。12日の日本ハム戦では2本塁打を記録。この日も一回に左中間への二塁打で出塁し、先制のホームを踏んだ。打線の起爆剤になると、二回は真ん中低めのシンカーを上手く捉えて左翼席へと運んだ。

◆試合は五回終了後に悪天候のため、中断に入った。試合前から振り続いていた雨が、五回以降に強まり、五回裏の終了後に試合中断がアナウンスされた。試合はロッテが序盤に4得点。オリックスも一回に中川のタイムリーで1点を返した。オリックスの沖縄での主催試合は2016年以来、8年ぶりの開催だったが、雨天による厳しいコンディション下でのプレーが続いていた。

◆試合はロッテがリードしていた六回、悪天候のため、コールドゲームが宣告された。試合前から振り続いていた雨が、五回以降に強まり、五回裏の終了後に試合中断がアナウンスされた。試合はロッテが序盤に4得点。オリックスも一回に中川のタイムリーで1点を返した。オリックスの沖縄での主催試合は2016年以来、8年ぶりの開催だったが、雨天による厳しいコンディション下でのプレーが続いていた。

◆ロッテは降雨コールドで連敗を3でストップさせた。試合開始から雨が降りしきり、五回を終えると一度試合が中断し、そのまま試合終了した。打線が10安打4得点。けん引したのは「1番・中堅」で出場した岡大海外野手(32)。一回に左中間への二塁打で先制のホームを踏むと、二回には左越えの4号ソロを放った。2試合連続のアーチに「チームが勝つために何とか一本と思って打席に入りました。最高の形で追加点を取ることができて良かったです」と喜んだ。先発した西野も粘投。5回76球を投げて6安打1失点に抑え、3勝目を手にした。打たせて取る投球で三回は1死一、二塁としたが、セデーニョを遊ゴロ併殺打に抑えるなどピンチでも落ち着いたマウンドだった。

◆泣きっ面に〝雨〟だ。オリックスは悪い流れを引きずったまま、六回表で降雨コールド負け。今季3度目の3連敗で5位に転落し、借金は今季最多の5。中嶋聡監督(55)は厳しい現実に苦笑いするしかなかった。「ちょうど(試合が成立する五回の)攻撃が終わった瞬間に(強い雨が)降るなんて、素晴らしい...。『そこまでかいっ!』っていうぐらい悪い流れじゃないですか」試合前から降り続いていた雨の影響があったとはいえ、言い訳できない試合内容に指揮官の嘆きは止まらなかった。中10日で先発した東は、一回に連打と犠打野選などが絡んで3失点。登板2試合連続で一回に複数失点している右腕に「その入りのところはもう一回、ちゃんとやらないといけない」と修正を求めた。打線は直後の一回に中川の適時打で1点を返したが、三、四回には併殺打で好機が消え「やっぱり(走者を)かえす打撃をする人らがいなきゃいけない」と投打で悩みの種は尽きない。2016年以来、球団8年ぶりの沖縄開催となった試合で敗戦。5月に入っても苦境を抜け出せない現状に、中嶋監督は「(悪い流れを)どこかで振り切っていかなきゃいけない」と覚悟をにじませた。(織原祥平)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
23102 0.697
(↓0.022)
-
(-)
108144
(+1)
82
(+4)
22
(-)
30
(+2)
0.258
(↓0.003)
2.030
(↓0.04)
2
(-)
日本ハム
20141 0.588
(↑0.012)
3.5
(↑1)
108108
(+4)
103
(+1)
14
(-)
28
(+1)
0.231
(-)
2.580
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
17181 0.486
(↑0.015)
7
(↑1)
107108
(+4)
122
(+1)
17
(+1)
13
(-)
0.243
(↑0.004
3.150
(↑0.03)
4
(-)
楽天
16191 0.457
(↑0.016)
8
(↑1)
107122
(+4)
132
(+1)
13
(+1)
27
(+1)
0.240
(↓0.001)
3.320
(↑0.07)
5
(1↓)
ORIX
15201 0.429
(↓0.012)
9
(-)
10796
(+1)
107
(+4)
14
(-)
13
(-)
0.232
(↑0.001
2.570
(↓0.1)
6
(-)
西武
13230 0.361
(↓0.01)
11.5
(-)
10789
(+1)
121
(+4)
19
(-)
21
(+1)
0.213
(-)
2.890
(↓0.01)