楽天(☆4対1★)ソフトバンク =リーグ戦6回戦(2024.05.14)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
0000100001520
楽天
02020000X4601
勝利投手:ポンセ(3勝2敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗8S))
敗戦投手:有原 航平(3勝3敗0S)

本塁打
【楽天】石原 彪(3号・4回裏2ラン)

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◆楽天は2回裏、平良の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた4回には、2死一塁から石原の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ポンセが6回1失点9奪三振の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆楽天ポンセが14日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)で先発する。15日の同戦を含めて球界では異例の平日デーゲーム開催。小中学生対象の職場体験などがあり、多くの児童らが来場する。今季3勝目を狙う助っ人右腕は「悪い言葉を吐かないようにまずしたい(笑い)」とジョークを交えつつ「情熱、愛をマウンドで見せられればいいかなと思ってます」と意気込んだ。

◆楽天が毎年恒例にしている平日デーゲームを前に、今年で7回目(20年はコロナ禍で中止)となる「楽天イーグルス弟子入り体験・職場体験」が行われた。約300人がグッズショップでの商品陳列やレジ打ち、インフォメーション業務、YouTubeのコンテンツ制作、チア体験など、スタッフに学びながらさまざまな職種に挑戦した。楽天モバイルパーク外のEAGLE STAGEでは、3人の児童がMCを体験。体操の「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道が登場したステージを一緒に盛り上げた。多くの楽天ファンが見守る前でマイクを握った参加者は「緊張したり、かんでしまったりしたんですが、いい経験になりました」「みんなの前でしゃべるのは楽しかったです」「学校の人なら大丈夫ですけど、知らない人の前で話すのは緊張しました」などと感想を話した。試合前、「弟子入り体験・職場体験」について問われた今江敏晃監督(40)は「一番は職場体験をして、イーグルスに関わるような仕事を将来したいなと思ってもらえるのがこちらとしてはうれしいですけど、雰囲気を味わって、また、この球場にプラベートでお父さんとお母さんと一緒に行きたいなと思ってもらえるのが、一番うれしいと思います」と力を込めた。

◆ソフトバンクが楽天に敗れ、連勝が「5」で止まった。有原航平投手(31)が6回5安打4失点、4四球で今季3敗目を喫した。2回無死一、三塁で平良に先制適時打。外角低めフォークを左前へ運ばれた。なお無死満塁では併殺崩れの間にさらに1失点。4回は2死一塁から石原に2ランを被弾。仙台は日本ハム時代の19年から5連敗中と苦手にしており、この日も鬼門を克服できずに6連敗となった。打線も5回に奪った1得点のみ。得点圏に3度走者を進めるも、相手先発のポンセを打ち崩すことはできなかった。勝てばシーズン35試合目で貯金「15」となり、1965年(昭40)の南海以来59年ぶりとなる記録だった。

◆やはり、データというのは「正直」なものだろうか。ソフトバンクが敵地・仙台で楽天に完敗。連勝が5でストップした。杜(もり)の都で今季初先発となったエース有原が、ピリッとしない。2回に先頭島内を四球で歩かせると、一塁へのけん制悪送球もあって無死二塁にピンチを広げた。続く鈴木大の左前打で無死一、三塁とされると、平良にフォークボールを左前に運ばれ、先制打に。さらに1点を許した。「四球はこういう結果につながりやすい。きわどいボールは(相手打者が)振ってきてなかったし、僕自身も思ったところに投げられなかったのは大きいかなと思う」と悔やんだ。4回は2死走者なしから辰己に四球。石原にカットボールを左翼席に運ばれ、3号2ランにされた。「四球もそうですし、打たれたボール、ホームランも甘い球。そういう部分をしっかりしなきゃいけない」。6回107球を投げ、4失点(自責3)。試合後、有原は悔しげに唇をかんだ。日本ハム時代の2019年から、仙台での登板試合はこれで6連敗となった。「(仙台? )分からないですけど、結果がよくない。次はチームを勝ちに導けるように頑張りたい」と雪辱を誓った。エースが序盤に失点しての完敗試合。小久保監督は有原の投球に「まあ、そんな時もあるでしょう」と責めはしなかった。連勝ストップにも貯金13を抱えて首位を快走しているだけに、悲観する様子はない。ただ6回以降は1安打無得点。「負けるにしても4-2とか4-3とかの展開にできた試合だったなと、そういう振り返りはします」と淡々と話した。ビハインドの状況でも、登板間隔が空いていた中継ぎの又吉、津森を投入。「今日は負けましたけど、(中継ぎ陣の登板で)有効的に使えたととらえましょう」とサバサバとした表情で球場を後にした。【佐竹英治】

◆ソフトバンクが敵地・仙台で楽天に完敗。連勝が5でストップした。-先発の有原はボールが先行した小久保監督 そうね、まあま、そんな時もあるでしょう。-楽天先発のポンセはよかった小久保監督 前回の対戦とは全然違いました。一度登録を抹消してしっかり調整している。出力もものすごく上がっていましたね。-2番今宮の調子が落ちている小久保監督 そうね。いろいろ試行錯誤はしているんですけどね。苦しんでいますね、今は。-10日ぶりの敗戦で12球団一番遅い10敗目小久保監督 (今の時期は)勝敗はほとんど気にせずやっていますけど、負けるにしても4-2、4-3の展開にできた試合だったなと。-リリーフはずっと抑えている小久保監督 今日も津森は出さないでいいと言っていたけど、(登板間隔が)空いていたんで。倉野投手コーチが使っておきたいということだった。又吉も登板が空いていたので。

◆"得点圏の鬼"のソフトバンク9番三森が気を吐いた。4点を追う5回1死二塁。楽天ポンセの初球、内角148キロ直球を右前に運んだ。3試合連続の適時打でこの試合唯一の打点をマークした。「ビハインドの展開でまず1点を、と集中しました」。これで今季の得点圏は13打数9安打で、驚異の打率6割9分2厘。強力打線の中で勝負強さを発揮している。

◆平日デーゲームで、きらりと光った。楽天平良竜哉内野手(25)が本拠地楽天モバイルパークで初スタメンを飾り、同地初安打&初打点をマーク。2回無死一、三塁、フォークを拾うように左前へ運び先制適時打を決めた。「サヨナラとかそういうのじゃないと僕の刺激を上げるのはまだ足りないです。めっちゃうれしいですけど。もっと打ちたいという欲が強いんで僕は」と控えめに喜んだ。スイング軌道を巡りコーチ陣とぶつかったこともあったという。「このままではプロの投手は絶対に打てない」と指摘され、以前は下からバットを出すイメージだったが、上からたたくように意識改革。「1軍でまさか僕がこうやって打ってるっていうのは想像もつかなかった」。プロ初スタメンの8日オリックス戦(秋田)でプロ初安打、10日西武戦(ベルーナドーム)は代打で2点適時打を放ち初打点。この日の一打で出場3試合連続安打とした。チームは連敗を2で止め、ソフトバンクの6連勝を阻んだ。他の4球団が負け越す首位相手に唯一の勝率5割と善戦。勝利に貢献した平良は「僕には本当に少ないチャンスしかないんで。まずはそこでつかみ取れるように」と力を込めた。がむしゃらにアピールを続けていく。【山田愛斗】

◆売り出し中の楽天石原彪捕手が、確信歩きで3号2ランを決めた。2点リードの4回2死一塁、カットボールを強振。多くの学生が訪れた左翼席に1発を運んだ。「前、日ハム戦で(本塁打性の打球が)ファウルになったんで。これはいったなっていう。ちょっと確信しました」。ポンセが先発した4月2日の日本ハム戦(エスコンフィールド)でプロ初アーチを放っており、この日も強力援護した。

◆楽天は毎年恒例の平日デーゲームを前に、今年で7回目となる「楽天イーグルス弟子入り体験・職場体験」が行われた。小中学生がグッズショップでの商品陳列、場内清掃などに挑戦。今江監督は「職場体験をしてイーグルスに関わるような仕事を将来したいなと思ってもらえるのがこちらとしてはうれしい」と話した。この日は高校生や専門学生も含め児童、学生約9600人が試合観戦した。

◆杜(もり)の都の守護神が首位ソフトバンクを制圧した。楽天則本昂大投手(33)が3点リードの9回から登板。強力打線を3者凡退に仕留めた。先頭緒方、続く栗原をいずれも二ゴロ。代打中村晃は150キロ直球で中飛に封じ、力強く右手を突き上げた。楽天モバイルパークでは4月12日以来のセーブシチュエーションで、今季8セーブ目。開幕からの連続無失点を13に伸ばした。「もちろん、勝てたことは良かったですし、今日みたいな試合運びを毎試合できるようにやりたいなと思います」理想的な試合展開だった。2回に平良の先制適時打などで2点を先行。4回には石原の3号2ランでリードを4点に広げた。投げては4月30日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で5回8失点と炎上したポンセが、6回1失点でゲームメーク。酒居、宋家豪、則本のリリーフ陣は危なげなく無失点リレーを決めた。5連勝と勢いに乗るソフトバンクを止めた。「前回、コディ(ポンセ)がやられた相手に気持ちを強く持ってやり返していた部分があり、なんとしても勝ちをつけてあげたかった。石原がホームラン打って、守備も守って、やり返すことができたんじゃないかなと思います」とチーム一丸での勝利に胸を張った。

◆楽天が快勝した。二回に平良の適時打などで2点を先制し、四回に石原の2ランでリードを広げた。ポンセが6回5安打1失点で3勝目。ソフトバンクは連勝が5で止まった。有原が序盤に制球に苦しみ、6回4失点で3敗目。

◆楽天は今江監督が2軍時代から目をかけていた平良と石原が躍動し、首位を独走するソフトバンクに快勝した。本拠地では初の先発出場となった2年目の平良は二回無死一、三塁から、フォークボールに食らい付いて左前に先制適時打。過去3年で1試合しか1軍出場のなかった石原は、2―0の四回に貴重な追加点となる3号2ランを放った。今江監督は昨年5月に1軍打撃コーチとなるまで2軍で指導していた。平良の活躍を「(昨年の)秋から期待している中で出てきてくれてうれしい」と喜び、石原にも「チームにとって非常に大きい存在になりつつある」と目を細めた。

◆楽天・平良竜哉内野手(25)が本拠地初スタメンを飾り、先制打を放った。「気持ちで打とうと思っていた。めちゃくちゃ気持ちよくて興奮した」0-0の二回無死一、三塁。有原が投じた6球目、外角に沈むフォークボールを拾い上げるように左前へ運んだ。2年目の右打者が披露した技ありの一打に、昼下がりのスタンドは耳をつんざく歓声に包まれた。試合前、スコアボードに目を見開いた。「6番・左翼・平良」のスタメン表示。「まさか相手は右投手なのに...(心が)グサッと刺された」。対右投手は開幕から4打数無安打。コーチ陣とは打撃指導で意見をぶつけ合ったこともある。なんとか抜てきに応えようと打席に向かった。沖縄・前原高-九共大-NTT西日本を経て入団。170センチ、78キロと大柄ではないものの、パンチ力が魅力。打撃を生かすため、2月の沖縄キャンプから人生初の外野守備に取り組んできた。石原、ポンセと並んだ本拠地初のお立ち台。平日デーゲームながら2万4043人の観衆が詰めかけた客席からは、沖縄出身の平良に向けて指笛が響き「あの音には反応するし、あの音だけでもうれしい」と感謝した。今江監督も「もっと早い段階で先発出場していたはず」と資質の高さを再評価。期待の打者が〝琉球魂〟を胸に暴れる。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
23102 0.697
(↓0.022)
-
(-)
108144
(+1)
82
(+4)
22
(-)
30
(+2)
0.258
(↓0.003)
2.030
(↓0.04)
2
(-)
日本ハム
20141 0.588
(↑0.012)
3.5
(↑1)
108108
(+4)
103
(+1)
14
(-)
28
(+1)
0.231
(-)
2.580
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
17181 0.486
(↑0.015)
7
(↑1)
107108
(+4)
122
(+1)
17
(+1)
13
(-)
0.243
(↑0.004)
3.150
(↑0.03)
4
(-)
楽天
16191 0.457
(↑0.016)
8
(↑1)
107122
(+4)
132
(+1)
13
(+1)
27
(+1)
0.240
(↓0.001)
3.320
(↑0.07)
5
(1↓)
ORIX
15201 0.429
(↓0.012)
9
(-)
10796
(+1)
107
(+4)
14
(-)
13
(-)
0.232
(↑0.001)
2.570
(↓0.1)
6
(-)
西武
13230 0.361
(↓0.01)
11.5
(-)
10789
(+1)
121
(+4)
19
(-)
21
(+1)
0.213
(-)
2.890
(↓0.01)