西武(☆6対2★)楽天 =リーグ戦9回戦(2024.05.12)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:今井 達也(3勝0敗0S)
敗戦投手:岸 孝之(1勝4敗0S)

本塁打
【西武】長谷川 信哉(1号・4回裏3ラン)

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◆西武は1点ビハインドで迎えた3回裏、中村剛と蛭間の適時打で2点を奪い、逆転に成功する。続く4回には、2死一二塁から長谷川の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・今井が7回2失点7奪三振の好投で今季3勝目。敗れた楽天は、投打ともに精彩を欠いた。

◆楽天は西武今井達也に21年10月15日から11連敗中だが、この間おとなしいのが主砲の浅村栄斗。浅村と今井の通算対戦成績は61打数11安打、3本塁打の打率1割8分。楽天1年目の19年に16打数5安打、20年に2打数1安打と、移籍2年で打率3割以上をマークも、連敗が始まった21年以降は43打数5安打、打率1割1分6厘とさっぱり。今日は天敵の今井相手に猛打を見せられるか。

◆楽天辰己涼介外野手(27)が、ピンチで目測を誤るミスを犯した。1点をリードした3回2死一、三塁、4番中村剛がバットの先で捉えた打球は中前への飛球となった。だが長打警戒でやや深めに守っていた中堅辰己は、目測を誤りスタートが遅れた。慌てて前進するも打球はポトリと落ち、同点の適時打となった。打ち取った打球に先発の岸は顔をしかめていた。この1プレーで流れは西武へ。5番外崎を敬遠気味の四球で歩かせると、2死満塁から蛭間のボテボテの打球が二塁への適時内野安打となり勝ち越しを許した。先発の岸は現在プロ通算159勝で、現役勝利数ランキング3位タイ。単独3位をかけたマウンドに上がっている。

◆楽天外野陣に守備のミスが相次いだ。1点リードの3回2死一、三塁で西武4番中村剛の中堅前方への飛球を中堅辰己が目測を誤りポテンヒットとし、同点を許した。記録は中前打となったが、このプレーでさらにピンチが広がり、2死満塁から蛭間のボテボテの適時内野安打で勝ち越しを許した。4回無死では、佐藤龍の右翼前方への飛球を右翼小郷が定位置から前進し、落下地点に入るも落球。失策が記録された。その後、2死一、二塁のピンチで先発の岸が長谷川に3ランを被弾した。西武先発の今井には11連敗中。天敵を前にミスから大量失点を喫した。岸はプロ通算160勝を狙う登板。立ち上がりからピンチをしのぐ粘投だったが、守備が足を引っ張る形となった。

◆楽天岸孝之投手(39)のプロ通算160勝目はお預けとなった。立ち上がりからピンチで粘ったが、バックのミスから沈んだ。1回1死二塁のピンチでは、3番平沼を外角に落ちる代名詞の112キロカーブで空振り三振に仕留め、後続も打ち取った。2回は連打で1死一、二塁とされるも、8番佐藤龍をまたしてもカーブで注文どおりの遊ゴロ併殺打に料理した。1点リードの3回から歯車が狂った。金子と平沼の安打で2死一、三塁とされると、4番中村剛がバットの先で捉えた打球は中堅前方へ。この打球を中堅辰己が目測を誤り、ポトリと落ちた。チェンジかと思われた打球が同点の適時打となり、岸は微妙は表情を見せていた。その後、2死満塁で、蛭間の二塁方向へのボテボテの打球は、打球を追った岸のグラブの下を抜け勝ち越しの内野安打となった。さらに4回、先頭佐藤龍の右飛を小郷が落下地点に入りながらも落球。2死一、二塁となり、途中出場の3番長谷川に今季1号の3ランを浴びた。5、6回は立ち直り、テンポ良く3者凡退に打ち取った。7回は2死二塁としたところで桜井にマウンドを譲った。6回2/3を投げて113球、10安打1四球4奪三振6失点(自責3)の内容だった。この日、投げ合った西武先発の今井は、楽天戦11連勝中。打線は辰己の適時三塁打で先制、6回にも辰己の犠飛で2点を奪うも、大量失点が響いた。12日試合前時点の現役勝利数ランキングトップはヤクルト石川の185勝、2位は中日涌井の161勝、3位はソフトバンク和田と岸が並んでいた。【岸のこれまでの勝利数】西武(07~16年)07年=11勝08年=12勝(リーグ優勝、日本一)09年=13勝10年=10勝11年=8勝12年=11勝13年=11勝14年=13勝15年=5勝16年=9勝楽天(17年~)17年=8勝18年=11勝19年=3勝20年=7勝21年=9勝22年=8勝23年=9勝24年=1勝

◆楽天が守備のミスから流れを手放し、西武今井に対しての連敗が「12」となった。今井は21年10月15日から楽天戦は13試合で12勝負けなし。連勝中の防御率を0・84とされた。天敵相手にこの日は先制パンチをお見舞いした。2回1死、5番に入った鈴木が内角のスライダーを右翼線へ運ぶ二塁打でチャンスメークすると、2死二塁から辰己が、この試合初めて今井が投げたカーブに反応し、右中間を破る適時三塁打で先制した。今季、今井から先制点を奪うのは初。今江敏晃監督(40)は「バッター陣はいろいろ良いアプローチができている」と手応えを口にした。一方で指揮官は3回の攻撃を悔やんだ。今井が制球を乱し、2者連続の四死球で無死一、二塁でクリーンアップへ。3番浅村が外角のスライダーに空振り三振、4番島内は初球の154キロ直球を狙うもどん詰まりの左飛に倒れ、5番鈴木は追い込まれてから内角低めに沈む厳しいスライダーで右飛に打ち取られた。今江監督は「あそこで(点を)取れていたら」と話した。大チャンスを逃した直後の守りで乱れた。先発岸が2死一、三塁のピンチを招き、4番中村剛の中前への飛球を中堅辰己の打球判断が遅れ、ポテンヒットにして同点に追いつかれた。さらに2死満塁から蛭間の二塁方向へのボテボテの打球を岸が捕り損ね、勝ち越しの適時内野安打となった。岸は勝負どころでの自身のフィールディングについて、「つまらないミスから逆転されてしまった。相手ピッチャー(今井)を考えたらああいうのをなくさないといけない」と唇をかんだ。4回には先頭佐藤龍の右飛を小郷が落球。その後2死一、二塁から長谷川に3ランを浴びた。天敵相手に痛い序盤の5失点だった。 今江監督は小郷の守備について「ここ(ベルーナドーム)は(ドーム部分と観客席の)間のところで光があって、僕もサードを守っている時にボールが消えたことがあった。でもプロなので頭に入れてプレーしないといけない」と自身の経験も交えて反省を促した。楽天は16~18年に当時西武の菊池雄星(現ブルージェイズ)に13連敗を喫している。【今井の楽天戦12連勝】21年10月15日(楽天生命パーク)=9回無失点22年8月12日(楽天生命パーク)=6回2/3無失点22年9月28日(楽天生命パーク)=8回無失点23年4月4日(楽天モバイルパーク)=7回無失点23年4月28日(ベルーナドーム)6回無失点23年7月22日(ベルーナドーム)=7回無失点23年7月29日(楽天モバイルパーク)=7回無失点23年8月16日(ベルーナドーム)=9回1失点23年8月30日=(楽天モバイルパーク)=8回2失点(白星付かず)23年9月21日(楽天モバイルパーク)8回2失点24年3月29日(楽天モバイルパーク)=7回無失点24年4月19日(ベルーナドーム)=7回1失点24年5月12日(ベルーナドーム)=7回2失点

◆母の日におこしやす~。西武長谷川信哉外野手(21)が、今季第1号の3ランを放ちチームを2連勝に導いた。途中出場した4回2死一、二塁から、左翼席へ1発。京都出身で舞妓(まいこ)をしていた母を持つ若獅子が、日曜日の本拠地を沸かせた。先発の今井達也投手(26)は7回5安打2失点で今季3勝目を挙げ、楽天戦での連勝を「12」に伸ばした。年に一度の母の日。長谷川が日頃の感謝の思いをバットに込めた。中堅の守備から出場し、1点リードの4回2死一、二塁で打席が回った。カウント1-1から、楽天のベテラン右腕岸の高めに浮いたカーブに反応した。「うまく体重が右側に残っていたので、振ることができた。いい角度で上がってくれてよかった」。打球は大きな放物線を描き西武ファンが待つ左翼席へ。「母の日に打てたというのはよかった」と活躍する姿を届けた。母りかさんへ、試合前の朝に「いつもありがとう」とメッセージを送った。返信を見て、思わず感極まった。「ちょっと涙腺がゆるんだ。でもその恩返しじゃないですけど、打つことができて、喜んでもらえたんじゃないかな」。京都出身で、母は舞妓(まいこ)をしていた。小さいころから礼儀については徹底して教育されてきた。「とにかくあいさつはどの方にもしなさいという教えだったので、それがこの世界でも生きていると思う」。ヒーローインタビューではファンを前に「おこしやす! 京都出身、長谷川信哉です」とあいさつし、球場を盛り上げた。打率1割台と苦しんでいたが、本塁打含む2安打、プロ初の3打点を挙げる活躍でチームを連勝に導いた。「思い切って失敗して、ファームに落とされるならいいなと思って、打席に入った。いい形になってよかった」。グラウンドで輝く最高のプレゼントを母へ届けた。【山崎純一】

◆楽天 プロ通算160勝目を狙った岸が、1プレーを悔やんだ。現役勝利数単独3位まであと1勝のベテランは序盤から粘投。1点リードの3回、同点に追いつかれた後の2死満塁だった。蛭間をチェンジアップで二塁方向へボテボテのゴロを打たせるも、ボールは自身のグラブの下をスルリ。勝ち越しの適時内野安打となった。4回は痛恨の3ランを浴びた。「自分のつまらないミスから逆転された」と責任を感じていた。

◆西武今井達也(26)が7回2失点で今季3勝目を挙げ、21年10月から続けている楽天戦での連勝を「12」に伸ばした。2回に先制を許したが、3回に味方から2点の援護を受けた後から徐々に立て直した。6回1死一、三塁で辰己に左犠飛を許したが最少失点に抑えた。「開幕投手も務めさせていただいて、一層責任感を持って臨もうと思っている。それがいい方向にいっているのかなと思う」と振り返った。母の日に白星を飾った。チームトップタイとなる3勝目。プレゼントについて聞かれると「勝利球、どうしましょうね。母が欲しいものが一番いいと思うので相談して」と口にした。「体の強い母なので、その血を継いだのかなと毎日思っている。感謝したいなと思うし、引き続きいい投球をシーズン通してシーズン通して見せられれば。体に気をつけてほしい」と気遣った。▽西武松井監督(2連勝に)「昨日一つ勝ったんで、今日の試合が大事になってくる中、今井に勝ちがついてよかった」▽西武蛭間(2本の適時打を含むプロ初の3安打)「一番心配してくれているのは家族ですし、お母さんだと思うので。今まで恩をもらった分、しっかりと恩を返していけるように頑張りたい」

◆母の日におこしやす~。西武長谷川信哉外野手(21)が、今季第1号の3ランを放ちチームを2連勝に導いた。途中出場した4回2死一、二塁から、左翼席へ1発。京都出身で舞妓(まいこ)をしていた母を持つ若獅子が、日曜日の本拠地を沸かせた。先発の今井達也投手(26)は7回5安打2失点で今季3勝目を挙げ、楽天戦での連勝を「12」に伸ばした。長谷川の胸には大切な言葉が刻まれている。オフに巨人坂本勇人の自主トレに2年連続で参加した。現役最多の安打数を誇る一流打者との時間は、21歳の若武者にとって貴重だった。同じ右打者。技術的に得ることはもちろんたくさんあったが、モチベーションにつながっているフレーズがある。「『西武で長谷川が頑張ってるところを見るだけでもうれしい』って言ってくれて」とほおを緩める。練習方法など、まねてみようと思うこともある。「天才的な打ち方なので、まねのしようがないんですけど...」。それでも「見るだけでも学べるというか、すごいバッターなんで。いいバッターにはいい練習方法があると思うので、そういうところは盗んでいきたい」と向上心を常に持ち続けている。「なんとか巨人戦でも活躍して成長した姿を見せられれば」。31日から本拠地で巨人との交流戦を控える。グラウンドでの再会を心待ちに、鍛錬を積んでいく。【西武担当 山崎純一】

◆西武・長谷川信哉外野手(21)が1号3ラン。四回の守備から途中出場すると、1点リードの四回2死一、二塁で、楽天・岸のカーブを完璧に捉え、左翼ポール際中段に運んだ。待望の一発が飛び出し長谷川は「練習から自分のタイミングで打つことを意識してきました。その結果がいい形で出せてよかったです」とコメントした。

◆西武の今井は球に切れがあり、7回2失点で開幕から無傷の3勝目。得意のこのカードは2021年10月から12連勝とした。0―1の三回に中村剛と蛭間の適時打で逆転し、四回は長谷川の3点本塁打で突き放した。楽天は岸が4敗目。

◆西武・今井達也投手(26)が7回を115球、5安打2失点で今季3勝目(0敗)をマークした。3勝は3月29日、4月19日といずれも楽天戦。同戦は2021年10月15日(楽天生命パーク)から負けなしの12連勝となった。楽天戦で12連勝以上した投手は、16-18年の西武・菊池雄星(13連勝)に次いで6年ぶり2人目。

◆パ・リーグ4位の楽天は痛恨の被弾を喫し、2連敗。1―2の四回2死一、二塁で先発の岸孝之投手(39)が、途中出場の長谷川に今季初本塁打となる3ランを浴びた。「(内容は)悪くはなかったと思います。カーブが駄目というわけではなくて、自分の投げた球が中途半端だった。もうちょっと意識を持たないといけない」この日、唯一カーブを3球続けたが、3球目は真ん中高めに浮いて捉えられた。4敗目を喫したが、それでも七回途中まで113球(10安打6失点、自責点3)を投じ、先発の意地を示した。今江監督は「本来は休ませたい」とも話したが、ローテーションから簡単に外せない。打線は天敵の今井を崩せず2得点。「今井から初めて先制できたけど、次のもう1点がなかなか取れなかった」と指揮官は悔やしがった。(横山尚杜)

◆西武・今井達也投手(26)が先発登板し、7回を5安打2失点で今季3勝目をマーク。2021年から続く楽天戦の連勝を12に伸ばした。7三振を奪って計53奪三振とし、オリックス・宮城を抜いてリーグトップに浮上。母の日に白星を挙げ、強い体に産んでくれた母への感謝を口にした。〝お得意様〟を相手に躍動した。今井は七回を投げ切ると短く切った髪をかきあげ、ホッとした表情を浮かべた。「いつもより崩れかけたところが多かったが、古賀(捕手)が本当にいいリードをしてくれた」2021年10月15日から続く楽天戦の連勝を12に伸ばした。今季もこのカード3戦3勝。再三走者を出し、二回に先制を許しながらも打線の援護に恵まれ、「相手もプロなので10回打席に立ったら2、3回はヒットを打つ。そこは割り切って投げている」と7回2失点にまとめた。直球が走り、スライダーも切れて、7三振を奪い、53奪三振はリーグトップ。防御率も1・47で2位につける。開幕から7戦続けて7回を投げ、全てでクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)をマーク。「昨季以上に一日一日、充実して過ごせている」とうなずいた。母の日に最高の恩返しとなった。母・江利子さんは小学1年から野球を始めた今井を献身的にサポート。地元・栃木のクラブチームに所属した中学時代は、朝5時前に家を出ることもあった。弁当を作って車で送迎してくれた母へ、「本当に体の強い母親なので、その血を引き継いだのかなって毎日思っている」と感謝を口にした。最下位に低迷するチームだが、2連勝で5月に入ってから2カード目の勝ち越し。「常に自分の勝ち負けじゃなくて、投げた試合でチームが勝つことが大事」と今井。上位浮上を目指して全力で腕を振り続ける。(石井孝尚)

◆西武・長谷川信哉外野手(21)が貴重な1号3ランを放った。足をつった平沼に代わって四回の守備から途中出場。2―1の四回2死一、二塁から岸のカーブを強振して左翼席中段に運んだ。4年目の21歳は「いい角度で上がってくれてよかった」と頬を緩めた。七回にも二塁打を放ち「結果が出ない日々が続いて苦しかったが、2安打できてよかった」と語った。昨季4本塁打を放ちながら、今季はこれで打率・163、1本塁打、4打点。まだまだ満足できる数字ではない。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
2392 0.719
(-)
-
(-)
109143
(-)
78
(-)
22
(-)
28
(-)
0.261
(-)
1.990
(-)
2
(-)
日本ハム
19141 0.576
(↑0.013)
4.5
(↑0.5)
109104
(+6)
102
(+5)
14
(+1)
27
(-)
0.231
(↑0.002)
2.620
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
16181 0.471
(↓0.014)
8
(↓0.5)
108104
(+5)
121
(+6)
16
(+2)
13
(-)
0.239
(-)
3.180
(↓0.06)
4
(1↑)
ORIX
15191 0.441
(-)
9
(-)
10895
(-)
103
(-)
14
(-)
13
(-)
0.231
(-)
2.470
(-)
4
(-)
楽天
15191 0.441
(↓0.014)
9
(↓0.5)
108118
(+2)
131
(+6)
12
(-)
26
(+1)
0.241
(-)
3.390
(-)
6
(-)
西武
13220 0.371
(↑0.018)
11.5
(↑0.5)
10888
(+6)
117
(+2)
19
(+1)
20
(-)
0.213
(↑0.004
2.880
(↑0.02)