◆広島はマツダスタジアムで予定していた中日戦は降雨中止となった。今季早くも5度目の中止に、新井監督は「ちょっと多いですし、あと（の日程）がタイトになる。やりたかったですけど、しょうがないです」と9月以降の連戦の可能性を危惧していた。屋内練習場での全体練習後には打率1割6分9厘と不振の坂倉らが特打を行い、その後も室内練習場でバットを振り続けた。

◆広島の秋山は、ひとり親家庭支援を予定していた試合が中止となり、「いろいろと準備してこの日を空けてきてくれたと思うし、（観戦が）かなわなかったのは残念」と話した。練習後は招待していた３０人の親子と写真を撮ったり、サインを書いたりと交流を図った。秋山は小学生の時に父親を亡くした。母の日とあって、改めて感謝を口にし「試合を見に来てくれる機会を増やせるように、しっかり試合に出られる準備をして結果を出しておかないといけない」と気持ちを引き締めた。

◆「母の日」の一戦は午前１０時３０分に降雨中止が決定した。開幕から約１カ月半で５度目の雨天中止に新井貴浩監督（４７）は「しようがないけど今年多いね。今日で５試合目でしょ。やりたかった」と空を見上げた。先発予定だったトーマス・ハッチ投手（２９）＝前パイレーツ＝は出場選手登録抹消となり、後日、２軍戦で調整登板する見込み。また、プロ１５年目で初の「開幕４番」を務めたが、ここまで２６試合に出場し打率・２１０、０本塁打、５打点と不振だった選手会長の堂林翔太内野手（３２）の２軍降格も決定した。新井監督は「彼にとって何が今一番良いのか、ベターなのかを考えた。１軍にいたら打席の中で修正することはできない。１回リセットして、ファームで打席に立って状態を上げてほしい」と説明した。代わって、林晃汰内野手（２３）が今季初昇格する見込み。

◆中日にとっては今季初めての雨天中止。５月に入ってからは救援陣に負担がかかる試合も多かっただけに、立浪監督は「（１３日を含めた）２日間、選手にとっていい休養になればいい」と前向きに捉えた。先発予定だった高橋宏は１４日の阪神戦（豊橋）に回ることになった。この日はブルペンで約５０球投げるなどして調整。「いい準備が継続してできている。球場がどこであれ頑張りたい」と切り替えていた。