日本ハム(☆6対3★)ロッテ =リーグ戦7回戦(2024.05.10)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:ロドリゲス(1勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝0敗8S))
敗戦投手:佐々木 千隼(3勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】ソト(4号・4回表2ラン)
【日本ハム】マルティネス(4号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムが逆転勝利。日本ハムは1-3で迎えた6回裏、松本剛の適時打で同点とする。なおも続く攻撃では、2死満塁から田宮の走者一掃となる適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・ロドリゲスが今季初勝利。敗れたロッテは、先発・佐々木が精彩を欠いた。

◆ロッテは今季ここまで日本ハム相手に1勝5敗と苦戦。4月20、21日には2試合連続で完封負けを喫するなど、現在20イニング無得点が続いている。ロッテが同じチームを相手に3試合続けて完封負けしたのは、63年10月の近鉄戦、73年5~6月の近鉄戦の過去2度だけ。このカードでの3試合連続完封負けは1度もないが、ワースト記録を阻止して先発の佐々木朗希を援護できるか。

◆「BanG Dream!」シリーズなどで人気の声優・進藤あまね(20)が始球式を行った。背番号「4」のユニホーム姿で登場。登板前には、自身のX(旧ツイッター)に「心臓飛び出そう...ココ最近で1番緊張しております」と投稿していたが、大きく弧を描くワンバウンド投球で、見事に大役を務めた。

◆/初球を逃さない\ストレートをしばいたマルティネスの先制HR!?#プロ野球(2024/5/10)??日本ハム×ロッテ??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/HQcO7flt8W

◆ロッテ先発の佐々木朗希投手(22)は5回2/3を8安打5四球5失点で降板した。2回に日本ハム・マルティネスに先制弾を浴びるも、4回に2点の援護をもらう。2、3、4、5回に四球を出し、3度の盗塁を許すなど本調子ではない中でも5回まで1失点に抑えた。だが6回につかまった。2連打を浴び2死二、三塁から日本ハム松本剛に右翼への適時打を浴び、同点とされた。続く郡司にも右前打を打たれ、降板した。2番手岩下も日本ハムの勢いを止められず、プロ入り後自己最多となる123球を投げた佐々木に5失点がついた。初のエスコンフィールドは悔しい形での降板となった。ロッテ佐々木が5失点(自責点5)。佐々木の5失点は22年6月3日巨人戦(自責点4)、同8月3日楽天戦(自責点5)、8月19日楽天戦(自責点5)に並ぶ自己ワースト。被安打8も昨年4月28日オリックス戦以来、5度目の自己ワーストタイとなった。5四死球は3度目の自己最多タイ。過去2度は死球2個と1個を含み、5四球を与えたのは初めて。投球123球は今年4月7日オリックス戦の111球を上回る自己最多だった。

◆3度目登板の日本ハム福島蓮投手(21)が5回途中5安打3失点で、またもプロ1勝を逃した。同じ東北出身で、八戸西時代に、試合を見に行ったことがある2学年上のロッテ佐々木との投げ合い。チームは勝利したが、先にマウンドを降りる形となり「ストライク先行の投球ができなかったのが反省点。悪い中でも修正できるピッチャーになれるよう練習します」と振り返った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が初めてロッテ佐々木朗希投手(22)を攻略した。2点ビハインドの6回2死二、三塁から松本剛の右前2点適時打で追いつき佐々木を引きずり降ろした。最後は2死満塁から田宮の左翼線二塁打で一気に3点勝ち越し。新庄監督は就任後5度目の対戦で、佐々木に初めて黒星をつけた。負ければ3位転落の崖っぷちで剛腕を攻略し、2位を死守した。令和の怪物を攻略した。新庄監督にとって5回目の対戦で試合自体は3勝2敗。初対戦の2年前も2試合連続完全試合寸前だったが、勝者は日本ハム。だが佐々木に直接黒星をつけたのは初めてだ。新庄監督は「よう追いついてね、逆転までできるっていう。今シーズンはそれが多いんで。もう信頼して、下手な動きをせずにどっしり構えてられるっていうのはありますね」。それでも佐々木から3盗塁と足でもかきまわしたが「それは口チャック(笑い)」と珍しく、けむに巻いた。ただ、打席での狙いは明確だった。指揮官は「追い込まれてなかなか打てるもんじゃない。球種を見極めようっていうのはありましたね」。ボールになる低めのフォークは見逃し、スライダーを重点的に捉える。指示を出した八木打撃コーチは「打ちやすいスライダー、ストライクになるフォークなら行ってもいいよと。基本的には球数放らして、見送ってフォアボールを取ったのが、最後の方にじわじわ効いたかな」。6回途中まで123球。5四球を選び、佐々木を疲弊させたところで、一気に畳みかけた。対ロッテは6勝1敗。昨季は11勝14敗と負け越し、1点差負けも5度(サヨナラ負け1回)。競り負けてきた嫌な思い出が残る相手に、しっかり勝ちを積み上げてきた。新庄監督は「去年は全部やられてたじゃないですか。今年はその逆」とニヤリ。連敗を3で止め、ここから巻き返しに入る。【永野高輔】

◆日本ハムアリエル・マルティネス捕手(27)が2回にロッテ佐々木から先制の4号を放った。初球156キロの直球をうまく逆方向に運び、右翼側ブルペンに放り込んだ。「本当に良い投手なので、アグレッシブに初球から振っていきました。実は去年の年末にレーシック手術をしたんです。その効果が出た」。今回は"前夜のごちそうパワー"ではなく、視力矯正で高速ストレートをジャストミートした。

◆ロッテ佐々木朗希投手(22)は5回2/3を投げ、2年ぶりとなる自己ワーストの5失点で2敗目を喫した。初登板のエスコンフィールドで8安打5四球と精彩を欠いた。2回に先頭の日本ハム・マルティネスに先制弾を被弾した後、本調子ではない中で1失点と粘投していたが、2点リードの6回につかまった。1死から長打含む4安打を浴び、逆転を許した。苦しかった自己最多123球。「思わないような結果になりました」と、想定外の投球に口数は少なかった。吉井監督は「今日は調子が悪そうでした」と話した。5回終了時点で、既に100球を超えていたが「朗希のあと5回で代えると、4イニングのリリーフ。やっぱり朗希の後って結構難しいと思うので、できれば6回いってほしかったと思ったんですけども、結果的にはちょっと引っ張りすぎた」とし「私の判断ミスです」と継投の遅れを悔やんだ。

◆"隠れ首位打者"が試合を決めた。日本ハム田宮裕涼捕手(23)が、同点の6回2死満塁で、左翼線へ走者一掃の決勝適時二塁打を放った。規定打席には10打席足りないが、打率3割3分3厘はリーグトップのソフトバンク近藤より1分6厘上。好調なバットで勝利に導き、チームは連敗を3で止め、2位を死守した。打席に向かう田宮の耳に、次打者・万波の声が届いた。「タミちゃんお願い」。同点の6回2死満塁。ドラフト同期の思いを、バットに込めた。芸術的に低めのフォークを拾い上げ、左翼線へ走者一掃の適時二塁打。「(前カードの)ソフトバンク戦のときにチャンスで打てなかったので、今日は『なんとしても』と全集中でいきました」。ロッテ佐々木攻略で沸いていた本拠地のボルテージは、最高潮に達した。規定打席には10打席足りないが、打率は3割3分3厘と高水準をキープ。さらに得点圏では同4割7分6厘に跳ね上がる。「なんで打てるんですかね...。なんでか...。わかんないっす」。本人も首をかしげるように"秘訣(ひけつ)"はないが、技術はある。決勝打は、3球目までに追い込まれながら、際どいコースの直球をファウルで逃げ、変化球を流し打った。佐々木と対した4回も、7球を投じさせて四球で出塁。「(シーズンの)最初とは違う感じはある」。各球団に研究され、攻められ方が変わる中でも、簡単に凡退しないから数字が残る。首位攻防3連戦だった前カードのソフトバンク戦は痛恨の3連敗。田宮も2試合でマスクをかぶり、打席でも6打数無安打と苦しんだ。「悔しい思いたくさんした」。本拠地へ戻り、心機一転リスタート。「先週はちょっと結果が出なかったので、まず一発目に出てよかった」と胸をなで下ろした。この日は5番に田宮が入り、6番万波、7番野村。「ジェイ(野村)とかマンチュウ(万波)がいるのに、僕が打っていいのかなっていう思いはずっとあるんですけど...」。上位指名の2人に気を使うが、18年ドラフト組が、2位を死守し、首位へ食らい付く打線の原動力になる。【本間翼】

◆北海道・苫小牧市出身のロッテの菊地吏玖投手(23)はプロ初の凱旋(がいせん)登板となった。3点ビハインドの8回にマウンドへ上がり、1回無失点に抑えた。「結果としては三振2つ取れて、0で終われたので良かった」としながらも「3人目の郡司さんのところで、ストレートで四球を出してしまった。守備で良いリズムで乗り切って次の回に逆転したいっていうところで四球を出してしまうと、リズムに乗り切れなくなってしまう。あそこは3人で終わりたかった」と課題も口にした。この日は両親が外野のブルペン近くに席を取って見守ってくれた。「見てもらってる前でしっかり元気な姿を見せることできたので、何よりかなと思います」と話した。今年から救援に転向の右腕は「今日みたいなシチュエーションで登板か、大量リードの場面の登板がおそらく増える。まだまだ続くと思うので、負けてる場面だったら流れに乗れるようなピッチングができたらと思いますし、勝ってる場面ではしっかり後続のピッチャーに気持ちよく流れを託せるようなピッチングができれば」と意気込んだ。

◆ロッテ坂本光士郎投手(29)が、3点ビハインドの7回に今季初の1軍のマウンドに上がった。「自分のセールスポイントのストレートでしっかり勝負できたのでよかった」と日本ハム・上川畑から3球三振を奪うなど、わずか9球で無失点に抑えた。「緊張はしましたけど、いい緊張感で投げられました」と振り返った。「任されたところで、しっかり自分の結果を出していきたい」と、今後も全力で腕を振る。

◆2点を追う6回2死二、三塁で、日本ハム松本剛外野手(30)が右前へ同点適時打を放った。2球で追い込まれたが、ロッテ佐々木のフォークにバットを合わせた。「前の打席も結構いい感じで打てたのが(野手の)正面をついていたので、いないところに飛んでくれてよかった」と笑った。「ソフトバンクに力の差を見せつけられて3連敗して、今日、佐々木投手というところで厳しい戦いになると思ってたんですけど、そこで勝てたっていうのはすごく大きい」と手応えを口にした。

◆日本ハムの3番手で登板したブライアン・ロドリゲス投手(32)が、22年9月23日楽天戦以来2シーズンぶりの白星を挙げた。矢沢の後を受け6回に登板すると3者連続内野ゴロ。1回を10球で片付け、その裏、逆転に成功した。「矢沢がゲームをコントロールしてくれたので投げやすかった。チームの勝ちに貢献したいという思いがあったので、それで勝ちが降りてきた。うれしく思います」と満足そうにほほ笑んだ。

◆ロッテ佐々木朗希投手(22)は5回2/3を投げ、2年ぶりとなる自己ワーストの5失点で2敗目を喫した。ベンチに戻り、ロッカー室へ向かう際には、珍しく床を強く蹴り上げて、悔しさをあらわにした。初登板のエスコンフィールドで8安打5四球と精彩を欠いた。2回、先頭の日本ハム・マルティネスに右越えの先制ソロを許した。2点リードの6回1死からは長打を含む4安打を浴び、逆転を許した。苦しかった自己最多123球。「思わないような結果になりました」と、想定外の投球に口数は少なかった。吉井監督は「今日は調子が悪そうでした」と話した。5回終了時点で、既に100球を超えていたが「朗希のあと5回で代えると、4イニングのリリーフ。やっぱり朗希の後って結構難しいと思うので、できれば6回いってほしかったと思ったんですけども、結果的にはちょっと引っ張りすぎた」とし「私の判断ミスです」と継投の遅れを悔やんだ。

◆日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が二回先頭でロッテ・佐々木朗から先制の4号ソロを放った。初球の156キロの直球を完璧に捉えた打球は右翼席へ。「本当に良い投手なので、アグレッシブに初球から振っていったよ」と会心の笑顔で振り返った。日本ハムは目下、今季初の3連敗中。8日のソフトバンク戦で二回に万波が右前打を放って以降、27打者連続アウト中だったが、マルティネスの一振りが28打者ぶりの安打となった。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)が「4番・一塁」で出場し、0-1の四回に右越えの4号2ランを放った。「相手投手がいい投球をしていたので、なんとかしようと思って打席に入った。角中さんが塁に出てくれてホームランで逆転できてよかったよ」四回は先頭の角中が四球で出塁。直近5試合で2ホーマーと状態を上げてきた助っ人に打席が回ると、フルカウントからの7球目、147キロの高め直球を振り抜いて打った瞬間に入ったとわかる完璧な一発を放った。佐々木が初のエスコンで三回まで1失点に抑える中で、大きな援護点となった。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が、プロ入り最多の123球を投げたが六回途中8安打5失点で降板した。ベンチに戻ると、めずらしく隅で蹴り飛ばすようなしぐさをみせるなど怒りをあらわにする様子もあった。最速は158キロ。初のエスコンのマウンドでフォークボール、スライダーと変化球中心の組み立てだった。5四球するなど制球に苦しみ三回は1死一、三塁を無失点で切り抜け、四回は2死満塁のピンチで細川を遊ゴロに抑えたが、2点リードの六回は2死二、三塁から松本剛に同点の2点適時打を浴びた。続く郡司にも中前打を浴びると、2番手・岩下と交代。その後も流れを止められず2死満塁から田宮に走者一掃の適時二塁打を浴びた。

◆日本ハムが逆転で連敗を3で止めた。1―3の六回に松本剛の2点打で追い付き、田宮の3点二塁打で勝ち越した。ロッテは連勝が4でストップ。佐々木は5四球と制球を乱し、今季ワーストの5失点で2敗目を喫した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
2292 0.710
(-)
-
(-)
110139
(-)
77
(-)
22
(-)
28
(-)
0.259
(-)
2.020
(-)
2
(-)
日本ハム
17141 0.548
(↑0.015)
5
(↑0.5)
11195
(+6)
97
(+3)
13
(+1)
25
(+3)
0.229
(↑0.002
2.660
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
16161 0.500
(↓0.016)
6.5
(↓0.5)
11099
(+3)
112
(+6)
14
(+1)
13
(-)
0.242
(↓0.003)
3.110
(↓0.1)
4
(1↑)
楽天
15171 0.469
(↑0.017)
7.5
(↑0.5)
110115
(+13)
123
(+2)
12
(+1)
25
(+2)
0.242
(↑0.007)
3.450
(↑0.04)
5
(1↓)
ORIX
15181 0.455
(-)
8
(-)
10994
(-)
99
(-)
14
(-)
13
(-)
0.233
(-)
2.410
(-)
6
(-)
西武
11220 0.333
(↓0.011)
12
(↓0.5)
11080
(+2)
114
(+13)
18
(-)
20
(-)
0.205
(↑0.002)
2.960
(↓0.25)