広島(☆6対3★)中日 =リーグ戦6回戦(2024.05.10)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:アドゥワ 誠(3勝1敗0S)
敗戦投手:松葉 貴大(2勝2敗0S)

本塁打
【中日】カリステ(3号・4回表2ラン),山本 拓実(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆広島が逆転勝利。広島は2点を追う4回裏、中村健と矢野の適時打で、試合を振り出しに戻す。続く5回には、小園の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・アドゥワが6回2失点の好投で今季3勝目。敗れた中日は、先発・松葉が試合をつくれなかった。

◆中日根尾昂投手(24)が、今季初めて1軍のマウンドに上がった。5日に出場選手登録。3点を追う8回1死二、三塁で、土生に代わって5番手で登板した。先頭の代打宇草にストレートの四球で発進。続く菊池から146キロの直球で空振り三振を奪ったが、満塁で同学年の4番小園に押し出しの四球を与えた。最後は久保を空振り三振に打ち取った。根尾は投手転向3年目の今季、開幕ローテーション入りを目標に掲げてキャンプイン。沖縄北谷1軍キャンプに参加したものの、オープン戦などで結果を残せず、開幕メンバー入りを逃していた。ウエスタン・リーグでは5試合に先発し、2勝2敗、防御率4・18と先発調整を続けてきた。

◆中日根尾昂投手(24)の今季初登板も、3度目の3連敗阻止にはつながらなかった。5日に出場選手登録された根尾が2-5の8回1死二、三塁で登板。2奪三振も、押し出し四球を含む2与四球に「四球がもったいなかった。満塁から抑えられるようにしっかり練習します」と悔やんだ。守備の乱れも絡んだ逆転負けに、立浪監督は「記録に表れないミスからの失点。ちょっと痛い試合になった。我慢のしどころだと思う」と語った。▽中日山本(9回に移籍後初で、2年ぶりの1号ソロ)「(本塁打に)慣れていないので。負け試合で悔しいけど、最後に1点を取って、明日につなげたい」▽中日松葉(5回途中3失点で2敗目)「先に点を取ってもらったので、なんとか長いイニングを投げたかった」

◆今季初スタメンの広島石原貴規捕手(26)が、攻守で勝利に貢献した。打撃では二塁打含む2安打。8回は追加点につながる犠打も決めた。「あまり気負わず、できることをやろうと。バッティングはたまたま」。守っては先発アドゥワら4投手をリードしてフル出場。「勝てて良かったですし、投手がすごく頑張ってくれましたし、守備の方もすごく守ってくれた」と、笑顔で歓喜の輪に加わった。

◆広島アドゥワ誠投手(25)が6回2失点でチーム最多タイ3勝目を手にした。4回無死一塁からカリステに抜けたスライダーを左翼席に運ばれ2点を先制された。その後2死一、三塁をしのぐと打線の援護をもらい、6回まで投げ切った。先発3勝は19年に並ぶ自己最多も「今日も野手の方に勝たせてもらったので、次はゼロでとは言わないですけど先制点を与えないように頑張りたい」と謙虚に語った。

◆4番のバットが3連勝に導いた。同点の5回2死一、二塁。3戦連続で4番先発の広島小園海斗内野手(23)は、中日松葉のツーシームを思い切り引っ張った。「つないで行こうという気持ち。それだけです。前の打席では(タイミングが)合っていなかったですけど、いいところに来たら絶対に振っていく気持ちを持っていた」。当たりは良くなかったが、一、二塁間を抜けて、二塁走者を本塁に迎え入れた。7日阪神戦から3戦連続のV打点となった。球団では「神ってる」とたたえられた鈴木(現カブス)が3戦連続弾を放った16年6月以来だ。新井監督も「本当に勝負強いですね。頼りになります。(ベンチが)得点圏で小園に回せばという空気になりつつある」とたたえた。日替わり打線を勝負強い打撃でけん引する若き4番は「続けていけるようにこれからもやっていけたら」と表情を引き締めた。

◆中日が守備の乱れもあり、今季3度目の3連敗を喫した。前回4月29日DeNA戦で8年ぶりの完投勝利を挙げた先発松葉貴大投手(33)が、3回まで毎回走者を許しながら粘投。だが2点の援護をもらった直後の4回裏、守備のほころびから広島に反撃された。1死から菊池の三塁への強い当たりに石川昂が反応できず、左前打に。2死から末包の投手強襲安打からの3連打で同点にされた。5回1死からは秋山の右翼への強い当たりに、細川が落下点に入りながら捕球できず。小園に勝ち越し打を許し、イニング途中で松葉は降板した。立浪監督も「いい形で今日は先制できたし、松葉も立ち上がりから非常に良かったが、守備で今日は足を引っ張ってしまった。記録には表れないミスからの失点。ちょっと痛い試合になった」と、守備に苦言を呈した。カリステの先制アーチは出たものの、4番からの細川、中田、石川昂の3人で1安打。「クリーンアップの状態が上がらない中かもしれないけど、我慢のしどころ。あと1本、1本って言われるが、打席ではもう自分しかいないので、自信を持ってやってほしい」。最下位脱出へ、指揮官は打線にも奮起を期待した。

◆投打、若手と中堅、ベテランがかみ合った広島が、中日に逆転勝ちした。先発アドゥワは4回に先制2ランを浴びるも、6回までその2点に抑えた。打線はその裏2死一塁から3連打で追いつき、5回に4番小園の右前適時打で勝ち越した。8回にも2点を追加してリードを広げ、3連勝とした。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-甲子園での連勝から良い形で3連勝新井監督 本当にいいゲームだったと思います。先制されたんですけど、すぐ追いつけたのが良かったと思います。アドゥワも粘ってゲームをつくってくれたと思いますし、スタメンで出た若い選手も本当にいいものを見せてくれましたし、今日は若手も中堅もベテランもみんなで頑張って取った1勝だと思いますので、同じ1勝でも価値のある1勝だと思います。-石原選手が今季初の先発出場新井監督 石原も数少ないチャンスでいいものを見せてくれていたので、どこかで使ってあげたいとずっと思っていたのが今日になりました。今日も良かったですね。-同点に追いついた4回の3連打はファーストストライクをしっかり振りに行った結果新井監督 本当に若い選手はいいものを見せてくれたと思う。バッティングコーチもアドバイスを送っていましたので、良かったと思います。若い選手が今日、みんな頑張ってくれて、もちろん私もうれしいですけど、ファームのスタッフも本当に喜んでくれていると思います。-小園選手を4番起用する際にかけた声は新井監督 何もないです。逆にあまり声をかけない方がいいかなと思って、そっとしていました。-3戦連続勝利打点新井監督 本当に勝負強いですね。頼りになります。(ベンチが)得点圏で小園に回せば、という空気になりつつありますよね。

◆広島が3連勝。四回に中村健と矢野の連続適時打で追い付き、五回に小園の適時打で勝ち越した。六、八回にも加点。アドゥワが6回5安打2失点にまとめて3勝目を挙げた。中日は3連敗。松葉が五回途中8安打3失点と崩れた。

◆山本が九回2死から、中日で初本塁打となる1号ソロを放った。中崎の浮いた落ちる球を左翼席へ運んだ。2季ぶりの一発に「感触はなかった。(本塁打に)慣れていないので」とおどけた。阪神では出場機会を得られず、昨季限りで戦力外に。新天地では安定した内野守備としぶとい打撃で1軍の戦力となっている。完敗ムードの中で一矢報い「最後の1点は次につながる。切り替えてやるだけ」と前向きに話した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
17134 0.567
(↑0.015)
-
(-)
109107
(+4)
92
(+3)
20
(+1)
10
(-)
0.229
(-)
2.120
(↓0.03)
2
(-)
巨人
18153 0.545
(↑0.014)
0.5
(-)
10790
(+2)
87
(+1)
14
(+2)
19
(-)
0.229
(↑0.001)
2.260
(↑0.06)
3
(-)
広島
14134 0.519
(↑0.019)
1.5
(-)
11287
(+6)
77
(+3)
12
(-)
13
(+1)
0.233
(↑0.007
2.400
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
15171 0.469
(↓0.015)
3
(↓1)
110105
(+3)
126
(+4)
12
(-)
19
(-)
0.241
(↓0.001)
3.380
(↓0.02)
5
(-)
ヤクルト
14172 0.452
(↓0.015)
3.5
(↓1)
110137
(+1)
118
(+2)
24
(-)
13
(-)
0.245
(↓0.004)
3.440
(↑0.05)
5
(-)
中日
14174 0.452
(↓0.015)
3.5
(↓1)
10895
(+3)
121
(+6)
18
(+2)
3
(-)
0.243
(↓0.002)
3.150
(↓0.09)