中日(★1対4☆)巨人 =リーグ戦9回戦(2024.05.08)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:堀田 賢慎(2勝0敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆巨人が投手戦を制した。巨人は初回、坂本の犠飛で1点を先制する。そのまま迎えた8回表には、2死満塁から長野が走者一掃の適時三塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・堀田が6回途中無失点で今季2勝目。敗れた中日は、打線が9安打を放つも1得点とつながりを欠いた。

◆中日は巨人9回戦で今季2度目のファンクラブ応援デーを実施。背中の名前を、それぞれの選手が考えたニックネームに変更した。先発小笠原は「BIG-COWBOY」、5番中田は「TAI-SHO」、6番石川昂は「GOLEM」の名前をつけてプレーした。このイベントは、本拠地で今季6試合を予定している。

◆中日は2戦連続の完封負けこそ免れたものの、連敗で借金2となった。巨人先発の堀田に6回途中まで5安打に抑え込まれた。4点を追う9回、石川昂の適時打で23イニングぶりの得点刻んだが、反撃もここまでだった。立浪和義監督(54)は「昨日、今日と点が取れていない。狙い球の絞り方を含めて思い切りを出していかないと。打撃コーチと話していろいろやっていきたい」と10日からの広島3連戦での出直しを誓った。先発小笠原が初回に失った1点が重くのしかかった。5回2死満塁は田中が二ゴロに倒れた。6、7回は三塁坂本の併殺網にかかり、チャンスの芽をつまれた。対巨人は今季4勝5敗と黒星が先行した。7日までは対戦防御率ともに1点台、安打数もともに50本で得点16とまったくの5分でこの試合を迎えていた。拮抗(きっこう)した戦いが続いていたが、8回、2番手の藤嶋が長野に3点適時打を浴び4点差に広がった。▽中日小笠原(7回5安打1失点も3敗目)「毎回先制点を取られてしまい、チームによい流れを持って来られませんでした」

◆39歳の巨人長野久義外野手がベテランらしく勝負強さを発揮した。1点リードの8回2死満塁で、右中間を割る走者一掃の3点適時三塁打。昨季8月13日DeNA戦(東京ドーム)以来の三塁打で、大きな3点をもたらした。阿部監督が「困ったときのベテラン」と託されたスタメンで、4回の右前打含む2安打。長野は「まあ僕のヒットより泉口のヒットがみんなうれしい。苦労して初ヒット打ったのは一生の思い出になると思う」と、自分のことよりもルーキーのプロ初安打を喜んだのもベテランらしかった。

◆巨人ドラフト4位泉口友汰内野手(24)が待望のプロ初安打をマークした。9回1死走者なしの場面で代打出場。カウント2-1から外角高めの直球をとらえ、左前へ運んだ。プロ15打席目にして初安打となり、さらに二盗も成功させフレッシュに躍動。開幕1軍も2軍降格を経て前日に再昇格したばかりだった。「ホッとしました。深く考えずに1本出すことだけを考えていました」とようやくつかんだ。

◆プロ5年目の巨人堀田賢慎投手が、先発投手として役割を全うした。今季2度目の先発で5回2/3を投げ6安打無失点の好投。4月28日DeNA戦で、中継ぎで挙げた今季初勝利に続く2勝目を手にした。ロングリリーフから競争しながらつかんだ先発機会で好投。「先発で勝ちが付くのは、自分も抑えて野手の皆さんに点を取ってもらう。うまくかみ合わないと勝利はとれない。かみ合ってチームとしても勝てたのは大きい」と手応え十分だった。

◆巨人坂本勇人内野手(35)が"神様"を目前にしたまま勝利をもたらした。初回1死満塁で中犠飛を放ち先制。これが決勝点となった。前夜に2安打で通算2350安打とし、"打撃の神様"こと川上哲治氏にあと1本と迫るプロ野球史上13位かつ球団史上3位の記録は、10日以降に持ち越し。それでもチームは中日に2連勝で2カード連続勝ち越しを収め、貯金2として首位阪神に0・5ゲーム差で肉薄した。坂本が"引き出し"を開けた。初回1死満塁の第1打席だった。初球。中日小笠原の144キロ直球に、すり足でスイングした。バックネット裏へのファウルとなり、わずかに差し込まれた。2球目。冷静に状況を見極め、求められる役割に徹した。今度は左足を上げないノーステップ。内寄りの145キロ直球にタイミングを合わせた。「外野フライでもいい場面だったので。何とかね」とうまくバットに乗せた打球を、狙い通り中堅後方に飛ばす。外野の頭こそ越えなかったが犠飛には十分な飛距離。今季2度目の先発だった堀田を初回から援護し「先制点は最低限だった。よかったですね」。最低限の仕事は、結果的に決勝点。勝負を決める価値ある1点となった。ロングティーでも足の上げ方を変えながら、スイングする姿がある。日々の細かな蓄積が勝負どころで、すり足からノーステップへ切り替える対応力を生む。プロ18年目のベテラン。1打席の中での修正するすごみが、2球の中に詰まっていた。2打席目以降は2つの遊ゴロと四球で無安打だった。残り1安打と王手をかけていた「打撃の神様」こと川上哲治氏に並ぶ記録は、目前のまま持ち越し。日本初の2000本安打を達成し、球団史上3位の通算2351安打を記録。巨人の監督としても前人未到の9年連続日本一を果たしたレジェンドが持つ領域に到達する時は、もうすぐだ。「今の日本のプロ野球の人気は、昔の先輩たちが築いてきてくれたもの。毎日、何万人というお客さんの前でプレーできるのも、そういう人たちのおかげだと思う」先人への感謝を忘れず、グラウンドに立ち続ける坂本が積み重ねた2350安打は現役最多。巨人、そして球界の顔として戦い続ける背番号6。勝利に導く一打で渋く輝いた。【上田悠太】

◆巨人は2年目の萩尾匡也外野手(23)が「2番・中堅」で先発する。2番に座るのは今季初。長野久義外野手(39)は「6番・左翼」で5試合ぶりに先発に名を連ねた。

◆巨人・堀田賢慎投手(22)が5回2/3を無失点に抑え、今季2勝目の権利を持って降板した。前回先発は4月13日の広島戦(東京ドーム)で、4回無失点。その後は救援として4試合に登板していた右腕は「前回は四回で終わってしまったので、それ以上は行く気持ちでいきたい」と意気込んでいた。1―0の五回には2安打と四球で2死満塁で一打逆転にピンチを作ったが、最後は田中を二ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。六回2死から中田に左前打を浴びたところで降板となった。

◆巨人・長野久義外野手が1―0の八回、右中間へ走者一掃の3点適時三塁打を放った。1点リードの2死満塁で打席に入り、カウント2―2から中日・藤嶋が投じた高めの直球を弾き返した。打球はダイビングキャッチを試みた中堅の右を抜け、貴重な追加点を挙げた。5月はここまで11打数6安打で打率・545と好調を維持している。

◆巨人・堀田賢慎投手(22)が今季2度目の先発マウンドに上がった。開幕から中継ぎとして腕を振り、4月13日の広島戦(東京ドーム)で初先発。勝ちはつかなかったが、4回4安打無失点と上々の投球を見せた。その後は再び救援での4試合の登板を経てこの日を迎えた。坂本の犠飛で先制点をもらって迎えた一回、140キロ台の直球にカーブ、スライダー、スプリットを織り交ぜ、わずか11球で三者凡退に打ち取った。続く二回も10球で3つのアウトを取った。三回は7番・宇佐見に中前打を浴びて無死一塁としたが、後続を断って試合の序盤を無失点に抑えた。先発、中継ぎと起用法に違いはあるが、高卒5年目右腕は「どこでもいける準備はしてきたので、そこら辺の気持ちの変化は特にない。いつも通りにいけたら」と目の前の仕事に集中する。その一方で、先発の機会は願ってもないチャンスであることは事実。「チャンスをもらっているので、絶対に抑えて簡単にローテを外れないように」と力強い言葉も口にしていた。前回先発時は4回66球で降板。「前回は四回で終わってしまったので、それ以上は行く気持ちでいきたい」。この日は五回の第2打席で中前打を放った。5回2/3を68球、6安打無失点で、今季2勝目の権利を持って降板した。打線は長野久義外野手(39)が八回2死満塁から走者一掃の右中間三塁打で貴重な追加点。投手陣は2番手の船迫から大江、西舘、バルドナードの5投手のリレーで1失点に抑えた。チームはこのカード初戦を落としたが、2勝1敗と勝ち越した。

◆巨人は逃げ切り、2連勝。阿部慎之助監督(45)は、六回途中6安打無失点で2勝目を挙げ、2022年8月5日ヤクルト戦(神宮)以来642日ぶりの先発白星をつかんだ堀田を「もう素晴らしい。最後も満塁をしのいだし、素晴らしかったです。ちゃんとチャンスをつかんで好投している。それがプロの競争ですから」と絶賛した。また、1-0の膠着状態が続いていた八回に走者一掃の3点三塁打を放った長野にも「あれで勝てた。困ったときのベテラン」とニッコリ。先発起用に応えた39歳に目を細めた。

◆巨人・堀田賢慎投手(22)が六回途中6安打無失点で今季2勝目を挙げた。救援から先発の座をつかみ、2022年8月5日のヤクルト戦(神宮)以来642日ぶりの先発白星。「真っすぐが最初は抜けていたが、勝負どころでちゃんと投げ切れた」と140キロ台中盤の直球に威力があった。阿部監督は「もう、素晴らしい。チャンスをつかんで好投している。それがプロの競争ですから」と絶賛した。

◆巨人のドラフト4位・泉口友汰内野手(24)=NTT西日本=が九回1死で代打起用され、左前打を放って通算15打席目でプロ初安打をマークした。開幕1軍を勝ち取るも無安打のまま4月19日に登録抹消。5月7日の再昇格後、最初の打席で結果を残し「よかった。ほっとした」と胸をなで下ろした。

◆?巨人・長野久義外野手(39)が1―0の八回に駄目押しとなる3点三塁打。三塁打を放ったのは、昨年8月13日のDeNA戦(東京ドーム)以来、通算27本目。巨人では同25本目(広島で2本)となり、球団歴代20位の王貞治と原辰徳に並んだ。球団最多は川上哲治の99本、2位が長嶋茂雄の74本。?巨人の選手が39歳5カ月以上で三塁打を打ったのは、1995年9月3日の落合博満(41歳8カ月=球団最年長記録、対広島)以来29年ぶり。プロ野球最年長三塁打は50年の阪急・浜崎真二の48歳4カ月。

◆巨人・長野久義外野手(39)が1―0の八回に駄目押しとなる3点三塁打を放った。長野の明るさがチームの結束力を高めている。勝ち星から遠ざかっていた4月中旬、阿部監督がミーティングで「ワイワイやろう」と鼓舞した。この言葉を浸透させたのがチーム最年長39歳のベテランだった。安打、適時打を放った選手が塁上でベンチに向かって、両手で「Y」の形をつくるおなじみの〝ワイワイポーズ〟は長野の呼びかけで始まった。代打の切り札として出番に備える試合中は、ベンチの最前列で誰よりも声を出して盛り上げる。この日の八回に試合を決定づける3点三塁打を放った際、丸をはじめ中堅も若手もベンチから身を乗り出して〝ワイワイポーズ〟を長野に向けた光景は、後輩に慕われる人柄を物語っていた。背番号7が背中とプレーでチームを引っ張る。(巨人担当・樋口航)

◆巨人・長野久義外野手(39)が1―0の八回に3点三塁打を放ち、4―1の勝利へと導いた。5月の月間打率を・545(11打数6安打)とし、〝夏男〟と呼ばれるベテランが早くもその兆しを見せ始めた。チームは2連勝で首位阪神に0・5ゲーム差と肉薄。10日の状況次第で首位に立つ。会心の一打が、一足早い夏の訪れを感じさせた。1―0の八回2死満塁、今季6度目のスタメンに名を連ねた長野が外角高めの直球を捉えた。打球はダイビングキャッチを試みた中堅手の右を抜け、39歳のベテランは三塁に到達した。「みんながつないでくれたので、かえせてよかった。僕のヒットより泉口の(プロ初)ヒットの方がみんなうれしい。苦労して打ったのは一生の思い出になると思う」チーム最年長でありながら常に周囲を立てる。走者一掃の3点三塁打を放った自身の打撃よりも、2軍降格を経験してはい上がってきたルーキーのプロ初安打への祝福を口にするあたりに、長野らしさがにじみ出た。気温の上昇とともに快音が響く。広島に在籍した一昨年までの4シーズンで放った174安打のうち、7割を超える129安打を7月以降に記録した。夏の兆しが見え始める頃を意味する二十四節気の「立夏」は、今年は5月5日。長野の調子も上昇し始め、5月の月間打率は・545(11打数6安打)。代打で3試合連続安打を放つなど、勝負強い打撃でチームを支えている。阿部監督は、かつて現役時代にともにプレーした長野の一打に「あれで勝てたと思う。困ったときのベテラン」と目を細めた。2連勝で今カードの勝ち越しに成功し、首位阪神に0・5ゲーム差に肉薄した。ここまでチーム打率・228(リーグ5位)と攻撃面で苦しんできたが、頼もしいベテランのバットが打線に厚みをもたらす。(原田優介)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
16134 0.552
(↓0.019)
-
(-)
110103
(+1)
89
(+3)
19
(-)
10
(+1)
0.229
(↓0.003)
2.090
(↓0.03)
2
(-)
巨人
17153 0.531
(↑0.015)
0.5
(↓1)
10888
(+4)
86
(+1)
12
(-)
19
(+1)
0.228
(↑0.001
2.320
(↑0.04)
3
(2↑)
広島
13134 0.500
(↑0.02)
1.5
(↑1)
11381
(+3)
74
(+1)
12
(+1)
12
(-)
0.226
(↓0.001)
2.390
(↑0.04)
4
(1↓)
DeNA
15161 0.484
(↓0.016)
2
(-)
111102
(+2)
122
(+6)
12
(-)
19
(-)
0.242
(↓0.001)
3.360
(↓0.09)
5
(1↑)
ヤクルト
14162 0.467
(↑0.019)
2.5
(↑1)
111136
(+6)
116
(+2)
24
(+1)
13
(-)
0.249
(↑0.001)
3.490
(↑0.08)
5
(1↓)
中日
14164 0.467
(↓0.016)
2.5
(-)
10992
(+1)
115
(+4)
16
(-)
3
(-)
0.245
(↑0.001
3.060
(↓0.03)