阪神(-降雨のため試合中止-)広島 =リーグ戦6回戦(2024.05.06)・阪神甲子園球場=
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◆阪神-広島6回戦の雨天中止が、午後3時50分に発表された。前週の4月29日の広島戦(マツダスタジアム)も雨天中止となっており、これで2週連続で月曜日の試合が流れた。大竹耕太郎投手(28)の先発が予定されていた。

◆阪神村上頌樹投手(25)が、7日の広島戦(甲子園)に予定通り先発することが決まった。6日、日本野球機構(NPB)が7日の予告先発を発表した。この日の広島戦が雨天中止となり、先発予定だった大竹耕太郎投手(28)はスライド登板せず、次回へ備えることになった。

◆阪神がまたセ・リーグの貯金を独占した。阪神は6日広島戦(甲子園)が雨天中止となったが、2位巨人が同日に行われた中日戦(バンテリンドーム)で0-2の完封負け。これで巨人は15勝15敗3分けとなり、16勝11敗4分けの阪神が貯金を独り占めする形となった。阪神は1日広島戦(マツダスタジアム)で今季最長の4時間36分に及ぶ延長戦で2-2のドローとなった際、2位巨人と3位中日が敗れたため、今季初めて貯金を独占。この日試合はなかったが、再び独り占めとなった。

◆ブルペン陣にとっては恵みの雨となった。6日広島戦(甲子園)が雨天中止となり、ここまでフル稼働を続けている救援陣に貴重な休養が与えられた。今季チーム最多の16試合に登板し、5セーブ、9ホールドを挙げているゲラは「残念ではあるけど、前向きに捉えて休めたし、明日(7日)へ準備もできたという意味ではいい時間を過ごせました」と充実した表情だった。前日5日の巨人戦(東京ドーム)では6回から4人の救援陣で無失点を守った。特にゲラ、岩崎のダブル守護神が同一ゲームでそろって登板した試合は10勝4分けと「不敗神話」が続いており、厚い信頼を得ている。重要な場面を任される新助っ人右腕は「体に疲労がたまっているんでしょうけど、覚悟していることなので、問題はありません」と力強い。4日と5日の巨人戦で2連投していた岩崎と桐敷が休めたことに、岡田監督は「そうや。まあ今日(6日)で。またしかし、次3試合やしな」と10日からのDeNA戦(横浜)以降も見据えた。桐敷は「しっかり休めたかなと思います。また明日からしっかり頑張りたい」と力を込めた。白星を支えてきたブルペン陣が、再び万全な状態で腕を振る。【村松万里子】

◆6日の阪神-広島戦(甲子園)が雨天中止隣、この日先発予定だった大竹耕太郎投手(28)は、8日の同戦に回ることになった。7日の広島戦(甲子園)には村上頌樹投手(25)が予定通り先発する。阪神岡田彰布監督(66)は打線の現状に「そら1割台がおったらあかんわな(笑い)。9人のうち3人1割台やもん。やっぱりなかなかつながらんよ」と言及した。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-飛ばないボールが話題になっているがいや、俺全然そう思わへんけどな。やっぱりピッチャーのボールの力があるんちゃうか、でも。そんな分からん。飛ばないボールはあんまり分からへんわ。飛ぶボールはよう分かるけどな(笑い)。-芯を食ったボールは伸びている印象かまあ、そうやろなあ。飛ばないボールでこんだけホームラン打ったらすごいで。飛ぶボールで全然打てへんかったのに。-今年の阪神は本塁打が増えている。一番多いなあ、一番はヤクルトや。-投手のレベルが高い。1年間なかなか点が取れないという想定で戦っていくのかまあ、今はな、分からんでそら。夏なってブルペン陣がバテててなあ、そういうのもあるし。1年間ずっと同じような状態でな、いい流れっていうのはなかなか難しいからな。-打順を試行錯誤しながらなんとか3、4点取れれば3点4点取れたらそら楽よ毎試合、はっきり言うて。なんとかもうやりくりは全然できるよ、そのくらいの計算はできたらなあ。1点2点なるからしんどなってくるんや。-誰か1人でも状態上がる選手がいれば1人言うても、1人上がってそこでぽーんとホームラン出るとかよりもやっぱり、もうちょっと、普通の状態やな。ある程度、そら1割台がおったらあかんわな(笑い)。おーん。だからお前、9人のうち3人1割台やもん。そやろ、ピッチャー入れたら。なかなかつながりという意味では、やっぱりなかなかつながらんよ、やっぱりな。数字的にもな、やっぱりな。-5月はつぶし合い、抜け出すためには打つほうが鍵になるまあどんだけ点取れるかやろうなあ、これからなあ、おーん。まあ点取ることによって、そら先発もなあ、今までよりは1イニング、2イニング投げられるし、そら楽に投げられるわけやからさ、おーん。-投高打低が進む中で打ちまくっているヤクルトはやりにくい相手いやいやそんなことない、そんなことない。そら言うたやんか、ヤクルトが今一番調子ええって言うたやろ。でもうちのピッチャーやっぱり3点ぐらいに抑えよるよなあ、うん。そういうことやで。-近本、中野はもっと状態が上がるそうやなあ。俺そんなに調子がええことないと思うで、俺は、はっきり言うて。あのへんにほんとはホームランとか出てもあんまり、なあ、うれしない、うれしない言うたらおかしいけど。ホームラン点入るんやけど、お前。なんかこのきっかけでこれ上っていくなぁていう感じではないわな、あのへんのホームランは。東京ドームのホームランやからな、結局は。-ノイジーと話していたが「ハッチ知ってるか?」言うとって。それだけやん。俺ら初めてやからな。「大学で対戦した」言うとったけどな。「覚えてない」言うとったけど。どんなんか。-大山は普通の状態に近づいているかいやいや、そうでもないよ、そんなん。-佐藤輝の状態はだからなかなか普通の状態って、どれが普通の状態は俺あんまり分からへんは、まだ。去年1年で、おーん。それ俺が言うのはまだこれがマックスじゃないって、なあ、だから伸びしろがあるって言うてるけど。どのぐらいが普通の状態かいうのは俺はまだまだあんまり分からへんもん、おーん。これが普通でお前、去年ができすぎかも分からへんやんか。それちょっと分からん。そこまでは。-佐藤輝は不思議な選手と言っていたがそら不思議なままやろ。うん。-5日巨人戦の3番は一時的そうや。そんなん左の、アンダースローだけやん。

◆雨のち完投、再びあるぞ! 阪神村上頌樹投手(25)が7日の広島戦(甲子園)に予定通り先発する。6日の同戦が雨で流れ、先発予定だった大竹はスライドせず8日へ向かう予定だ。4月29日のマツダスタジアムでの同戦も雨で中止となり、翌日に村上が9回1失点で完投勝利を挙げている。この男にとっては"吉兆"かもしれない月曜日広島戦の雨天中止だ。「前日に試合があった方がバッターの状況とかも分かる。そこの難しさはある」と本音を漏らしつつ「でも、もう慣れてきている感じはあるので、大丈夫かな」と力強く言った。前回の完投翌日、チームは延長12回を戦った。結果的に中継ぎを休ませていたことが大きかった。「ああいう形になったので『投げていてよかった』と思いました。また明日、イニングを投げられるように頑張っていきたい」と気合十分。今季最多タイ112球で9回を投げ切ってからは「いつも通り過ごした」と回復も問題ない。2戦連続完投勝利なら22年4月の青柳以来、チーム2年ぶりだ。防御率1・06でリーグトップ。とりわけ広島戦は2戦2勝、16イニングで1失点、防御率0・56と圧倒している。2週続けて同じ相手との対戦にも「前回打たれていたら考えますけど、最少失点でいけたので良い感じで入っていける」と前向き。「いつも通り、初回からいけるように」。自然体で「コイキラー」ぶりを発揮する。【中野椋】

◆天候不良のため、試合は午後3時50分に中止が発表された。阪神は大竹耕太郎投手(28)、広島はトーマス・ハッチ投手(29)の予告先発が発表されていた。阪神の試合中止は今季2度目。7、8日にも同戦が予定されている。

◆広島の新井監督は6連戦の4戦目が中止となり「休養になる。しっかり調整して準備する時間ができたと前向きに考えたい」と話した。現状は中軸を含めて打線を固定できていない。「今は投手と守備でしのぎ、ロースコアでものにしていく野球」と自覚している。得点力の不足には「野手が力をつけるのは時間がかかるもの。ここは自分が我慢しなければ」と先を見据えた。

◆雨天中止となった6日の阪神―広島戦は「Family with Tigers Day」として開催される予定だった。「Family with Tigers」は、タイガース選手会と球団が話し合い、将来を担う子どもたちとその家族がタイガースの試合をキッカケに笑顔あふれる毎日を送ってもらいたいという想いから、上新電機株式会社がその趣旨に賛同し2022年より実施しているイベント。この日も2023年の同イベントの収益金を寄付した「日本財団こどもサポート基金」を通じ、子育て世帯が球場に招待された。練習後には前川右京外野手(20)が登場。子供たちから前川にメッセージが送られ、サイン会、記念撮影を行った。同イベントは6月9日の西武戦(甲子園)、8月9、10、11日の広島3連戦(京セラ)、9月1日の巨人戦(甲子園)でも開催が予定されている。

◆5日の巨人戦(東京ドーム)で左脇腹付近に死球を受け倒れ込むシーンもあった阪神・森下だが、一夜明けて元気な姿で練習を行った。「大丈夫です。赤くはなっているけど紫とかにはなっていないので」と表情も明るい。雨の降らないうちにグラウンドで外野ノックを受けると、その後は室内練習場へ入って打撃練習。今季6打数無安打と抑えられている広島・床田へのリベンジへ準備を済ませた。

◆阪神の新外国人でWストッパーの一角を担うハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が、中止を前向きに捉えた。ここまで両リーグトップタイの16試合に登板。シーズン換算すると「73・8試合ペース」だが、疲労感を問われても「覚悟している」と頼もしい。恵みの雨を今後のさらなるフル回転につなげる。訪れた突然のホリデーに〝パナマジョーク〟も飛び出すほどに上機嫌!? 首位を走る虎を誰より支えてきた男、ゲラはいつになく冗舌だった。「きょうはいい試合だったね」いや、開門もしてへんやないかい!! とツッコミを入れたくなるボケを放ったのは、中止発表から1時間20分後の午後5時10分。甲子園から帰途につくタクシーを待ちながら曇天を見上げ、この〝休日〟を大歓迎した。来日1年目の序盤を勢いよく踏み出している。ここまで0勝1敗5セーブ、9ホールドを挙げ防御率1・13。岩崎とWストッパーを形成し、勝敗を左右する試合終盤の重要局面で役割を果たしている。31試合を消化し、登板数は両リーグトップタイの16試合。最大で中5日の登板間隔はあったが、2連投はすでに5度を数え、2試合に1試合はマウンドに立つ。シーズンに換算すれば73・8試合登板というハイペースだ。ただ、岡田監督は「うまいこと間隔空いとるからな。投げている割には」と心配ではなく信頼をして、球審に名前を告げる。右腕自身も「もちろん体に疲労はたまっているだろうけど、それも当然というか、覚悟していることだから問題はないよ」と頼もしい。気温の高い出身地のパナマに加え、高湿度のフロリダでもプレー経験があり、体力を削る日本の夏にも不安はない。「(体を)休めることができるという意味では大きいし、あす(7日)に向けてしっかりと準備をする日でもあったので、そういう意味では本当にいい一日になった。いい時間を過ごせたよ」次なる出番に視線を向ける表情は晴れやか。この休息を、長いシーズンでのフル回転につなげていく。(須藤佳裕)

◆阪神・岡田彰布監督(66)が6日、混戦模様のセ・リーグについて言及。「混戦っていうよりも『つぶし合い』やろ」と見立てを語り、この争いを制するカギの一つに「脱1割打者」を掲げた。昨年は月間19勝の快進撃でセ・リーグ制覇への足がかりを作った5月を、今季は打線のつながりを取り戻す期間とする!ドアの隙間から雨雲を何度ものぞき込み、岡田監督はつぶやいた。「予報悪いからな。しようがないよ」。今季2度目の中止。小休止となった一日に、虎将は今季のセ界を語り、分厚い雲を抜け出す策に目を光らせた。「どこも3連勝できひんからな、やっぱり。つぶし合いやんなあ。みんな2勝1敗、1勝2敗やから。そら貯金も増えへんし、その分あんまり借金もいけへんみたいな。そういう感覚やで」各球団との戦いは3巡目に突入した。虎は貯金5で首位を堅持。巨人が中日に敗れたことで再び虎が貯金を独占する形にはなったが、下位との差は簡単には広がっていかない。打順をなかなか固定できないが、と問われると指揮官は「打てへんからや」と漏らした。「ことしは全体的にピッチャーええよな、どこの球団もな」とも語った。この投手力向上による〝つぶし合い〟を、どうにかして抜け出していかなくてはいけない-。

◆ゴールデンウイーク最後の日は天候不良で中止となった。取材対応した岡田彰布監督(66)は混戦のセ・リーグを「つぶし合い」と評し、やはり打線を抜け出すためのキーポイントに挙げた。コメントは以下の通り(成績=16勝11敗4分け)。--最近はこんな天気ばかり岡田監督「ほんまや、なぁ。予報悪いからな、きょうな。しようがないよ」--やりたい試合だったか「いやまあ、別にどっち(も)...。まあ大竹な、初めての広島戦やったから。ことしな」--大竹はスライドさせるのか「いやいや、スライドはせえへんよ。あした(7日は)村上。スライドは絶対せぇへん。スライドしたら2人に迷惑かけるやん。スライドは絶対せぇへん」--大竹は広島の3戦目か「おお、3戦目行く予定やけどな。伊藤(将)もこないだ(1日の広島戦で)ちょっとぎょうさん(107球)投げてるから」--ゲラも登板が多くなってきてる中ではいい中止「まあ、でも、そんなに。うまいこと間隔空いとるからな。投げている割には。おーん」--連投だった桐敷、岩崎が休める「そうや。うん。まぁきょうでまたしかし、次(のカードも)3試合やしな。また空き、空きになるからな。3試合で。まあでも、あのへんは何にも疲れてない。ちょうどええくらいちゃうか」--ブルペン全体は良い感じで回せている「おーん、全然無理させてないよ」--森下は問題なく「全然大丈夫」--昨年と違って今年は打順の組み替えが多い「打てへんからや」--理想は固定したい「そら固定するほうが。良い流れやったらそんな変えへんやん。やっぱ点取れへんのあるから。ことしは全体的にピッチャーええよな、どこの球団もな。なかなか点ね、あんまそんな大味な試合なれへんやん」--ピッチャーのレベルが上がっている実感は「まあ上がったというか、まあなあ。他のチームも負けてる展開でもな、結構ストレートでも150(キロ)ぐらい投げてるピッチャーも出てくるもんな。それは数字だけであって、実際バッターボックスでどれぐらいの感覚かは俺は分からへんけど。数字だけ見たらな。そんなに勝ちのときと変わらんようなピッチャーが出てくるもんな。やっぱりな、今な。なかなか勝ってても七回以降にポンポンと点取れへんもんな。だからな」--昨年の5月は快進撃があった。ことしは「そんな(簡単に)行けへんわそんなん(笑)。点取れへんのに」--ちょっと混戦になってきている「まあ混戦ていうか、まだそこまで相手見てないからな、おーん」--大事なことは「混戦ていうよりも『つぶし合い』やろ。どこも3連勝できひんからな、やっぱり。つぶし合いやんなぁ。みんな2勝1敗、1勝2敗やから、なかなか差が縮まらんいうか。そら貯金も増えへんし、そのぶんあんまり借金もいけへんみたいなな、そういう感覚やで」

◆クラブハウスのロッカーから出てきた岡田監督は、目線を上にして、つぶやいた。「雨かぁ...」これだけを読んで、不思議に思う人はまずいない。指揮官が天気を気にして、上空を見上げ、雨雲でも見つけたのか? 落ちてきた雨粒を肌で感じたのか? 雨は、野球人にとって大問題。中止か、決行か。それによって、やることが100%変わってくる。でも、岡田監督が見上げたその場所は、実はクラブハウスと室内練習場をつなぐ、ほんの数メートルの渡り廊下。廊下は上も左右も外が見通せない〝壁〟。つまり、指揮官は全く外が見えない、雨など吹きこまない場所で「雨かぁ...」と漏らしたのだ。すぐ横にいたトラ番記者たちのビックリした顔といったら...。彼らも同様に、外の様子は全く分からないのだから。類まれなる五感の持ち主として、微妙な湿気を感じたのかもしれない。何でも見えてしまう、感じてしまう、分かってしまう岡田監督。そう思うしかない。結局、午後3時50分、天候不良のため、中止が決まった。開門をして、お客さんが入場して以降に中止が決まるよりは-。ファンのことも考慮しての、早めの決断だったようだ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
16114 0.593
(-)
-
(-)
112102
(-)
84
(-)
19
(-)
9
(-)
0.232
(-)
2.130
(-)
2
(1↑)
DeNA
15151 0.500
(↑0.017)
2.5
(↑0.5)
112100
(+6)
116
(+5)
12
(+1)
19
(-)
0.243
(-)
3.270
(↓0.06)
2
(-)
巨人
15153 0.500
(↓0.017)
2.5
(↓0.5)
11082
(-)
85
(+2)
12
(-)
17
(+2)
0.229
(↓0.002)
2.430
(↑0.01)
4
(-)
中日
14144 0.500
(↑0.019)
2.5
(↑0.5)
11191
(+2)
109
(-)
16
(-)
3
(-)
0.247
(↑0.001)
3.060
(↑0.1)
5
(1↑)
広島
11134 0.458
(-)
3.5
(-)
11576
(-)
73
(-)
11
(-)
12
(-)
0.230
(-)
2.520
(-)
6
(1↓)
ヤクルト
13162 0.448
(↓0.016)
4
(↓0.5)
112130
(+5)
114
(+6)
23
(+1)
13
(-)
0.248
(↓0.002)
3.570
(↓0.1)