ソフトバンク(☆9対4★)日本ハム =リーグ戦5回戦(2024.05.06)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:和田 毅(1勝0敗0S)
敗戦投手:北山 亘基(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(7号・3回裏2ラン),三森 大貴(1号・4回裏2ラン),山川 穂高(8号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは4-4で迎えた4回裏、三森の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功する。続く5回には、山川の2打席連続本塁打となるソロなどで3点を追加し、相手を突き放した。投げては、先発・和田が今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・北山が乱調だった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、自身のインスタグラムで、6日ソフトバンク戦から1軍に合流する今川優馬外野手(27)、野村佑希内野手(23)の打順を、試合開始7時間以上前に"公表"した。自身の画像とともに「今日のソフトバンクとの大事な戦い 2軍でもがき苦しんで1軍に帰って来た野村君 今川君を 2番今川 5番 野村 スタートで暴れてもらいます!」と絵文字付きで紹介。2・5差で追う首位との直接対決を前に、今季初1軍の今川と、4月11日のソフトバンク戦後、2軍での再調整を言い渡されていた野村のスタメン起用を宣言した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が自身のインスタグラムで事前告知した通り、この日から1軍昇格した今川優馬外野手(27)を「2番・右翼」、野村佑希内野手(23)を「5番・左翼」でスタメン起用した。万波中正外野手(24)は、今季29試合目で初めてスタメン落ちした。

◆日本ハムが、わずか5球で同点に追い付き、11球で勝ち越しに成功した。0-1の2回、この日、1軍昇格した5番野村佑希内野手(23)が、1ストライクからソフトバンク和田の2球目をスイング。ボールは右翼線ぎりぎりでバウンドした後、そのままスタンドに入ってエンタイトル二塁打になった。続く上川畑が2球目に送りバントを決め1死三塁。7番松本剛が初球を右犠飛とし、同点に追いついた。さらに8番レイエスが、和田の4球目を中前へ運び2死一塁。9番水野が1ストライクからの2球目を捉え、これが右中間を真っ二つに割る三塁打となり、レイエスが巨体を揺らして一塁から本塁までかえった。打順が1番に戻ると、郡司が「おいうち郡司」として中前打で続き、3点目を加えた。

◆/アーチストの矜持\山川穂高がスタンド中段まで持って行く逆転ホームラン??連休最終日に「どすこい」???プロ野球 (2024/5/6)??ソフトバンク×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 pic.twitter.com/h59mrz5G7G

◆日本ハムが逆転に成功した2回表終わりに、日本ハムの公式チア「ファイターズガール」とソフトバンクの公式チア「ハニーズ」がコラボした「きつねダンス」が披露された。5日と6日はファイターズガールと日本ハムの球団マスコット、フレップが敵地へ出張。日本ハムが1点を追う2回の攻撃で3点を奪った後に、おなじみの曲が流れて特別コラボの「きつねダンス」が披露された。ゴールデンウイーク最終日の特別演出にX(旧ツイッター)では「福岡できつねダンスしてて脳がバグったかと思った」「ハニーズちゃんたちも一緒に踊るきつねダンスかわいいが過ぎる」「逆転してきつねダンスとかこれもうファイターズのホームゲームやろ」などの投稿があった。さらに4回表終わりには、いつもハニーズが披露している「よかよかダンス」もファイターズガールやフレップとコラボした。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が確信の7号2ランを放った。1点を追う3回無死一塁。日本ハム北山の初球、外角高め直球を左翼スタンド中段へ運んだ。打った瞬間にそれと分かる1発。ベンチ前ではおなじみの「どすこいポーズ」を披露した。これで7本塁打、32打点はリーグトップだ。「真っすぐを完璧に捉えることができました。いいバッティングができて良かったです。何とか勝ちにつなげられるように頑張ります」今季初先発の和田毅投手(43)は3回までで3失点。4番の一振りでベテラン左腕を援護した。さらに4-6の5回には2打席連発となる8号ソロ。日本ハム2番手、北浦の直球を左中間に運んだ。1試合2発は今季2度目。FA加入した4番が、そのパワーを遺憾なく発揮している。

◆日本ハム先発北山亘基投手(25)がプロ最短KOを食らった。立ち上がりから制球が不安定で1回は先頭打者へ四球から失点。3回は山川に今季初被弾となる7号2ランを献上し、4回は三森に1号2ランを許した。3回0/3を投げ、毎回7安打を浴びて毎回失点となる自己ワースト6失点。「大事な3連戦の初戦を任せてもらったにもかかわらず、試合を作ることができず悔しい気持ちです」とコメントした。

◆ソフトバンク和田毅投手(43)が勝ち投手の権利を得て、5回を8安打4失点で降板した。初回は無失点の立ち上がりも、2回に3失点。1死三塁から長短3連打などを許した。3回は3者凡退に打ち取るも、4回には先頭から3連打などで1死満塁となり、右犠飛でさらに1点を失った。2点を勝ち越してもらった直後の5回は無失点。2死二塁のピンチを招くも、最後は上川畑を遊ゴロに抑えた。「点を取ってもらってはすぐに点を取られる。リズムの悪い投球になってしまいましたが、野手の皆さんのおかげで5回まで投げきることができました。次回の登板ではもっといい投球ができるように、しっかりと練習します」山川の2打席連発弾など、5回までで大量9得点と援護してもらった野手陣に感謝した。和田はこの日登板で球団初の43歳シーズンでの登板。42歳の今井雄太郎(91年に10試合)を上回った。今季は左手中指のマメの影響などで出遅れていた左腕。内定していた開幕ローテーションも回避し、和田にとっては約1カ月遅れの開幕だった。勝利すれば、自身が持つ42歳7カ月を更新する43歳2カ月での球団最年長記録となる。

◆ソフトバンク和田毅投手(43)が今季初先発で5回8安打4失点の粘投を見せ、24年初勝利をつかんだ。43歳2カ月での勝利は、自身の持つ42歳7カ月の最年長記録を更新(昨年記録)。43歳シーズンでの登板自体も42歳で登板した今井雄太郎と昨季の自身を上回り球団初。さらに40代での勝利数は21勝となり、下柳剛(阪神)、黒田博樹(広島)と並び史上4位。(最多は中日・山本昌の40勝)。記録ずくめの今季1勝目になった。2回に4長短打を許して3失点。4回には無死満塁のピンチを背負ったが、犠飛による1失点のみで意地を見せた。打線は4番山川の2打席連続本塁打や、三森の今季1号勝ち越し2ランなどで大量援護。和田にとっては納得のいく投球内容ではなかったが、91球を要して責任投球回を投げ切り勝ち投手になった。今季は左手中指のマメの影響などで出遅れていた左腕。内定していた開幕ローテーションも回避し、和田にとっては約1カ月遅れの開幕だった。これで日米通算164勝。盟友でかつ目標に掲げる松坂大輔氏(43)の日米通算170勝まであと6勝に迫った。<今季の和田>実戦 2月28日、西武との練習試合で今季初実戦。西川に初球先頭打者本塁打を浴び、1回3安打1失点だった。KO 3月5日のヤクルトとのオープン戦で3回途中5安打3失点。予定の3回を投げ切れなかった。出血 3月26日の2軍広島戦で緊急降板。ゴロを処理した際に左手中指を負傷し、出血もあった。3回途中5失点と精彩を欠いた。回避 内定していた本拠地開幕の4月2日ロッテ戦を回避することが決定。左手中指マメの影響なども考慮し、小久保監督が「こっちから止めた」と明かした。復帰 4月10日の2軍オリックス戦で実戦復帰。6回4安打無失点で復活を印象付けた。マメ 4月19日の2軍広島戦で左足親指裏のマメがむけたため、4回途中で降板。完全 4月27日の2軍阪神戦で7回2失点、12奪三振。完全復活で1軍登板へGOサインが出た。

◆日本ハムが10カードぶりカード初戦黒星で、19年8月6日以来1735日ぶりの貯金6を逃した。首位ソフトバンクとのゲーム差は3・5差に広がった。先発の北山亘基投手(25)が、プロ最短KOとなる3回0/3、7安打、自己ワースト6失点で降板。打線は1点ビハインドの4回に郡司裕也捕手(26)が1死満塁から右犠飛を放ち同点に追い付いたが、その裏、2番手で登板した北浦竜次投手(24)が無死一塁からソフトバンク三森に1号2ランを浴び、勝ち越された。北山は「大事な3連戦の初戦を任せてもらったにもかかわらず、試合をつくることができず悔しい気持ちです」とコメントした。

◆日本ハム郡司裕也捕手(26)が1安打2打点と気を吐いたが、勝利にはつながらなかった。勝ち越した直後の2回2死三塁で和田から中前適時打を放ち「どさくさに紛れて打ちました」。1点を追う4回1死満塁でも、外角低めの変化球をバットの先で右犠飛。一時同点に追い付き「(三塁走者の上川畑)大悟さんがよく走ってくれました」。「どさくさ郡司」が存在感を示した。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が2発の"どすこい弾"をかっ飛ばした。「完璧でした」。2-3の3回無死一塁。日本ハム北山の初球、外角高め直球を仕留めた。打球は左翼席上段へ一直線。5試合ぶりの1発は確信の7号2ランとなった。「しっかり来た球を打つつもりでいった」。基本に忠実を意識して一振りで決めた。さらに5回の第3打席。2番手の北浦から8号ソロを放った。真ん中低め直球を左翼ホームランテラス席へ。今季2度目の連発弾。本拠地では移籍後初めてとなった。これで8本塁打、33打点はリーグトップ。「ホームランと打点は減らないので。僕はホームランと打点は意識しています」。4番として文句なしの仕事ぶり。王球団会長も「打つやつは打つんだよ。33(打点)か。100打点はいきそうだな」とうなずいた。打線も今季初の3戦連続2桁安打をマーク。1試合3本塁打も初だ。猛打爆発で2位日本ハムとのカード3連戦の頭を取った。「対戦していてすごく勢いがあるチームだと思っている。2位ですし、どんどん差をつけていかないといけない」。これでゲーム差を3・5に広げた。「明日もベストを尽くしていきたい」。一気の首位固めへ、主砲は表情を引き締めた。【佐藤究】▽ソフトバンク近藤(初回2死一、三塁から先制適時打)「(5番で)打点を稼ぐことになってくると思う。2人(3番柳田、4番山川)は豪快なのでひっそりやっていきたいなと思います」▽ソフトバンク栗原(5回1死一塁で中越え適時二塁打)「しっかりと自分のスイングができました。いい流れに乗ることができて良かったです」

◆ソフトバンク和田毅投手(43)が今季初先発で5回8安打4失点の粘投を見せ、24年初勝利をつかんだ。43歳2カ月での勝利は、自身の持つ42歳7カ月の最年長記録を更新(昨年記録)。43歳シーズンのソフトバンク和田が今季初登板。43歳シーズンでの公式戦登板は球団初。42歳シーズンに登板した91年今井雄太郎と自身の23年を上回った。和田が今季初勝利。43歳2カ月での勝利は、自身の持つ42歳7カ月を更新して球団最年長勝利。パ・リーグ最年長勝利は、50年浜崎真二(阪急)48歳4カ月。プロ野球記録は、14年山本昌(中日)の49歳0カ月。今回で43歳以上で白星を挙げたのは8人目となったが、パ・リーグで記録した50年浜崎(阪急)09年小宮山悟(ロッテ)13、14年斎藤隆(楽天)は全て救援勝利。97年8月3日佐藤義則(オリックス)の42歳10カ月を抜き、和田がパ・リーグ最年長先発勝利となった。和田は40代での勝利数が21勝となり、下柳剛(阪神)黒田博樹(広島)と並び史上4位となった。なお、最多は山本昌(中日)の40勝。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が43歳で今季初登板し、球団最年長勝利を挙げたソフトバンク和田毅投手に、感服した。この日は、和田から5回で8安打を浴びせ4得点を奪ったが、4回無死満塁のチャンスで1点止まりに終わるなど要所で抑えられ、流れをつかめなかった。プロ18年目の快投に指揮官は「すごいですね。ほんとに。まあ、俺は47(歳)でトライアウト受けたんだけど。ハハハハハ。それを43歳で現役やっているってところは、すごいしかないですよ」。円熟味を増すベテランの投球をたたえつつ「まあ彼もあとね、12年ぐらいやると思うんで(笑い)。55歳(笑い)。目標は、そこに、持ってもらってね。それぐらいの気持ちでやってもらいたいっすね。素晴らしいです」と、加えた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、現行のボールを"開腹手術"するかもしれない!? この日、フランミル・レイエス外野手(28)が5度目の複数安打を放ったが、いずれもゴロで中前に抜ける当たりだった。メジャー108発の長距離砲レイエスの打球だけでなく、今季全体の打球を踏まえ、指揮官は気になることがあったようだ。打球が飛びにくいという報道陣の質問に「全体的に(飛ばない)。カキーンって捉えた打球は、山川君ぐらいタイミング合えば飛びますけど、これ行ったんじゃね、ってやつがフェンス前でね。まあまあ、全員同じことなんですけど」。好奇心旺盛な新庄監督は、それだけでは終わらない。「1回(ボール)開けてみようかな、中(笑い)。カッターで切って。昔のボールと、どこが違うのか。いや、いいんですよ。全員同じことなんで。ピッチャーは重さとか一緒なのかなとか。まあアメリカのボールよりかは重くはないと思いますけど」。果たして"ドクター新庄"の"オペ"は実践されるのか...。

◆ソフトバンク三森大貴内野手が決勝2ランを含む3安打4打点の活躍だ。2回に1点差に詰め寄る中前タイムリーを放つと、同点の4回無死一塁から北山の直球を右翼ポール際に運ぶ勝ち越しの1号2ラン。「まっすぐの強い投手。何とか仕留めたいと思っていたのでよかった。強いスイングをすることができた」と自画自賛だ。5回には2死二塁からダメ押しとも言える左前適時打。今季2度目の猛打賞で先発和田毅を援護した。和田とは同じ2月21日生まれ。18歳年上の大先輩の今季初白星に貢献し「いつもご飯とか行かせてもらっているので、そういう一打を打てたのはうれしい」と笑顔だった。

◆4月11日以来の1軍出場となった日本ハム野村佑希内野手(23)が、今季初の3安打猛打賞と気を吐いた。0-1の2回、先頭でソフトバンク和田の2球目に反応。ややこすり気味の打球は、右翼線ぎりぎりでバウンドした後、そのままスタンドに入ってエンタイトル二塁打となり、一時同点の生還も果たした。さらに5回2死で左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、8回1死で左前打。チームは10カードぶりに初戦を落としたが「自分自身として戻ってきて出たのは良かったかな。(チームが)勝てるようにやっていきたい」と前を向いた。約1カ月ぶりの1軍の舞台。新庄監督からは再昇格の条件として「4試合で12安打」と高いハードルを掲げられていた。さすがに、そのスピードで12安打に達することはできなかったが「間に合わなかった(笑い)。まあ良い状態で打席を過ごすことはできたかな」。ファームで18試合に出場し、69打数27安打、3割9分1厘3本塁打と調子を上げ、帰ってきた。いきなりの3安打に指揮官も「良かった、良かった。鎌ケ谷の映像を見たまんまの野村君で帰ってきてくれて。今後楽しみですね」と喜んでいた。

◆ソフトバンクの大ベテラン、和田毅投手(43)のプロ22年目が開幕した。本拠地日本ハム戦に今季初先発し、5回4失点。打線の援護にも恵まれて今季1勝目を挙げ、自身の持つ球団最年長勝利記録を更新した。度重なるアクシデントにより約1カ月遅れの1軍初登板だったが、2位日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦で勝利に導いた。チームは両リーグ最速で20勝に到達し、貯金を「11」とした。帰ってきたベテランは冷静だった。1点リードの4回。無死満塁のピンチを背負った和田は、水野を注文通りの3球三振。ベンチは大量失点も覚悟したが、結果的に郡司の犠飛による1失点に抑えた。同点で踏みとどまり、直後に三森が決勝2ラン。5回8安打4失点。決して満足のいく投球内容ではなかったが、和田が24年初勝利を手にした。「必死に投げてた結果。本当は0点で帰りたかったけど、犠牲フライはしょうがないなと思って。悔しかったですけどね」今季は左手中指マメの影響なども考慮し、内定していた開幕ローテーションを回避。その後も左足親指裏のマメがむけるなどアクシデントが続いた。特に左足のマメに関しては、ソックスが破けていたほどの"災難"。和田自身も「靴下まで破けるのは今までなかったこと。理由は分からないけど、地面をしっかり蹴れているということかな」と苦笑いしていた。指、足ともにマメを固める作業を経て、この日が1軍初登板。43歳2カ月での勝利は自身の持つ42歳7カ月の最年長記録を更新し、さらに40代での21勝は歴代4位だ。NPB通算159勝目。2000投球回以上が規定の勝率ランキングでは5位に位置するが、左腕に限れば歴代2位。この日の1勝で左腕トップの杉内に2厘差と迫る。327試合で勝率6割4分6厘。4回無死満塁で見せた最少失点が、和田の勝率の高さを物語っている。小久保監督は「満塁のピンチ。あそこを1点でしのいだのが、やっぱり彼らしい。経験が出たなと思いましたね」とうなずいた。日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦を取った。チームは両リーグ最速で20勝に到達し、貯金「11」。首位を走るチームに百戦錬磨の和田が加わった。「次は今日のようなピッチングをしないように。しっかり反省して、良いピッチングができるように頑張ります。しっかりと練習します」。ソフトバンクはもっと強くなる。【只松憲】<今季の和田>実戦 2月28日、西武との練習試合で今季初実戦。西川に初球先頭打者本塁打を浴び、1回3安打1失点だった。KO 3月5日のヤクルトとのオープン戦で3回途中5安打3失点。予定の3回を投げ切れなかった。出血 3月26日の2軍広島戦で緊急降板。ゴロを処理した際に左手中指を負傷し、出血もあった。3回途中5失点と精彩を欠いた。回避 内定していた本拠地開幕の4月2日ロッテ戦を回避することが決定。左手中指マメの影響なども考慮し、小久保監督が「こっちから止めた」と明かした。復帰 4月10日の2軍オリックス戦で実戦復帰。6回4安打無失点で復活を印象付けた。マメ 4月19日の2軍広島戦で左足親指裏のマメがむけたため、4回途中で降板。完全 4月27日の2軍阪神戦で7回2失点、12奪三振。完全復活で1軍登板へGOサインが出た。

◆今季初めて1軍昇格した日本ハム今川優馬外野手(27)が「2番右翼」でスタメン出場し、7回1死で今季初安打となる左前打を放った。「まあ少し(ホッとした)。やっぱ出るのと出ないじゃ全然違うので、気持ち的には大事です」。4回2死二塁の好機では右飛に倒れ「あそこで打てないと。ファームではそういったところを意識して取り組んできたので、1軍でも出していけたら」と反省した。

◆日本ハム万波中正外野手(24)が今季初の欠場となった。開幕から3番を任せ、前カードのオリックス3連戦からは5番でスタメン出場を続けていた。新庄剛志監督(52)は試合後、この日は万波を起用しなかった理由について「いや、あんまり調子がよくないでしょ。で、2人(今川、野村)が上がってきたので」と説明した。4月27日オリックス戦(エスコンフィールド)では勝利打点を挙げるなど4打数2安打1打点をマークしたが、同28日以降の7試合で26打数3安打2打点、打率1割1分5厘だった。開幕前に万波をチームでただ1人のレギュラーとして指名していた新庄監督は「リフレッシュも兼ねて今日は使わず」と話し、「彼が、どういう気持ちになっているか分からないですけど、明日は...(これから)半身浴をしながら考えようかなと」とスタメン復帰させるか熟考する考えを明かした。

◆悔しさが日本ハム野村佑希内野手(23)を突き動かした。26打数2安打で2軍降格。納得するまでバットを振った。4月21日オイシックス戦(鎌ケ谷)では、左中間を抜ける痛烈な二塁打を放っても塁上で首をひねった。試合終、ロングティーを打ち込んだ。言葉からは、自分に対する怒りに近い感情がにじんだ。早口で言った。「結果を残せなくて落ちて来ただけなので。自分が全て悪いことなので。誰が上がったから悔しいとか、誰が出てるとかは特になく。自分が結果を残せなかったのが悔しいというか、情けなさを感じながら」特に得点圏では5打数無安打、3三振。「(好機の)場面で少し小さくなってる部分もあった。そうならないように、どうすれば良いか考えた」。イースタンでは打率3割9分1厘で、3本塁打。降格時、新庄監督から直接言葉はなかったというが、報道陣を通して「良い状態の野村くんになってきて」と期待を込められた。この日、復帰戦で3安打。本来の姿で、野村は帰って来た。【黒須亮】

◆日本ハムが首位ソフトバンクに打ち負けて10カードぶりの初戦黒星となった。先発北山が自己ワースト6失点でプロ最短3回0/3でKO。打線は昇格した野村が3安打、今川も1安打を放つなど11安打も、3本塁打を含む同じ11安打の相手打線に上回られた。新庄監督は「取られて取り返して取り返されて追いついて、めっちゃ楽しかったですよね...その後よ。北山君が今日は"違う方の北山君"が顔を出した」と振り返った。▽日本ハム北山(自己ワースト6失点でプロ最短3回0/3でKO)「苦しくなって(ストライクを)取りにいったところで打たれてる悪循環というか。こっち先行でいけなかったのが反省点」

◆無理やりにでも口角を上げ続けた。千葉・鎌ケ谷スタジアムから勇翔寮へ続く坂道。今川優馬外野手(27)らしい笑顔でファンに応える。だが、見送られ歩き出すと、視線が少し下を向いた。今季はキャンプから1軍に縁が無かった。育成が重視される2軍で、27歳の出番は減少した。それでも、ファンの前で表情を曇らせたことはない。「応援してくださるファンの皆さんのためにも。腐ってチンタラしてたら、応援したくないって思うじゃないですか。応援してくれてる方々のためにも、せめて僕が野球を楽しんでる姿を見せて、良いとこ見せたいなって」2軍では打率3割超。5月3日の楽天戦はサヨナラ満塁弾、翌4日の同戦でも2ラン。いずれも初球、一振りで文句なしの昇格だった。スマホを握って昇格の電話を待つ日々から脱した。「1軍で勝利に貢献してこそ、ファンの皆さんの喜びだと思う」。苦しい時に背中を押してくれるファンとめぐり会えた事に「マジで感謝」し、ここから恩返しする。【黒須亮】

◆日本ハムがソフトバンクに打ち負けた。先発北山亘基が4回途中6失点と炎上し、今季初黒星。打線は2回に一時逆転も、3回以降は1点止まり。昇格した野村が3安打、今川が1安打など相手打線と同じ11安打を放ったが攻めきれなかった。2・5差で臨んだ首位攻防3連戦で10カードぶりの初戦黒星。新庄剛志監督(52)は残り2戦の連勝へ向けて気持ちを切り替えた。新庄監督は意外に明るく切り出した。試合後に自ら「取られて、取り返して、取り返されて、追いついて、めっちゃ楽しかったですよね」と振り返ったのは4回表までの展開。点の取り合いとなった序盤の流れのまま行きたかったが、「その後よ...」。今季好投が続いていた北山が4回も2失点。この日は初回から不安定で最後まで修正できなかった右腕に「今日は"違う方の北山君"が顔を出した」。そこから試合の流れは取り戻せなかった。敗れはしたが、明るい材料もあった。1軍復帰した野村が3安打、今季初昇格の今川も1安打。「よかった、よかった。(試合前に2人に)サインも何も出さないから、もう好きにやっちゃってーって。で、好きにやってくれましたよね」。2人には前夜に直接、スタメンを予告。そしてこの日午前11時頃には自身のインスタグラムで2番今川、5番野村でスタメン起用することも公表した。狙いは「ファンのみんなが2人を待ち望んでいたと思う。それを知らせてゲームを見てもらいたいなと思って」。周囲の期待感も高めて勝ちにいった首位との3連戦初戦だったが、及ばず。「今日負けても勝ち、勝ちもあるわけだし、それを期待してやっていきます」。前だけを見て球場を後にした。【木下大輔】日本ハム北山(自己ワースト6失点でプロ最短3回0/3でKO)「苦しくなって(ストライクを)取りにいったところで打たれてる悪循環というか。こっち先行でいけなかったのが反省点」

◆ソフトバンクが快勝し、両リーグ最速で20勝に到達した。今季初登板の先発和田が5回4失点で勝利。4―4の四回に三森の2ランで勝ち越し、五回は山川の2打席連続本塁打などで3点を加えた。日本ハムは北山が誤算だった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
2092 0.690
(↑0.011)
-
(-)
112134
(+9)
75
(+4)
21
(+3)
28
(+1)
0.259
(↑0.002
2.140
(↓0.06)
2
(-)
日本ハム
16121 0.571
(↓0.022)
3.5
(↓1)
11487
(+4)
89
(+9)
12
(-)
21
(-)
0.235
(↑0.003
2.670
(↓0.23)
3
(-)
ロッテ
15151 0.500
(↑0.017)
5.5
(-)
11290
(+8)
105
(+1)
13
(+2)
13
(+1)
0.241
(↑0.004)
3.070
(↑0.07)
4
(-)
ORIX
15171 0.469
(↑0.017)
6.5
(-)
11093
(+4)
95
(+2)
13
(+1)
13
(-)
0.233
(↓0.001)
2.420
(↑0.01)
5
(-)
楽天
13171 0.433
(↓0.015)
7.5
(↓1)
11298
(+2)
120
(+4)
11
(-)
23
(-)
0.232
(↓0.002)
3.570
(↑0.08)
6
(-)
西武
11200 0.355
(↓0.012)
10
(↓1)
11277
(+1)
95
(+8)
17
(+1)
18
(-)
0.203
(↓0.001)
2.600
(↓0.12)