ロッテ(☆8対1★)西武 =リーグ戦5回戦(2024.05.06)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:種市 篤暉(2勝3敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(0勝3敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(4号・9回表ソロ)
【ロッテ】ソト(3号・1回裏2ラン),岡 大海(1号・8回裏3ラン)

  DAZN
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◆ロッテが3連勝。ロッテは初回、ソトの2ランで幸先良く先制に成功する。続く2回裏には、岡の適時二塁打などで2点を挙げ、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・種市が7回3安打無失点の力投で今季2勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆西武はロッテ戦4戦4敗とまだ勝利がない。このカードで開幕5連敗となれば11年以来となるが、今季の西武はソフトバンク戦で開幕6連敗を記録。西武が同一シーズンに複数球団から開幕5連敗以上を喫すれば、3球団の79年(阪急戦9連敗、ロッテ戦5連敗、近鉄戦9連敗)以来、球団45年ぶりの屈辱となってしまう。今日はロッテから白星を挙げられるか。

◆歌舞伎俳優の尾上眞秀(11)が、セレモニアルピッチを行った。試合前、ファンである安田尚憲内野手(25)と写真撮影。セレモニアルピッチでも安田の背番号「5」をつけ、この日初お披露目のNEO CLASSIC EDITIONユニホームを着用してマウンドへ。思い切り投げたボールはノーバウンドで捕手のグラブに収まり、「お~!」と歓声が起こった。尾上は「緊張はしなかったんですけど、風が強くてマリンのマウンドはちょっと難しかったです。今日マリーンズには、打って、守って、走って、絶対勝ってもらいたいです! 今日はありがとうございました!」とコメントした。寺島しのぶ(51)を母に持つ尾上は2017年、歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎 魚屋宗五郎』酒屋丁稚与吉役にて初お目見え、役者デビュー。近年は歌舞伎役者としてだけでなく、NHK大河ドラマ「どうする家康」やドラマ「姪のメイ冬のキャンプ編」などにも出演し活躍の幅を広げている。なお、プライベートでは学業、歌舞伎役者としての活動の一方で、少年野球「大向ベアーズ」に所属し、本格的に野球に打ち込んでいる。

◆西武中村剛也内野手(40)がNPB史上47人目の通算350二塁打を達成した。今季初めて4番打者として出場。4回の第2打席、右翼への飛球が風速12メートル前後の強風に流され、右翼手の前にポトリ。好走塁もあって二塁打となった。4回終了後に場内アナウンスで記録達成が発表に。記念ボードを渡された中村剛は、球場のあらゆる方向に何度も頭を下げていた。中村剛は今季でプロ23年目。すでに通算2000試合出場、通算1000得点、通算400本塁打、通算2000三振などを通過しており、また新たな節目となった。なお中村剛と同期入団で現在2軍調整中の西武栗山巧外野手(40)も、通算400二塁打まで残り「1」と迫っている。

◆西武中村剛也内野手(40)がNPB歴代本塁打数で単独11位となる、通算475本目の本塁打を放った。「気合を入れろ ライオンズ」「意地を見せろ ライオンズ」左翼応援席からゲキが飛んだ0-8の9回無死、ロッテ菊地の直球を捉え、左翼席へ放り込む今季4号ソロとした。「どれだけ点が離れていても応援してくださる方はいると思うし、自分のためにもいい打席にしたいと思ってたので、いいホームランでした」これで田淵幸一氏(77)の474本を抜き、歴代単独11位に。「超えられてうれしいですし、また1本1本積み重ねていきたいです」と口にした。通算350二塁打=中村剛(西武) 6日のロッテ5回戦(ZOZOマリン)の4回、種市から右二塁打を放って達成。プロ野球47人目。初二塁打は03年9月28日の日本ハム28回戦(東京ドーム)でミラバルから。

◆ロッテ種市篤暉投手(25)が心機一転"3つの変化"で強風の試合を制した。1つ目の変化は登場曲。プレーボール直前、これまでのしっとりとした邦楽ではなく、アップテンポな洋楽にのって登場した。「野手の皆さんに『前の登場曲の方が格好いいから変えてくれ』と言われた」と、19年から初の2桁勝利を挙げた昨年まで5年間使用した聞きなじみのある「High Hopes」が再びマリンに響いた。2つ目はマウンドでの立ち方。風速12メートルの強風が吹き荒れた。「サード側に(体が)流れることが多かったので、できるだけ背中の方に重心を置いて立つようにしたら外側に流れることなくいけた」。効果はてきめん。初回、西武先頭の金子侑に二塁打を浴び、犠打で1死三塁とされたが「ボール先行だけはしないように」と落ち着いていた。遊ゴロと左飛で切り抜け、7回を無失点。「できるだけ低めを意識していけたのがよかったですし、なにより風のおかげでフォークがすごい落ちた」とマリンの名物を味方につけた。3つ目はグラブ。左手には19年に一緒に自主トレをしたときにもらった千賀(現メッツ)から贈られた赤いグラブ。「家に飾ってました」と大切に保管していたが、使う時が来た。お化けフォークの先輩からも絶賛された鋭いフォークを武器に6奪三振。「一番ふがいないピッチングをしているので。その中でゲームを作れたのはよかった」と3月30日以来の白星に安堵(あんど)の表情を浮かべた。変化を恐れず、チームに3連勝と勝率5割復帰をもたらした。【星夏穂】▽ロッテ吉井監督(7回無失点で2勝目を挙げた種市について)「前回は真っすぐが全くストライク入っていなかったが、ストライク入っていたので、少しは良くなった感じですかね」▽ロッテ・ソト(風速12メートルの強風の中で先制の2ラン。第2、第3打席もあと1歩で本塁打の特大フライを放ち)「とてもいいスイングでいい当たりでしたし、自分の待っていた球種ではなかったのですが、ちょっと遅れてホームランになったので、バットの芯には当たった。(第2、第3打席も)とてもいい当たりでしたが、風が邪魔しました」

◆西武のベテラン中村剛也内野手(40)がNPB歴代単独11位となる通算475本目の本塁打を放った。一矢報いるアーチだった。8点を追う9回、左翼席への西武ファンは「意地を見せろライオンズ」とコール。そこに4号ソロを届けた。「どれだけ点が離れていても応援してくださる方はいると思うし、自分のためにもいい打席にしたいと思っていたので、いいホームランでした」。高く上がりすぎず、吹き荒れる逆風に負けじと伸びた。積み重ねた本塁打は「全部芯で打ってるわけじゃないし」という技術のたまもの。この日のように「芯で打ったので」という当たりなら、やはり飛ぶ。第2打席では通算350二塁打も放ち"節目おかわり"の1日に。でもやはり勝ちたい。アギラーの不調で今季初めて4番に入り、しっかり打った。「また1本1本積み重ねたいです」。あと2本で歴代単独10位になる。【金子真仁】通算350二塁打=中村剛(西武) 6日のロッテ5回戦(ZOZOマリン)の4回、種市から右二塁打を放って達成。プロ野球47人目。初二塁打は03年9月28日の日本ハム28回戦(東京ドーム)でミラバルから。

◆3連勝を目指すロッテのスタメンが発表された。佐藤都志也捕手(26)が4月29日の楽天戦以来今季2度目の「6番・一塁」で出場。前日5日の楽天戦で1安打2打点の活躍をした角中勝也外野手(36)が「3番・右翼」で名を連ねた。種市篤暉投手(25)が2勝目を目指して先発する。

◆ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)=前DeNA=が「4番・DH」で出場し、一回2死三塁で先制の3号2ランを放った。2試合ぶりの一発に「いい当たりでホームランになってくれて良かった。(高橋)光成投手はいい投手なので、早めに先制点を取ることができて良かったよ! 後は風のお陰かな? 笑風にも感謝だよ!」と喜んだ。西武先発、高橋の立ち上がりを攻めた。一回は2死から3番・角中が右三塁打で出塁。チャンスで新加入の助っ人に打席が回ってくると、3球目の真ん中高めの147キロ直球をうまく捉えた。高々と上がった打球は風速10メートルを超える風にも乗って伸びていき、カモメファンの待つ右翼席へ吸い込まれた。

◆4回に通算350二塁打放った西武・中村剛也=ZOZOマリンスタジアム(撮影・田村亮介)

◆西武・高橋光成投手(27)が今季最短となる4回71球、4失点で降板した。一回にソトに先制2ランを浴びて出鼻をくじかれると、立ち直りのきっかけを見い出せないままに終わった。「調子は普通だったが、先制点を与えてしまい、試合の入り方が良くなかった。また、早い回でマウンドを降りてしまった点は悔しい。次回に向けて、しっかりと調整していきたい」高橋はまたもや今季初勝利ならず。昨季の対ロッテ戦は計16回を投げて無失点だった。

◆ロッテ・種市篤暉投手(25)が7回111球を投げて、3安打無失点に抑えた。勝利となれば開幕2戦目となった3月30日の日本ハム戦以来の今季2勝目。風速10メートルを超える風が吹き荒れる中で気迫がこもっていた。味方打線には一、二回と2点ずつ援護してもらい、この日は最速151キロの直球と切れのあるフォークボールを駆使し、西武打線の的を絞らせない投球。七回は先頭の外崎に二塁打されるも後続を二飛、三振、二ゴロに打ち取った。無失点で切り抜けると一息つくようにホッとした表情を浮かべた。4月は前回29日の楽天戦で六回途中5失点するなどピリッとせず。久しぶりの好投に種市は「ここ数試合良くない投球が続いていた中で、7回まで投げて試合を作ることが出来て良かった。少しホッとしています」と安堵した。

◆ロッテが3連勝で勝率5割復帰。種市は課題の制球がまとまり、7回無失点で3月30日以来の2勝目を挙げた。一回にソトの2点本塁打で先制し、二回に適時二塁打の岡が八回は1号3ラン。高橋が3敗目の西武はこのカード開幕5連敗。

◆3試合ぶりに先発出場し、今季初の4番に入った西武・中村剛也内野手(40)が孤軍奮闘した。四回1死から右翼へ二塁打を放ち、史上47人目の通算350二塁打を達成すると、九回には4号ソロを左翼席に運んだ。風速12メートルの強風を引き裂く一撃に、「芯で打ったので。どれだけ点差が離れていても応援してくださる方はおられると思うし、自分のためにもいい打席にしたいと思っていたので、点差はあったけど集中力を切らさずにいけた。いいホームランだった」と振り返った。これで田淵幸一(西武)を抜く通算475号。歴代10位の金本知憲(阪神)にもあと1本と迫り、「(田淵氏を)超えられてうれしいですし、また一本一本積み重ねていきたい」と話した。ただ、アギラ―を4月24日のオリックス戦以来スタメンから外した打線は機能せず、結果として中村の一発で2試合連続の零敗を免れるのがやっと。チームはロッテ戦5戦5敗。今季はソフトバンク戦でも開幕6連敗を記録しており、同一シーズンに複数球団から開幕5連敗以上は1979年(阪急、近鉄、ロッテの3球団)以来、45年ぶりの屈辱だ。5月に入っても深刻な貧打が続く中、松井監督は「何とか、明日(7日)一つというところで。あのままやられるより、(最終回に)点が入ることで、流れもこっちに来ますし、そういう意味でもまた明日」と声を絞り出した。(東山貴実)

◆誰よりも勝利を渇望していた。ロッテ・種市篤暉投手(25)が7回3安打無失点と好投。今季初先発だった3月30日以来の白星となる2勝目を挙げ、ホッとした表情を浮かべた。「ふがいない投球が続いていたので、何とか七回まで投げられてよかった。本当に監督、コーチが親身になって相談に乗ってくれた」4月は4試合に登板し0勝3敗。勝ち星に恵まれない中で、吉井監督や投手コーチに助言を仰いでセットポジションでの立ち方を変更。構える際に前のめりになっていた上半身を、背中重心の意識にした。すると制球力が向上し、前回登板で7つ与えた四球はこの日、1つ。風速10メートルを超える強風も味方につけ「風のおかげですごくフォークが落ちた」と6三振も奪った。「流れを変えたかった」と『SENGA』と刺繍が入った赤色のグラブを初めて公式戦で使った。2019年オフにスポーツトレーナーの鴻江寿治氏が主催する合宿に参加した際、練習をともにした千賀滉大投手(現メッツ)から譲り受けたグラブだ。同じフォークボールの使い手として千賀に憧れをもち、登板試合は欠かさずにチェック。これまではグラブを自宅に飾っていたが、〝パワー〟をもらおうと持ち出した。「比較的、小さくて使いやすい。(今後も)使うかもしれないです。でも、自分で作るかも」チームは3連勝を飾り、勝率5割に復帰。エースとして期待される背番号16に明るい表情が戻った。(森祥太郎)

◆マリン特有の風を味方につけた。ロッテのネフタリ・ソト内野手(35)=前DeNA=が「4番・DH」で出場。一回に先制となる右翼席へ3号2ランを放ち、勝利への起爆剤となった。「いい当たりでホームランになってくれて良かった。後は風のお陰かな? 風にも感謝だよ!」風速10メートルを超えた風が味方にも敵にもなった。右翼方向に吹き荒れる風に乗って一回は2試合ぶりの一発を放ったが、三回は完璧に捉えたと思った当たりが風に戻されるかのように左飛、五回も捉えたかと思ったが左飛に終わった。「ホームランになってほしかったですが、それよりもいい打席がこの試合では出せた。それを続けていければ」と前を向いた。旧友との再会を待ち遠しにした。昨季まで所属したDeNAに、自身加入1年目の2018年と19年に同僚だった筒香が復帰。「筒香選手は人間性や、その時はキャプテンでしたがとても素晴らしい人。日本という国の文化や食べ物を何も分からないところで、自分が気持ち良くプレーできるように、いろいろやってくれました」と思い出が募った。本塁打王争いを2人が繰り広げてもいたが「全ての時間がいい時間だった。ホームランキングの争いは自分が勝ってしまったんですけど、お互い楽しみながらやっていたので、いい思い出があります」。不慣れな環境で活躍できたのは筒香がいたからでもある。交流戦での久しぶりの再会を楽しみにしている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
2092 0.690
(↑0.011)
-
(-)
112134
(+9)
75
(+4)
21
(+3)
28
(+1)
0.259
(↑0.002)
2.140
(↓0.06)
2
(-)
日本ハム
16121 0.571
(↓0.022)
3.5
(↓1)
11487
(+4)
89
(+9)
12
(-)
21
(-)
0.235
(↑0.003)
2.670
(↓0.23)
3
(-)
ロッテ
15151 0.500
(↑0.017)
5.5
(-)
11290
(+8)
105
(+1)
13
(+2)
13
(+1)
0.241
(↑0.004
3.070
(↑0.07)
4
(-)
ORIX
15171 0.469
(↑0.017)
6.5
(-)
11093
(+4)
95
(+2)
13
(+1)
13
(-)
0.233
(↓0.001)
2.420
(↑0.01)
5
(-)
楽天
13171 0.433
(↓0.015)
7.5
(↓1)
11298
(+2)
120
(+4)
11
(-)
23
(-)
0.232
(↓0.002)
3.570
(↑0.08)
6
(-)
西武
11200 0.355
(↓0.012)
10
(↓1)
11277
(+1)
95
(+8)
17
(+1)
18
(-)
0.203
(↓0.001)
2.600
(↓0.12)