ヤクルト(★3対6☆)中日 =リーグ戦9回戦(2024.05.05)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:髙橋 宏斗(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝0敗9S))
敗戦投手:小澤 怜史(0勝3敗0S)

本塁打
【中日】石川 昂弥(1号・4回表ソロ),細川 成也(8号・7回表3ラン)

  DAZN
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◆中日は4回表、石川昂がソロを放ち、先制に成功する。その後2-0となって迎えた7回には、細川の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋宏が9回途中3失点11奪三振の力投で今季初勝利。敗れたヤクルトは最終回に3点を返すも、反撃が遅かった。

◆中日根尾昂投手(24)が、今季初めて出場選手登録された。同投手は投手転向3年目の今季、開幕ローテ入りを目標に掲げてキャンプイン。沖縄北谷1軍キャンプメンバーに入ったものの、オープン戦では3試合に登板し、0勝2敗、防御率3・86と結果を残せず、開幕1軍を逃していた。ウエスタン・リーグでは5試合に先発し、2勝2敗、防御率4・18と先発調整を続けてきた。「与えられたところでがんばります」と根尾は神宮球場入り。立浪監督は「2番手(以降)で考えている。ブルペン? そうです」と、当面はリリーフで起用することを明かした。1軍は3日のヤクルト戦(神宮)8投手を投入し、延長11回サヨナラ負けを喫し、4日は今季最多9投手を投入し、延長12回引き分け。この日は高橋宏が先発するが、連投していないリリーフは藤嶋、マルティネス、土生の3人しか残っていなかった。

◆中日細川成也外野手(25)が7回にヤクルト村上に並ぶリーグトップタイの8号3ランを放った。連戦の疲労回避で主砲中田が出場せず。今季4度目の代役4番で貴重なダメ押しアーチを放った。「ああいう場面で打てて、(先発の高橋)宏斗に追加点をプレゼントできて良かった」。この日のマルチ安打でリーグ1位の安打数も38まで伸ばした。▽中日石川昂(4回に先制の今季1号ソロ)「コンパクトにうまく打つことができた。今日みたいな時に結果を出し続けないといけない」

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)は4戦連発とはならず、プロ野球史上最年少での通算200号到達はお預けとなった。6点を追う9回無死満塁では一ゴロ間に1打点を挙げたが、中日先発の高橋宏に3打数無安打に抑えこまれた。チームは9回に3得点して完封負けは逃れたが「次は一発で仕留められるように頑張りたい」と反省した。6日のDeNA戦で1軍に合流する筒香との対戦には「勝てるように頑張ります」と意気込んだ。▽ヤクルト高津監督(中日高橋宏に8回までは2安打無得点に抑えられ連勝は4でストップ)「対策は練ったが、そう簡単に攻略できる投手ではなかった。ボール球を振らされるシーンが多かった。(9回に3得点も)まあ相手のミスですね」

◆中日高橋宏斗投手(21)がチームの4連敗を阻止し、4位浮上に貢献した。9回途中3安打3失点。強力ヤクルト打線を封じて、今季2度目の登板で1勝目を手にした。「もう最後がすべてです。完全にツメが甘すぎ」。今季初勝利にも苦笑いを見せた。あと1人で完投を逃した。9回先頭西川への四球から丸山和の投ゴロを二塁へ悪送球。長岡も同様に二塁悪送球で無死満塁にするとオスナの2点適時打などで3点を失い、マルティネスに最後の1人を託した。それでも8回まで独り舞台。4回から5回にかけて村上、サンタナ、オスナの主軸を含め6者連続三振を奪った。93年の郭源治が作った球団記録にあと1に肉薄。完投は逃したが11個の三振を積み上げた。立浪監督は「チームを救ってくれるようなピッチングをした」と称賛。右腕は「1カ月、僕は出遅れている。ここから取り返してチームも勝っていけるように頑張ります」と、Bクラスからの反攻をけん引することを誓った。

◆ヤクルトの連勝が4で止まった。中日先発高橋宏の前に8回まで無得点に抑え込まれたが、6点ビハインドの9回に打線が一矢報いる3得点と詰め寄った。四球と高橋宏の2度の送球エラーで無死満塁。絶好機で4番村上に打席が回ったが、結果は一ゴロの間に1打点。代打・青木は三振に倒れるも、続くオスナが2点適時打。完封目前だった高橋宏を引きずり降ろした。しかし、反撃もここまで。守護神マルティネスに、北村拓が三振に仕留められてゲームセットとなった。粘りを見せた打線に対し、高津監督は「まあ、相手のミスです」と意に介さず。続けて「(先発の高橋宏に)ボール球を振らされるシーンが多かった。そう簡単に攻略できる投手ではない」と脱帽した。一方、6回2失点の先発小沢について苦言を呈し、5回2死から連打を浴びて2点目を与えたことに「1球の、1点の重みをもっと理解してほしい」と反省を促した。また、出場機会のなかった山田の状態について、「代打の用意はしていましたが、大事を取った」と説明。前日の中日戦で3回の第2打席で遊ゴロに倒れた後、4回の守備から武岡と交代していた。頼れる主将が外れたことで打線もてこ入れを余儀なくされ、3番に長岡を初めて配置。4番村上は変わらないが、5番サンタナ、6番オスナと入れ替えた。「いろいろやっていかないとうまくいかない」(高津監督)。あの手この手で対策を講じるも実らなかった。

◆中日が5日、育成契約の板山祐太郎外野手(30)を支配下選手登録した。背番号は阪神時代と同様の「63」。同外野手はこの日出場選手登録され、「6番二塁」でスタメン出場。6回の第3打席ではヤクルト先発小沢から移籍後初の左前打もマークした。昨季阪神を戦力外となり中日に移籍し、10月に右肘クリーニング手術を受けた。ウエスタン・リーグでは22試合に内、外野で出場し、打率2割8分6厘、1本塁打、6打点。試合前に神宮球場で会見し「いろんなポジションを守れるのが自分の特徴。内野も外野に負けないぐらいできる」と抱負を語った。

◆4日の中日戦で四回の守備から途中交代していたヤクルト・山田哲人内野手(31)が試合前練習に参加した。室内練習場ではフリー打撃を行い、屋外ではキャッチボールやダッシュなどを実施した。出場選手登録を抹消されなかった。練習後に取材に応じた山田は、「このことに関しては、何も話さないように言われています」と話すにとどめた。4日の試合後に高津監督は、主将の状態について「数日前から体の張りが強くなってきているというのはあった。走る格好を見て、無理をさせないほうがいいと思った」と説明。5日以降の出場は「今からいろいろ確認してになると思う」と話していた。

◆ヤクルト・柴田大地投手(26)が1軍に合流し、出場選手登録された。柴田は2022年に日本通運からドラフト3位で入団した右腕。3年目の今季はイースタン・リーグで12試合に登板し、0勝1敗ながら防御率2・38と安定感を示していた。1軍での登板は22年の1試合のみで、昨季は1軍マウンドには届かなかった。「去年よりも初球のストライク率が上がったので、ピッチングにも余裕がでてきた。昨年よりも内容よく投げられている。しっかり準備して待っていました」と気合十分。「しっかり抑えて、勝ちにつながるような投球をしたい」と力を込めた。

◆中日が連敗を3で止めた。高橋宏は11三振を奪って九回2死まで3失点とし、今季初勝利を挙げた。打線は四回に石川昂のソロで先制し、その後は細川の3ランなどで加点した。ヤクルトは連勝が4でストップ。追い上げが遅かった。

◆右横手投げのヤクルト・小沢怜史投手は6回8安打2失点で3敗目を喫した。今季5度目の登板でも白星はつかめず、1勝が遠い。毎回走者を背負う苦しい展開となり「三者凡退もなかったし、流れを変える投球もできなかった」と肩を落とした。高津監督は2死から2連打で追加点を許した五回の場面を挙げ「一球、一点の重みをもっと理解してほしい。(捕手の)松本もそう。勉強が必要。教えることがたくさんある」と話した。

◆出遅れていた中日の石川昂が1号ソロを放った。四回、小沢の低め変化球を強振。打球はきれいな弧を描き、左中間スタンドに吸い込まれ「コンパクトにうまく打つことができた」と手応えを口にした。オープン戦で調子が上がらず、開幕は2軍で迎えた。4月25日に1軍に合流し、先発出場はこれが3試合目。三回には一塁守備でも好プレー。「結果を出すことを続けていかないと」とレギュラー復帰を目指し、アピールを続ける。

◆ベンチで厳しい表情のヤクルト・高津臣吾監督。手前はベンチに戻る大西広樹(撮影・福島範和)

◆体の張りを考慮され、4日の中日戦で四回の守備から交代していたヤクルト・山田哲人内野手(31)は5日、中日9回戦(神宮)を欠場した。大事を取っての措置で、高津臣吾監督(55)は「代打の用意はしていました。今はそんな(体の状態を見ながらという)感じ」と説明した。山田は試合前、室内練習場でフリー打撃を行い、屋外ではキャッチボールやダッシュなどで汗を流していた。

◆ヤクルトは打線が3安打と振るわず、連勝が4でストップした。4番に座る村上宗隆内野手(24)は、中日先発の高橋宏を前に3打数無安打1打点。6点を追う九回無死満塁の好機で打順が回ってきたが、一ゴロの間にランナーを返すのがやっとだった。「いい投手だと思います。(甘い球は)何球かありましたけど、次はそれを一発で仕留められるように頑張りたい」西武、巨人などでNPB通算525本塁打を記録した清原和博(24歳10カ月)を上回る史上最年少24歳3カ月での200号に王手をかけて臨んだ一戦だったが、快音は響かなかった。偉業達成はお預け。中日の4番・細川が8号3ランを放ったため、今季の本塁打数で並ばれる形となった。高橋宏を攻略できず、高津監督は「たくさんビデオを見て、打撃コーチと対策は練ったけど、なかなかうまくいかなかった。いいボールを投げられました」と脱帽した。6日は筒香が合流する予定のDeNAと敵地で対戦する。「勝てるように頑張ります。変わらず、相手の投手をしっかり打てるように」と背番号55。メモリアルな一発を放ち、チームを勝利に導く。(武田千怜)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
16114 0.593
(↑0.016)
-
(-)
112102
(+4)
84
(+2)
19
(+1)
9
(+1)
0.232
(↑0.001)
2.130
(-)
2
(-)
巨人
15143 0.517
(↓0.019)
2
(↓1)
11182
(+2)
83
(+4)
12
(-)
15
(+1)
0.231
(↑0.002)
2.440
(↓0.02)
3
(2↑)
DeNA
14151 0.483
(↑0.019)
3
(-)
11394
(+5)
111
(-)
11
(+2)
19
(+1)
0.243
(↑0.004)
3.210
(↑0.12)
4
(2↑)
中日
13144 0.481
(↑0.019)
3
(-)
11289
(+6)
109
(+3)
16
(+2)
3
(-)
0.246
(↑0.004
3.160
(↑0.1)
5
(2↓)
ヤクルト
13152 0.464
(↓0.017)
3.5
(↓1)
113125
(+3)
108
(+6)
22
(-)
13
(-)
0.250
(↓0.004)
3.470
(↓0.08)
6
(2↓)
広島
11134 0.458
(↓0.02)
3.5
(↓1)
11576
(-)
73
(+5)
11
(-)
12
(-)
0.230
(↓0.003)
2.520
(↓0.09)