1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 6 | 10 | 0 | 0 |
ORIX | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 | 0 |
勝利投手:杉浦 稔大(1勝0敗1S) (セーブ:田中 正義(1勝0敗7S)) 敗戦投手:宇田川 優希(0勝2敗0S) |
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◆日本ハムは2回表、上川畑と郡司の適時打で2点を先制する。その後リードを許すも、8回に松本剛のセーフティスクイズや水野の適時三塁打などで4点を挙げ、逆転に成功した。投げては、2番手・杉浦が今季初勝利。敗れたオリックスは、守備の乱れから痛い敗戦を喫した。
◆日本ハムの今季開幕投手を務めた伊藤大海は、ここまで5試合で3勝負けなしの好スタート。日本ハムで開幕4連勝すれば19年有原以来だが、開幕投手の開幕4連勝以上は15年に7連勝した大谷以来になる。今日の相手オリックスには昨季は5試合で0勝4敗、防御率4・66と苦戦したが、今季はすでに2戦2勝。12イニングを投げていまだ失点0で40打数4安打の被打率1割に抑えている。今日もオリックスに勝って、大谷以来9年ぶりの記録を狙う。
◆オリックスは「こどもの日」の5日、日本ハム戦(京セラドーム大阪)をキッズが主役の「Bsオリっこデー」として開催。同イベントは3、4日の同戦に続き3試合目となった。選手はユニホームの背中のネームを自身が考えたニックネームに変更。今年はキャップのロゴもカタカナにリニューアルした。2回には「キータ」こと来田涼斗外野手(21)が無死満塁から同点の2点適時打。3年ぶり打点を挙げ「打ったのはフォークです。とにかく次につなぐ意識で打席に立ちました。何とか追いつくことが出来て良かったです」と喜んだ。プロ野球スコア詳細'});">プロ野球スコア詳細
◆オリックスが逆転負けで連勝を逃した。先発のカスティーヨが2回に2点を先制されたが、その裏に反撃。今季2戦2敗の伊藤を攻めた。宗の安打と連続死球で無死満塁として、プロ4年目の来田が3年ぶり打点となる中前への同点2点適時打。さらに2死一、二塁から、3番に入った紅林が中前に落とす勝ち越しの適時打を放った。カスティーヨは3回以降は順調にイニングを重ね、7回途中ちょうど100球で降板。1点差のまま継投に入ったが、8回から登板した3番手の宇田川がリードを守れなかった。先頭の四球から1死二、三塁となり、代打石井は二塁へのゴロ。これに途中出場していた宜保の本塁送球がそれる失策。同点に追いつかれた。続く一、三塁から松本のスクイズも、打球を処理した宇田川の本塁へのグラブトスが少し乱れて(記録は犠打野選)勝ち越しを許した。さらに水野には右越えの2点二塁打。この回だけで4点を奪われて万事休すとなった。この3連戦はキッズが主役の「オリっこデー」。選手はユニホームの背中のネームを自身が考えたニックネームに変更した。この日は3万6151人が訪れる満員だったが、3カード連続の負け越しが決まってため息が漏れた。
◆2位日本ハムが首位攻防3連戦の初戦から入れ替えを断行する。2軍で打撃好調の今川優馬外野手(27)と野村佑希内野手(23)が6日ソフトバンク戦から1軍へ昇格し、清宮幸太郎内野手(24)と奈良間大己内野手(23)が降格する。今季初昇格となる今川はイースタン・リーグで31試合に出場し、打率3割3分8厘、3本塁打、21打点。イースタン開幕から打撃の調子を維持し続け、昇格のチャンスを待っていた。開幕スタメンに名を連ねるも26打数2安打、打率7分7厘と不振で4月12日に降格となっていた野村も、同リーグでは18試合出場で打率3割9分1厘、3本塁打、20打点。4日には新庄監督が自身のインスタグラムで野村の打撃動画とともに「ずっと打席内容がいいです 1軍だけじゃなく、2軍で活躍してる選手が多過ぎて頭抱えとるばい」と投稿していた。
◆日本ハムが「せこせこ野球」でオリックスに勝利した。「この流れで明日も行きまーす!」と足早に次の遠征地、福岡へ旅立った新庄監督の代わりに、林ヘッドコーチが逆転した8回の攻撃を振り返った。1点を追う8回1死二、三塁で長距離砲のレイエスに代打石井を起用。「監督のひらめきではないですけど、バットに当ててくれればなんとかなるのではないかと」(林ヘッド)。石井の二ゴロで三塁走者の田宮がギャンブルスタート。バックホームが浮いて(結果は適時失策)、まずは狙い通りに同点とした。続く1死一、三塁では松本剛が初球でセーフティースクイズもファウル。2、3球目は「打て」のサインもボール球でカウント2-1。「またカウントがつくれたので、もう1回」(林ヘッド)と4球目に再度セーフティースクイズを敢行。宇田川のトスも浮いて三塁走者の代走中島が生還した(記録は犠打野選)。相手が防げない点の取り方をする「せこせこ野球」を展開する新庄監督の妙策に選手が対応できるのも、過去2年で培った経験値と「日頃からミーティングをしっかりやっていますので、準備はできているかと思います」(林ヘッド)。勢い十分で2・5差で追う首位ソフトバンクとの3連戦へ向かう。【木下大輔】▽日本ハム松本剛(8回に決勝のセーフティースクイズ)「(初球失敗も)もしかしたら(もう1回)あるかなと思っていた。大事になるって言われていたオリックス、ソフトバンクと戦う1週間。強い相手ですけど、しっかり勝ち越して終われるようにしたい」
◆エースが投げれば、チームは負けない-。日本ハム伊藤大海投手(26)がオリックス戦(京セラドーム大阪)で、苦しみながらも逆転勝利につながる粘投だ。2点リードの2回に3安打2四球と乱れて一時逆転を許したが、3回以降は立ち直って6回2/3を3失点。4勝目こそ逃したが、8回に打線が逆転し、伊藤の先発試合でチームは開幕から無傷の6連勝。2カードぶりの勝ち越しで、貯金は再び今季最多タイの5となった。伊藤が2年ぶりに先発した「こどもの日」。ズルズルと崩れない"大人の投球"でしっかりゲームメークし、逆転勝利に笑顔。ただ、自身の投球には首をひねりながら「2回っすね...2回のアレがなければという感じだったんですけど。突然、なんか(魔物が)降って来ました」。2点先制直後の2回無死一塁から西川、頓宮に連続四球を与えるなど3失点。そこから立ち直れるのが今の伊藤だ。3回以降は今季の開幕戦から続く安定感ばっちりの投球に戻った。「本当に、あの一瞬だけ何かがズレたのか、良くなかったですけど」と不安定になった理由は謎のままだったが、心までは乱されない。安定したメンタルで投球フォームのメカニズムをすぐに修正。建山投手コーチも「去年なんかはズルズルいってしまうことがあったけど、粘りきる。成長したというか、さすが」と舌を巻いた。ちょうど2年前の5月5日。当時の伊藤が「僕はまだ子どもなので、僕の日でもあるかな」と話した「こどもの日」の楽天戦に先発したが、6回途中6失点(自責4)で黒星。その時に「勝手に"魔物"って呼んでいる」と話していた制球難が襲ってきたのが、2点リードで迎えた4回だった。1イニングで4四球を与えて逆転を許すなど、その後も降板するまで立て直すことができなかった。あれから2年。今度は2回にやってきた"魔物"だが、酸いも甘いもたくさん経験して大人になった伊藤は簡単に崩れない、芯の強さではね返した。松本剛が「大海が粘って終盤まで僅差でいってくれたので、野手にもすごく気持ちが伝わった」と振り返ったように、そんな伊藤の姿は一丸ムードを生む。これで先発試合は開幕から6連勝。伊藤も「やっぱり負けないことはチームとしても大きいこと。本当に頼もしい打線だなと、あらためて思いました」。波に乗るチームには、どんな時でも頼もしいエースもいる。【木下大輔】○...水野がダメ押し打を放ってヒーローを勝ち取った。逆転した後の8回2死一、二塁で右越えに2点適時三塁打。リードを3点に広げる価値ある一打で試合後はヒーローインタビューに登場。「1点でも多く取って(守護神の田中)正義さんを楽に投げさせてあげたかった。思い切って自分のスイングをしようと決めていました」と話し、日本ハムファンから大歓声を浴びていた。
◆日本ハム中島卓也内野手(32)が"節目"の通算203盗塁目を決め、逆転勝利に貢献した。8回に代走で出場して二盗に成功。その後三塁へ進み、松本剛のセーフティースクイズ(記録は犠打野選)で決勝のホームを踏んだ。「グリーンライトだったので自分が行けると思ったら行こうと思っていた」という今季3個目の盗塁で同郷福岡出身の球団OBで自主トレでも弟子入りしていた田中賢介氏の通算盗塁数に並んだ。「次は超えられるように」と早期の師匠超えを誓った。
◆オリックスは痛恨の逆転負けで連勝を逃した。中嶋監督の異例のゲキも実らなかった。今季2戦2敗の日本ハム伊藤から2回に3点を奪い、1点リードの8回に宇田川を投入。先頭の四球から1死二、三塁のピンチを迎えると、今季初めて自らマウンドに足を運んた。「ビビらずに三振を取ってこい」と鼓舞した。ただ皮肉にも、ここからミスが続いた。二塁途中出場の宜保の本塁送球がそれる失策で同点。さらに宇田川のバント処理もグラブトスが乱れて決勝点を許した(記録は犠打野選)。続く水野の右越え二塁打は右翼の来田が落下点に入るのがわずかに遅れた。この回、決定的な4点が入った。「あそこで(送球が)それるとかは、もうちょっと精度を高める練習をしないといけない」と指揮官。21失策はリーグ最多。逆転負け6試合は西武に次いでリーグ2番目に多い。王者らしからぬ戦いで、借金はワーストタイの3。キッズが主役の3連戦イベント「オリっこデー」で、3カード連続の負け越しとなった。○...宇田川が登板4試合目で早くも2敗目を喫した。8回、先頭の田宮にストレートの四球から傷口を広げて4失点。イニングの先頭に四球を与えるのは3試合連続となった。「同じ失敗をしてるんで、気にしすぎた。しっかりストライクゾーンに強い球を投げるのが大事。最初からそう投げないと、苦しい場面を迎えることが多い」と反省。中嶋監督は「治らないですね、あそこが」と苦言を呈した。▽オリックス宜保(8回守備から今季初出場で直後に同点の適時失策)「まだ切り替えられていないので、切り替えてやっていきたい」▽オリックス西野(右太もも裏痛が回復し1軍復帰戦で1安打)「もう離れたくないし、けがもしたくない。不安はあるけど、シーズン最後までいられるようにしたい」▽オリックス来田(2回に3年ぶり打点となる中前2点適時打)「いきなり満塁で回ってきたんで、何とか食らいついていい結果につながって良かった」
◆日本ハム杉浦稔大投手(32)が好救援で2年ぶりの白星を挙げた。7回2死三塁のピンチで登板。先発伊藤から2安打1打点をマークしていた紅林を、156キロ直球で空振り三振に仕留めた。その直後に打線が逆転し、先発白星だった22年6月11日中日戦以来の勝利投手となった。「(伊藤)大海があそこまで粘ってくれていたのと野手がいいところで点を取ってくれたので、周りに感謝です」と笑顔だった。
◆今季2度目の先発出場したオリックス・来田涼斗外野手(21)が勝負強さを発揮した。「とにかく次につなぐ意識で打席に立ちました。なんとか追いつくことが出来てよかったです」0―2の二回に安打と連続四球で無死満塁となり、先発・伊藤の外角低めのスプリットに泳がされながらもバットを合わせて中前へ。2点打として試合を振り出しに戻すと、一塁ベース上でベンチに向かって左拳を突き挙げた。その後2死としたが、紅林が中前へはじき返して勝ち越しに成功した。
◆オリックスは守備のほころびから流れが変わり、逆転負け。1日で4位に逆戻りだ。0―2の二回に4年目の来田が同点の2点打を放ち、紅林のタイムリーで勝ち越しに成功。逃げ切りを図り、八回に宇田川を送り込んだが、苦しい展開が待ち受けていた。四球と安打などで1死二、三塁のピンチを招くと、代打・石井をゴロに打ち取ったが、途中出場の二塁手・宜保が本塁へ悪送球で同点のホームを許した。さらに松本剛のスクイズを宇田川が自ら捕球してグラブトスで本塁でアウトを狙ったが、判定はセーフ。結果は犠打野選となり、逆転された。その後も水野に前進守備の外野の頭の上を越える2点三塁打を浴びて突き放された。宇田川は今季4試合目で2敗目。守備も直近4試合で二塁手が計6失策とミスが目立っている。
◆日本ハムが逆転勝ち。2―3の八回1死二、三塁から失策で同点。さらに松本剛のスクイズと水野の2点三塁打で3点を加えた。七回2死三塁をしのいだ2番手の杉浦が2季ぶりの白星。オリックスは八回に登板の宇田川が誤算だった。
◆四球から隙を与え、相手のペースに飲み込まれた。4日に3位に浮上したオリックスが、逆転負けで一日で4位逆戻りだ。中嶋聡監督(55)は2敗目を喫した宇田川の投球に苦言を呈した。「(先頭打者への四球が)直んないですね」3―2の八回に送り出したが、先頭の田宮を歩かせたところから1死二、三塁とピンチを広げた。たまらずタイムをかけて指揮官自らマウンドへ向かい「ビビらずに三振を取ってこい」と気合を注入したが、今度は守備が乱れた。代打・石井のゴロをさばいた途中出場の二塁・宜保が、本塁へ悪送球して同点に。続く松本剛のスクイズを処理した宇田川は、本塁へグラブトスを試みたが犠打野選となって逆転を許した。登板3試合連続で先頭打者に四球を記録した宇田川は「技術不足。チャンスがあればやり返したい」と猛省。中嶋監督は「(球の)勢いだけではどうしようもない。どうやって(状態を)上げていくかを考えていきたい」と思案顔だった。(織原祥平)
◆オリックスの高卒4年目・来田涼斗外野手(21)が今季2度目のスタメンで結果を残した。二回無死満塁で伊藤の外角低めフォークに泳がされながらもバットを合わせ、中前2点打。「なんとか食らいついて積極的にやった結果がいい結果につながった」。昨季は開幕スタメンを勝ち取ったものの4試合の出場にとどまり、安打はゼロ。飛躍を期す21歳は「もう必死です」と覚悟をにじませた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
19 | 9 | 2 | 0.679 (↑0.012) | - (-) |
113 | 125 (+4) | 71 (-) | 18 (+1) | 27 (+1) |
0.257 (↑0.001) | 2.080 (↑0.07) |
2 (-) |
日本ハム |
16 | 11 | 1 | 0.593 (↑0.016) | 2.5 (-) |
115 | 83 (+6) | 80 (+3) | 12 (-) | 21 (+3) |
0.232 (↑0.002) | 2.440 (↓0.02) |
3 (1↑) |
ロッテ |
14 | 15 | 1 | 0.483 (↑0.019) | 5.5 (-) |
113 | 82 (+4) | 104 (+1) | 11 (-) | 12 (+2) |
0.237 (↑0.001) | 3.140 (↑0.08) |
4 (1↓) |
ORIX |
14 | 17 | 1 | 0.452 (↓0.015) | 6.5 (↓1) |
111 | 89 (+3) | 93 (+6) | 12 (-) | 13 (+1) |
0.234 (↑0.001) | 2.430 (↓0.02) |
5 (1↓) |
楽天 |
13 | 16 | 1 | 0.448 (↓0.016) | 6.5 (↓1) |
113 | 96 (+1) | 116 (+4) | 11 (+1) | 23 (+2) |
0.234 (↓0.002) | 3.650 (↓0.01) |
6 (-) |
西武 |
11 | 19 | 0 | 0.367 (↓0.012) | 9 (↓1) |
113 | 76 (-) | 87 (+4) | 16 (-) | 18 (+2) |
0.204 (-) | 2.480 (↓0.05) |
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