西武(☆5対4★)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2024.05.04)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:水上 由伸(1勝0敗0S)
敗戦投手:津森 宥紀(4勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は3-3で迎えた7回裏、源田の適時三塁打で勝ち越しに成功する。その後同点を許すも、延長10回に外崎が適時打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、4番手・水上が今季初勝利。敗れたソフトバンクは2度追いつく粘りを見せるも、4番手・津森が踏ん張りきれなかった。

◆西武今井達也が立ち上がりで完璧な投球を見せている。今季の今井はここまで5試合先発して2勝0敗、防御率0・77。失点は35イニングを投げて4点あるが、失点をイニング別で出すと、4月5日日本ハム戦7回の2点、19日楽天戦7回の1点、27日ソフトバンク戦7回の1点。1~6回はまだ失点がなく、打者110人と対戦して104打数18安打の被打率1割7分3厘と好成績を残す。

◆西武が延長10回サヨナラ勝ちをおさめ、昨年6月15日の巨人戦から続いていた延長戦での連敗を「15」で止めた。延長10回2死満塁から6番外崎修汰内野手(31)が中前適時打を放ち、チームを今季初の3連勝に導いた。延長戦での連敗記録は1リーグ時代の40~41年朝日の17連敗(4分け挟む)。50年の2リーグ制後では、15~16年DeNAの13連敗(1分け挟む)がこれまでのワースト記録だったが、4月27日、28日のソフトバンク戦で、2試合連続延長サヨナラ負けを喫し、延長戦15連敗とワースト記録を更新していた。西武が延長10回、外崎のサヨナラ安打で勝ち、昨年6月15日巨人戦から続いていた延長戦の連敗を15で止めた。延長戦15連敗は40~41年朝日の17連敗に次ぎ、2リーグ制後のワースト記録だった。外崎のサヨナラ打は20年7月24日ロッテ戦で益田から9回に左前安打で記録して以来2度目。

◆西武今井達也投手(25)が自慢のロン毛を散髪後初めての先発マウンドに上がった。プロ8年目で今季初の開幕投手を務めた右腕は、4月27日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来中6日で先発。前回登板までは、帽子から大きくはみ出るロン毛姿だったが、この日はメンテナンスしたニューヘアー姿で右腕を振った。1回1死三塁から内野ゴロに間に先制点を献上も、2回に味方から3点の援護を受けた。しかし4回2死一、二塁から9番三森の中前適時打で1点差とされ、7回1死三塁から3番柳田に中犠飛を許し同点とされた。だがその裏、2番源田壮亮内野手(31)の適時三塁打で勝ち越し。7回120球8安打6奪三振3失点で、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。ただ、リリーフが同点を許し、今季3勝目は逃した。

◆首位を走るソフトバンクが、西武にサヨナラ負けで今季初の3連敗を喫した。4-4で迎えた延長10回。4番手で登板した津森宥紀が誤算だった。先頭の金子に四球を許し、続く2番源田にフルカウントから中前へはじき返された。スタートを切っていた一塁走者金子は一気に三塁へ。申告敬遠で無死満塁となり、続く4番アギラーを三ゴロホーム併殺で2死。再び申告敬遠で満塁も、最後は外崎にサヨナラ打を浴びて力尽きた。津森は開幕から11戦連続無失点を続けていたが、この日は制球力に精彩を欠いた。チームは西武に2戦連続1点差で競り負け、カード3連戦での負け越しも今季初となった。

◆ソフトバンク先発リバン・モイネロ投手(28)が自己最多の115球を投げたが、白星を手にできなかった。3回、味方の失策をきっかけに3失点。同点とした直後の7回裏に1点を失った。7回8安打4失点(自責1)で降板。8回に打線が再び同点とし「打たれてしまいましたが、野手のみなさんが追いついてくれた。粘りながら、何とかチームが勝てるチャンスが来るようにと思って投げました」と振り返った。4月13日西武戦で先発1勝を挙げて以来、3戦勝ち星なし。「切り替えてまた次に向けて頑張ります」と雪辱を誓った。

◆気落ちするほどでもない。ソフトバンク小久保裕紀監督(52)はあっさりした表情で振り返った。「接戦ばっかりやね。当初の予想通りですね」。サヨナラ負けで今季初の3連敗だ。前日3日は0-1完封負け。連日1点差勝負で競り負けた。「そんな簡単に打てませんよ」。球界屈指の先発陣を誇る西武。最下位に苦しむチームとはいえ、僅差での展開は想定内だった。4-4で迎えた延長10回。4番手で登板した津森が結果的には誤算だった。2死満塁の場面。「投げた瞬間、ちょっと浮いた。あと(アウト)1個何とかと思ってたんですけど...」。6番外崎への2球目。甘く入ったスライダーを仕留められた。打球が中前へ抜けると、右腕はマウンド上で唇をかんだ。これが今季12試合目での初失点。小久保監督は「1年間無失点の投手なんかいないわけで。どこかで点は取られる。それが今日やったという話。ピッチャーは悪くないです」と責めなかった。一時は無死満塁のピンチを背負うも、「絶対に0で抑えようと思って」。4番アギラーを三ゴロでホーム併殺。2死まで奪った。ただ「先頭の四球じゃないですか。先頭に四球はピンチにもなる」。そう悔やんだのが先頭金子への四球。フルカウントから最後は150キロ直球が大きく外れ、サヨナラ負けにもつながった。「また明日からどんな場面でも0で帰ってこられるように」と前を向いた。3連戦カード負け越しも今季初となったが、首位に変わりはない。18勝9敗2分け。貯金「9」は両リーグ最多だ。2位日本ハムとのゲーム差も2・5のまま。気持ちを切り替え、5日の第3戦でカード3タテだけは阻止する。【佐藤究】○...2番遊撃で先発出場した川瀬がマルチ安打&1盗塁の活躍を見せた。5回先頭で左前打を放つと二盗。7回1死からは右中間を破る三塁打を放ち、柳田の犠飛で3点目のホームを踏んだ。西武先発の今井から2安打を飛ばしアピール。「恥のないプレーをしたいと思う。自分の結果にこだわって。結果を出せばショートだけじゃなくいろんなポジションで出られると思う」。2試合連続で先発出場して計6打数3安打。チームは連敗を喫したが、しっかり仕事をこなした。▽ソフトバンク三森(4回に中前適時打)「打ったのはスライダー。チャンスを生かそうと集中しました。何とか食らいついていくことができました」始球式 ソフトバンクが19日の西武戦(みずほペイペイドーム)で開催する「ピンクフルデー」の始球式を俳優の中沢元紀(24)が務めると発表した。

◆2児のパパが家族の前でヒーローになった。西武外崎修汰内野手(31)が、昨年6月から続いていた延長戦での連敗を「15」で止めるサヨナラ打を放った。延長10回2死満塁で中前適時打。首位ソフトバンク相手に8カードぶりの勝ち越しを決め、今季2度目のサヨナラ勝ちで初の3連勝に導いた。延長10回2死満塁で外崎に打席が回った。「最後はもうやるしかないと。気持ちでいきました」。津森の変化球を振り抜き中前に運ぶサヨナラ適時打。「打球がスローに見えて、抜けてくれるかなというその時間が結構長く感じました」。昨年から延長戦は15連敗中だったが、選手会長の執念で呪縛を断ち切った。打撃で悩んでいた。4月28日の同戦では、12回満塁の場面で併殺打に倒れるなど打率は1割台に落ち込んでいた。3日の試合ではベンチスタート。「結果が出ていないので、しっかりその現状を受け止めた。整理して考えるようにはしていた」と向き合った。この日8回の守備では適時失策し、同点を許した。「肝に銘じないといけない」と反省もあるが、最後は自身の一打で試合を決めた。家族が見守る前でかっこいいパパの姿を見せた。妻と7歳の長女、1歳の次女が観戦。小学生の長女は最近、野球のポジションやルールについて関心を深めている。「けっこうなぐさめてくれます」と不調の時も元気をくれる。「勝って盛り上がるのが、子どもたちには一番いい映像、場面だと思う。一生懸命やっているところをみてもらいたい」。5日はこどもの日。パパの絵も2枚描いてもらった。愛娘から「癒やし」のパワーをもらい、グラウンドに向かう。【山崎純一】○...今井が新ヘアで先発した。4月27日ソフトバンク戦以来中6日で登板。前回までは帽子から大きくはみ出る自慢のロン毛姿だったが、この日は散髪した新たなヘアスタイルで右腕を振った。7回120球、8安打6奪三振3失点で今季3勝目とはならなかったが「今日の反省を次回に向け修正し、今回よりもいい投球ができるようにしていきたい」と気持ちを切り替えた。▽西武松井監督(昨年6月から続いていた延長戦での連敗を15で止め)「なんとか勝つという意味でも、最後粘り強く本当に頑張ってくれたと思います」

◆ソフトバンクは西武に延長サヨナラ負け。以下小久保監督の一問一答-中軸(柳田、山川、近藤)が2試合元気がない小久保監督 あの投手を打てますか。そんな簡単に打てません。しかも、下位打線に(力を)抜きながら、走者がたまってマックスでこられる。そんな簡単に打てませんよ。-先発モイネロは小久保監督 あの回(7回)もスタミナ的には大丈夫。だから同点でも勝ち越しても行くつもりだった。そんなに良さそうには見えなかったが、それでもあのイニング(2回)だけですからね3点取られたのはね。-1番周東の初回の出塁は大きい小久保監督 そりゃ当然です。-カード前には西武戦がポイントになると小久保監督 西武戦自体をポイントにしている。(交流戦までの)12試合で6勝6敗やったら御の字やなというところで。6勝はしたけどこうなる(2連敗)のは分かっている。

◆西武外崎修汰内野手(31)が、昨年6月から続いていた延長戦での連敗を15で止めるサヨナラ打を放った。10回2死満塁で中前適時打。首位ソフトバンク相手に8カードぶりの勝ち越しを決め今季2度目のサヨナラ勝ちで初の3連勝に導いた。西武が延長10回、外崎のサヨナラ安打で勝ち、昨年6月15日巨人戦から続いていた延長戦の連敗を15で止めた。延長戦15連敗は40~41年朝日の17連敗に次ぎ、2リーグ制後ワースト記録だった。外崎のサヨナラ打は20年7月24日ロッテ戦で益田から9回に左前安打で記録して以来2度目。西武松井監督(昨年6月から続いていた延長戦での連敗を15で止め)「なんとか勝つという意味でも、最後粘り強く本当に頑張ってくれたと思います」

◆2番遊撃で先発出場したソフトバンク川瀬がマルチ安打&1盗塁の活躍を見せた。5回先頭で左前打を放つと二盗。7回1死からは右中間を破る三塁打を放ち、柳田の犠飛で3点目のホームを踏んだ。西武先発の今井から2安打を飛ばしアピール。「恥のないプレーをしたいと思う。自分の結果にこだわって。結果を出せばショートだけじゃなくいろんなポジションで出られると思う」。2試合連続で先発出場して計6打数3安打。チームは連敗を喫したが、しっかり仕事をこなした。

◆「9番・中堅」で先発した西武・長谷川信哉外野手(21)が第1打席に同点適時打を放った。1点を追う二回1死一、二塁からモイネロのチェンジアップを右前に運び「チャンスの場面でしたので、ボールを見過ぎずに思い切りいきました。得点につながってうれしいです」とコメントした。なおも2死二、三塁から金子侑司外野手(34)が中前に勝ち越し2点適時打を放って、この回3点を奪って一気に逆転に成功した。金子侑は「ハセ(長谷川)がチャンスで打ってくれて、その流れについていくことができました」とコメントした。

◆西武が昨季からの延長戦の連敗を15で止め、今季初の3連勝を飾った。4―4の延長十回2死満塁で外崎が適時打を放ち、サヨナラ勝利。4番手の水上が2季ぶりの白星を挙げた。ソフトバンクは今季初の3連敗を喫した。

◆西武が昨季からの延長戦の連敗を15で止め、今季初の3連勝を飾った。4―4の延長十回2死満塁で外崎が適時打を放ち、サヨナラ勝利。4番手の水上が2季ぶりの白星を挙げた。西武のデータBOXは以下の通り。?西武が延長十回に外崎のサヨナラ安打で勝利。延長試合で勝利したのは、昨年5月16日の日本ハム戦(○4-2、十二回)以来で、同6月15日の巨人戦(●2-3、十回)から続いていた敗戦を15で止めた。延長試合15連敗は2015-16年にDeNAが喫した13連敗(1分けを挟む)を更新し、2リーグ制(1950年)以降最多。プロ野球記録は1リーグ時代の40-41年のライオン・朝日の17連敗(4分けを挟む)。?DeNAが延長13連敗を止めた16年の成績を見ると、連敗を止める前の5月11日までは14勝22敗2分け、勝率・389の6位だったが、連敗を止めた同12日以降は55勝49敗1分け、勝率・529と躍進し、05年以来11年ぶりのシーズン3位と転換点となった。

◆西武は4日、ソフトバンク8回戦(ベルーナ)に5-4でサヨナラ勝ち。昨季からの延長戦の連敗を15で止め、今季初の3連勝を飾った。延長十回2死満塁で外崎修汰内野手(31)が中前に決勝打。八回に自身の送球エラーから同点に追いつかれており、汚名返上の一打に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。打球が二遊間を抜けるのを見届けると、外崎は右拳を突き上げ、雄たけびを上げた。満員御礼2万7582人が詰めかけたベルーナドームに大歓声がこだまする。小躍りするヒーローのもとに、ベンチを飛び出した仲間が次々と駆けつけた。「なんか打球がスローに見えて...。抜けてくれるかなっていう、その時間が結構長く感じた」4-4の延長十回2死満塁。津森の外寄りスライダーをはじき返すと、飛びついた遊撃・今宮のグラブをかすめて中前へ抜けた。自身4年ぶりのサヨナラ打。「僕の送球ミスで同点に追いつかれてしまい、なんとか取り返したいなという気持ちだった」と、噛み締めるように振り返った。4-3と勝ち越した直後の八回。1死一、二塁で遊ゴロ併殺を狙った際に一塁へ悪送球。同点に追いつかれ、その場にしゃがみこんだ。4月は極度の打撃不振で月間打率・150に低迷し、前日3日はスタメンを外されていた。「メンタルで思いきって行けていない部分が結果に出ていた」。苦悩していただけに、喜びもひとしおだ。チームは最下位に低迷するが、5月に入って3連勝。2リーグ制(1950年)以降最長となる延長戦の連敗記録も15で止めた。十回は無死満塁で4番アギラーが三ゴロ併殺に倒れており、直後に暗いムードを吹き飛ばした外崎について松井監督は「よくぞ打ったと思うし、見せましたね」と手放しでたたえた。敵地でのソフトバンク戦(4月27~29日)では3戦連続サヨナラ負けを喫したが、一矢報いた形だ。「本当に最高。野球をやっていて今日が最高の日です」と外崎。ここから巻き返しを図るチームにとって、転換期となりそうな1勝だ。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1892 0.667
(↓0.025)
-
(-)
114121
(+4)
71
(+5)
17
(-)
26
(+3)
0.256
(↑0.002
2.150
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
15111 0.577
(↓0.023)
2.5
(-)
11677
(+1)
77
(+3)
12
(-)
18
(-)
0.230
(↑0.002)
2.420
(-)
3
(1↑)
ORIX
14161 0.467
(↑0.019)
5.5
(↑1)
11286
(+3)
87
(+1)
12
(-)
12
(+2)
0.233
(↑0.001)
2.410
(↑0.05)
4
(1↑)
ロッテ
13151 0.464
(↑0.02)
5.5
(↑1)
11478
(+2)
103
(-)
11
(+1)
10
(-)
0.236
(-)
3.220
(↑0.11)
4
(1↓)
楽天
13151 0.464
(↓0.017)
5.5
(-)
11495
(-)
112
(+2)
10
(-)
21
(+1)
0.236
(↓0.002)
3.640
(↑0.06)
6
(-)
西武
11180 0.379
(↑0.022)
8
(↑1)
11476
(+5)
83
(+4)
16
(-)
16
(+1)
0.204
(↑0.003
2.430
(↓0.01)