巨人(☆2対1★)阪神 =リーグ戦8回戦(2024.05.04)・東京ドーム=
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阪神
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巨人
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勝利投手:バルドナード(1勝0敗0S)
敗戦投手:漆原 大晟(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人がサヨナラ勝利。巨人は1点を追う8回裏、丸が適時打を放ち、同点とする。そのまま迎えた延長10回には、1死満塁から吉川の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・バルドナードが今季初勝利。敗れた阪神は、救援陣が踏ん張りきれなかった。

◆巨人菅野智之が無傷の開幕4連勝を目指す。菅野は過去に開幕4連勝以上を14年(6連勝)16年(4連勝)17年(4連勝)20年(13連勝)の4度記録しており、開幕4連勝以上を5度マークすれば工藤に並んでプロ野球最多タイ。工藤は西武、ダイエー、巨人の3球団で挙げたもので、同一リーグ、同一球団では初の記録になる。阪神戦は22年を最後に白星から遠ざかっているが、今日はどうか。

◆阪神石井大智投手(26)と、富田蓮投手(22)が試合前練習から1軍に合流した。石井はウエスタン・リーグで9試合に登板し、防御率1・00。状態を上げ、4月3日に出場選手登録を抹消されて以来の1軍合流だ。先発調整を続け、ロングリリーフ要因としても計算できる富田は今季開幕後、初めての1軍となった。石井は「もちろん首位を走っていますし、チームにしっかり貢献できるようにしたいと思います」。富田は「こうやってチャンスをもらえているので。どんな場面でいくか分からないですけど、自分のできることをして。(1軍に)定着できるようにしたいです」と意気込んだ。前日3日の巨人戦後、岡田監督は先発で3回6失点の門別、8回に登板して2失点した加治屋を2軍で再調整させることを明言。代わって、この日からの合流となった。

◆阪神門別啓人投手(19)と加治屋蓮投手(32)が試合前に出場選手登録を抹消された。門別は前日3日の巨人戦で先発し、3回6失点でプロ初の黒星。加治屋は8回に登板し、2失点を喫した。岡田監督は試合後、両投手ともに2軍で再調整させることを明言していた。代わって石井大智投手(26)、富田蓮投手(22)が出場選手に登録。試合前から合流し、ナインへあいさつを行っていた。また、この日先発する西勇輝投手(33)の出場選手登録も公示された。

◆阪神が前日からスタメンを変更した。佐藤輝明内野手(25)が4月28日ヤクルト戦以来、4試合ぶり今季2度目のスタメン落ち。糸原健斗内野手(31)が同戦以来となる今季2度目の先発となった。「5番三塁」で起用される。また、小幡竜平内野手(23)が木浪聖也内野手(29)に代わり、今季4度目の遊撃スタメン。巨人先発菅野を打ち崩すことができるか。西勇輝投手(33)は4月18日の巨人戦以来、中15日での先発マウンド。菅野との対決では過去4度全て勝敗つかずで、5度目の対決で初勝利なるか。

◆阪神才木浩人投手(25)が1発警戒で5日巨人戦(東京ドーム)に先発する。今季初先発となった3月30日以来となる伝統の一戦。前日3日には両軍合わせて4本塁打。改めて注意深く臨む。「1発を食らってはいけないところで食らわないように。あとは思い切って大胆に行ければ」。前回登板では感覚が良かったがゆえに力みにつながった。「もう感覚も(頭に)入っている。問題ないと思う」と万全の状態で向かう。この日はキャッチボールなどで調整を行った。

◆阪神小幡竜平内野手(23)が好スローで先制点を防いだ。0-0の初回1死一塁。俊足のドラフト3位佐々木を走者に置く中、3番吉川が右中間へのクリーンヒットを放った。佐々木は二塁、三塁も回り、一気にホームへ突入。小幡は右翼森下からボールをつながれ、捕手坂本へそのまま送球。タッチのしやすいやや三塁側へのボールで、タッチアウトに仕留めた。今季4度目の遊撃スタメン。いきなり、自慢の強肩が光った。

◆歌舞伎俳優松本幸四郎(51)が始球式を行った。名前にちなんで背番号「546」のユニホームで登場。ワンバウンドの投球を披露した。生粋の巨人ファン。「フワフワしてました。この熱気と興奮は夢の世界でした。夢にいる感じです」と興奮気味に振り返った。

◆/これが阿吽の呼吸か\小林誠司の合図で菅野智之が反応スガコバの技で近本を刺す?#プロ野球(2024/5/4)??巨人×阪神??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/VgYd2KENxN

◆/スーパーマン再び\中野拓夢のダイビングキャッチ!西勇輝も拍手で讃える?#プロ野球(2024/5/4)??巨人×阪神??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #tigers pic.twitter.com/EQN3QsTl4U

◆阪神西勇輝投手(33)が快投でバトンをつないだ。7回3安打無失点。4月18日の巨人戦以来、中15日での先発マウンドで力を発揮した。1-0のまま、勝ち投手の権利を得て、マウンドを降りた。初回に2本の安打を浴びたが、ピンチで4番岡本和を空振り三振に仕留めた。2回以降は巨人打線を寄せ付けず、抜群のコントロールで制圧した。2回から7回2死までは安打を許さなかった。相手先発菅野との対決では、過去4度全て勝敗つかず。今回が5度目の対決だ。19年まで4年連続で自主トレをともにした間柄の2人が、シビれる投手戦を演じてみせた。スピードゲームで東京ドームのファンを魅了した。

◆阪神岩崎優投手(32)が、巨人打線に捕まった。1点リードの8回に登板。1死二塁のピンチで丸に右前への同点適時打を許した。これで7回無失点の好投で降板した先発西勇輝投手(33)の勝ち星が無情にも消えた。

◆阪神が今季初のサヨナラ負けを喫した。先発西勇輝投手(33)が7回3安打無失点の快投。ノイジーの先制打で挙げた1点リードを守り抜いた。しかし8回に2番手として上がった岩崎が今季初失点を喫し、試合は振り出し。同点のまま延長戦を迎え、逆転負けを許した。今季30試合目で初のサヨナラ負け。4月10、11日の広島戦以来の連敗となった。変わらず首位をキープしているが、2位巨人とは1ゲーム差に迫られた。

◆阪神が初のサヨナラ負けを喫した。2位巨人との直接対決に連敗し、1ゲーム差に迫られた。西勇輝投手(33)が7回無失点の快投。シェルドン・ノイジー外野手(29)の先制打で挙げた1点を守って、救援陣にバトンを渡した。8回、岩崎優投手(32)が15試合目で今季初失点を喫して1-1。延長10回、漆原大晟投手(27)が四球で出した走者を島本浩也投手(31)が返され、サヨナラ負けした。接戦をものにしてきた阪神だが延長戦7戦目で初失点。延長負けも初めてだった。岡田彰布監督(66)は西勇への援護点の少なさ、守備ミスの影響を指摘した。一問一答は以下の通り。-1得点ではきつい「西が投げてるときは、こんなんばっかやもんなあ」-ずっといい投球「うん。なかなかな、援護点がないから」-巨人戦でいい投球を「ええピッチングしてるやんか、そら」-延長10回の植田の盗塁死は自分で行った「え? 自分ちゃうちゃうちゃう。そんなん言われへんやんか。作戦は言われへんよ」-菅野は前回と組み立てを変えてきた「そうでもなかったけどなあ」-リリーフ陣はずっと頑張っていた。「なあ、だからやっぱりフォアボールよな。フォアボールが絡むよな、点が入る時に。別に右対右で。それが余分になってくるよな」-岩崎は責められないか「うん。まあな、丸の時だけあれだけ高めにいったけどな。あとは抑えたし」-延長10回、近本のライナーで木浪が帰塁できなかった。判断は難しかった「そら難しいよ。ベンチから見ていても分からんかったもん。ショートバウンドのそれは」-バッター陣は「まあなあ、なんかちょっと続かんやろ。広島の2つ目からな。つながりがないよな。単発になるよな」-3連敗しないことが大事と言っていた「まあそら、2つ負ける時もあるよ、そら、そんなの。そんなんで深刻になっとったら1年間できるかいな。向こうも相手あるんやから。もうちょっとちゃんとしたら負けを防げたかなということやからな、結局は。それがな、またバント(処理)のミスも出るし、もっと普通にいけてるところを苦しく、苦しくなるからな。打順の巡り合わせも1人増えてるわけやから、結局そういうことやろ。単に0点に抑えた、1点に抑えたじゃないよ。打順が進むんやから、1つのああいうミスによって、フォアボールによって。何にもせんと進んでいくんだから、そういうことを考えなあかんわな」

◆/尚輝コールもたまらん\勝負を決めたのは吉川尚輝1死満塁から二遊間をしぶとく破る!ジャイアンツが2連勝で首位と1ゲーム差に?#プロ野球(2024/5/4)??巨人×阪神??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/5XzV8ztcL0

◆巨人のドラフト1位西舘勇陽投手(22)に笑顔が戻った。同点の9回に3番手で登板し、1回を無失点。先頭の阪神大山は4球で四球を与え、続く糸原の初球はサインミスと乱れた。そこから一呼吸を置き、踏ん張った。糸原を中飛、ノイジーを遊ゴロ、坂本を三ゴロに封じた。無失点投球もホールドも3試合ぶり。復調の兆しを示し、サヨナラ勝ちにつなげた。1日10時間、多い日で12時間以上の睡眠を愛する右腕も、寝付けない夜が続いた。4月26日DeNA戦は1/3回を3失点、同30日ヤクルト戦は1回2失点と2試合連続の黒星を喫した。ふがいなさと悔しさに感情が支配された。「これでは眠れない。考えすぎて、悩んでしまうのもよくない」。打たれた夜はサウナと水風呂に入った。いつもと違う過ごし方で、体と心を整え、無理やり寝られるように工夫した。自分にできる切り替えの方法を模索した。阿部監督は「抑えられて多少、自信が取り戻せたんじゃないか」と話した。首位阪神とは1ゲーム差に肉薄。苦い経験も乗り越えながら、欠かせない存在となっていく。【上田悠太】▽巨人吉川(延長10回1死満塁、中前にサヨナラ打)「なんとかバットに当てた。抜けろと思って走ってました。みんながつないでくれてだったので、なんとかできて良かった」▽巨人長野(延長10回1死一、二塁に代打で左前打。サヨナラ勝ちにつなげ)「また、いいところで打てるように頑張ります」▽巨人菅野(先発して7回6安打1失点)「昨日の夜にギックリ腰になった。痛みはなかった。球数は多くなっても抑えるつもりで、まずまずでいけた。(次回登板には)問題ないです」

◆首位阪神が今季初のサヨナラ負けで、2位巨人に1ゲーム差に迫られた。1-1で同点の10回1死満塁、5番手島本浩也投手(31)が吉川尚輝内野手(29)に中前適時打を浴びた。今季7度目の延長戦で初黒星を喫し、不敗神話が崩壊。投手は四球から崩れ、守備、走塁のミスも響き、今季初の同一カード3連敗の危機だ。巨人の歓喜をつくってしまった。延長10回裏1死満塁。吉川の打球が中前へはずみ、万事休すだ。最後は島本が打たれた。岡田監督が指摘したのは直前の四球だった。「やっぱりフォアボールよな、フォアボールが絡むよな、点が入る時に」1-1で延長10回のマウンドに上がったのは右腕漆原だった。1死から右打者の代打萩尾をストレートの四球で歩かせた。「別に右対右で...。それが余分になってくる」。続く丸に左腕島本を送ったが、すでに流れは渡ってしまっていた。四球から今季初のサヨナラ負け。延長戦の敗戦は今季7戦目にして初めて。10回以降の失点も初めてだった。2連敗は4月10、11日の広島戦以来で、7カードぶりの負け越し。今季初となる同一カード3連敗の危機となったが、指揮官は「2つ負ける時もあるよ、そんなんで深刻になっとったら1年間できるかいな。相手あるんやから」と冷静に言った。ただ、「もうちょっとちゃんとしたら、負けを防げたかなということやからな」とも続けた。同点に追いつかれた8回1死一塁では、佐々木の犠打を捕手坂本が一塁へ送球するも、引っかけるような形でそれた。チャージした一塁大山は戻ることができず、二塁中野のカバーも間に合っていなかった(記録は捕安+悪送球)。同点で止めたものの、結果が全てではない。「もっと普通にいけてるところを苦しくなるからな。打順の巡り合わせも1人増えてるわけやから、そういうことやろ。単に0点に抑えた、1点に抑えたじゃないよ。打順が進むんやから、1つのああいうミスによって、フォアボールによって。何にもせんと進んでいくんだから、そういうことを考えなアカンわな」5回には近本、10回には植田がけん制死となった。欠場の佐藤輝を含め打線を組み替えたが、1点では厳しい。昨季、日本一のキーワードとなった「普通の野球」を、1日も早く取り戻したい。【中野椋】

◆巨人が今季2度目のサヨナラ勝ちし、首位阪神にゲーム差1と肉薄した。1-1の延長10回1死満塁。巨人吉川尚輝内野手(29)が中前適時打で決着をつけた。両手を大きく挙げてガッツポーズをすると、仲間たちからウオーターシャワーを浴びた。手洗い祝福もなんの。「もう勝ったことが、そこが一番です」とかみしめた。萩尾が四球を選び、丸、代打の長野が連打でフルベースの絶好機。「なんとかしたい」と自分で決める一心で打席に入ると、阪神・左腕島本の投じた2球目に食らいついた。内角低めの直球を捉え、内野の前進守備を抜くサヨナラ打となった。「打てるボールをしっかり打とうと思って、そしたら、たまたま柔らかい打球が飛んで抜けてくれた。なんとかしたかった。もうそれだけです」と興奮交じりに振り返った。借りを返した。8回の第4打席では好機を逸した。丸のタイムリーで同点に追いつき、なおも1死一、三塁。一打逆転の場面で捕邪飛に終わり「むちゃくちゃ悔しかった」。次の打席で挽回の機会が訪れ、今度はしっかり期待に応えた。大型連休中の試合とあって、球場内には連日親子連れの姿が目立つ。殊勲のヒーローは「田舎だったので野球しかやってなかった」と岐阜・羽島市時代の幼少期を回想。競技に熱中する余りプロの試合を観戦することはほとんどなく「野球を見に来れるうらやましさがあった」と本音ものぞかせた。プロ8年目。今度は夢を与える存在となった。この日の活躍が観戦に訪れた子どもたちへ強烈な印象を残したはずだ。首位阪神とのゲーム差を1とし、ライバル相手に2連勝でカード勝ち越しも決めた。吉川は「きょうの勝ちは大きい。あしたも勝てるように、僕自身はどんどんチャレンジしていきたいなと思います」と気合を入れ直した。【平山連】

◆阪神西勇輝投手(33)が7回3安打無失点の快投も、またも今季初勝利とはならなかった。初回にピンチを招いたが、中継プレーで小幡の好返球などもあり無失点。2回以降は1安打投球と圧倒し、1点リードを死守した。坂本と今季初タッグを組み、計102球を投げきった。「初回、森下が走って、小幡からの送球も、めちゃくちゃいいボールだった。あそこでゼロだったというのが良かったと思う」勝ち投手の権利を持って8回以降は中継ぎ陣にマウンドを託したが、まさかの逆転負け。直近3戦ではすべて7回以上1失点以内と快投を続けるが、いまだ白星に恵まれていない。岡田監督も「西が投げてるときは、こんなんばっかやもんなあ」と嘆いた。それでも西勇は「別に個人の勝ちじゃないんでね。自分的にはチームが負けたことが一番悔しい」とキッパリ。8回には同点打を浴びた岩崎を、自らベンチを出て迎え入れた。プロ16年目の右腕にとっては、チームの勝利が最優先事項だ。広島での雨天中止などもあり、前回4月18日巨人戦から中15日での登板。相手先発菅野とは2戦連続の投げ合いとなった。19年まで4年連続でハワイでの自主トレをともにした、1歳上の右腕。7回まで両軍合わせて1得点と、ハイレベルな投手戦を演出した。「菅野さんが本当によかったので。いい投げ合いができた。早く菅野さんに勝ちたいなという感じです」通算5度目の対決となったが、すべて勝敗はついていない。次こそは、「師匠」に投げ勝ってみせる。【波部俊之介】

◆阪神3番森下が東海大相模の先輩・巨人菅野から二塁打2本を放った。初回2死からチーム初安打となる左中間への二塁打。4回には先頭で147キロの内角直球を詰まりながらも右翼線にはじき返し、6番ノイジーの右前適時打で先制のホームを踏んだ。対菅野はこれで9打数5安打と好相性。「最近少しいい当たりが出ていなかったので、1本最初に出せてよかった」とほっとした。4月30日広島戦から14打席安打なしと苦しんだが、前日3日に安打を放つと、2日連続でHランプをともした。

◆阪神ノイジーが一夜で名誉挽回の適時打を放った。4回、2死三塁の好機に巨人菅野の4球目。外角のスライダーを右前にはじき返す適時打で貴重な1点を先制した。前日3日には3点を追う2回2死に巨人吉川の左飛を落球。続く岡本和に2ランを浴びた。試合後は「いつでも打点がついて得点につながったのはうれしいです」とチームへの貢献を喜んだ。

◆阪神佐藤輝が今季2度目のスタメン落ちとなった。ここまで打率1割台と不振が続き、4月28日のヤクルト戦以来となった。最後まで出番はなく今季初の欠場。打線は前日3日からスタメンを入れ替え、佐藤輝に代わって糸原が同戦以来となる4試合ぶりのスタメンで「5番三塁」に入った。遊撃は木浪に代わり、小幡が同戦以来4戦目の先発となったが、7安打も1得点に倒れ投手陣を援護できなかった。

◆4試合ぶりに「8番遊撃」で出場した阪神小幡が強肩を披露した。初回1死一塁。3番吉川の右中間への当たりで、一塁走者の佐々木がホームへ突入した。右翼森下からボールを受け、捕手坂本へ送球。三塁側寄りのボールがドンピシャのタッチアウトになり、先制のピンチを救った。「自分が捕った時にムーさん(中野)も大山さんもホームホームと声かけてくれたので、スムーズにいけました」と先輩たちに感謝した。

◆阪神岩崎が今季14試合目の初失点で同点を許した。1点リードの8回に登板。先頭門脇に中前打を許し、犠打で送られ1死二塁。1番丸にスライダーを右前に運ばれ、生還を許した。それでも1死一、三塁の勝ち越し機は無失点で踏ん張った。「負けてしまったので自分のせいです。でも同点で粘れて、去年なら(勝ち)越されていましたし。そういったところは明日につなげて頑張ります」と切り替えた。

◆阪神は必死の継投も、巨人打線の勢いを止められなかった。同点の延長10回に漆原が登板。1死から四球を与えたところで島本に代わった。しかし、島本が丸、代打長野に連打を浴びて1死満塁。最後は3番吉川に遊撃右をしぶとく抜くサヨナラ打を浴びた。漆原は「(自分が)出した走者がああいう形になって...。次にしっかり抑えられるように頑張ります」。島本は「変化球が甘かった。悔しいです。明日やり返せるように」とリベンジを誓った。

◆阪神は西勇輝投手(33)が先発する。2019年まで4年連続で合同自主トレをした巨人・菅野智之投手とは今季2度目の投げ合いで、4月18日の前回対戦では8回1失点の好投でチームのサヨナラ勝利につなげた。再度の好投で今季初白星を目指す。野手では糸原健斗内野手(31)が4月28日のヤクルト戦(甲子園)以来4試合ぶりの先発で、昨年6月25日のDeNA戦(横浜)以来となる5番で出場。「8番・遊撃」には小幡が入った。

◆阪神の森下翔太外野手(23)と小幡竜平内野手(23)が鮮やかな中継プレーで危機を救った。一回の守備で、先発の西勇は2番・佐々木に中前打で出塁を許すと、1死一塁から吉川に右中間への鋭い当たりを打たれる。強く転がる打球だったが、これを右翼・森下が滑り込みながら処理してすぐさま内野へ返球。これをカットした小幡が、一気に本塁を狙った一塁走者をストライク送球で封殺した。続く2死二塁のピンチは西勇が岡本和を空振り三振。森下&小幡の同級生コンビが息の合った中継プレーで先制点を与えなかった。

◆米プロフットボールNFLテキサンズQBのC・J・ストラウド(22)、カウボーイズLBのマイカ・パーソンズ(24)がファーストピッチに登場した。NFLで絶大な人気を誇る若手2人は私服姿でマウンドへ。ともに190センチの大きな体から、捕手役の湯浅と萩尾にそれぞれボールを投じた。また、そのあとのセレモニアルピッチは歌舞伎俳優、松本幸四郎(51)が務めた。主演映画「鬼平犯科帳 血闘」(山下智彦監督、5月10日公開)に合わせて「ONIHEI」と書かれたユニホーム姿で、振りかぶった豪快なフォームからワンバウンドで投じた。大観衆の前での投球を振り返り、「夢の中にいる感じです。一生に自慢になります」と興奮冷めやらぬ様子だった。

◆阪神は四回、シェルドン・ノイジー外野手(29)の適時打で先制した。前夜の苦しさをバットで晴らした。この回先頭の森下が一塁手の後ろに落とす二塁打で出塁し、2死三塁でノイジーが打席へ。外角のスライダーを流し打ち、打球は一、二塁間を破った。3日の同戦では左翼に上がったライナー性の飛球を捕り損ねる失策で、四回の守備から途中交代となった背番号7が貴重な先制点を奪った。

◆先発した阪神・西勇輝投手(33)が7回無失点と好投した。一回は1死一塁から吉川に右中間への安打を浴びるも、本塁を狙った走者を森下―小幡―坂本とつないでタッチアウト。岡本和を空振り三振に斬って、無失点で走り出した。二回以降は七回までわずか被安打1。五回に2死三塁のピンチを背負ったが、投げあった菅野を二ゴロで得点を許さず。七回も2死一塁から代打・大城に投じたこの日102球目で中飛に打ち取り、右のこぶしを突き上げた。7回3安打に抑え、奪った三振は7つ。中15日で臨んだ登板で、今季初勝利の権利を持って降板した。八回のマウンドには岩崎が上がった。

◆巨人・菅野智之投手(34)が7回3安打1失点も4勝目はお預けとなった。今季2度目となる西勇との投げ合い。三回まで粘りの投球でスコアボードに「0」を並べていたが、四回2死三塁でノイジーに右前適時打を浴びて先取点を献上。五回以降も百戦錬磨の投球で追加点を与えなかったが、7回106球を投げ切り、2番手・大江に託した。昨季はわずか4勝にとどまったが、4月だけで無傷の3勝をマーク。完全復活の兆しを見せる右腕は、この日も最少失点に抑える力投だったが、打線の援護がなく勝ち投手の権利を得ることなく降板となった。

◆阪神は1―0の八回、この回から登板した岩崎優投手(32)が失点、同点に追いつかれた。この試合まで防御率0・00の男は、7回無失点と好投の西勇に代わって2番手で登板。しかし先頭の門脇に中前打を許すと犠打を決められ1死二塁。ここで丸に右前適時打を許し、今季14試合目の登板で初の失点となった。なお1死一塁で続く佐々木が犠打。捕手・坂本は打球を拾い上げたもののボールを握り損ねたか、誰もいないところに悪送球。1死一、三塁とピンチが拡大した(記録は内野安打と捕手の失策)。しかし続く吉川を捕邪飛、岡本を三直に打ち取った。先発・西勇の勝利は消えたものの、逆転は許さず九回の攻撃につないだ。

◆阪神は延長戦で今季初のサヨナラ負けを喫して連敗となった。先発の西勇輝投手(33)が7回無失点と好投。抜群の制球力で的を絞らせず、スコアボードにゼロを刻んだ。八回に2番手で岩崎が登板したが、丸に同点の適時打を許し今季14試合目の登板で初失点。同点に追いつかれた。打線は四回に先頭の森下が二塁打で出塁し、2死三塁でシェルドン・ノイジー外野手(29)が右前適時打。3日の同戦では左翼に上がったライナー性の飛球を捕り損ねる失策を犯したが、この日は貴重な先制点を奪った。試合は延長十回、1死満塁で5番手・島本が吉川に中前適時打を許してサヨナラ負け。チームは今季延長戦7試合目で初の黒星となった。

◆巨人が延長サヨナラ勝ち。1点を追う八回に丸の適時打で追い付き、十回1死満塁から吉川が中前打を放った。4番手のバルドナードが初勝利。阪神は先発の西勇が7回無失点と力投したが、2番手の岩崎がリードを守れなかった。

◆延長十回、吉川尚輝にサヨナラ打を許した阪神・島本浩也=東京ドーム(撮影・松永渉平)

◆巨人は延長十回1死満塁で吉川尚輝内野手(29)が中前適時打を放ち、今季2度目のサヨナラ勝ち。首位・阪神に2連勝し、1ゲーム差に迫った。阿部慎之助監督(45)は延長十回に丸、代打・長野が連打で好機を作ったことに「代打って難しいですけど、長さん(長野)がよく?いでくれましたし、もちろん丸も?いでくれた。いい最後に繋がりました」とたたえた。最後に決めた吉川は同点の八回1死一、二塁の決定的な場面に捕邪飛に倒れていただけに、指揮官は「持っている能力はもっとすごいんだから。最後は別にホームランを打たなくてもいいところだしね。何か工夫が早めにできなかったから、前の打席で打てなかったんじゃないかなと見ているしね」と期待値が高いからこそ、3番打者に厳しいコメント。「工夫があってこそ、見ている側は納得するというのもある。もちろん最後に打って決めたのは素晴らしいですけど、人に見える工夫をもっとして欲しいなと思いますね。ホームランを30本打つなら何も言わないですよ」と、打者としてのさらなるレベルアップへハッパをかけた。

◆阪神が今季初のサヨナラ負け。延長戦は2勝1敗4分となった。十回1死満塁、島本浩也投手(31)が吉川尚輝内野手(29)に中前打を浴びて勝負が決まった。敗戦投手は、この回1死から四球を与えた漆原大晟投手(27)。1点リードの八回、岩崎優投手(32)が14試合目の登板で初めて失点し、延長戦に突入した。7回無失点の西勇輝投手(33)は白星を逃した。スタメン落ちの佐藤輝明内野手(25)は昨年8月16日広島戦(マツダ)以来の欠場。4月10、11日の広島戦(甲子園)以来の連敗で2位巨人に1差に迫られた岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=15勝11敗4分、観衆=4万1686人)。ーー1点ではきつい「西が投げてる時は、こんなんばっかやもんなあ」ーーいい投球はしている「うん。なかなか援護点がないから」ーー延長十回の植田の走塁死は自分の判断で(無死一塁で代走で、けん制に誘い出されて盗塁死)「え? 自分ちゃうちゃうちゃう。そんなん言われへんやんか。作戦は言われへんよ」ーー菅野は前回と組み立てを変えてきた「そうでもなかったけどなあ」ーーリリーフ陣は頑張っている「だからやっぱりフォアボールよな。フォアボールが絡むよな、点が入る時に。別に右対右で。それが余分になってくるよな」ーー岩崎は責められない「(同点打の)丸の時だけ、高めに行ったけどな。あとは抑えたし」ーー近本のライナーで帰塁は難しい?(十回1死一塁の近本の遊直で一走木浪が帰塁出来ずに併殺)「そら難しいよ。ベンチから見ていても、(ショートバウンドかどうか)わからんかったもん」ーー打線は「ちょっと続かんやろ。広島の2つ目(1日の延長十二回ドロー)からな。つながりがないよな。単発になるよな」ーー3連敗しないことが大事と言っていた「2つ負ける時もあるよそら、そんなの。そんなんで深刻になっとったら1年間出来るかいな。相手あるんやから。もうちょっと、ちゃんとしたら負けを防げたかなということやからな、結局は。それがな、またバントのミス(八回の守備で1死一塁からの犠打に対し、大山、中野の一塁ベースカバーが遅れて、躊躇した坂本の送球が乱れた)も出るし、もっと普通に行けてるところを苦しく、苦しくなるからな。打順の巡り合わせも、1人増えてるわけやから、結局そういうことやろ。単に0点に抑えた、1点に抑えたじゃないよ。打順が進むんやから、一つのああいうミスによって、フォアボールによって。何にもせんと進んで行くんだから、そういうことを考えなアカンわな」

◆「8番・遊撃」で4試合ぶりに先発出場した阪神・小幡が、失点のピンチを救った。一回1死一塁から吉川の右中間への打球を処理した森下から返球を受けると、坂本へストライク送球で本塁を狙った走者をタッチアウト。「自分が取ったときにムーさん(中野)も大山さんも『ホームホーム』と声をかけてくれてくれたのでスムーズにいけました」。自慢の肩を披露した。

◆阪神・岩崎は1―0の八回に2番手として登板するも今季14試合目で初失点。同点に追いつかれ、「負けてしまったので自分のせいですね」と反省した。先頭の門脇に中前打で出塁を許し、1死二塁から丸に高めに浮いた球を捉えられて右前適時打を浴びた。その後も内野安打と失策で1死一、三塁とされるも、ここは吉川、岡本和を抑えて追加点は与えず。「同点で粘れたところは明日につなげてまた頑張ります」と気持ちを切り替えた。

◆阪神のシェルドン・ノイジー外野手(29)が先制打を放った。四回2死三塁で菅野の外角のスライダーを流し打ち。打球は一、二塁間を破った。3日の同戦では左翼に上がったライナー性の飛球を捕り損ね、四回の守備から途中交代となったが、この日はバットで結果を出し「打点がついて、得点につながったのでよかった」と振り返った。

◆またも好投が実らなかった。先発した西勇は7回3安打無失点。今季初勝利の権利を持って降板するも、救援陣が打たれた。憧れの先輩、巨人・菅野との投げ合いでの〝初勝利〟もお預けとなった。「菅野さんがほんとによかったんで。いい投げ合いができた。早く菅野さんに勝ちたいなという感じですね」菅野とは2016年から4年間、合同自主トレを行った間柄で、今季2度目、通算5度目のマッチアップ。これまでは勝ち投手になったことはなかっただけに悔しさもあるが、「別に個人の勝ちじゃないんでね」と悲壮感はなかった。登板ここ3試合で23回1失点も、打線の援護は計2点。岡田監督も「西が投げてるときは、こんなんばっかやもんなあ。なかなかな、援護点がないから」と同情する。この日も緩急自在の投球で巨人打線を翻弄し、7回102球で降板したが、1-0の八回に岩崎が同点に追いつかれた。「(岩崎)優も、次からまた続けてゼロ(失点)でいければいいと思っているし。自分的にはチームが負けたことが一番悔しい」今季未勝利も4試合に登板して防御率1・27。これからも安定感抜群の投球を続けていく。(三木建次)

◆現役ドラフトでオリックスから阪神に移籍した漆原大晟投手(27)は4番手で延長十回に登板。1死から代打・萩尾にストレートの四球を与えたところで降板した。その後、島本がサヨナラ打を浴びて移籍後初黒星がなった。「出したランナーがああいう形になって...。もう一度やるべきことがあると思う。次にしっかり抑えることが大事。抑えられるように頑張ります」とリベンジを誓った。

◆サヨナラの一打を浴びた阪神・島本浩也投手(31)は「変化球が甘かった。悔しいですね」と唇をかんだ。延長十回、1死一塁で丸を迎えた場面で、漆原に代わって登板。丸、長野に連打で満塁とされ、最後は吉川に中前打を浴びた。回の途中で登板となったが「準備はしていました」と振り返り、「明日、やり返せるようにだけですね」と前を向いた。

◆阪神は今季初のサヨナラ負け。延長に突入した試合は2勝4分けで負けなしだったが、7試合目で初黒星を喫した。約1カ月ぶりの連敗も、岡田彰布監督(66)は「そんなんで深刻になっとったら1年間できるかいな」と気にせず。2位巨人に1ゲーム差に迫られたが、5日は勝って同一カード3連敗を阻止する。延長に入れば、無敗を誇った虎がついに敗れた。今季初のサヨナラ負けを喫し、G党の大歓声にわく東京ドームで黒星も2つ連なった。だが、長く険しい長丁場のシーズンの戦い方を知り尽くす岡田監督は強気を崩さなかった。「まあそら、2つ負けるときもあるよそら。そんなんで深刻になっとったら、1年間できるかいな。向こうも、相手あるんやから。もうちょっとちゃんとしたら負けを防げたかなということやからな、結局は」淡々と振り返ったが、〝まさか〟の場面は試合終盤にやってきた。岩崎が八回に丸に同点打を浴び、今季初失点で試合は振り出し。だが、その後、バントヒットと坂本の失策で広がった1死一、三塁のピンチは踏ん張り、虎将も「丸の時だけ、あれだけ高めにいったけどな。あとは抑えたし」と責めなかった。それでも、島本が1-1で迎えた延長十回1死満塁の大ピンチで吉川に中前への劇打を許し、岡田虎は力尽きた。

◆日頃の行いを野球の神様は見逃さない。東京ドームでの試合日だった4月某日。全体練習前にフェンス際をランニングするのが日課となっている巨人・吉川は、ふと足を止め、近くにいた清掃員から「借りていいですか」とほうきとちり取りを受け取った。丁寧な履き掃除を済ませると、隣にいた1軍無安打のD4位・泉口(NTT西日本)に「こういうのがヒットにつながるで」。冗談交じりの一言だったが、野球に対する真摯な姿勢がにじみ出た一コマだった。劇的な一打は、本拠地の東京ドームからの〝恩返し〟だったのかもしれない。(巨人担当・樋口航)

◆執念の一振りで、東京ドームに詰めかけた子供たちに白星を届けた。1-1の延長十回1死満塁、巨人・吉川尚輝内野手(29)が自身4度目となるサヨナラ打。手に汗握る接戦にピリオドを打った。「つないでくれたので、『抜けろ』と思って走っていた。何とかしたかった。もうそれだけです」仲間の思いを無駄にはしなかった。1死一塁から丸、長野の連打で広げた好機で阪神・島本が投じた内角直球をたたいた。打球は遊撃・木浪のグラブをはじいて中前へ。ベンチを飛び出した仲間からウオーターシャワーの祝福を受け、笑みを広げた。ゴールデンウイーク(GW)も終盤。「野球しかやっていなかったですね」と吉川は中学時代を振り返る。岐阜南ボーイズで、甲子園出場の経歴を持つ当時監督の父・好さん(65)と田んぼの中でノックを受ける日々。GWも野球漬けだったという。今季2度目のサヨナラ勝ちで首位・阪神に2連勝し、1ゲーム差に迫った。阿部監督は「最後に打って決めたのは素晴らしいですけど」と殊勲打の吉川をほめつつも、八回1死一、二塁で捕邪飛に倒れた打席を挙げ「人に見える工夫をもっとしてほしい」と期待するからこそ辛口の注文も忘れなかった。「たくさん勝って子供たちに喜んでもらえるようにやるだけ」と吉川。ユニホーム姿で観戦に訪れた野球少年たちを笑顔で帰路につかせた。(樋口航)

◆阪神・森下翔太外野手(23)は東海大相模高の先輩・菅野から2本の二塁打。通算の対戦打率を・556とした。「最近良い当たりが出ていなかったので、一本最初に出せてよかった」。一回にライナーで左中間を破り、四回は詰まりながら一塁後方へ落とした。守備でも一回に1死一塁から右中間の打球を滑り込みながら処理し、小幡―坂本とつないで失点を阻止。「(小幡)竜平のボールもすごくよかった。練習のことが出たと思う」とうなずいた。

◆4日付の紙面を眺めながら、改めて長嶋茂雄さんの偉大さを思い知った。巨人の球団創設90周年記念特別試合で「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた3日の伝統の一戦。巨人軍の勝利を引き寄せたのは当たり前として、三塁手の後継者である坂本が、先制打を含む3安打でミスターに並ぶ通算186度目の猛打賞を達成した。さらに4番の系譜を継ぐ岡本和は特大弾を放った。それどころか、岡田虎の背番号「3」を付ける大山も2本塁打と覚醒。ちょっとでき過ぎな気はするけれど、これもスーパースターの力なんだろう。これほど効果てきめんなら、巨人がシーズン終盤の勝負どころで「長嶋茂雄DAY」が連発されたりして...。紳士な集団がそんな節操がないことはしないだろうが、ミスターは巨人軍のためなら協力を惜しまない気もする。さて、4日の巨人―阪神は『劇場版「鬼平犯科帳 血闘」スペシャルナイター』として開催された。池波正太郎著の小説「鬼平犯科帳」の連載が開始されたのは1967年。巨人軍には及ばないが、こちらも58年の歴史がある。さらに劇場版「鬼平犯科帳 血闘」の主演で、セレモニアルピッチを務めた俳優の十代目・松本幸四郎さんは、祖父も、叔父も「鬼平犯科帳」の主演を務めていたという。さすがは名家だ。

◆4月の巨人戦。投ゴロで飛び出したが、セーフになり、得点に結び付いたので〝神〟走塁とあがめられた植田が、やっちまったー!!延長十回、先頭の原口がヒットで出塁。そーなりゃ、モチの論! 代走は、足のスペシャリスト、植田海に決まっとるがな!!そして、打席には代打木浪。バントで送って近本、中野の1、2番の勝ち越し打にかけるか? それとも何か仕掛けるか? 期待に胸を弾ませていた次の瞬間。ギャ~!! 植田がバルドナードの牽制(けんせい)球に誘い出されて、あっさりアウト!!(涙)植田が全て悪いわけじゃないけど、この走塁に代表されるように、ミスが目立つのだ!! とにかく、昨年の王者なんだから慌てないコト!落ち着いて野球をすればホラ、一回の巨人の攻撃。佐々木が吉川の二塁打で一気にホームを狙った走塁を、中継に入った小幡がまるで背中に目が付いているような振り向きざまの本塁送球でタッチアウト。ああいう好プレーができるんだからさー!!先発の西勇は二回以降、針の穴どころか空気中の分子を狙って当てられそうな絶妙なコントロール。スゴイー! 勝ち星を付けさせたかったけど、交代は虎の勝利の方程式だから責められない!! 巨人との第3戦は打線爆発、ノーミスで頼んまーす!!

◆九回裏、劇的なサヨナラ2ランホームランを打った阪神・田淵は、喜びのあまり飛び出したファンに引っ張られる様に"歓喜"のホームイン=1974年(昭和49年)7月3日、甲子園球場

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
15114 0.577
(↓0.023)
-
(-)
11398
(+1)
82
(+2)
18
(-)
8
(-)
0.231
(↓0.001)
2.130
(↑0.01)
2
(-)
巨人
15133 0.536
(↑0.017)
1
(↑1)
11280
(+2)
79
(+1)
12
(-)
14
(-)
0.229
(↑0.001
2.420
(↑0.06)
3
(-)
ヤクルト
13142 0.481
(-)
2.5
(↑0.5)
114122
(+7)
102
(+7)
22
(+1)
13
(-)
0.254
(↓0.001)
3.390
(↓0.09)
4
(2↑)
広島
11124 0.478
(↑0.023)
2.5
(↑1)
11676
(+4)
68
(+1)
11
(+1)
12
(-)
0.233
(↑0.002)
2.430
(↑0.09)
5
(2↓)
DeNA
13151 0.464
(↓0.017)
3
(-)
11489
(+1)
111
(+4)
9
(-)
18
(+1)
0.239
(↓0.005)
3.330
(↓0.04)
6
(1↓)
中日
12144 0.462
(-)
3
(↑0.5)
11383
(+7)
106
(+7)
14
(-)
3
(-)
0.242
(↑0.001)
3.260
(↓0.09)