1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 8 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:鈴木 翔天(1勝0敗0S) (セーブ:則本 昂大(1勝0敗6S)) 敗戦投手:オスナ(0勝1敗8S) 本塁打 |
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◆楽天は初回、浅村の適時打で幸先良く1点を先制する。その後3-3となって迎えた9回表には、小深田が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・藤井が5回無失点の好投。敗れたソフトバンクは終盤に追いつくも、4番手・オスナが踏ん張りきれなかった。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)の"ランニング本塁打"が幻になった。0-1の1死走者なし。近藤は中堅後方に大飛球を放ち、中堅の辰己がキャッチできず。フェンスに跳ね返った打球を左翼の島内が処理するも1度グラブからこぼした。中継プレーでもたつく間に近藤は本塁へ。ヘッドスライディングで一度はセーフと判定されたが、楽天今江監督のリクエストで判定が覆り、アウトになった。なお、記録は三塁打とアナウンスされた。
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◆ソフトバンクの「ロマン砲」ことリチャード内野手(24)が今季初スタメンで初安打を放った。「7番・三塁」でスタメン出場し、3回の第1打席で右中間フェンス直撃の二塁打。二塁ベース上では右手の拳を突き上げて何度も雄たけびをあげた。24歳の大砲候補が気合を前面に押し出してチームの士気を上げた。ベンチでは自主トレの師匠に当たる山川穂高内野手(32)も笑顔。ムードメーカーのガッツポーズに本拠地も沸いた。リチャードは昨季までウエスタン・リーグで4年連続本塁打王を獲得。オフには練習の厳しさで有名な「和田塾」に自ら志願して仲間入りし、背水の覚悟でプロ7年目を迎えていた。4月30日に今季初昇格。相手先発が左腕の藤井というタイミングで巡ってきたチャンスだった。5回の第2打席では左前打。カウント2-2からの7球目、スライダーに体勢を崩されながら左前打を放った。無死一、三塁にチャンスを広げて再び自軍ベンチに向かってガッツポーズ。得点には結びつかなかったが、リチャードのマルチ安打は明るい話題。師匠山川が「絶対に(状態は)いいです」と太鼓判を押していた通りの打撃だった。
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◆楽天辰己涼介外野手(27)が「お得意様」のソフトバンクから今季1号を決めた。2点リードの4回1死走者なし。ソフトバンク大関の内角高め136キロを右中間ホームランテラス席に運んだ。打球速度160キロ、飛距離116メートルのソロ本塁打に「ありがとうございます」と真顔で話した。昨季はソフトバンクにカード別最高の打率3割5分8厘をマーク。開幕から27試合目、101打席目での初アーチとなった。
◆「ロマン砲」のお目覚めが敗戦の光だ。ソフトバンクのリチャード内野手(24)が、プロ7年目で初の猛打賞をマークした。「7番三塁」で今季初スタメン。第1打席で右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、第2打席は左前打。0-3の7回には、一時同点の口火を切る左翼線適時二塁打を放ち、何度もほえた。楽天に敗れて連勝は「7」でストップしたが、和製大砲の活躍は明るいニュースだ。リチャードは本能のままに感情を爆発させた。「勝手に出ちゃいました」。3回。二塁ベース上、中腰のまま右手の拳を天に突き上げた。その後は目をつむって両手を握りしめ、最後は何度も手をたたいた。「むちゃくちゃうれしかったので。久しぶりにこの雰囲気の中で打った。もう、むちゃくちゃうれしかったので」。24歳が気合を前面に押し出してチームの士気を上げた。今季初安打は大砲らしく長打だ。左腕藤井のチェンジアップを逆方向に運んだ。打球は右中間フェンスを直撃。「左ピッチャーだったんで、ちょっとだけ向こう側(右中間)を意識して」。第2打席は左前打、3点を追う7回無死一、二塁では左翼線適時二塁打で今季初打点。初スタメンでのプロ7年目で初の猛打賞に「そうですよね。僕もさっき気づいたっす。初めてだなって」と素直に喜んだ。FAで加入した山川は同郷沖縄の先輩で、自主トレの師匠にあたる。リチャードは4月30日に1軍昇格し、念願ともいえる山川との共闘がかなった。「負けたので...」と前置きしつつ「最高ですね。気持ちが整うというか。確認しながらできるし、打てないで帰って来てる山川さんの代わりに打ってやろうと思える。いい方向にいってる」と"山川効果"を実感している。ウエスタン・リーグで4年連続本塁打王を獲得中で毎年期待は大きいが、なかなか1軍に定着できなかった。だが2軍監督時代から目をかけてもらっている小久保監督に「恩返しがしたい」と誓って迎えた今シーズン。「2軍でサードから見た感じと全然変わらない小久保さんだった。気持ちも一緒に感じで入れました」とうれしそうに話した。スタメン起用に応える3安打に小久保監督は「昨日の打席も雰囲気はあったんですけどね、そのまま引き続きいいものを見せてくれましたね」とうなずいた。特に2、3打席目は追い込まれてからの変化球に食らいついて快音。昨季までならバットが空を切る場面が多かったが、確かな成長を見せた。チームの連勝は「7」でストップ。だがそんな敗戦ショックも振り払うほど、和製大砲の猛打賞は希望の光。今季こそお目覚めの予感だ。【只松憲】リチャード(砂川リチャード)1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学から17年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。父オブライエン・ジャンさんは米国人、母あけみさんは日本人。20年に支配下登録。同年から4年連続ウエスタン・リーグ本塁打王。21年9月2日楽天戦で1軍戦初出場。今季推定年俸1000万円。189センチ、118キロ。右投げ右打ち。▽ソフトバンク王球団会長(連勝が7でストップ)「まあ、遠征で出直そう。ずっと勝ちっぱなしというわけにはいかないからね。リチャードはよく頑張ったよね」
◆ソフトバンク2番手の石川柊太投手(32)が3回1安打無失点の好投をみせた。先発大関に代わり5回から登板。浅村、島内、阿部の主軸を3者凡退に切り、乗った。「毎試合、毎試合、イメージして準備している。いい感じで投げられたと思う」。今季は先発で1勝を挙げ、中継ぎにまわった。「(中継ぎは)毎試合が先発のような感覚で準備している」と納得の表情だった。
◆鷹キラーぶりを発揮した。楽天藤井聖投手(27)が、首位ソフトバンクに対して5回69球、4安打無失点4奪三振と力投。3点リードの5回無死一、三塁では、甲斐を二飛、続く野村勇を注文どおりの遊ゴロ併殺に仕留めた。今季2勝目はお預けも「本当に粘り強く自分らしく投げられたんで良かったです」。低めに制球し続けてゲームメーク。相手の連勝を7で止める原動力になった。首位打者の柳田も完璧に封じた。初回2死で外角低め144キロ直球で空振り三振、4回無死では外角低めスライダーで空を切らせた。「すごい打者なんで高めに浮いたら持っていかれると思った。低めに丁寧に投げたことが、いい結果になりました」とうなずいた。昨季はソフトバンク戦4試合で2勝0敗、防御率1・32の好成績を収めた。今季初登板の4月7日同戦(楽天モバイルパーク)では5回2失点と好投し、この日も相性の良さを示した。次回登板は8日オリックス戦(秋田)が有力。「ここで満足したら次はない。自分に厳しくって感じです」と気を引き締めた。
◆ソフトバンクは楽天に敗れ、連勝は「7」でストップした。小久保監督の一問一答は以下の通り。-川村が2安打。毎日オーダーが悩ましい小久保監督 仰る通りです。明日(2日)は試合がないので考えます。これからの西武3つと日本ハム3つが交流戦前のポイントになりそうな気がするので、より引き締めていきたい。-大関が4回3失点小久保監督 ちょっと悪いなりにだったんですけど、先発ローテーションを回しているピッチャーなので、4回はいかせました。そのあと3点追いついたのは(2番手の)石川のおかげ。あいつのピッチングでチャンスがきて同点までいけた。抵抗はできましたね。-松本裕がベンチ外だったが小久保監督 休養です。昨日も外してました。今日までは使う予定がなかったので。-オスナが今季初黒星小久保監督 オスナでやられたら仕方ないです。
◆ソフトバンク近藤が打って走ってハッスルした。第1打席で中堅後方へ放った大飛球を、辰己がキャッチできず。中継プレーが乱れる間に一気に本塁を目指したがタッチアウトになった。"ランニング本塁打"は幻となり「あんなに走ったことないです。足が動きません」と苦笑い。この日は2安打で打率を3割2分7厘に上げて首位打者に浮上。「毎日できることをやってます」と振り返った。
◆楽天が九回に小深田大翔内野手の中前適時打で勝ち越し、接戦を制した。七回途中から好救援した鈴木翔が今季初勝利。則本が6セーブ目。ソフトバンクは七回に3点差を追い付くも、抑えのオスナが誤算で連勝が7で止まった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
18 | 7 | 2 | 0.720 (↓0.03) | - (-) |
116 | 117 (+3) | 65 (+4) | 17 (-) | 23 (+1) |
0.258 (↓0.001) | 2.190 (↓0.06) |
2 (-) |
日本ハム |
14 | 10 | 1 | 0.583 (↓0.026) | 3.5 (-) |
118 | 73 (+1) | 74 (+3) | 12 (+1) | 18 (-) |
0.231 (↓0.003) | 2.520 (↓0.02) |
3 (-) |
ORIX |
13 | 15 | 1 | 0.464 (↓0.017) | 6.5 (-) |
114 | 83 (+3) | 83 (+6) | 12 (+2) | 10 (-) |
0.235 (↓0.002) | 2.440 (↑0.05) |
4 (-) |
ロッテ |
12 | 14 | 1 | 0.462 (↑0.022) | 6.5 (↑1) |
116 | 75 (+6) | 91 (+3) | 10 (-) | 10 (+1) |
0.238 (-) | 3.000 (↑0.03) |
4 (-) |
楽天 |
12 | 14 | 1 | 0.462 (↑0.022) | 6.5 (↑1) |
116 | 83 (+4) | 109 (+3) | 9 (+1) | 18 (+3) |
0.232 (↑0.001) | 3.800 (↑0.03) |
6 (-) |
西武 |
9 | 18 | 0 | 0.333 (↑0.025) | 10 (↑1) |
116 | 70 (+3) | 79 (+1) | 16 (+2) | 15 (+1) |
0.203 (↑0.002) | 2.510 (↑0.05) |
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