西武(☆3対1★)日本ハム =リーグ戦5回戦(2024.05.01)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0000001001501
西武
010000002X3802
勝利投手:アブレイユ(1勝2敗6S)
敗戦投手:齋藤 友貴哉(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】郡司 裕也(3号・7回表ソロ)
【西武】若林 楽人(1号・2回裏ソロ),若林 楽人(2号・9回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆西武が連敗を4で止めた。西武は2回裏、若林のソロで1点を先制する。その後1-1となって迎えた9回には、若林の2ランが飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・松本が8回4安打1失点の力投。敗れた日本ハムは、3番手・齋藤友が踏ん張りきれなかった。

◆西武が若林楽人外野手(26)のサヨナラ2ランで、連敗を4で止めた。ここまで延長戦での連敗が2リーグ制後ワーストとなる15連敗となり、苦しい状況が続いていた。この日も1-1の同点で9回2死二塁。第1打席に本塁打を放っている若林が打席に立ち、第1打席と同じように初球を西武ファンが待つ左翼席へ放り込んだ。4月27日からのソフトバンク3連戦(みずほペイペイドーム)ではプロ野球ワーストタイ記録となる同一カード3戦連続サヨナラ負けを喫していた。5月の初戦、細身の強打者の2発でやり返した。

◆日本ハムが3戦ぶりの黒星で、19年8月6日以来1730日ぶりの貯金6を逃した。登板2戦目の福島連投手(21)が先発し5回5安打4三振1失点と粘投。1点を追う7回2死から郡司裕也捕手(26)が左翼へ3号ソロを放ち同点としたが、9回から移籍後初登板となった斎藤友貴哉投手(29)が、2死二塁から西武若林にサヨナラ2ランを浴び、敗れた。

◆一昨年10月に阪神からトレードで加入した日本ハム斎藤友貴哉投手(29)が、移籍後初登板した。1-1の9回裏から登板。1軍での登板は阪神時代の22年9月10日DeNA戦以来599日ぶり。西武中村剛を三振に切って取るも、アギラーに中前打。代走の高松に盗塁を許すと、2死二塁で若林に左越えサヨナラ2ランを浴び、敗戦投手となってしまった。

◆/若林大大大劇場\若林楽人がチームを救う2本目のHRはなんとサヨナラ2ラン?#プロ野球(2024/5/1)??西武×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters#seibulions pic.twitter.com/fTiKUteFnW

◆サヨナラ負けの呪縛に苦しむ西武が、5月の始まりをサヨナラ勝ちで飾った。同点の9回2死二塁。あと1死で延長戦。若林楽人外野手(26)がサヨナラ2ランで決めた。「延長は行きたくないなと思って。チャンスが来たらかえそうとしか思っていなかったです」。延長戦15連敗、前節のソフトバンク戦はサヨナラ3連敗。細身の強打者がこの日2発目で、チームの重い空気を吹っ飛ばした。個人としても苦しんだ。開幕から18打数0安打で2軍に落ちた。0が続くんじゃ-。その気持ちと「まだ始まったばかりじゃないかと2つの気持ちがありました」と明かす。前夜、試合後に選手間ミーティングがあった。ベテラン中村は「投手と対戦できていない。形ばかりにこだわって、四球取ろうとかそういうのばかりで相手(から見た時)の怖さが全然ないよねって」と呼びかけた。若手には勇気になる。この日の2本塁打はいずれも初球の変化球から振り抜いた。「初対決の投手は全部振りました。振っていかないと本当のタイミングを合わせられないからね」という松井監督の現役時代さながらの初球攻略だった。お立ち台ではアナウンサーのマイクを奪い「ライオンズファンの皆さん、こんばんは!若林で~す!」と選挙演説のように手を振った。「ファンの皆さんと会話したほうがいいなと思って」という上原広報のプロデュース。若林は「しっかり仕事しました!」と、ともに苦しんできたファンを盛り上げた。【金子真仁】西武松井監督(若林のサヨナラ弾含む2発に)「見事です。長打力はやっぱり魅力だし、流れを変えてくれる選手。今日は本当に素晴らしいね」▽西武アブレイユ(9回を締め来日初勝利) 「初勝利の喜びをファンの皆さまと分かち合いたいです。持ち味の右打者の内角を突く投球ができました」

◆ドジャース大谷翔平投手(29)がハチ騒動に見舞われた日、西武が"クモの巣"から抜け出た。先制弾を放った若林楽人外野手(26)が9回2死、サヨナラ弾をかっ飛ばした。延長戦15連敗、ソフトバンクにサヨナラ3連敗。「いやー、延長は行きたくないなと思って。チャンスが来たらかえそうとしか思っていなかったっす」。苦しみの呪縛から解かれるように、走りながらヘルメットを放り投げた。西武の本拠地ベルーナドームにはハチはいない。"クモの巣"はある。かつてロッテ角中が打席でクモの巣を払いのけたこともあるが、三塁側にもある。客席からカメラマン席、三塁側ベンチにつながる出入り口の防球ネットだ。通る人誰もが引っかかる。この日、室内練習場での個人練習を終えてドーム入りした若林も、網にかかった。背中に背負った2本のバットが引っかかった。絡まる。「うわ~」と捉えられたチョウのよう。脱出に苦戦する若林に、手を差し伸べた。「ありがとうございます!」。さわやかに笑った男が、そのバットで試合を決めた。スタメンに起用された開幕戦から4試合、18打数無安打と苦しんだ。開幕からヒットがでないと、誰でも苦しい。このままずっと出ないのでは、という気持ちも生まれかねない。「その気持ちと、まだ始まったばかりじゃないかという2つの気持ちがあったんですけど...。1本はほしいな~と思いながらですけど」季節によってスズメバチの出現もある、隣の2軍球場で磨き直した。「ファームに落ちてから西口監督や小関コーチにまた土台作りしっかりしようと言われてやって、状態良く1軍に上がれていたので」。自信をつけてしっかり振れるようになった。細身ながらパンチ力を備える、ロッテ荻野タイプ。昨季もチームで数少ない逆方向への本塁打を放った。1年目は盗塁数の多さで注目されたが「今もあんまり速いとは思ってないので。タイム的にも断トツなわけじゃないし。足速いって自覚はそもそもないです」とむしろその筋力、瞬発力で道を切り開く。ハチのように刺す。「ゲームに立つ以上は、自分が一番いいプレーヤーだと思って全員が立たなければ、戦う姿勢にならないと思うので」そんな信念もある。打てないチーム、なかなか決まらない外野手に1番打者。若林が確変するだけでも、状況は好転する。上原広報の提案で「ライオンズファンの皆さーん、こんばんは!若林で~す!」と久々の興奮を味わった獅子党を盛り上げ、ビクトリーロードを堂々と歩いた。階段を上り終えると「寒い~」とブルブル。胸に「長袖」と書かれた半袖Tシャツを所持するしゃれっ気のある若様が、冷え込んだけれど熱い、華麗な脱出劇を決めてみせた。【金子真仁】

◆2年ぶりの1軍マウンドに、ほろ苦いサヨナラ負けが刻まれた。一昨年10月に阪神からトレード加入した日本ハム斎藤友貴哉投手(29)が、西武戦(ベルーナドーム)で同点の9回に移籍後初登板。右膝靱帯(じんたい)断裂を乗り越えた復活の舞台だったが若林に2ランを浴び、敗戦投手になった。チームの連勝は2で止まり、19年以来の貯金6はならなかった。1-1の同点で迎えた9回2死二塁、斎藤が西武若林に投じた初球136キロは狙いよりわずかに上ずった。「勝負にいったので。空振りを狙いにいったというか、そんな感じですね。狙い通りにはいきませんでした」。痛打された球が左翼席に飛び込むのを見届けると、ゆっくり歩いてマウンドを降りた。阪神時代の22年9月10日DeNA戦以来、599日ぶりの1軍登板だった。昨春2月1日、沖縄・名護キャンプの紅白戦で1球目を投げたところで右膝を負傷。右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、移籍1年目をリハビリに費やした。小1の息子とキャッチボールをしたり、家族と過ごす時間に支えられながら、復活の時に備えた。「ここまで待っていただいた球団の方々、ファンの方々、本当にすごくありがたいと思います」。ようやくファイターズのユニホーム姿で、元気な姿を見せられた。強気は忘れなかった。14球のうち8球投げた真っすぐはすべて150キロ超。最速は155キロを計測した。「気持ち的に攻めていけたので。逃げずに」。堂々とした立ち姿に、新庄監督は「打たれはしましたけど、この悔しさはまた成長につながる。苦しいリハビリからね、それをクリアして投げられたことは、もうおめでとうと言いたいですね」と笑顔を向け、次回登板に期待した。チームは、勝てば19年8月6日以来、1730日ぶりの貯金6だったが惜敗。右腕は「今日反省して、また(3日からの)京セラからやり返せるように頑張ります。ここからファイターズの戦力になれるようにやっていきたい」。真剣勝負から遠ざかった1年間のブランクを埋めるくらい濃密に。待ちわびたシーズンがやっと"開幕"した。【鎌田良美】斎藤友貴哉(さいとう・ゆきや)1995年(平7)1月5日生まれ、山形県東根市出身。山形中央時代は甲子園出場なし。桐蔭横浜大では4年春に4勝でMVP。ホンダを経て18年ドラフト4位で阪神入団。21年5月28日西武戦で救援登板し初勝利。22年オフにトレードで日本ハム入団。23年2月の紅白戦で右膝前十字靭帯断裂。通算46試合、1勝3敗、防御率5・27。184センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1500万円。

◆西武は4月終了時点で8勝18敗と借金10を背負った。直近17試合では2勝15敗、その間の1試合平均得点は1・8点と敗戦理由は明確だ。松井稼頭央監督(48)も「ピッチャーがこれだけ頑張っている。その中で何とか勝ち越し点を取れるか、そこだと思う。月も変わるので、何とかやっていきたい」と自らを鼓舞するかのように話した。その中、二回2死からここまで打率・077(26打数2安打)の若林楽人外野手(26)が初球のフォークボールを左中間席に運ぶ先制の今季1号。「しっかりと投手に向かっていくことができたことで、初球から思い切り振り切ることができた。ホームランになってよかったです」。今季初打点でチームに4試合ぶりの先制点をもたらしたプロ4年目の26歳は安堵の息を付いた。プロ1年目の2021に44試合で20盗塁を記録した韋駄天。しかし、同年5月の守備中に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。手術、リハビリを経て、1年後に1軍復帰したが〝完全復活〟には至らず、昨年10月に2年前の手術で左膝に入れていたボルトを再手術で取り除いた。

◆3月14日に支配下登録された日本ハムの3年目、福島蓮投手(21)が先発し、5回5安打1失点。リードを許した状態で降板し、プロ初勝利は次回以降に持ち越しとなった。初登板となった前回4月17日のソフトバンク戦(エスコン)では一回に2点を奪われ「初回の2点がもったいなかった。次は立ち上がりをもう一段階、集中して投げられるようにしたいです」と表情を引き締めた右腕。この日の一回は打者3人で攻撃を終わらせる上々の滑り出しを見せたが二回、若林に本塁打を浴びて先制点を与えた。2死を奪った直後の若林への初球、136キロのフォークボールを被弾。左中間席へ、白球を運ばれた。2022年育成ドラフト1位で青森・八戸西高から日本ハムに入団した。武器は190センチの長身から投げ下ろす最速153キロの直球。メモリアル勝利は次戦へ、お預けとなったが持ち味は発揮した。浮き上がるような軌道を描くスピンの効いた直球でバットの芯をずらし、4回までの全12アウト中、8個がフライアウト。建山投手コーチも「ソロ(本塁打)は打たれたけど福島らしい球は投げられている」と評価した。元日本ハムの左腕投手で高校時代に福島を指導した八戸西高の中村渉投手コーチはこの日、動画配信サービスで教え子の投球を視聴。次こそプロ初勝利を青森に届ける。(加藤次郎)

◆西武が今季初のサヨナラ勝ちを収め、連敗を4で止めた。二回にソロを放った若林楽人外野手が、1―1の九回2死二塁から2本目の本塁打で試合を決めた。松本が8回1失点と粘投しアブレイユが来日初勝利。日本ハムは打線が振るわなかった。

◆「6番・三塁」で先発出場の日本ハム・郡司裕也捕手(26)が0ー1の七回、一時同点に追い付く3号ソロを放った。1ボールから「ある程度、変化球は頭に入れていた」と西武先発右腕、松本の131キロのカットボールを振り抜いた。白球は左翼席に着弾。先発の福島が5回1失点と試合を作っており「福島の好投に応えたかった。今日も素晴らしい投球だった。次は勝たせてあげたい」と後輩右腕を思いやった。試合を接戦に持ち込む価値ある一発に新庄監督も「郡司君が、またいいところで打ってくれた」と目を細めた。チームはサヨナラ負けで連勝が2でストップ。郡司は「(打撃の状態は)悪くないので上がってきている。オリックスのローテーションはレベル高いローテーションなので山場だと思う。頑張りたいと思います」と3日から敵地・京セラで始まるオリックス3連戦を見据えた。(加藤次郎)

◆4月の不振に、今季7度のサヨナラ負けにもサヨナラだ!! 西武・若林楽人外野手(26)が1-1の九回2死二塁で左越え本塁打を放ち、チームの連敗を4で止めた。「ベンチから『調子に乗ってけ』という声もあったので、もう無心で初球から思い切りいった」ルーキーイヤーの2021年5月に左膝前十字靱帯を損傷。昨年10月に2年前の手術で左膝に入れていたボルトを取り除いた。プロ4年目の今季に初の開幕スタメンの座をつかんだが、16打数無安打で2軍降格。4月20日のイースタン・リーグ、楽天戦でサヨナラ本塁打を放って、翌21日に再昇格したが、この日の試合前まで打率・077(26打数2安打)だった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1872 0.720
(↓0.03)
-
(-)
116117
(+3)
65
(+4)
17
(-)
23
(+1)
0.258
(↓0.001)
2.190
(↓0.06)
2
(-)
日本ハム
14101 0.583
(↓0.026)
3.5
(-)
11873
(+1)
74
(+3)
12
(+1)
18
(-)
0.231
(↓0.003)
2.520
(↓0.02)
3
(-)
ORIX
13151 0.464
(↓0.017)
6.5
(-)
11483
(+3)
83
(+6)
12
(+2)
10
(-)
0.235
(↓0.002)
2.440
(↑0.05)
4
(-)
ロッテ
12141 0.462
(↑0.022)
6.5
(↑1)
11675
(+6)
91
(+3)
10
(-)
10
(+1)
0.238
(-)
3.000
(↑0.03)
4
(-)
楽天
12141 0.462
(↑0.022)
6.5
(↑1)
11683
(+4)
109
(+3)
9
(+1)
18
(+3)
0.232
(↑0.001)
3.800
(↑0.03)
6
(-)
西武
9180 0.333
(↑0.025)
10
(↑1)
11670
(+3)
79
(+1)
16
(+2)
15
(+1)
0.203
(↑0.002
2.510
(↑0.05)