オリックス(★0対1☆)ロッテ =リーグ戦4回戦(2024.04.30)・ほっともっとフィールド神戸=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:佐々木 千隼(3勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗2S))
敗戦投手:宮城 大弥(2勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが投手戦を制した。ロッテは両軍無得点で迎えた5回表、2死一塁から荻野の適時二塁打で先制に成功する。投げては、先発・佐々木が7回無失点10奪三振の力投で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・宮城が快投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆オリックス-ロッテ戦は宮城大弥と佐々木朗希の投げ合い。両者の先発対決は21年10月14日、22年4月10日、23年6月27日、同9月10日に次いで5度目。前回は宮城が8回無失点で勝利。故障から復帰登板の佐々木は3回1失点で敗戦投手だった。過去4度の通算対戦結果は佐々木2勝1敗、宮城1勝2敗(ともに勝敗なしが1度)。宮城は26回2/3を投げて失点が11点あるが、佐々木は完全試合を達成するなど25回で2失点しかない。勝利数、失点数で佐々木が宮城をリードするが、今季初の投げ合いを制するのはどちらか。

◆ロッテの先発佐々木朗希投手(22)は7回4安打10奪三振無失点で勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。初の神戸での登板となった。初回、オリックス森に左翼への二塁打を打たれ、いきなり2死三塁のピンチを背負ったが、4番セデーニョを空振り三振に抑えた。その後も緩急をつけ、テンポの良い投球で毎回奪三振を重ね、108球を投げこんだ。前回登板の23日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)では7回3失点で「流れを持ってこられるようなピッチングができなかった」と話していたが、今回はしっかり流れを渡すことなく、要所で締めた。

◆オリックス打線はロッテ佐々木朗希を攻略できず、今季6度目の完封負けとなった。1回先頭の西川が四球。今季初めて2番に入った森が左中間への二塁打を放ったが、西川が本塁で憤死。絶好の先制機を逃した。投打の歯車が合わず、中嶋監督は「我慢の時は必ずありますし、今、その時でしょうし」と話した。オリックスは2試合続けて0-1で敗戦。オリックスの2試合連続0-1負けは、07年8月21、22日日本ハム戦以来17年ぶり。4月のオリックスは5日ロッテ戦、12日日本ハム戦でも0-1負け。月間4度も0-1で敗れたのは23年9月の巨人以来、プロ野球7度目のワースト記録だ。球団では阪急時代の46年5月、63年6月に記録した3度を上回る最多回数。

◆仲良しの「宮城くんとろーたん」の5度目の対戦はロッテ佐々木朗希投手(22)に軍配が上がった。オリックス宮城大弥投手(22)との同学年対決は互いに1歩も譲らない投手戦となった。宮城の8回1失点13奪三振の内容に負けじと、佐々木は今季初の2桁奪三振で7回無失点10奪三振と好投し3勝目を挙げた。友人であり、ライバルでもある宮城と、今季初めての対戦だった。佐々木は「何より一番いいピッチャーだと思っている。自分の中でも気持ち自体はいつもよりも入りましたし、いい集中力で投げられた」と同学年左腕との投げ合いを振り返った。初回、先頭の西川に四球で出塁を許す。続く森に左前二塁打を浴びたが、捕手佐藤の好捕で西川をホームでアウトにし、先制を許さなかった。その後も二ゴロ、空振り三振でピンチをしのいだ。佐々木は「立ち上がりあんまり良くなかったけど守備に助けてもらって、そこから何とか粘りながら投げることができた」と感謝した。毎回奪三振を重ね、今季初の2桁奪三振も「今日は宮城の方が(三振)取ったので、ちょっとなんも言えないです」と苦笑いだった。宮城とは昨年のWBCで共に日本代表として世界一になった戦友。当時はグラウンド内ではいつもキャッチボールのペアに。グラウンド外でも、2人でホテルまでの帰路に就いたり、ご飯を食べに行くなど、周囲も認める仲良しぶりだ。WBC期間中には一緒に"ダル塾"に入塾し、パドレスのダルビッシュからアドバイスを受けながらスライダーの握りやリリース時の指先の使い方、意識を学んだ。互いに高め合いながら、シーズン中も連絡をとりあう2人が、この日は対峙(たいじ)した。「いいピッチャーの時は抑えないと勝てないので、そこに関しては今日はできたのでよかった」。尊敬するライバルに負けじと、全力で腕を振って白星を手繰り寄せた。【星夏穂】ロッテ佐々木が昨年7月12日オリックス戦以来、通算17度目の2桁奪三振。17度のうち相手投手も2桁奪三振は昨年6月4日阪神戦(佐々木10個、阪神才木12個)以来2度目で、パのチーム同士では初めて。佐々木が7回以上を投げ無失点は昨年7月5日西武戦(8回)以来8度目。過去7度は全てZOZOマリンでマークし、ビジターでは初めてとなった。▽ロッテ吉井監督(佐々木の投球に関して)「春先よりは調子が上がってきた感じはあります。まっすぐの球速もコントロールも。フォームの力感とかも、しっかり足が使えるようになってきた感じには見えます」▽ロッテ荻野(5回、2死一塁から左翼への適時二塁打)「必死に食らいついて打ちにいきました。先制点を取ることができて良かったです」

◆オリックス宮城大弥投手(22)は8回115球の力投も、1点に泣いた。自己最多タイとなる13奪三振も報われなかった。ロッテ佐々木との今季初顔合わせには「楽しく投球できたし、彼に引っ張ってもらいながら、いい感じで投げたことはお互い良かった」と振り返った。1回から自己最速を1キロ更新する155キロを計測。「たぶん盛られてる」と気にせず投球に集中。「前半はふわふわした感じ。雨だったし探り探りで。後半は地に足がついた感じで投げられた」といい、状態を上げながら三振を重ねた。1イニング3者連続が4、6、8回と3度もあった。1失点完投だった前回21日ソフトバンク戦では11奪三振。2試合連続の2桁三振は自身初となった。「もっと大事なところで取れるように意識したいし、チームの流れも持って来られるなら、もっと取っていけたら」と意欲を示した。開幕から1カ月、左腕は防御率1点台前半ながら早くも3敗目。「いい内容の試合もあったけど、チームが勝つことが大事」と前を向く。借金1となった中嶋監督は「本当に宮城がよく投げたし、ピッチャーが腐らないようにやっていきたい」とねぎらい、2戦連続無得点に終わった打線の奮起を期待した。【大池和幸】オリックスは2試合続けて0-1で敗戦。オリックスの2試合連続0-1負けは、07年8月21、22日日本ハム戦以来17年ぶり。4月のオリックスは5日ロッテ戦、12日日本ハム戦でも0-1負け。月間4度も0-1で敗れたのは23年9月の巨人以来、プロ野球7度目のワースト記録だ。球団では阪急時代の46年5月、63年6月に記録した3度を上回る最多回数。

◆両軍のオーダーが発表され、オリックス・宮城大弥投手(22)が先発する。同学年のロッテ・佐々木とは今季初の先発対決となる。今回が通算5度目の投げ合いで、対戦成績は1勝2敗。宮城は4月5日のロッテ戦(ゾゾマリン)で7回1失点の好投も黒星を喫しているだけに、リベンジのマウンドとなる。

◆5月1日のロッテ戦(ほっと神戸)に先発する田嶋大樹投手(27)はキャッチボールなどで調整した。「しっかりと自分の投球ができるように頑張るだけ」。ロッテから白星を挙げれば、2年ぶりとなる。今季はここまで4試合に先発。すべて5回以内で降板しているが「今は長いイニングを投げることよりも、最低でも15個のアウトをしっかりと取れるように」と冷静に語った。

◆ロッテの新外国人、ダイクストラ投手(33)=米独立リーグ、サザンメリーランド・ブルークラブス=が、1日のオリックス戦で来日初先発する。メジャー経験はないが、最速161キロの速球が武器の33歳右腕。今季は4月4日のソフトバンク戦に救援で初登板し、2回1失点に抑えた。一度、2軍で先発調整してから迎えるマウンドに「投げるのが楽しみ。フォームを中心に見直して調整をすることができた」と力強く話した。

◆ロッテ・荻野貴司外野手(38)が「1番・右翼」で出場し、五回2死一塁で先制となる適時二塁打を放った。「必死に食らいついて打ちにいきました。先制点を取ることができて良かった」と喜んだ。佐々木と宮城の同級生対決。お互いに走者を許しても要所は締める白熱した展開。五回は1死から山口が四球で出塁すると、荻野に打席が回り、3球目の真ん中低め140キロのフォークボールを上手く左中間へ運んだ。最速165キロ右腕を援護するべく、ベテランが頼もしい一打を放った。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が同学年対決に火花を散らした。通算5度目で今季初の宮城との投げ合いで白熱した投手戦を演じた。「チームを勝利へと導くことを第一に自分の投球を心がけます」走者を許しても粘った。それでも一回は無死一塁から2番・森に左中間へ二塁打された間に、一塁走者の西川にホームを狙われたが、左翼手・荻野と遊撃手・茶谷の中継プレーで生還を阻止。守備にも助けられながら、徐々に調子を上げていった。味方打線に先制してもらった直後の五回は力が入った。「うしっ!」と声を上げながら腕を振り、先頭の杉本を二ゴロ、野口には死球を与えたが太田を143キロのフォークボールで空振り三振、西川は左飛に仕留めた。流れを引き寄せたいイニングを無失点で切り抜けると、グラブをたたきうなずいた。世界一に輝いたWBCで共闘した宮城との対戦は、試合前時点で佐々木の2勝1敗。公私ともに仲が良く、刺激になる存在で、以前には「お互いレベルアップできるように競い合っていきたい」と話していた。結果でも表れており、2度目の直接対決となった2022年4月10日(ZOZOマリン)では佐々木がプロ野球記録の19奪三振を記録して史上最年少での完全試合を達成していた。〝ライバル〟との対決が己を奮い立たせる。(森祥太郎)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が7回108球を投げ4安打無失点。今季初の同級生、宮城との投げ合いで、白熱した投手戦を演じた。毎回走者を許す展開。それでも一回は無死一塁から2番・森に左中間へ二塁打された間に、一塁走者の西川にホームを狙われたが、左翼手・荻野と遊撃手・茶谷の中継プレーで生還を阻止。守備にも助けられながら、徐々に調子を上げていった。味方打線に先制してもらった直後の五回は力が入った。先頭の杉本を二ゴロ、野口にはこの日の最速158キロを計測したが死球、太田は143㌔のフォークボールで空振り三振、西川は左飛に仕留めた。流れを引き寄せたいイニングを無失点で切り抜けると、グラブをたたきうなずいた。その後もフォークボールを決め球に勢いに乗って毎回の10三振を奪った。世界一に輝いたWBCで共闘した宮城との対戦は、通算5度目で試合前時点では佐々木の2勝1敗。ライバルとの投げ合いに刺激を受けながら好投をみせた。

◆オリックスは2試合連続の零封負けで4月20日以来となる借金生活に逆戻りした。先発の宮城は今季最多の13三振を奪い、8回1失点と好投したが、援護に恵まれなかった。打線はロッテ・佐々木の前に7回まで無得点に封じられた。八回に2番手・鈴木から1死一、二塁の好機を作ったが、得点できず。チームは今季6度目の完封負け。昨季5勝2敗と相性の良かったほっと神戸で敗れた。

◆ロッテは佐々木が7回で今季最多10三振を奪い、無失点で3勝目を挙げた。0―0の五回に荻野の左中間への適時二塁打で挙げた1点を救援陣とともに守った。オリックスは宮城が8回13奪三振と好投したが、打線が援護できなかった。

◆福田は上半身のコンディション不良のため2試合連続で欠場した。試合前の練習では打撃練習などを行っていたが、中嶋監督は「ちょっと良くないみたい。もしかしたら長いことかかるかもしれない」と説明した。登録抹消はされなかったが、復帰までに時間がかかる可能性も出てきた。今季はここまで規定打席に未到達ながら22試合出場で打率・348と打線を牽引(けんいん)していただけに、離脱となれば痛手だ。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が30日、オリックス4回戦(ほっと神戸)で7回4安打無失点、今季最多の10奪三振と好投し、3勝目を手にした。最速は158キロを計測。ドジャースやパドレスなど米大リーグ6球団の関係者が見守る前で、世界一となった昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をともに戦った宮城大弥投手(22)との今季初の同学年対決を1-0で制した。意地と意地とのぶつかり合い。3万2582人が固唾をのんで見守る中、佐々木は闘志をむき出しに何度もグラブをたたいた。宮城との今季初の同学年対決。白熱の投手戦を制し、3勝目を挙げると強く拳を握った。「今日はしっかりといい仕事ができた。(宮城は)一番いいピッチャーだと思うので、自分の中でも気持ちはいつもよりも入った」7回108球で4安打無失点。毎回走者を許す展開だったが、切れ味鋭いフォークボールを決め球にして「序盤からいいところに決まってくれた。それに尽きる」と今季初の2桁となる10奪三振を振り返った。一回は無死一塁から森に左中間へ二塁打を許したが、左翼・荻野と遊撃・茶谷の中継プレーで一走の生還を阻止。守備にも助けられた。

◆オリックス・宮城は8回1失点と好投したが、援護に恵まれず3敗目。四球から招いた失点を悔やんだ。「四球を出しての長打だったりはしっかり反省しないといけない」五回1死で山口に四球を与え、荻野にフォークを合わせられて先制を許した。それでも3度の3者連続三振を含む自己最多タイの13三振を記録すれば、一回には自己最速の155キロをマーク。「(スピードガンが)盛られているかな」と苦笑いしたが、同学年のロッテ・佐々木とのハイレベルな投手戦を繰り広げた。ライバルとの通算5度目の先発対決はこれで1勝3敗。「彼に引っ張ってもらいながらいい感じで投げられたことは良かった」と振り返った。自身初の開幕投手を務めた今季は先発した5試合すべてでクオリティスタート(6回以上を投げ自責3以内)をクリア。防御率は1・41ながら、2勝3敗と黒星が先行している現状を「ただ単に向こう(相手)が一枚や二枚上だったということ」と受け止めた。チームは2試合連続零封負けで4月20日以来となる借金生活に逆戻り。苦しい状況が続く中でも新エース候補の左腕は「切り替えて頑張りたい」と前を向いた。(織原祥平)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1862 0.750
(↑0.011)
-
(-)
117114
(+8)
61
(-)
17
(+2)
22
(+1)
0.259
(↑0.006)
2.130
(↑0.08)
2
(-)
日本ハム
1491 0.609
(↑0.018)
3.5
(-)
11972
(+2)
71
(+1)
11
(-)
18
(+3)
0.234
(↑0.002)
2.500
(↑0.06)
3
(-)
ORIX
13141 0.481
(↓0.019)
6.5
(↓1)
11580
(-)
77
(+1)
10
(-)
10
(+2)
0.237
(↓0.002)
2.490
(↑0.06)
4
(1↑)
ロッテ
11141 0.440
(↑0.023)
7.5
(-)
11769
(+1)
88
(-)
10
(-)
9
(-)
0.238
(↓0.001)
3.030
(↑0.13)
4
(-)
楽天
11141 0.440
(↓0.018)
7.5
(↓1)
11779
(-)
106
(+8)
8
(-)
15
(-)
0.231
(↓0.003)
3.830
(↓0.18)
6
(-)
西武
8180 0.308
(↓0.012)
11
(↓1)
11767
(+1)
78
(+2)
14
(-)
14
(-)
0.201
(↓0.003)
2.560
(↑0.06)