1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 9 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | 0 |
勝利投手:山﨑 福也(3勝1敗0S) 敗戦投手:本田 圭佑(0勝2敗0S) |
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◆日本ハムは初回、マルティネスの適時打で1点を先制する。その後同点を許すも、8回表にはマルティネスが犠飛を放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・山崎福也が9回3安打1失点の快投。自身7年ぶりの完投で今季3勝目を挙げた。敗れた西武は、打線が沈黙した。
◆一昨年10月に阪神からトレードで加入した日本ハム斎藤友貴哉投手(29)が30日、移籍後初めて1軍昇格し、チームに合流した。昨年2月1日、沖縄・名護キャンプで行われた紅白戦に登板し、1球投げ右膝を負傷。右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い手術を受け、昨季はリハビリに費やしていた。今春の沖縄・国頭2軍キャンプでは約1年ぶりに打者と対決し154キロをマークするなど、徐々に復調。開幕は2軍で迎えたが、ファームで8試合に登板し、9イニングで10奪三振、防御率2・00と、状態を上げてきていた。ようやくの"開幕"に「うれしいっすね。やっと始まるなあというか。準備しっかりしてきました。1軍で投げるイメージはしてきましたけど、いざとなるとドキドキがおさまらないというか。そこを試合でコントロールしながらやっていきたいです」と、移籍後初登板をイメージした。新庄監督は、セットアッパーとして奮闘している金村を、6連戦が4週続く5月21日以降に向け、先発調整にシフトチェンジさせる意向を明言しており、斎藤はブルペン陣の新たな戦力として、期待される。
◆日本ハム山崎福也投手が9回3安打1失点で、17年7月10日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)以来7年ぶり2度目の完投勝利を挙げた。無四球での完投勝利は自身初。出身地埼玉・所沢での快投に「最後、1点取られなくてホッとしてます。親戚含めて高校の監督も見に来てもらっている中で、いい姿を見せることが出来て良かったです」。山崎の好投で8カード連続初戦白星を飾り、新庄監督就任3年目で最多の貯金5とした。完投のブランク記録 横田(西武)が87年のあと98年にマークした11年が最長。7年以上のブランクは今年の松葉(中日)が8年ぶりに記録して以来で、元オリックスの2人が移籍先で久しぶりの完投を記録した。日本ハムの投手では、建山が00年のあと07年に記録したケースがある(07年は完投負け)。
◆/一人で投げきった\7年ぶりの完投勝利山崎福也が星を掴む!回:9球:97振:5安:3四:0失:1?#プロ野球(2024/4/30)??西武×日本ハム??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/Ehgt65YVmc
◆西武が今季3度目の4連敗。4月にして借金は10に膨らんだ。またも接戦を落とし、7回1失点と好投した平良海馬投手(24)に応えられなかった。日本ハムの左腕山崎の前に、5回まで走者を出せず。6回に金子侑司外野手(34)の左前適時打で一時追いついたが、後が続かず、打線はわずか3安打に終わった。前カードのソフトバンク戦は3試合とも1点差のサヨナラ負け。この日も同点の8回に失策絡みで勝ち越しを許し、惜敗した。ここまでの18敗のうち13敗が1点差。松井稼頭央監督(48)は「(山崎を攻略できなかったのは)テンポ、緩急じゃないかなと思います。投手はこれだけ頑張ってくれてるんでね。何とか勝ち越せるように。明日また月も変わるんで、頑張ります」と話した。▽西武平良(7回1失点。4戦連続のクオリティースタート達成も2勝目ならず)「毎回出塁を許してしまいましたが、しっかり粘れました。3回2死二塁で、サイン通り動けてけん制で走者をアウトにできたのは大きかったと思います」
◆日本ハム山崎福也投手(31)が9回3安打1失点で、17年7月10日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)以来7年ぶり2度目の完投勝利を挙げた。無四球での完投勝利は初となった。また、新庄剛志監督(52)は、8カード連続初戦白星を飾り、就任後最多の貯金5とした。完投のブランク記録 横田(西武)が87年のあと98年にマークした11年が最長。7年以上のブランクは今年の松葉(中日)が8年ぶりに記録して以来で、元オリックスの2人が移籍先で久しぶりの完投を記録した。日本ハムの投手では、建山が00年のあと07年に記録したケースがある(07年は完投負け)。
◆舞台は敵地埼玉。埼玉・川口市出身の日本ハム松本剛が、埼玉・所沢市出身の先発山崎を援護した。1回1死から、西武平良の内角球を巧みにさばき左前打。すかさず二盗を決め、マルティネスの左前打で先制のホームを踏んだ。チームは2位と好調も、松本剛は試合前まで打率2割2分2厘。選手会長は「チームはかみ合っている。あとは僕だけ」と気合を入れていたが、同点の7回2死二塁では空振り三振に倒れ悔しがった。
◆気持ちいいほど采配が的中した。8カード連続で先手を取った日本ハム新庄監督は「当たったねえ、今日も。当たった」と「1番細川」の起用を自画自賛した。2盗塁に今季初の3安打猛打賞。得点に直接絡まなくても、シュアな打撃と俊足が、じわじわと西武先発の剛球右腕、平良を苦しめた。22年2月19日の練習試合で、細川がロッテ佐々木から放った1安打を、新庄監督は忘れていない。今年3月31日にも2安打しており「真っすぐに強い」印象が強かった。加えて「平良君はクイックが速いし、古賀君も肩が強い」と、盗塁しづらい条件がそろった相手バッテリーにあえて圧をかけた。「アウトになってもいいっていう覚悟で。どんどん行って。今日は走ろうって。タイミングをつかんできたら、クイックが遅い投手の時は(盗塁が)楽になってくるから。先を見据えて」。いつもよりリードを大きく取り、積極的に次の塁を狙ったことが、相手にプレッシャーを与えた。「(平良は)けん制が多かったっすね、今日。やっぱ、バッターへの集中(力)が半減しましたよね」と、してやったり。細川は「全体的に足を使える選手が多く、良い意味で相手のリズムを崩せた、いつものリズムで投げさせなかったという部分はあると思う」。もぎ取った2点にチームに成長が集約されていた。【中島宙恵】
◆"せっかちさちや"の早わざ完投で、新庄体制初の貯金5だ。日本ハム山崎福也投手(31)が9回3安打1失点で、オリックス時代の17年7月10日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)以来、7年ぶり2度目の完投勝利を挙げた。出身地の埼玉・所沢で、わずか97球、試合時間は今季チーム最短2時間11分で、自身初の無四球完投勝利につなげた。8カード連続の初戦白星で貯金を5に増やし、新庄剛志監督(52)は就任3年目で最多となった。テンポ良く投げ込む山崎の投球が西武打線に的を絞らせなかった。8回表に打線の援護を受けて勝ち越すと、その裏6球、9回裏は10球。ラスト2イニングは計16球であっさり片付けた。地元所沢での自身初の無四球完投勝利に「親戚や高校の監督も見に来てもらっている中で、いい姿を見せられて良かった」と喜んだ。持ち前の"せっかち"さが相手に隙を与えなかった。自身の性格について「性格...せっかちな感じはあります。そんなに表には出さないとは思うんですけど」。"さちとら"コンビを組む伏見のサインが出るやいなや、瞬時にモーションに入る。涼しげな顔でずばずばストライクを重ね、9回97球で締めた。2時間11分での終了は今季パ・リーグで2番目に短く、日本ハムの試合では当然、今季最短ゲームセットとなった。実家から車で数十分で着く身近な所沢のスタジアム。父章弘さんが日本ハムの選手、スタッフだったこともあり「しょっちゅう来ていました。全部日本ハムの試合。外野が芝生だったので、そこでごろごろしたりしていましたね」と苦笑い。当時を思い返し「新庄さん、(森本)稀哲さん、(田中)賢介さん、鶴岡さん。もうほとんど覚えていました」。夢を与えてもらった舞台で、今度は自身が子どもたちに快投を届けた。指揮官の思いにも応えた。新庄監督は7回の時点で山崎に「9回行くよ」と伝え、ブルペンの準備をさせなかった。その理由について「チームの勝ちも大事ですけど山崎君の成長の方がもっと大事。左の加藤君もしかり、山崎君と、本当の左のエースは誰かっていう争いを僕は楽しみにしている」と、経験ある30代左腕の競争を歓迎した。プロ10年目、31歳。山崎が日本ハムを選んだ決め手は、球団から「この球団と一緒に成長していこう」と言われたから。美白王子は、その肌のように、きめ細やかな投球により磨きをかけ、さらに強い投手へと進化していく。【永野高輔】
◆日本ハム・福島蓮投手(21)が5月1日の西武戦(ベルーナ)でプロ2度目の先発登板する。2022年育成ドラフト1位で青森・八戸西高から入団した右腕は、今年3月に支配下選手契約を勝ち取り、プロ初登板初先発となった4月17日のソフトバンク戦(エスコン)で5回2失点と好投した。「前回は初回に2点を取られたので、そこは集中して入れたら」と話し、西武で気になる打者として「外崎さんが同じ青森県出身なので、抑えたいなと思います」と意気込んでいた。
◆先発した西武・平良海馬投手(24)は、先制を許しながらも粘りのピッチングで試合を作った。「ファイターズはホームランを打てる選手や足の速い選手も多いので、フライを上げさせないよう、また盗塁も警戒しながら投げていきたい」そう意気込んで臨んだ中6日のマウンドだったが、立ち上がりの一回に捕まった。1死から松本剛に左前打を浴び、二盗を許すと、2死二塁から迎えたマルティネスにスプリットを左前に運ばれ先制を許した。二回以降も走者を背負う展開が続いたが、要所を締めさらなる失点を防いだ。先発転向2年目の今季はここまで4試合の登板で1勝2敗、防御率1・46。前回23日のオリックス戦(京セラ)は6回9安打2失点で黒星を喫し「この1週間は、球速を意識して取り組んできました」とこの日に備えた。チームは前日29日まで敵地でソフトバンク相手に3試合連続サヨナラ負けを喫するなど、ここ最近16試合2勝14敗と苦しい状況が続いている。この日から本拠地に戻って日本ハム、楽天との5試合をを控える中、まずは平良が粘りの投球でチームに勝利を引き寄せる。(石井孝尚)
◆日本ハム・新庄剛志監督(52)の4月終了時点の成績は就任1年目の2022年が9勝19敗、昨季が9勝16敗。そして今季は1試合を残して13勝9敗1分け。種をまき、水をやり、そして花を咲かせる就任3年目にふさわしい好調さだ。この日も優位に試合を運ぶ。一回2死二塁からマルティネスが「打ったのはフォークかスプリット。良い投手(西武・平良)が相手だったので、難しいと感じていたが、松本選手が二塁にいて(相手の内野守備陣形に)スペースがあったので、抜けてくれた」と、三遊間を破る左前適時打を放った。先制点をもらった先発・山崎。オリックス時代の昨季はベルーナドームで3試合に登板し、計17回?で自責点3の防御率1・53。埼玉・所沢市出身で俳優・竹野内豊と同じ所沢市立向陽中の左腕は「投げやすいし、好きなマウンド」と話し、この日も5回までパーフェクト投球。建山投手コーチも「上下左右をワイドに使いながら、うまく投げている」とベンチで左うちわだったが、六回先頭の長谷川に遊撃内野安打を許して2死二塁のピンチを招くと、金子侑に同点適時打を許し、試合は振り出しに戻った。
◆日本ハムの山崎は緩急巧みに五回まで完璧に封じるなど97球で3安打1点に抑え、7年ぶりの完投で3勝目を挙げた。マルティネスが一回に先制打を放ち、同点の八回には勝ち越しの犠飛をマークした。西武は拙守が響いて4連敗。
◆西武は攻守に締まらず4連敗。4月は球団記録にあと1に迫る月間17敗(6勝)を喫し、負け越しは10となった。1―1の八回の守りで、万波の中前打に長谷川の後逸が絡んで一気に三塁へ進まれ、犠飛で勝ち越し点を奪われた。松井監督は「こちらが思い切って使っているわけだから、こちらの責任」とプロ4年目で21歳の外野手をかばった。打線も山崎に淡泊な凡打を重ね、完投勝利を許した。監督は「月も変わるので頑張る」と5月の巻き返しを期した。
◆〝準マダックス〟だ。日本ハム・山崎福也投手(31)が97球、3安打1失点、無四球でオリックスに在籍していた2017年7月10日の日本ハム戦(京セラ)以来、自身7年ぶり2度目の完投勝利を挙げた。「七回の時点で新庄監督に『最後までいくぞ』と言われたのが一番うれしかった。今日は要所の真っすぐが良かった」テンポ良し、制球良し。1失点したため、100球未満での完封を意味する「マダックス」は達成できなかったが、捕手のサインに首を振ることはほとんどなく、2時間11分の〝時短〟で試合を終わらせ、3勝目を手にした。埼玉・所沢市出身の山崎にとって、西武の本拠地、ベルーナドームは〝庭〟だ。オリックス時代の昨季も同球場で3試合に登板し、計17回?で自責点3の防御率1・53。父・章弘さんが日本ハムの2軍バッテリーコーチなどを務めていたことで、所沢市立北小時代には同球場の外野芝生席で西武-日本ハムをほぼ全試合観戦。「新庄さん、(森本)稀哲さん...。ほとんど覚えていますね、当時の選手は」。試合後はチームを離れ、母・路子さんが待つ実家に向かった。2位を堅守した新庄監督は「(山崎は)さすがやね。1000点満点。最高!」と最大級の賛辞を贈った。4月を14勝9敗1分けで終え、貯金は新庄政権最多の5。そして、指揮官の視線は6日からの首位・ソフトバンク3連戦に向けられた。「直接対決がむちゃくちゃ楽しみ。(年俸)700万円の(捕手)田宮君が(14億円超のクリーンアップを)どう抑えるか。快感を味わいたいですね」。今年のハムは一味も二味も違う。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
18 | 6 | 2 | 0.750 (↑0.011) | - (-) |
117 | 114 (+8) | 61 (-) | 17 (+2) | 22 (+1) |
0.259 (↑0.006) | 2.130 (↑0.08) |
2 (-) |
日本ハム |
14 | 9 | 1 | 0.609 (↑0.018) | 3.5 (-) |
119 | 72 (+2) | 71 (+1) | 11 (-) | 18 (+3) |
0.234 (↑0.002) | 2.500 (↑0.06) |
3 (-) |
ORIX |
13 | 14 | 1 | 0.481 (↓0.019) | 6.5 (↓1) |
115 | 80 (-) | 77 (+1) | 10 (-) | 10 (+2) |
0.237 (↓0.002) | 2.490 (↑0.06) |
4 (1↑) |
ロッテ |
11 | 14 | 1 | 0.440 (↑0.023) | 7.5 (-) |
117 | 69 (+1) | 88 (-) | 10 (-) | 9 (-) |
0.238 (↓0.001) | 3.030 (↑0.13) |
4 (-) |
楽天 |
11 | 14 | 1 | 0.440 (↓0.018) | 7.5 (↓1) |
117 | 79 (-) | 106 (+8) | 8 (-) | 15 (-) |
0.231 (↓0.003) | 3.830 (↓0.18) |
6 (-) |
西武 |
8 | 18 | 0 | 0.308 (↓0.012) | 11 (↓1) |
117 | 67 (+1) | 78 (+2) | 14 (-) | 14 (-) |
0.201 (↓0.003) | 2.560 (↑0.06) |
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