巨人(★3対4☆)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2024.04.30)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:長谷川 宙輝(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝0敗2S))
敗戦投手:西舘 勇陽(0勝2敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが接戦を制した。ヤクルトは1点ビハインドの5回表、青木の犠飛で同点とする。直後に1点を勝ち越されるも、7回にはサンタナが2点適時打を放ち、試合をひっくり返した。投げては、3番手・長谷川が今季初勝利。敗れた巨人は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆/このフルスイングよ...\サンタナの一打はフェンス最上部を直撃村上宗隆が一塁から長躯ホームイン!高津監督がリクエストも判定は変わらず?#プロ野球(2024/4/30)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #swallows pic.twitter.com/QQB4JghLxZ

◆/お待たせいたしました???♂?\丸佳浩が今季1号弾追いつかれた直後の勝ち越し弾?#プロ野球(2024/4/30)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/Jo6Yd2rN9q

◆巨人はドラ1西舘投手が2戦連続で敗戦投手に沈んだ。1点リードの7回に登板。安打と2四球で2死満塁のピンチを招き、サンタナに逆転2点適時打を浴びた。4月26日DeNA戦でデビューから11戦目で初失点、初黒星を喫してから中3日の登板だったが、再び勝ち試合をひっくり返された。阿部監督は「それまでの頑張りもあるしね、明日もいってもらうつもりでいる」と配置転換は否定し「『次はやってやるぞ』という負けん気だけじゃないですか」と再起を促した。3、4月は13勝12敗3分けで貯金1で5月に入る。

◆ヤクルトが、巨人ドラ1ルーキーを攻略して2連勝とした。1点ビハインドの7回。3番手の西舘に襲いかかった。先頭の代打西川の右前打から流れが動いた。続く丸山和がきっちり犠打を決め1死二塁。青木四球後、オスナが三振に倒れ二死とされたが、村上が四球を選んで満塁。一打で試合をひっくりかえす好機で、サンタナは初球の甘い球を見逃さなかった。真ん中寄りの139キロのカットボールを右前に運んで、決勝打となる逆転2点適時打。「野手のいないところに打とうと思っていた。良いところに転がった」と喜んだ。4回にも先制点となる適時二塁打を放つなど存在感を見せ、4打数2安打3打点と期待に応えた。打線の奮起が勝利を呼び込み、高津監督は「コツコツと1点ずつ取っていきたい中で、打つ方もなんとか塁に出ようという気持ちが出ていた」とたたえた。

◆ヤクルト長谷川が1127日ぶりの勝利を飾った。6回2死一塁。2番手の星に代わって登板。丸に四球を与えて一、二塁とされるも、代打・長野を遊ゴロに仕留めた。直後の7回に打線が2点を奪い逆転し、21年3月30日DeNA戦以来の白星を手にした。「フォアボールは出したけど、しっかり勝利につなげることができた」と充実した表情で振り返った。

◆巨人・京本真投手(20)と今村信貴投手(30)が今季初の1軍昇格を果たした。春季キャンプ終了後の3月6日に支配下登録されていた京本。開幕1軍こそ逃したものの、今季ここまで2軍で11試合連続自責点0を記録するなどアピールを続けていた。プロ初の1軍のマウンドへ「自分のピッチングでチームの流れを変えられるような、それくらいのピッチングをできれば。死ぬ気で投げて、0を1個でも多く作れたらチームに貢献できるんじゃないかなと思います」と意気込んだ。代わりにグリフィン投手(28)と井上温大投手(22)が出場選手登録を抹消された。グリフィンは29日のヤクルト戦(東京ドーム)で4回11安打8失点に終わり、「自分の仕事ができなかった。すべては自分の責任」と語っていた。

◆巨人は岸田行倫捕手(27)が6試合ぶりに先発する。山崎伊織投手(25)は今季3勝目を懸けてマウンドに上がる。

◆巨人・赤星優志(24)が三度目の正直で今季初勝利を懸け、1日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発する。今季は2度先発し、前回登板では7回3失点(自責点2)の粘投は報われずに敗戦投手となった。チームは9連戦の最終日。右腕は「何とか勝てるように自分の仕事をしたい。初回を大事にいければ」と意気込んだ。

◆5月1日の巨人戦(東京ドーム)に先発するヤクルトの2年目右腕、吉村貢司郎投手(26)は短距離ダッシュなどで調整した。前回4月23日の広島戦は0-0の七回に2ランを浴びて2敗目を喫しており「やってはいけないことを、どれだけやらずにできるか」と気を引き締めた。同29日には同僚のヤフーレが94球で今季チーム初完封。刺激を受けた様子で「自分もそれに続けるように頑張っていけたら」と静かに闘志を燃やした。

◆頼れる助っ人のバットが止まらない。試合前時点で打率リーグトップのヤクルト・サンタナ外野手(31)が、四回1死一塁で右中間フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。巨人先発・山崎伊の直球を捉えたものの、あと少しのところでスタンドインはならず「パワーが足りませんでした」と苦笑い。好調を維持する背番号25がチームを支えている。

◆巨人・丸佳浩外野手(35)が2―2の五回、勝ち越しの右越えソロを放った。五回からマウンドに上がったヤクルト・星の交代直後を捉えた。先頭で打席に入ると、カウント1―1から高めの直球を一閃。右翼席中段まで運んだ。丸は28日のDeNA戦(横浜)から3試合連続で1番に座っている。

◆9連戦の8戦目。巨人・山崎伊織投手(25)が自身3連勝を懸け、今季初めて東京ドームで登板した。相手はヤクルト。「前回(4月9日、鹿児島)投げたときに先頭打者出してピンチばっかりだった」と6イニングのうち3度、先頭の出塁を許したことを反省していた右腕は一回、1番・丸山を3球で中飛に打ち取る。2死から走者を出して前日に右越えソロを放った4番・村上を迎え、低めに鋭く落ちるフォークで空振り三振を奪った。四回、サンタナに適時二塁打を浴びたが、後続を断って最少失点に。直後の攻撃で岸田に逆転の2点三塁打が飛び出すと、ベンチ前で投球練習をしていた右腕は頭上で両手をたたいた。今季5試合目。慣れない地方球場を2度、経験した。前回登板は4月23日の中日戦(ひたちなか)で、6回?を無得点に抑えて2勝目を挙げた。屋内と屋外で投げやすさの違いなどを問われると「そんなことは言っていられない」とした上で、「東京ドームは投げやすい」と語る。昨季は本拠地で8試合に先発して4勝0敗、防御率2・45だった。五回にも1点を失って追い付かれたが、その裏に丸が勝ち越しのソロ本塁打。山崎伊は勝ち投手の権利を得た。(原田優介)

◆トレードマークのドレッドヘアを揺らして、力強く腕を振ったが、粘り切れなかった。ヤクルトの助っ人右腕、ロドリゲスが先発で今季初登板。4回66球を投げ、4安打2失点でマウンドを降りた。昨季1試合に登板し、5回4失点で黒星を喫した巨人との対戦。「自分の強みをしっかり出した投球をしたい。ストライク先行で攻めていったら、いい結果が出ると思う」と試合に臨んだが、四球が失点のきっかけとなった。サンタナの適時打で1点を先制した直後の四回、先頭の3番・吉川に四球を与えた。続く4番の岡本には左前打を許すなど1死一、三塁とされ、7番の岸田に中越え2点三塁打を浴びた。昨季途中に加入。今年2月の春季キャンプは1軍メンバーだったが、開幕は2軍でスタートした。「全てにおいてレベルアップするため、戸田でしっかり練習した。1軍に上がれるように頑張ってきた」と鍛錬。イースタン・リーグでは5試合、計18回を投げ、1勝0敗、防御率1・50と好成績を収めていた。「来日して2シーズン目で、日本のボールにも慣れてきたし、日本のバッターの特徴もわかってきた」。自信を持ってマウンドに上がったが、悔しい結果となった。(武田千怜)

◆ヤクルトが競り勝った。2―3の七回2死満塁でサンタナが右前に2点打を放って逆転した。サンタナは四回の適時二塁打と合わせて3打点を挙げた。六回に好救援を見せた長谷川が3年ぶりの白星。巨人は西舘が崩れた。

◆ヤクルトは1点を追う七回、2死満塁のチャンスでドミンゴ・サンタナ外野手(31)が逆転の2点適時打を放ちチームを連勝に導いた。以下、サンタナのヒーローインタビュー。--四回の先制のツーベースヒット もう少しでホームランだった「ホームランになれと願ってました。パワーが足りなかったです」--七回2死満塁のチャンスで右方向へタイムリー「野手の正面をつかない打球を打とうとして、いいところに転がってくれました」--バッティング好調の秘訣「特に秘訣はないですけど、準備を欠かさず、毎日全力プレーをすること」--ファンに一言「毎日応援ありがとうございます。いつも球場に来ていただいて僕たちの力になっています。僕たちも全力プレーするのでこれからもよろしくお願いします」

◆巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(22)=中大=が2試合連続で救援に失敗し、2敗目を喫した。1点リードの七回に登板。安打と四球で2死満塁のピンチを招き、サンタナに逆転2点打を浴びた。開幕から10試合連続ホールドを記録していた黄金ルーキーは、プロ初黒星を喫した前回26日のDeNA戦(横浜)に続く救援失敗となった。阿部監督は「あの(2死一、二塁での)村上に対しての四球がちょっと痛かったけど、しようがない。(必要なのは)次は『やってやるぞ』とういう負けん気だけじゃないですか」と責めなかった。明日以降の登板についても「それまでの頑張りもあるし、明日も行ってもらうつもりでいる」と語った。

◆試合に勝利しタッチを交わすヤクルトナイン =東京ドーム(撮影・長尾みなみ)

◆やっと、自分の力でチームに貢献できた。ヤクルト・長谷川宙輝(ひろき)投手(25)が、3番手で?回を無失点に抑えて3シーズンぶりの勝利をマーク。緊迫した場面をしのぎ、喜びをかみしめた。「前回(2021年3月30日、対DeNA)は自分のミスから勝利がついた。今回は先頭にフォアボールを出したけど、その後をしっかり抑えることができて勝利につながったのはすごく良かった」任されたのは1点を追う六回2死一塁。丸に四球を与えたが、代打・長野を遊ゴロに抑えた。直後の攻撃で味方が逆転。後を継いだ木沢、エスパーダ、石山が「0」を刻み、20年にソフトバンクから移籍し血行障害も乗り越えた8年目左腕に勝ち星が舞い込んだ。「若いのでいろいろ期待している。貴重な左ですし、今に満足せず、もっともっと鍛えていかないといけない」と高津監督。燕の背番号53が新たな輝きを放った。(赤尾裕希)

◆セ界最強打線で逆襲だ!! ヤクルトは30日、巨人4回戦(東京ドーム)に4-3で逆転勝ちし、5カードぶりの勝ち越しを決めた。打率リーグトップ(・348)のドミンゴ・サンタナ外野手(31)が、七回に逆転2点打を放つなど、2安打3打点と活躍した。チームは4月を11勝14敗1分けの5位タイで終えたが、チーム打率(・257)、得点(106点)、本塁打(17本)でリーグトップを誇る打線が、5月反攻の原動力となる。相手投手をあっという間に飲み込む。燕打線の力をまざまざと見せつけた。左翼席に陣取る燕党の声援に後押しされるように、鋭い打球が一、二塁間を抜けた。2-3の七回2死満塁。5番に座るサンタナが初球を捉え、右前へ逆転の2点打。東京ドームに4万1326人の歓声とため息が交錯した。「積極的にいこうと打席に入った。野手の正面を突かない打球を打とうと意識していた。野手のいないところに打てばチームに貢献できるので、常に狙っています」頼れる助っ人の打棒が止まらない。四回は1死一塁で右中間フェンス直撃の先制二塁打。先発の山崎伊の直球をたたいたが、あと少しのところで柵越えとはいかず、「パワーが足りなかった」とおどけた。巨人のD1位・西舘(中大)のカットボールを流し打った七回の決勝打と合わせ、2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。

◆巨人のブルペンを支えてきたドラフト1位・西舘勇陽投手(22)=中大=が登板2戦連続で黒星を喫した。3―2の七回に登板し、荒れた制球を修正できず2失点。安打と2四球を与えて2死満塁のピンチを背負い、5番オスナに2点打を浴びて逆転を許した。前回(4月26日)のDeNA戦も1死しか奪えず3失点。デビューから10戦連続ホールドの新人記録を無失点で達成した安定感は影を潜めている。開幕28試合で12度目の登板。表情には疲労がにじむが、阿部監督は「これまでの頑張りもある。明日もいってもらうつもりでいる。また明日抑えればいい話」と責めなかった。四回に逆転、追い付かれた直後の五回に勝ち越しと粘ったチームは逃げ切りに失敗。4月を11勝11敗3分けと五分で終えた。(原田優介)

◆サンタナはとにかく野球熱心だ。神宮での試合前には早出でバットを振ったり、メイン球場でのフリー打撃後に室内練習場で打ち込んだり、真面目に技術向上に励んでいる。それと同時に、寡黙で、おとなしいイメージもある。外食に出ても、オスナがビールを片手に陽気に話す一方で、ジョッキには水を入れてもらい、焼き鳥をほおばっていた。それでいて、愛らしい性格からみんなにかわいがられる。来日1年目には、山田と村上に「ジャパニーズパワーのもとだ」と卵かけご飯を勧められてトライ。「母国(ドミニカ共和国)では生卵を食べる習慣が全くなくて、抵抗があったけど、しょうゆを入れたりしたらめちゃくちゃおいしかった」と口に運び、チームに溶け込んだ。4年目を迎え、今や日本食はお手の物で、かつてはトッピングなしの素うどんが好物だったが、ラーメンもお気に入りになった。幼少期にはトロンボーンを吹いていたという意外な過去も持つ、頼れる助っ人。みんなに愛される「ミンゴ」が今のスワローズに欠かせない。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1593 0.625
(↑0.016)
-
(-)
11690
(+7)
70
(+1)
15
(-)
7
(-)
0.234
(↑0.001)
2.090
(↑0.05)
2
(-)
巨人
13123 0.520
(↓0.022)
2.5
(↓1)
11570
(+3)
69
(+4)
11
(+1)
14
(-)
0.227
(↑0.001
2.330
(↓0.06)
3
(-)
中日
12123 0.500
(↓0.022)
3
(↓1)
11672
(+1)
82
(+2)
12
(-)
3
(-)
0.237
(↓0.003)
2.790
(↑0.07)
4
(-)
広島
10113 0.476
(↓0.024)
3.5
(↓1)
11970
(+1)
63
(+7)
10
(+1)
12
(-)
0.232
(↓0.001)
2.600
(↓0.19)
5
(-)
DeNA
11141 0.440
(↑0.023)
4.5
(-)
11774
(+2)
106
(+1)
8
(-)
16
(+3)
0.240
(↑0.001)
3.510
(↑0.1)
5
(-)
ヤクルト
11141 0.440
(↑0.023)
4.5
(-)
117106
(+4)
92
(+3)
17
(-)
13
(-)
0.257
(↑0.004
3.470
(↑0.02)