ロッテ(★6対8☆)楽天 =リーグ戦6回戦(2024.04.29)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:荘司 康誠(1勝1敗0S)
(セーブ:則本 昂大(1勝0敗5S))
敗戦投手:種市 篤暉(1勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】藤岡 裕大(2号・1回裏ソロ)

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◆楽天が打撃戦を制した。楽天は2-4で迎えた6回表、小郷と島内の適時打で3点を奪い逆転する。続く7回には小深田と浅村の適時打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・荘司が5回4失点で今季初勝利。敗れたロッテは、先発・種市が試合をつくれなかった。

◆/ライトスタンド一直線\藤岡裕大が2号先制弾ストレート捉え確信の一発?#プロ野球(2024/4/29)??ロッテ×楽天??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #chibalotte pic.twitter.com/f9SZswhyy9

◆今季初勝利を狙う楽天の荘司康誠投手(23)が、5回86球4失点の粘投を見せた。初回にロッテ藤岡に先制点となる右翼ソロを被弾。2回には佐藤都に左中間への適時二塁打などを浴びて、2回までに4失点を喫した。それでも、3回以降は立ち直り、ゼロを並べた。23歳の力投に打線も奮起した。4点ビハインドの3回に島内宏明外野手の適時打などで2点をかえすと、6回にまたも島内が適時二塁打を放つなど3点を加点して逆転につなげた。先発・荘司は勝ち投手の権利を得て降板となった。

◆ロッテは逆転負けを喫し連勝とはならなかった。先発の種市篤暉投手(25)が初回から2四球でいきなり1死満塁のピンチを背負う。2者連続三振で無失点で切り抜けたものの、5回1/3を5安打8四死球4失点と、本来の投球ができずに降板。「今は何も言えることはありません。すみません...」とコメント。吉井理人監督(59)も「(まっすぐが)今回も直っていなかった。だめな種市でした」と話した。打線は今季初めて一塁の守備についた佐藤都志也(26)がマルチ安打。初回には藤岡裕大内野手(30)のソロで先制するなど2回にも打線がつながり3点を追加し10安打。指揮官は「6点取ってくれたので言うことはないです」と話した。1点ビハインドの6回、1死三塁、同点のチャンスで安田尚憲内野手(25)の代打に岡大海外野手(32)を送り、併殺打で無得点に終わった。指揮官は「安田が左ピッチャーに対してあんまり良くなかったんで、安田でも良かったんですけども、岡にかけてみたんです。あそこも何人か候補はいたんで、意見が割れていたので、時間かかりました。岡はやるべきことやってくれたので、だダブルプレーだったですけど、しょうがない」と説明した。

◆頼れる4番の復調が勝利を呼び込んだ。楽天島内宏明外野手が「4番DH」でスタメン出場し、チーム最多の3打点の活躍で逆転勝ちをもたらした。4点ビハインドの3回にロッテ先発・種市のフォークを捉え右前適時打を放ち、6回1死満塁では2番手西村の直球を振り抜き、一塁線を破る2点適時二塁打で逆転につなげた。2本の適時打に「何も考えずにやろうと思った。運が良かった」とかみしめた。21年は打点王、22年には最多安打に輝くも、今季は開幕から不振に陥った。打率は一時、1割台と低迷。見えない重圧と戦った。27日の今カード初戦で69打席目にして今季初タイムリー。この日も2度の得点圏でしっかりと結果を残した。ロッテとの3連戦で計5打点とカード勝ち越しをもたらすも「まだまだ貢献できていない」ときっぱり。「もう打たなくていいって言われるぐらい打ちたい」と意欲を見せた。

◆楽天今江敏晃監督(40)が、先発枠を5人にすることを示唆した。試合前に報道陣の取材で明かした。5月28~6月2日まで6連戦がないことから先発ローテーションを5枚に減らす可能性について問われ「一応、そう考えてます」と説明した。今季は早川、岸、荘司、内、ポンセを軸に滝中、藤井も加えた7人でローテを回してきたが、前日28日のロッテ戦で3回5失点で今季初黒星を喫した滝中がこの日から出場登録を抹消していた。5月1日のソフトバンク戦で先発予定の藤井のアピール次第だが、基本的には早川、岸、荘司、内、ポンセの5人でローテを組むことになりそうだ。2軍ではドラフト1位ルーキーの古謝が好投を続けている。イースタン・リーグ6試合に登板し、3勝0敗、防御率0・86。プロの舞台で着実に経験を積む期待の左腕について、今江監督は「もっともっとしっかりファームで」と、しばらくは1軍には上げず、2軍で鍛えていく方針を示した。

◆楽天の荘司康誠投手(23)が、ロッテ打線を5回5安打4失点に抑える粘投で今季初勝利を飾った。発熱による体調不良で6日ソフトバンク戦以来の登板と間隔が空いて難しいマウンドとなったが、味方が6回に逆転。守護神則本から受け取ったウイニングボールを大事そうに手で転がし、帰りがけに大きな声で祝福を受けると、照れくさそうな笑みを浮かべた。「あの元気な先輩から(ボールを)いただけたので良かったです」と喜びをかみしめた。序盤は球が走らず、制球も定まらず、2回までに4失点。そこから開き直った。「別に打たれてもいいから、しっかりバッターに向かって腕を振ろう」と心掛け、追加点を許さなかった。「野手とリリーフの皆さんに勝たせていただいた」と、チーム一丸の勝利に感謝を口にした。

◆ロッテのスタメンが発表された。今季初めて佐藤都志也捕手(26)が「6番・一塁」で出場。開幕から全試合にスタメン出場していたが打率・209と苦しんでいた山口航輝外野手(23)が今季初めて外れた。先発は種市篤暉投手(25)が2勝目を目指して登板する。

◆ロッテ・藤岡裕大内野手(30)が「2番・二塁」で出場し、一回に先制となる2号ソロを放った。完璧な一発に「種市の為に打ちました!」と先発右腕を援護した。楽天先発・荘司の甘い球を見逃さなかった。カウント2-1から真ん中149キロの直球を一閃。打った瞬間に入ったとわかる当たりで、右翼席へと吸い込まれていった。28日の楽天戦に10―1で勝利して連敗を7でストップ。打線は今季初の2ケタ得点を上げた。勢いそのままにこの日も幸先よく先制をした。

◆ロッテは逆転負けを喫した。先発した種市が六回途中6安打5失点と踏ん張れず。吉井理人監督(59)は「だめな種市でしたね。彼(種市)がこれからマリーンズの中心選手になっていかないといけないので、五回であんな感じで変わっていちゃだめ。期待も込めて(六回も)送ったんですけど、より悪い投球になっちゃった」と厳しかった。打線が一回に藤岡の先制ソロ、二回は荻野の適時打などで3点を上げるなど序盤に援護。だが種市が計8四死球と制球に苦しんで本来の投球とはいかず。2点リードの六回は連続四球で無死一、二塁から小郷に適時打を浴びると、1死後に浅村を再び四球で出したところで2番手・西村と交代。だが、島内に右翼線へ2点二塁打を打たれて逆転された。2番手で西村を起用した意図について吉井監督は「三振をとれる子でいきたいと思っていたんですけど、前に転がされた。選手は精いっぱいやってくれたと思うので、こちらの責任です」と悔しがった。

◆ロッテは逆転負けを喫した。前日28日に連敗を7で止めたが、連勝とはいかず。吉井理人監督(59)は「選手は精一杯やってくれた。こちらの責任」と悔しがった。1点を追う六回は楽天2番手の左腕・鈴木翔を攻めて1死一、三塁のチャンスを作り、前日28日に2安打3得点と活躍した安田を迎えたが、代打で右打者の岡を起用。しかし、遊ゴロ併殺打に倒れて得点とはいかなかった。交代を告げる前にはベンチで打撃コーチらと話し合う場面もあり、起用した意図について吉井監督は「安田が左ピッチャーに対してあんまり良くなかった。安田でも良かったんですけども、岡にかけてみた。みんなの中でも意見が割れていたので、時間がかかりました。岡はやるべきことやってくれたので、ダブルプレーだったですけども、しようがないです」と下を向いた。敗れはしたものの捕手の佐藤を今季初の一塁で起用するなどした打順は10安打6得点と機能もした。指揮官は「打線のほうは6点も取ってくれたのでいうことはないです」と評価した。

◆ロッテは逆転負けを喫した。開幕から全試合でスタメン出場していた山口航輝外野手(23)が今季初めてベンチスタート。その意図を吉井理人監督(59)は「ここ数試合の内容が悪かった。なので一度調整というか練習をしてもらおうと思って今日は外しました」と説明した。山口は打線の中軸を担う活躍を期待されているが、打率・207と苦しんでいる状況。試合前時点の5試合で16打数2安打と安打が遠い状況だった。この日は八回1死一、二塁のチャンスに代打で出場したが、空振り三振に終わった。かねてより吉井監督は「安田と山口が打てばチームはいい方向にいく。若い子がしっかり打ってくれないと、マリーンズは前に進まない」と期待をしている。山口自身も試合前練習では、福浦ヘッド兼打撃コーチや村田打撃コーチに助言を仰いでスイングやフォームを確認するなどもがいている。チームが再び上昇するには背番号51の活躍が必要不可欠。苦しみ抜き、明るい光を見つける。

◆4番の〝復活打〟だ。楽天・島内宏明外野手(34)が3-4の六回1死満塁で右翼線に2点適時打を放って勝負を決めた。「今は1打席1打席、代打ぐらいの気持ちでやっている」。今季は開幕から不振が続き、スタメン落ちすることもあった。その中で、今3連戦は2試合で決勝打を放ち、計11打数4安打5打点。2022年にシーズン161安打で球団初となる最多安打のタイトルを獲得したヒットマンがようやく上昇カーブを描き始めた。昨季は加齢による体力の衰えを感じながらプレーしていた。その中、昨夏に西武・松井監督から「33歳? じゃあ、まだまだいけるな。もうひと花、ふた花咲かさなあかんで」と言われて目が覚めたという。敵将の〝金言〟を胸に「筋量が増えたら、軽く振っても飛ぶ」と、オフは4年ぶりに本格的なウエートトレーニングに積んだ。「昭和の日」である4月29日は昨年もランニング本塁打を含む2安打3打点。今年も2安打3打点で打線を牽引(けんいん)した。「まだまだ貢献できていない。もう打たなくていいって言われるぐらい打ちたい」と威勢も戻ってきた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1762 0.739
(↑0.012)
-
(-)
118106
(+5)
61
(+4)
15
(+1)
21
(+1)
0.253
(↓0.001)
2.210
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
1391 0.591
(↑0.02)
3.5
(-)
12070
(+1)
70
(-)
11
(-)
15
(+1)
0.232
(↓0.003)
2.560
(↑0.11)
3
(-)
ORIX
13131 0.500
(↓0.02)
5.5
(↓1)
11680
(-)
76
(+1)
10
(-)
8
(-)
0.239
(↓0.003)
2.550
(↑0.05)
4
(-)
楽天
11131 0.458
(↑0.023)
6.5
(-)
11879
(+8)
98
(+6)
8
(-)
15
(+1)
0.234
(↑0.004
3.650
(↓0.1)
5
(1↓)
ロッテ
10141 0.417
(↓0.018)
7.5
(↓1)
11868
(+6)
88
(+8)
10
(+1)
9
(-)
0.239
(↑0.002
3.160
(↓0.16)
6
(-)
西武
8170 0.320
(↓0.013)
10
(↓1)
11866
(+4)
76
(+5)
14
(+2)
14
(-)
0.204
(↓0.003)
2.620
(↓0.06)