中日(☆11対1★)DeNA =リーグ戦3回戦(2024.04.29)・バンテリンドーム=
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DeNA
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中日
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勝利投手:松葉 貴大(2勝1敗0S)
敗戦投手:ジャクソン(1勝3敗0S)

本塁打
【中日】木下 拓哉(1号・5回裏2ラン),細川 成也(6号・6回裏満塁)

  DAZN
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◆投打のかみ合った中日が快勝。中日は3回裏、3者連続適時打で一挙4点を先制する。その後5回には木下の2ラン、6回には細川のグランドスラムが飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・松葉が9回1失点の完投で今季2勝目。敗れたDeNAは、投手陣が振るわなかった。

◆DeNA神里和毅外野手(30)、三嶋一輝投手(33)、石田健大投手(31)が試合前練習から1軍に今季初合流した。三浦監督が試合前の取材で明かした。神里は今季ここまでコンディションが整わずに実戦出場の機会は限られたが、20日のイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)で今季初実戦に出場。27日の同西武戦(カーミニーク)では3安打2打点と存在感を示すなど、5試合で打率2割6分7厘だった。三嶋はイースタン・リーグでここまで8試合に登板し、防御率0・00と無失点投球で好調をアピールしてきた。石田健は今季イースタン・リーグで防御率1・46と安定感のある投球を見せていた。今季1軍初先発するとみられる。代わりに上茶谷と井上は名古屋遠征には同行せず、この日からファーム調整となった。

◆通算2000奪三振を記録した中日涌井秀章投手(37)と通算1000試合出場を達成した中日後藤駿太外野手(31)の連盟表彰が中日-DeNA3回戦(バンテリンドーム)の試合前に行われた。

◆DeNAの2番手・森唯斗投手(32)が悪い流れを断ち切れなかった。ジャクソンが4回5失点と打ち込まれ、5回から後を受けて登板も、アウトを積み重ねられない。5回2死一塁から中日木下に左翼席への2ランを浴びると、6回には細川から満塁アーチを被弾した。2回で62球を投げ、8安打6失点と打ち込まれた。試合前時点では今季ここまで4試合に登板して防御率1・80の成績を残していたが、防御率は一気に9・00まで悪化。前日の28日巨人戦(横浜)でも上茶谷と松本凌が2失点し、3試合連続失点となった上茶谷はこの日、出場選手登録を抹消されていた。

◆DeNAが今季ワーストタイの11失点で3度目の3連敗を喫した。10点差の敗戦も今季ワーストの得失点差となった。先発のアンドレ・ジャクソン投手(27)が、中日打線に捕まった。3回、2死一、二塁からカリステの牧のグラブを吹き飛ばす中前適時打で先制されると、続く中田に右前にポトリと落とす2点適時二塁打とされた。細川にも中越えの適時二塁打を浴び、この回一挙4失点を喫した。4回には2死一塁から山本の中前打で一塁走者は三塁へ進塁。昨季ゴールデン・グラブ賞を獲得した中堅の名手・桑原の送球がそれて転々とする間に1点を失った。この悪送球が12球団ワーストの18失策目で、序盤で5点のリードを許した。来日後初の中5日のマウンドで臨んだジャクソンだったが、4回6安打5失点(自責4)で降板。「自分で状況を悪くして、得点を与えてしまう形になってしまいました。次回登板は安定してゾーン内で勝負できるようにしたいです」とコメントした。5回から登板した2番手森唯も流れを止められず。木下拓に2ラン、細川に満塁アーチを被弾。2回で62球を投げ、8安打6失点と打ち込まれた。7回無死一塁から今季初打席の蝦名が右中間へ適時二塁打を放ち、一矢報いるも大量点差が重くのしかかった。三浦監督は試合後「あれだけミスが出れば、こういう展開になる。投打ともに悪い部分が出てきているので、監督として責任を感じています。選手たちが何とか思い切っていけるように明日に備えたい」と振り返った。

◆中日松葉貴大投手(33)がオリックス時代の16年以来、2度目の完投勝利で今季2勝目を飾った。前回21日の阪神戦(甲子園)では7回表降雨コールドで敗戦投手として8年ぶりの完投を記録していたが、9回7安打1失点で正真正銘の完投を果たした。「沖縄の(2軍キャンプ地)読谷で今年は完投やりますと宣言して、まあだれもできないだろうと思っていたと思います。でも、やりました!」。お立ち台で声を張り上げた。1回、先頭度会に中前打を許し、続く桑原に四球。いきなり無死一、二塁のピンチを迎えた。だが、佐野、牧、宮崎のクリーンアップを打ち取り、無失点で切り抜けた。2回からは松葉のペースだった。7回、1点を失ったものの、6回までの大量11点を得て9回を完走した。前回登板で6回裏、阪神佐藤輝に痛恨の3ランを浴び「6回完投負け」を喫した。その際には「結果は完投かもしれないけど、9回を投げきることが完投と思っている。やり返すしかない」と話した左腕が今季チーム一番乗りでの完投勝利という完璧な形で雪辱を果たした。「5回が終わった時点できょうは絶対完投しようと思った。本当は完封したかったのですが、それは次の目標にします」。昨季まで「5回、本拠地限定」とされていた男がしぶとく進化と脱皮を重ねる。中日立浪監督(松葉の8年ぶり完投勝利に)「立ち上がりにピンチをしのいだのがすべて。2回以降は丁寧にいつもの投球ができていた。大量点もある中で完投までしてくれて非常に助かった。本人にとってもチームにとっても大きい」

◆中日は今季最多タイ15安打で今季初の2ケタ11得点を奪い連敗を止めた。3回、3番オルランド・カリステ内野手(32)の適時打で先制すると、4番中田翔内野手(35)が右前に落ちるラッキーな2点適時二塁打。5番細川成也外野手(25)は6回にリーグ単独トップに立つ6号満塁弾を含む3安打5打点と大爆発。主軸の活躍で借金突入を回避した。「大将」の適時打が「大勝」を呼び寄せた。開幕から順調に積み重ねていた4番中田の打点は13日の阪神戦を最後に12試合途絶えていた。打開策のひとつとして、試合前にはソフトバンク山川穂高内野手(32)のバットで打撃練習を行った。その山川バットを2打席目に使用。放たれた打球はダイビングする右翼手度会の前で弾み、出場24試合目で12個目の打点が刻まれた。「当たりはよくなかったけど、なんとか落ちてくれてよかったです」。何より打点にこだわる主砲にとっても大きな一打となった。4番が打てば、細川のパワーは倍増する。3回、中越え適時打を放つと、6回には左翼席へ自身初のグランドスラム。「完璧でした。浮いてきたボールをしっかり振り抜くことができました。たぶん野球人生で初めての満塁本塁打。本当にうれしかったです」と笑みを浮かべた。

◆DeNA蝦名達夫外野手(26)が、今季初打席で一矢報いた。すでに5点差がついた状況で5回の守備から関根に代わって今季初出場。11点を追う7回無死一塁、今季初打席で中日松葉の外角チェンジアップを右中間深くまで運ぶ適時二塁打。「少ないチャンスの中でしっかりアピールすることだけを意識してました。コンパクトに後ろの打者につなぐスイングが、打席で思い通りできたので良かったです」と存在感を示した。三浦監督も「ああいう展開でもしっかりと集中して、いいアピールをしてくれたと思います」と評価した。今季は開幕2軍スタートとなるも、イースタン・リーグでは打率2割6分3厘、1本塁打、出塁率は4割4分7厘と高い数字を残してアピール。26日に今季初の1軍昇格を勝ち取った。以降3試合は出場機会はなかったが、準備は怠らなかった。「常に準備していつでもいけるように。特に左投手の時はいつもスタメンだと思って球場入りしてます。今のところは思い描いたことが打席でもできているので状態的には良いのかなと思います」とうなずいた。9回先頭でも逆方向へ右前打を放ち、2打数2安打と躍動。今季ワースト11失点で敗れたチームで気を吐いた。「少ないチャンスの中で結果を残していかないとスタメンは勝ち取れない。今日は結果が出て良かった」。蝦名が3連敗中のチームを浮上させるきっかけを作り出す。

◆DeNA・三浦大輔監督(50)が試合前に慣例の報道陣の囲み取材に対応。5年ぶりに復帰した筒香嘉智外野手(32)について「きょうは練習です。日に日に、です。ファームの試合にも近々出ます」と明かした。筒香はここまで2軍で3試合に出場し、打率・250(8打数2安打)、2打点。25日のイースタン・リーグ、日本ハム戦(鎌ケ谷)で初めて左翼の守備に就いたが、以降は実戦には出場せず神奈川・横須賀市の球団施設DOCKでの練習に努めている。DeNAの2軍はこの後、全て横須賀で30日からオイシックス2連戦、5月3日からヤクルト3連戦が組まれている。

◆DeNAの三嶋一輝投手(33)、神里和毅外野手(30)が今季初昇格。代わって、上茶谷大河投手(27)、ドラフト6位・井上絢登内野手(24)=四国IL・徳島=が出場選手登録を抹消された。三浦大輔監督(50)は試合前に「(神里がバンテリンドームで相性が良いことも)ありますけど、それだけじゃない。神里の状態もそうですし、チームの状態も考えて入れ替えた。上茶谷もずっと頑張ってくれていたけど、もう一度調整し直すということで、このタイミングになりましたけど、そこで今状態が良いのが三嶋という報告を受けたので、リリーフとして頑張ってもらいます」と説明した。また石田健大投手(31)も1軍に合流。今カード3戦目となる5月1日に先発で今季初登板を迎える見込み。

◆中日は15安打の打線が今季最多の11得点で大勝した。三回に中田の2点二塁打、細川の適時二塁打などで4点を先制。その後も着実に加点した。松葉が制球良く、1失点で8季ぶりの完投勝利で2勝目。DeNAは投手陣が崩れた。

◆DeNAは投手陣が崩れ、中日に15安打11失点。6回、中日・細川成也に満塁本塁打を浴びたDeNA・森唯斗=バンテリンドームナゴヤ(撮影・沢野貴信)

◆途中出場のDeNA・蝦名達夫外野手(26)が七回無死一塁で迎えた今季初打席で、右中間を破る適時二塁打。チーム唯一の得点を刻むと、九回の第2打席も右前打を放ち「常にスタメンという気持ちで、しっかり準備ができていた。少ないチャンスの中で結果を残していかないとスタメンは勝ち取れないので、結果が出てよかった」とうなずいた。指揮官も「集中してよいアピールをしてくれた」と評価した。■先発し、4回5失点(自責点4)で3敗目を喫したDeNA・ジャクソン 「自分で状況を悪くして、得点を与えてしまう形になってしまった」

◆打てず、守れず。DeNAは今季ワーストタイの15安打11失点で大敗。打線も1得点どまりで3連敗を喫し、借金は今季最多の4に増え、三浦大輔監督(50)は「ミスが積み重なってこういう展開にしてしまった。投打ともに悪い部分が出てきているので、そこは監督として責任を感じています」と表情を曇らせた。先発のジャクソンは4回5失点で3連敗。2番手の森唯も細川に満塁弾を浴びるなど、2回6失点で火に油を注いだ。四回2死一塁で中前打を処理した桑原が中継へ悪送球。その間に一走の松葉に生還を許すなど、記録に残らないミスも含めて守備が乱れた。昨季まで2年続けて18勝6敗1分けと大きく勝ち越した中日相手に、今季は開幕から3連敗。指揮官は「選手が何とか思い切っていけるように明日に備えたい」と言葉を絞り出した。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1493 0.609
(-)
-
(-)
11783
(-)
69
(-)
15
(-)
7
(-)
0.233
(-)
2.140
(-)
2
(-)
巨人
13113 0.542
(↓0.023)
1.5
(↓0.5)
11667
(-)
65
(+9)
10
(-)
14
(-)
0.226
(↓0.005)
2.270
(↓0.26)
3
(-)
中日
12113 0.522
(↑0.022)
2
(↑0.5)
11771
(+11)
80
(+1)
12
(+2)
3
(-)
0.240
(↑0.006
2.860
(↑0.07)
4
(-)
広島
10103 0.500
(-)
2.5
(-)
12069
(-)
56
(-)
9
(-)
12
(-)
0.233
(-)
2.410
(-)
5
(-)
DeNA
10141 0.417
(↓0.018)
4.5
(↓0.5)
11872
(+1)
105
(+11)
8
(-)
13
(-)
0.239
(↓0.001)
3.610
(↓0.29)
5
(1↑)
ヤクルト
10141 0.417
(↑0.026)
4.5
(↑0.5)
118102
(+9)
89
(-)
17
(+2)
13
(-)
0.253
(↑0.007)
3.490
(↑0.14)