日本ハム(☆1対0★)オリックス =リーグ戦6回戦(2024.04.29)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:マーフィー(1勝1敗0S)
(セーブ:田中 正義(1勝0敗5S))
敗戦投手:宇田川 優希(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムが投手戦を制した。日本ハムは両軍無得点で迎えた8回裏、郡司の適時打で試合の均衡を破る。投げては、先発・北山が7回無失点の好投。2番手・マーフィーが来日初勝利を挙げた。敗れたオリックスは先発・曽谷が好投を見せるも、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆日本ハムの北山亘基は今日も完封できるか。同投手は前回登板の20日ロッテ戦でプロ入り初の完封勝利。プロ初完封勝利から2試合続けて完封勝利をマークすれば21年高橋遥(阪神)以来。日本ハムでは89年武田以来、球団35年ぶりとなる。

◆「転生したらスライムだった件 第3期」からシュナ役の声優を務める千本木彩花(28)が、ファーストピッチを務めた。背中に「SHUNA」と入った背番号10のユニホームを着て登板すると、ボールはワンバンでキャッチャーミットにおさまった。上々の投球に千本木は「人生ですごくすてきな瞬間でした」と感動。5月4、5日にSTVとのタッグで開催される「FビレッジへGO!GO!STVアニメ祭り」をPRしていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が珍しく球審に抗議を行った。3回2死二塁で打者郡司がカウント1-1から捕ゴロに倒れた場面。郡司は自打球とアピールしたが、木内球審は認めなかった。新庄監督は一塁側ベンチを飛び出して木内球審に抗議も、もちろん判定は覆らず。自打球はリクエストの行使ができないと定められており、リプレー検証も求められなかった新庄監督は首をかしげながら、ベンチへ引き下がるしかなかった。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(23)が頭脳的「ゆあちょいす」で先発北山亘基投手(25)をピンチから救った。5回無死一塁、オリックス渡部のバントは捕手前へふわりと上がった。田宮は前進して打球を捕球しかけたが、一塁走者の紅林が一塁へ戻りかけたことを察知して、あえてダイレクトキャッチせず、ワンバウンドで捕球。打者の渡部が左打者ということもありフォースアウトの二塁には送球せず、まず一塁に送球して渡部をアウトにした。その後、一塁のマルティネスが一塁走者の紅林を一、二塁間に挟んで、最後は遊撃の水野が紅林をタッチし、併殺を完成させた。その後、先発の北山は3番宗を右飛に打ち取り、この回、無失点でしのいだ。 田宮は3回2死一塁でも鋭い送球「ゆあビーム」で渡部の盗塁を刺し、好投する北山を援護している。

◆日本ハムのパトリック・マーフィー投手(28)が好救援で来日初勝利を挙げた。「自分もゼロで抑えれば、きっとチームが点を取ってくれるだろうと信じていた」。0-0の8回に登板。宗、西川、セデーニョという上位打線を相手に最速155キロの直球を軸に3者凡退。信じた通りに、その裏に郡司の決勝打が飛び出して白星が舞い込んだ。指揮官も、自分のことを信じていてくれた。4日前の25日。楽天戦(楽天モバイルパーク)の試合前練習中に、新庄監督から呼び止められた。「新庄さんが言ってくれたのは『信じている』ということ。前の悪い登板(17日ソフトバンク戦で2失点)を忘れて『気持ちを切り替えていこう』というポジティブな会話をしてくれた」。その日の登板から3試合連続無失点だ。新庄監督も「マーフィー、初勝利。うれしいですね」と笑顔。続けて「マーフィーを、これから8回で育てようかなと思っている」と先発再転向の金村に代わる新セットアッパーに据えて、さらにポテンシャルを引き出す方針を明かした。マーフィーも「すごくうれしい。いい結果を残したい」。これからも信頼に応え続けていく。【木下大輔】

◆日本ハムの守護神、田中正義投手が"メジャー流"登場で通算30セーブ目を挙げた。メッツ守護神ディアスの登場曲ティミー・トランペットの「NARCO」が流れる華やかなムードの中、マウンドへ。2死三塁のピンチを招くも、最後はゴンザレスを152キロの直球で見逃し三振に切って取った。提案者の新庄監督は「ちょっと(流すタイミングが)早かったかな。正義君はあれでいい。上の機械をいじくってくれる人が合わせてほしいな。ラッパ音が鳴ると同時に走り出すぐらいがベスト。ラッパの音を大きく低音をちょっと下げてもらいたい」と次回の"アレンジ"を要望。田中正は「今日言えるのは頓宮選手に死球を与えてしまって申し訳ないということだけです」と、神妙な表情だった。

◆日本ハムが1-0のしびれる展開を制してカード勝ち越しを決めた。守備で光ったのが捕手の田宮裕涼(23)。3回は"ゆあビーム"で二盗を阻止。5回無死一塁では犠打が小フライとなるとワンバウンド捕球を選択して併殺とした。ともに28日は悪送球で2失策を記録したプレーも「(3回は)しっかり足を使って投げることを意識した。(5回は)昨日ミスしたけど、今日もしっかり狙っていこうとして、瞬時に判断できて良かった」とリベンジに成功。先発北山も好リードするなど無失点リレーを演出した。新庄監督も「十分でしょ。何試合、0点で抑えているの?」と舌を巻いたように今季5度目の0封勝利はリーグトップ。全て田宮がマスクをかぶった試合だ。

◆日本ハム北山亘基投手が粘りの投球で連続無失点イニングを19回2/3に伸ばした。この日はオリックス打線に「ちょっと揺さぶられた部分はあった」。投げる直前でタイムをかけられた場面もあり、逆に北山は間を取って自分のペースに持ち込もうとしたが、制球も乱れて6四球。それでも要所を締め続けて7回無失点にまとめた。あの手この手を尽くされるのは好投手の宿命。「次はもっと安心して見てもらえるようにしたい」と話した。日本ハム建山投手コーチ(北山の投球に)「ストライク取れずに、ちょっと右バッターにも苦しんでましたけど、それでフォアボールも増えましたけど、ゼロに抑えるのは能力が高い」

◆オリックスの先発曽谷龍平投手(23)が今季最長となる6回を投げて無失点も2勝目を逃した。フォークがさえ、5回まで無安打。6回に2安打も乗り切った。「走者が出ても1人ずつ落ち着いてアウトを取れた」と掲げていた課題も克服。70球での交代に、中嶋監督は「70からなんですよね。ガクンと落ちるのが。行きたかったですけど(コーチ陣に)止められました」と説明した。▽オリックス渡部(今季初1番で初安打)「1本出すという気持ちでいきました。(5回の犠牲バント失敗は)試合に出たからこその課題。次がないくらいのつもりで練習したい」

◆日本ハムのパトリック・マーフィー投手(28)と郡司裕也捕手(26)がキッズインタビュアーとの、ほのぼのヒーローインタビューを繰り広げた。この日はゴールデンウイーク企画の一環で、ヒーローインタビュアーはファイターズファンの小学5年生の名主川実歩(なぬしがわ・みほ)さんが担当。エスコンフィールド中がほっこりしたヒーローインタビューの一問一答は以下の通り。実歩さん 来日初勝利おめでとうございます。マーフィー アリガトウゴザイマス。実歩さん 今日のピッチングは、どうでしたか?マーフィー すごく良かったと思います。先発が北山で始まり、最後、田中投手がクローザーで抑えて勝つことができて本当に良かったと思います。ありがとうございます。実歩さん ナイスピッチングでした。実歩さん 初恋は、いつでしたか?マーフィー 私の初恋は、今ここに見に来てくれている奥さんです。実歩さん 何歳の時ですか?マーフィー 2、3年前の秋頃だったと思います。実歩さん 自分が女性だったら、ファイターズの誰を彼氏にしますか?マーフィー ラ・モーレ!(フランミル・レイエスです)実歩さん 私は郡司裕也選手です。マーフィー すごく、いいと思います!実歩さん 今後どんなピッチングを見せてくれますか? 意気込みをお願いします。マーフィー もっと今日のような登板を続けて、勝ちに貢献したいです。実歩さん 来日初勝利おめでとうございます。今後の活躍を期待しています。マーフィー アリガトウゴザイマス!実歩さん マーフィー投手、ありがとうございました。続いて郡司選手、よろしくお願いします。郡司 はい、よろしくお願いします。実歩さん タイムリーを打った時の気持ちを教えてください。郡司 はい。最近、捉えた当たりがことごとく正面を突いて運がないなと思っていたが、ああいうボテボテがヒットになる野球の不思議さを感じました。実歩さん 郡司裕也選手のバッティングに、うれしすぎました。郡司 ハハハ(笑い)。ありがとうございます。実歩さん 初恋はいつでした?郡司 えっと...(笑い)、初恋は幼稚園の頃だったと思います。実歩さん 子供の頃はモテましたか?郡司 ハハッ...(笑い)いや、そうでもないと思います。普通です。実歩さん 自分が女性なら、ファイターズの誰を彼女にしますか?郡司 松本剛選手会長です。実歩さん オー! 私は郡司裕也選手です。郡司 ありがとうございます!実歩さん 新庄ボードに当てて111万円をゲットしたら何に使いますか?郡司 111万円をゲットしたら選手全員を連れて、おいしいご飯を食べに行きたいなと思います。実歩さん オー! 私なら郡司裕也選手のグッズをいっぱい買いたいです。郡司 ありがとうございます!実歩さん 最後にエスコンフィールド北海道にお集まりのファンのみなさんへ、熱いメッセージをお願いします。郡司 はい。今、いい順位にいると思いますが、まだまだ安心することなく、どんどん上を目指して頑張っていきますので、ファンの皆さん、温かい応援をよろしくお願いします!実歩さん ありがとうございました。今日のヒーローはマーフィー投手と郡司選手でした。そして、ヒーローインタビュアーは名主川実歩でした。近くで選手が見れて良かったです。ファイターズが大好きです。ありがとうございました。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(23)の勝利投手への駆け寄りが「かわいい」と話題になっている。トコトコと小走りでマウンドに向かう姿が以前からSNSなどで話題にはなっていたが、この日は1点リードの9回2死三塁というピンチで、抑えの田中正義投手(29)が、152キロ直球でゴンザレスを見逃し三振に仕留めてゲームセット。その瞬間、田宮は田中正へ向かって猛ダッシュ。わずか3秒ほどでウイニングボールを投げることもなく、手渡し。さらに抱きついて笑顔。ほっとした表情の田中正との"ギャップ"に、ネット上では「感情の差がたまらん」とコメントされた。ほかにも「甲子園優勝みたいなスピードでダッシュしてくる田宮くん可愛いすぎる」「ハグの仕方、めっちゃ彼女」など大盛り上がり。今季5度の0封勝利ですべてマスクをかぶっている田宮だが、今後ますます試合終了時の"駆け寄り"に注目が集まりそうだ。

◆オリックスがまたも「0-1負け」を食らった。3連覇した過去3年は各1度しかなかったが、今季早くも3度目だ。完封負け自体は今季5度目。4安打に7四死球をもらいながら、北山ら日本ハム投手陣を攻略できなかった。中嶋監督は「攻めきれなかったのもあるし、やるべきことができていない。野球は流れがあるから、そういうことをしていたら向こうに行く」と散見されたミスを嘆いた。5回は無死一塁で渡部が送りバントに失敗して併殺。7回には先頭四球で出たゴンザレスが、次の紅林の二直で一塁に戻れず、ここも併殺で先制チャンスがしぼんだ。好投した先発の曽谷を援護できなかった。開業2年目のエスコンフィールド通算6カード目で初の負け越し。昨季26勝12敗と大幅に勝ち越した1点差試合で、今季は6勝5敗と強さを出せていない。前日の逆転勝ちで得た貯金をまた吐き出し、勝率は再び5割に戻った。▽オリックス宇田川(今季2度目の登板は回またぎで2イニング目に失点。2年ぶり黒星)「2死二塁まで行ったけど、初球に甘いところに投げてしまった」▽オリックス井口(古巣日本ハム3連戦で2試合無失点)「自分の仕事をやるだけなんで。(日本ハムファンからの声援は)聞こえたような気がします」▽オリックス頓宮(9回に左前腕部に死球を受けて交代)「痛みはあります。でも大丈夫だと思います。打撲だと思います」

◆「どたんば郡司」が決めた。日本ハム郡司裕也捕手(26)が、0-0の8回2死二塁で左前に先制適時打を放ち、この1点を守り切った。打順は3試合ぶりに1番に戻り、3打席目まで無安打だったが、終盤のワンチャンスでしっかり役目を果たした。今季5度目の0封勝ちで、エスコンフィールドでの1-0勝利は初めて。3度目のカード勝ち越しを決め、貯金を再び4に増やした。ぎりぎりの場面で輝きを放った。8回2死二塁、郡司はオリックス宇田川の低めフォークに手を出した。「ミスったと思った。ああいうのが抜けて行くっていう。ずっと捉えた打球が外野の正面行っていたんで。これから芯を外した方がいいかもしれないですね」。当たりは決して良くなかったが、空いていた三遊間を抜け、打球の勢いを抑えるエスコンフィールド独特の外野芝で、さらに減速。二塁から水野が一気に本塁へ生還した。オリックスの左翼西川が浅く守っていた中でも二塁走者を返せた強運"ボテボテ決勝打"。新庄監督は「三遊間を広くしてレフトを前にしてての、あの1点。エスコンならではですね。エスコンじゃなかったら、あんだけ(左翼が)前に来てて、帰れないんで」と"ホームの利"を強調した。9日ソフトバンク戦で今季初の1番に入り「いきなり郡司」として初回初球を二塁打にし4点奪取の口火に。6番に打順を下げた27日オリックス戦では2点先制した直後の1回1死二、三塁から中前2点適時打を放ち「あとから郡司」で貢献。3戦ぶりにリードオフマンに戻り「チャンスで僕は打つ係。ここで打たないとちょっと自分が出てる意味がないので」と、今度は勝負どころの「どたんば郡司」で白星を呼び込んだ。験担ぎの塩が運を招いた。今季は試合前に必ず、お清めの塩スプレーを自身の胸元にシュッと、ワンプッシュして試合に臨む。「ネットに載っていたんで、いいなと思って」と、調子が悪くても毎日ルーティンとして続けてきた。「いい方向に傾くと信じて」使い続けた結果、鋭さを抑えた、絶妙な一打が生まれた。お立ち台では小5のキッズインタビュアー名主川(なぬしがわ)実歩さんから「郡司選手のバッティングがうれしすぎました。私が彼氏にするなら郡司選手です」と"告白"され「ありがとうございます」と照れ笑い。勝利の女神をほほ笑ませた不思議な塩で、郡司が"モテ期"に入った。【永野高輔】

◆日本ハムが接戦を制した。0―0の八回2死二塁から郡司の左前打で均衡を破った。八回を3人で抑えたマーフィーが来日初勝利。オリックスは四回2死満塁を逃すなど、あと一本が出なかった。八回に宇田川がつかまった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1762 0.739
(↑0.012)
-
(-)
118106
(+5)
61
(+4)
15
(+1)
21
(+1)
0.253
(↓0.001)
2.210
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
1391 0.591
(↑0.02)
3.5
(-)
12070
(+1)
70
(-)
11
(-)
15
(+1)
0.232
(↓0.003)
2.560
(↑0.11)
3
(-)
ORIX
13131 0.500
(↓0.02)
5.5
(↓1)
11680
(-)
76
(+1)
10
(-)
8
(-)
0.239
(↓0.003)
2.550
(↑0.05)
4
(-)
楽天
11131 0.458
(↑0.023)
6.5
(-)
11879
(+8)
98
(+6)
8
(-)
15
(+1)
0.234
(↑0.004)
3.650
(↓0.1)
5
(1↓)
ロッテ
10141 0.417
(↓0.018)
7.5
(↓1)
11868
(+6)
88
(+8)
10
(+1)
9
(-)
0.239
(↑0.002)
3.160
(↓0.16)
6
(-)
西武
8170 0.320
(↓0.013)
10
(↓1)
11866
(+4)
76
(+5)
14
(+2)
14
(-)
0.204
(↓0.003)
2.620
(↓0.06)