1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 | 12 | 0 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:内 星龍(1勝1敗0S) (セーブ:則本 昂大(1勝0敗4S)) 敗戦投手:澤村 拓一(0勝1敗0S) |
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◆楽天が逆転勝利。楽天は1点を追う8回表、1死一二塁から浅村の適時打で同点とする。なおも続く好機では、島内の適時打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・内が7回3安打1失点の力投で今季初勝利。敗れたロッテは、3番手・澤村が誤算だった。
◆楽天が終盤に猛攻を仕掛け逆転につなげた。1点ビハインドの8回。ロッテ3番手の沢村拓一投手(36)を攻略し、4連打3得点でノックアウトした。なおも攻撃の手を緩めず、この回だけで計4点を奪って試合をひっくり返した。8回1死から小郷、村林の単打でつなぎ一、二塁とし、3番浅村が左翼線を破る適時二塁打を放ち同点。4番島内が2点適時三塁打。6番阿部の左前適時打で1点を追加し、4-1とした。先発の内星龍投手(22)は7回1失点と好投。初回からエンジン全開で最速152キロの直球に加え、キレの良いカーブやスライダーを織り交ぜ的を絞らせず3者凡退。唯一失点を与えた3回もポランコの中犠飛での1点に食い止め、後続を抑えて最少失点。その後はゼロを並べた。24日に誕生日を迎え、22歳初登板。今季3度目のクオリティースタート(QS)をマークして試合をつくった。
◆ロッテが昨年9月以来の7連敗で今季ワーストの借金4とし、5位に沈んだ。打線のテコ入れも実らなかった。打率が2割を切っていた中村奨吾内野手(31)を開幕後初めてスタメンから外し、腰痛から復活した安田尚憲内野手(25)を三塁に起用。角中勝也外野手(36)を初めて2番に上げ、楽天の先発内に球数を投げさせる狙いで小川龍成内野手(26)と和田康士朗外野手(25)をオーダーに組み込んだ。だが終わってみれば散発5安打で、得点は3回の犠飛による1点のみ。安田は外野フライ4つで4打数無安打だった。吉井理人監督は「彼が頑張ってくれないとチームも多分、よみがえらないと思う。明日もスタメンでいくつもりなので、しっかりいってほしいと思います」と期待した。守ってはC・C・メルセデス投手(30)が6回3安打無失点と好投。8回に3番手で登板した沢村拓一投手(36)が1/3回を4失点で逆転を許した。同監督は「変化球を投げすぎた感じがあった。何とか抑えなくちゃって思いすぎたのかな。もうちょっと大胆にいけるようにこちらからも促していきたい」と話した。メルセデスの登板日はこれまで田村龍弘捕手(29)が先発マスクをかぶっていたが、田村の体調不良のため、この日は佐藤都志也捕手(26)がフル出場した。
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/鷲が?を追い越す!\島内宏明が起死回生のタイムリースリーベース!イーグルスがついに逆転!?#プロ野球(2024/4/27)??ロッテ×楽天??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #RakutenEagles pic.twitter.com/W44roSHLqJ
◆苦しみ抜いた中軸が勝利を呼び込んだ。楽天島内宏明外野手(34)が「4番DH」でスタメン出場し、今季69打席目で初のタイムリーヒットを放った。1-1の8回1死一、三塁。ロッテ3番手沢村の変化球を捉え、右翼フェンス直撃の2点適時三塁打。「安堵(あんど)感とかそういう気持ちの方が強かった」と胸をなで下ろした。3打席目を終えてヒットは出ず、迎えた最終第4打席。初めて得点圏の場面で打席に入り、値千金の決勝打に。34歳のベテランが、シビれる場面で結果を出した。「初めて緊張した打席でしたね。あんまり緊張しないんですけど、ここまで打てないとちょっと感じるものがあった。1個成長できた」と充実感をにじませた。
◆楽天の内星龍投手(22)が、先発転向後の初勝利を手にした。ロッテ打線に最速152キロの直球と多彩な変化球を投げ分け、自己最長の7回を99球1失点。「自分の武器である真っすぐがしっかり投げられた。相手が捉えだしたところでも変化球で粘ることができた」。カード初戦の勝利をもたらし「この試合を託されてる部分がある中で、しっかり仕事ができた」と実感を込めた。3回に先制点を許したが、1点ビハインドの8回に打線が一挙4点を奪う猛攻で逆転勝ちにつなげた。決勝打を放った島内の打席では「神様、打ってください」と祈るような思いで見守った。逆転劇を演じてくれた仲間たちの活躍に「うれしくない人はいないと思います」と笑みがこぼれた。高卒4年目。昨季は中継ぎとして53試合に登板し、防御率2・28とブレーク。今季は今江監督の下で先発を託されると「うまく体にマッチしてきた」と徐々に手応えを深め、自身4度目の登板で結果を残した。24日に誕生日を迎え、この日が22歳初のマウンドで、記念すべき1勝をつかんだ。22歳、幸先良いスタートとなったに違いない。【平山連】▽今江監督(内について)「内も粘りのピッチングしてくれてたので、なんとか内に勝ちをつけられてよかったです」
◆6連敗中のロッテは、安田尚憲内野手(25)を出場選手登録。「5番・三塁」で先発起用した。3月29日の日本ハムとの開幕戦には「5番・一塁」でスタメンに名を連ねたが、4月2日にぎっくり腰で2軍降格。25日のイースタン・リーグ楽天戦で3安打2打点を記録するなど復調した安田は「チームの勝利に貢献できるよう、全てのプレーで集中してやっていければ」と話した。チームは6連敗中は3度の零敗を含む総得点はわずか6得点。打線の起爆剤として期待される。
◆楽天が逆転勝ち。0―1の八回に浅村の適時二塁打と島内の2点三塁打、阿部の適時打で一挙4点を奪った。内が7回3安打1失点で今季初勝利。則本が4セーブ目を挙げた。ロッテは3番手の沢村がつかまり7連敗を喫した。
◆ロッテは昨年9月以来の7連敗で5位に転落した。深刻な得点力不足解消に、吉井理人監督(59)は〝聖域〟にメスを入れた。開幕から全試合で先発出場しながら打率・184(76打数14安打)と不振の中村奨吾内野手(31)をスタメンから外すことを決断。監督就任時から中村奨のキャプテンシーとチームへの献身的な姿を高く評価し、「このチームは奨吾のチーム」と公言してきたが、我慢も限界だった。その中村奨に代わって、ぎっくり腰が完治した安田尚憲内野手(25)を出場選手登録即「5番・三塁」で先発起用したが、4打数無安打。起爆剤とはならなかった。チームはこの日も5安打1得点。これで7連敗中は総得点は7と貧打が続く。吉井監督は八回に3番手・沢村が4連打を浴びて逆転された場面について「ちょっと変化球を投げすぎかなって感じがあった。もしかしたら、点数が取れないので、何とか抑えなくっちゃと思いすぎたのかな」と振り返った。連敗脱出には一も二もなく打線の奮起。指揮官は「彼(安田)が頑張ってくれないと、チームはよみがえらない。明日(28日)もスタメンでいくつもり」と話した。(東山貴実)
◆打率1割台に低迷する楽天の4番島内が、八回に勝ち越し打を放った。1―1と追い付き、なお1死二、三塁で、沢村の落ちる球を右越えへ2点三塁打とし「安堵感とかそういう気持ちが強かった」と冷静に振り返った。2021年の打点王が、開幕からわずか1打点でこの打席を迎えていた。「初めて人生でちょっと緊張した。ここまで打てないと感じるものはある」という試合での値千金の一打だった。
◆4年目の楽天・内星龍投手(22)が7回3安打1失点の好投で先発転向後初勝利を挙げた。気温22度、湿度80%と蒸し暑いマウンドだったが、最速152キロの直球を中心にスプリット、スライダー、カーブを投げ分け、ロッテ打線を寄せ付けなかった。「二回以降、暑くなってスピード自体も遅くなり捉えられたが、変化球で粘って投球できた。低めに投げようと思った」大阪・吹田市出身。190センチ、88キロと恵まれた体格で2021年に履正社高からドラフト6位で入団して以降、着実に力を伸ばしてきた。昨季は救援として53試合に登板し、プロ初勝利を含む4勝2敗、防御率2・28、7ホールドとブレーク。オフに今江監督に先発転向を直訴して迎えた4年目だった。米大リーグ、ドジャースの山本由伸にそっくりの左足を高く上げない投球フォーム。山本も救援としてキャリアをスタートさせ、3年目に先発転向。右肩上がりに成長曲線を描いた。「長いイニングを投げるためには、ストライク率を上げていかないといけない。技術面を向上させたい」と向上心の高さも山本を尊敬するがゆえだ。24日に22歳の誕生日を迎えたばかり。打線が逆転した八回の攻撃中は「『神様、打ってください』という感じでした」と純真な笑顔も浮かべた。エース街道の第一歩。伸び盛りの右腕が、潜在能力の一端を示した。(横山尚杜)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
15 | 6 | 2 | 0.714 (↑0.014) | - (-) |
120 | 98 (+2) | 55 (+1) | 13 (-) | 19 (-) |
0.257 (↓0.001) | 2.300 (↑0.07) |
2 (-) |
日本ハム |
12 | 8 | 1 | 0.600 (↑0.021) | 2.5 (-) |
122 | 65 (+9) | 65 (-) | 11 (-) | 13 (-) |
0.244 (↑0.012) | 2.700 (↑0.14) |
3 (-) |
ORIX |
12 | 12 | 1 | 0.500 (↓0.022) | 4.5 (↓1) |
118 | 75 (-) | 71 (+9) | 9 (-) | 6 (+1) |
0.240 (↓0.003) | 2.700 (↓0.27) |
4 (-) |
楽天 |
10 | 12 | 1 | 0.455 (↑0.026) | 5.5 (-) |
120 | 70 (+4) | 82 (+1) | 8 (-) | 14 (-) |
0.233 (↑0.004) | 3.310 (↑0.1) |
5 (1↓) |
ロッテ |
9 | 13 | 1 | 0.409 (↓0.02) | 6.5 (↓1) |
120 | 52 (+1) | 79 (+4) | 8 (-) | 9 (-) |
0.228 (↓0.003) | 3.080 (↓0.04) |
6 (-) |
西武 |
8 | 15 | 0 | 0.348 (↓0.016) | 8 (↓1) |
120 | 60 (+1) | 68 (+2) | 12 (+1) | 12 (+1) |
0.203 (↓0.003) | 2.620 (↑0.03) |
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