ソフトバンク(☆2対1★)西武 =リーグ戦4回戦(2024.04.27)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:津森 宥紀(4勝0敗0S)
敗戦投手:増田 達至(0勝2敗0S)

本塁打
【西武】金子 侑司(1号・3回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが劇的なサヨナラ勝利。ソフトバンクは1点を追う7回裏、代打・中村晃の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、川瀬の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・津森が今季4勝目。敗れた西武は、5番手・増田が誤算だった。

◆現在、ソフトバンクの山川穂高はリーグ最多の27打点。3月29~31日オリックス戦では1打点だったが、4月は19試合で26打点の荒稼ぎ。これまで山川の月間打点は18年4月の29打点が最多で、まだ月間30打点を記録したことがない。パ・リーグの月間最多打点は94年7月ブライアント(近鉄)と98年8月クラーク(近鉄)の35打点だが、4月に30打点以上は01年に33打点を挙げたカブレラ(西武)と小久保(ダイエー)だけ。古巣西武戦でリーグ3人目の4月30打点を狙う。

◆西武が今季5度目のサヨナラ負けを喫し、延長戦での連敗記録が、2リーグ制後ワースト記録となる14連敗となった。3回2死から1番金子侑司外野手(34)の左越え本塁打で先制。先発右腕の今井達也投手(25)は、6回まで無失点と好投を続けていたが、7回2死二塁で代打中村晃に右前に同点適時打を打たれ、試合は振り出しに。9回を終え1-1のまま動かず、延長戦に突入した。延長10回1死一、三塁で5番手右腕増田達至投手(36)が、川瀬にライトへサヨナラ打を許し、敗れた。延長戦は昨年6月15日巨人戦から13連敗だったが、これで連敗記録は14となった。延長戦での連敗記録は1リーグ時代の40~41年朝日の17連敗(4分け挟む)。50年の2リーグ制後では、15~16年DeNAの13連敗(1分け挟む)がワースト記録だったが、更新する形となった。開幕から23試合を戦い、8勝15敗。借金は再び7となった。延長戦は今季0勝6敗。これで今季、楽天、日本ハム、ロッテ、オリックス、ソフトバンクと、パ・リーグ全ての球団からサヨナラ負けを記録。球団では09年以来、4月までに同一リーグ全ての球団からサヨナラ負けを喫するのは初のケースとなった試合終了直後、松井稼頭央監督(48)は「何とか粘って、粘って1イニング、打者1人ずつを投手全員で一個ずつ抑えていこうと思いましたけどね」と言葉を発した。▽今井(7回5安打1失点も勝敗つかず)「7回(同点打を打たれた)中村晃さんのところで同じ球種を続け過ぎてしまった点と、マウンド上で間を置いて、頭の中を整理して、球種を変えながら投げられればよかった」

◆西武が今季5度目のサヨナラ負けを喫し、延長戦での連敗記録が、2リーグ制後ワースト記録となる14連敗となった。西武が延長10回サヨナラ負け。これで今季の延長戦は0勝6敗となり、昨年6月15日巨人戦から14連敗。延長戦で14連敗以上は、1リーグ時代の40~41年朝日(40年の球団名はライオン)が4分けを挟んで17連敗して以来、83年ぶり2度目。2リーグ制後では15~16年DeNAの13連敗(1分けを挟む)を抜くワースト記録となった。

◆ソフトバンクはチームの5連勝と貯金10をかけ、東浜巨投手が28日の西武戦(みずほペイペイドーム)に先発する。前回登板の19日オリックス戦は4回4失点。「しっかりコンディションを整えることだけに注力して過ごしました。状態自体は悪くないので」と中8日での立て直しに手応えを示した。西武は12日の敵地で今季初勝利を挙げた相手。「前回のイメージはリセットして、もう1回ちゃんと見ていきたい」と引き締めた。

◆リリーフのソフトバンク津森宥紀投手がハーラートップの4勝目を手にした。4番手で1-1同点の延長10回に登板し、1四球を与えたが無失点。「ラッキーでしたね。野手の方が(その裏に)点を取ってくれて。0で抑えていい流れを持ってこようと思っていました」。今季10試合の登板だが無失点継続で防御率0・00。チーム内でも「津森が投げれば勝てると言われているので、いい流れを持って来ようと思う」と笑顔だった。

◆ソフトバンクの本拠地が「みずほペイペイドーム福岡」に改称されたことを受け、各所で速やかな対応が取られた。球団応援歌「いざゆけ若鷹軍団」の曲中にあるセリフ部分「勝ちどきあげろ ペイペイドーム!」は「勝ちどきあげろ みずほペイペイドーム!」に変更。ホームベース後方のグラウンドロゴに「MIZUHO」の3文字が加わり、大型ビジョンの表示も新ロゴに変更された。ドーム外壁の看板などは順次更新していく。

◆ソフトバンクが本拠地が「みずほペイペイドーム福岡」に改称された初戦を小久保体制初のサヨナラ勝ちで飾り、今季最長タイの4連勝を決めた。1-1同点の延長10回1死一、三塁で途中出場の川瀬晃内野手(26)がプロ初の劇的タイムリー。9年目の"伏兵"がヒーローとなり、貯金も最多を更新する「9」に増やして首位がっちりだ。いつもはヒーローを追いかける側だった川瀬が、逆の立場を初体験した。「ギータさん(柳田)に熱く抱擁されたので、こんな気分なんだなぁと。今は余韻に浸っているところです」。先輩たちに頭をポンポンされ、体はウオーターシャワーでびしょぬれ。「感動しました。先輩方が僕の方に走ってきてくれるので、あんな感じなんだなと」。プロ9年目で初のサヨナラ打は格別だった。8回、山川が四球を選び代走で出場し、巡ってきたこの日の初打席だった。「先輩方がつないでくれたチャンスだったので」。先頭打者の周東が左翼ライン際にエンタイトルツーベース。フェアゾーンで弾んだ打球が客席に入るラッキーな形でチャンスメーク。バント職人の今宮が犠打で送り、1死三塁。柳田が申告敬遠で歩かされたが、"伏兵"が試合を決めた。「外野も内野も全員前(前進守備)だった。三塁ランナーも(周東)佑京さんでしたし、とにかく前に飛ばそうと」。西武増田の直球を右中間に運び、今季最長タイの4連勝を決めた。昨オフ、曇りなき目で言っていた。「野球はホームランが全てじゃないでしょう」。柳田、山川、近藤...。ホークス打線は12球団トップクラスの超重量打線を形成する。自分に求められるものは「泥臭さ」と何度も公言してきた。「本当は派手に目立ってみたい気持ちもあるのか?」。そんな質問は一蹴された。「ないです。ないです。泥臭くです。いろんな考えがあると思うんですけど、僕の理想は『泥臭く』だとたどり着きました。それが自分の持ち味。その姿にひかれてくれる人も必ずいると思うので」。川瀬にとっては今季10打席目。代走や守備固めで泥臭くチームに貢献してきた男がヒーローに輝いた。西武には今季4戦4勝で貯金を9に増やして首位をがっちり守った。延長戦は4試合目で初勝利。サヨナラは新小久保ホークスで初めてだ。指揮官は川瀬を「なくてはならない選手です」とうなずく。本拠地のネーミングライツが25日に「みずほペイペイドーム福岡」に改称されての初陣星。記念の試合で川瀬が決着をつけた。【只松憲】川瀬晃(かわせ・ひかる)1997年(平9)9月15日、大分市生まれ。大分商から15年ドラフト6位で入団。広島森下は大分商時代のチームメートで同学年。愛称はマンガのキャラクターの「コボちゃん」。昨季は自己最多102試合に出場した。通算成績は323試合、打率2割2分4厘、0本塁打、40打点。今季から背番号0。推定年俸は2700万円。オリックスの育成選手、川瀬堅斗投手(21)は実弟。176センチ、70キロ。右投げ左打ち。▽王球団会長(延長10回のサヨナラ勝利に)「いやあ、今日の勝ちは大きいよ。(西武)今井もいい投球していたからね」▽モイネロ(先発で7回3安打1失点の好投)「ホームランは打たれてしまいましたが、それ以外は球威もコントロールも納得のいく投球でした。次はもっといい投球ができるように頑張ります」

◆ソフトバンク中村晃外野手が勝負強さを発揮した。1点を追う7回2死二塁。牧原大の代打で出場。今井のスライダーを右前へはじき返す同点打を放った。「ここ最近自分の仕事ができていなかったので、大事な場面で何とかしたい気持ちだけでした」。塁上でガッツポーズをつくり、チームを鼓舞した。前カードの敵地ロッテ3連戦は2試合にスタメン出場も無安打。「代打の起用に結果で応えることができてよかった」。値千金の一打に納得の表情だった。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】ソフトバンクの本拠地改称初戦となった西武戦の10回、9年目の川瀬晃がうれしい初のサヨナラ打!「泥臭く」が信条で、愛称コボちゃんのムードメーカーが歓喜の途中で珍プレー2連発。小久保体制で初のサヨナラ勝ちの4連勝で貯金も「9」に伸ばし、最後は「みずほペイペイポーズ」で決めました。

◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ勝ちで4連勝。0―1の七回に代打中村晃の適時打で追い付き、延長十回に川瀬の適時打で決着をつけた。4番手の津森が1回無失点で両リーグ単独トップの4勝目。西武は打線のつながりを欠いた。

◆西武はサヨナラ負けで延長戦は昨年6月から14連敗となった。1―1の十回は5番手の増田が先頭二塁打から招いたピンチで踏ん張れなかった。松井監督は「何とか粘って粘って、投手全員で抑えていこうと思ったけど」と唇をかんだ。先発の今井は1―0の七回2死二塁で、代打中村晃に同点打を許した。甘くなったスライダーを右前へ運ばれ「マウンド上で間を置いて頭の中を整理して、球種を変えながら投げられれば良かった」と悔やんだ。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1562 0.714
(↑0.014)
-
(-)
12098
(+2)
55
(+1)
13
(-)
19
(-)
0.257
(↓0.001)
2.300
(↑0.07)
2
(-)
日本ハム
1281 0.600
(↑0.021)
2.5
(-)
12265
(+9)
65
(-)
11
(-)
13
(-)
0.244
(↑0.012)
2.700
(↑0.14)
3
(-)
ORIX
12121 0.500
(↓0.022)
4.5
(↓1)
11875
(-)
71
(+9)
9
(-)
6
(+1)
0.240
(↓0.003)
2.700
(↓0.27)
4
(-)
楽天
10121 0.455
(↑0.026)
5.5
(-)
12070
(+4)
82
(+1)
8
(-)
14
(-)
0.233
(↑0.004)
3.310
(↑0.1)
5
(1↓)
ロッテ
9131 0.409
(↓0.02)
6.5
(↓1)
12052
(+1)
79
(+4)
8
(-)
9
(-)
0.228
(↓0.003)
3.080
(↓0.04)
6
(-)
西武
8150 0.348
(↓0.016)
8
(↓1)
12060
(+1)
68
(+2)
12
(+1)
12
(+1)
0.203
(↓0.003)
2.620
(↑0.03)