日本ハム(☆9対0★)オリックス =リーグ戦4回戦(2024.04.27)・エスコンフィールド北海道=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:伊藤 大海(3勝0敗0S)
敗戦投手:椋木 蓮(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは初回に万波、田宮、郡司の適時打で4点を先制する。その後5-0となって迎えた8回裏には、マルティネスの適時打などで4点を加え、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が6回1安打無失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハムは大社義規初代球団オーナーの命日である27日、全体練習前にエスコンフィールドの右中間付近に輪をつくり、チーム全員で「感謝の黙とう」を行った。発案者の新庄剛志監督(52)は、同オーナーへの感謝の思いを口にした。「大社さんがファイターズをつくってくれなかったら、この大好きな野球をね、仕事をできないし。この野球で飯を食えないというところで。試合前に黙とうを。感謝の気持ちをこめて。僕がファイターズに来たときは大社さんの息子さん(啓二氏)にものすごくかわいがってもらって。今でも試合後にアドバイスをもらったりして。そういう関係はずっと続けさせてもらって。その原点は初代オーナーなので。僕が優勝したときもね、オーナーの写真を是非、胴上げさせてくださいとお願いをして。夢かなって日本一になったときに、息子さんがお父さんの写真を持って胴上げしたのは、すごく記憶に新しいですね。野球がめちゃくちゃ大好きで。僕が会ったときは、車いすに乗られていて。目が野球少年のような目で、いろいろアドバイスしてもらって。『お前、日本一取れよ。俺に日本一の姿を見せてくれ』といわれて『必ず約束を果たします』って会話をしたあとに亡くなれましたね」。同初代オーナーは05年4月27日に90歳で亡くなり、新庄監督は翌06年の日本一に貢献。同年限りで現役を引退した。チームはあと1勝で、新庄監督体制で初めて3、4月の月間勝ち越しが決まる。球団だけでなく日本ハム本社創業者でもあるレジェンドへ、手向けの勝利をささげる。

◆日本ハム投手陣が、トレードでオリックスに移籍した吉田輝星投手(23)との再会に笑顔を見せた。試合前、中堅後方で練習中の日本ハム投手陣に、元同僚の吉田と井口が駆け寄った。北山亘基投手(24)らと抱擁。約10分間、各選手やコーチが次々に言葉を交わした。吉田は日本ハムに在籍時、23年に開業した新本拠地のエスコンフィールドでは登板経験がない。

◆オリックス椋木蓮投手(24)が2年ぶり1軍登板となる先発マウンドに上がったが、1回から4失点と苦しい展開となった。先頭の加藤に右前打を許すと、1死後に4連打を食らった。まず万波に左中間への先制二塁打。マルティネスには左前打で一、三塁となり、田宮は一塁線を破る適時二塁打で2点目を献上した。さらに郡司には中前への2点適時打を許し、いきなり大量ビハインドを負った。椋木はプロ1年目の22年秋に右肘を痛め、トミー・ジョン手術明けで今回が初の1軍登板。

◆みんなの「青きつね」が帰ってきた。球団公式チアリーダー「ファイターズガール」が、3日以来24日ぶりに、"変身前"の青コスチュームに戻った。5日の西武戦から21日ロッテ戦まではホーム限定で「エスコンフィールドHOKKAIDO1周年シリーズ」として選手たちが着用する球場をモチーフとした黒基調のユニホームに合わせファイターズガールも、黒ベースの衣装に変身。同シリーズが終わり、この日からは、通常の青いコスチュームをまとい、2回表終了後に「きつねダンス」を舞い踊った。3回表終了後には今季からの新ダンス「Whatca Gonna do?(ワチャガナ ドゥ?)」も披露した。

◆日本ハムが新庄政権初となる3、4月の月間勝ち越しを決めた。初回1死一塁から3番万波中正外野手(24)の左中間適時二塁打で先制。さらに1死一、三塁から5番田宮裕涼捕手(23)の右翼線適時二塁打で2点目を奪うと1死二、三塁、6番郡司裕也捕手(26)の中前適時打で走者2人をかえし、いきなり4点を挙げ、突き放した。21試合を消化し12勝8敗1分けで、4月の残り3試合全敗でも貯金が残る。新庄監督就任後、3、4月は1年目の22年が9勝16敗、昨季は9勝19敗と大きく負け越しており、初めてシーズン序盤に勝ち越した。指揮官は開幕前に「開幕して20試合で最高は16勝4敗ぐらいで」とスタートダッシュをイメージ。さすがに20戦16勝ペースにはならなかったが、今季は既に勝率6割と、勢い良く踏み出している。先発伊藤大海投手(26)も、6回115球を投げ1安打8三振無失点と好投し、ホーム5連勝、7カード連続初戦白星への流れをつくった。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(23)が、ドラフト同期のオリックス吉田輝星投手(23)から適時二塁打を放った。8回2死一、二塁で初対戦が実現。フルカウントから、131キロのスライダーを左中間にはじき返した。このイニングには万波中正外野手(24)と吉田の同期初対決もあり(結果は)四球、SNS上では「見応えありすぎた」「アツすぎた」「鎌ケ谷で何度もバッテリーを組んできた同級生対決」と盛り上がった。

◆日本ハム伊藤大海投手(26)が、6回1安打無失点の好投で開幕から3連勝を飾った。この日はゴールデンウイークの企画で、ヒーローインタビューのインタビュアーをファイターズファンの男の子が担当。「今までで一番うれしかったことはなんですか? 」と問われた伊藤は、「去年でっかい平目が釣れた時が一番うれしかったです」と答え、スタンドからは笑いが起こっていた。

◆オリックスが2連敗を喫し、勝率5割に逆戻りとなった。右肘痛から2年ぶり1軍登板となった先発の椋木蓮投手(24)が、1回に6安打を浴びていきなりプロ最多の4失点。4回から継投しながら反撃をうかがっていたが、打線は日本ハム伊藤の前に5回まで無安打投球を許した。7回からリリーフ陣を攻めたが、ホームが遠かった。中嶋聡監督(55)は椋木について「責めることもできませんし、やっと投げられるようになった。しかも1軍のマウンドを。まずはそこがスタートだった。投げられたことをまずほめたいと思います」と語った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)のスタートダッシュが見事に決まった。7カード連続初戦白星を飾り、開幕から12勝8敗1分けとし、就任3年目で初の3、4月の月間勝ち越しを決めた。この日は、球団を創設した大社義規初代オーナーの命日で、試合前にはチーム全員で黙とう。日本ハム本社創業者でもある天国のレジェンドへ、感謝の1勝を届けた。全員の思いが1つになった1勝だった。新庄監督は試合を終えると第一声で「今日はファイターズをつくってくれた大社オーナーのために何としても勝ちたかった。喜んでくれていると思います」。球団生みの親、大社初代オーナーへ手向ける大きな白星になった。練習前には、自身の提案でチーム全員が右中間付近に輪をつくり、黙とうした。04年に日本ハム入りした当時、指揮官は同オーナーから「日本一取れよ。俺に日本一の姿を見せてくれ」と託され「必ず約束を果たします」と誓った。同オーナーは05年4月27日に90歳で亡くなり、新庄監督は翌06年の日本一に貢献。天国へ旅立っていた同オーナーのため「オーナーの写真をぜひ、胴上げさせてください」とお願いし、息子の啓二氏が写真を持って胴上げされた経緯もあった。新庄監督は「野球少年のような目で、いろいろアドバイスしてもらって。野球がめちゃくちゃ大好きで」と、懐かしんだ。その上で「大社さんがファイターズをつくってくれなかったら、この大好きな野球で飯を食えないので」と、大恩人への思いを口にした。今度は指揮官として恩返しする。就任3年目にして、ようやくつかんだシーズン頭の月間勝ち越し。勢い良くスタートを切った上に、カード初戦は7連勝だ。「143試合でカード頭取ったら何勝ですか?(笑い)大きいですね。(選手の)成長しかないでしょ。休み挟んでのカード頭。さあやるぞという気持ちしかない」。貯金を再び4に増やし首位ソフトバンクと2・5差キープ。しぶとく食らい付き、プレッシャーをかけ続ける。【永野高輔】

◆6日西武戦以来の6番でスタメン出場した日本ハム郡司裕也捕手が、貴重なタイムリーを放った。2点先制した後の1回1死二、三塁から中前2点適時打を放ち、突き放した。「エース(伊藤)に楽に投げてもらいたかったので、初回から援護することができて良かったです」。25日楽天戦まで出場13試合連続1番。「いきなり郡司」としてチャンスメークしてきたが、この日は「あとから郡司」として上位打線の流れに乗った。

◆日本ハム田宮裕涼捕手が初回1死一、三塁の好機に右翼線へ適時二塁打を放つと、7回にも右翼へ適時二塁打、さらに8回にはドラフト同期のオリックス吉田から左中間を破る2点適時二塁打を放った。「(吉田との対戦は)向こうも力が入ってましたし、僕もやっぱり力が入った。真っすぐを狙ってファウルばっかりになったんですけど、最後は力が抜けて、いいスイングができたかなと思います」。5試合連続安打、7度目の複数安打で、規定打席に達していないとはいえ打率を4割2分3厘に上げた。

◆「夢」の舞台で、子どもたちのヒーローになった。日本ハム伊藤大海投手(26)が、6回1安打無失点で今季エスコンフィールド初勝利を挙げた。ツーシームやカットボールなどを効果的に使い、オリックス打線を寄せ付けなかった。チームは12勝8敗1分けとし、3試合を残して3・4月の月間勝ち越しが決定。ゴールデンウイーク初日、集まった2万7241人のファンへ最高のスタートを届けた。少年少女の憧れのまなざしを全身で受け止め、腕を振った。大型連休スタートの日。伊藤は6回1死まで安打すら許さず、本拠地エスコンフィールドで今季初勝利を挙げた。「ファイターズファンの方に気分よく連休に入ってもらうのはすごく大事なこと。いい形でスタートが切れて、ここから連勝スタートできれば」と胸を張った。初回、小走りで向かったマウンドの上には、男の子がいた。始球式をはじめ、場内アナウンスやボールボーイ、子どもたちが1日体験するイベント。「少しでもかっこいいところを見せたくて」。ツーシーム、カットボールで小刻みにボールを動かしながら、大きく曲がるスイーパーを混ぜ8奪三振。初めて得点圏に走者を背負った6回2死一、二塁では、「球数的にもあそこが最後かなというのはあった。出し切るというか、出せる力をしっかり出すようにとは考えていました」。セデーニョを三直に仕留めて、笑顔でマウンドを降りた。小学生の頃、「メジャーリーガーになる」と夢を持った。主催試合で子どもたちを招待する「大海シート」は22年から続けている。お立ち台では、インタビュアーを務めた男の子から「ヒーローになるためにはどうすればいいか」と問われ、「僕もいろいろな失敗をしてきて、その失敗からたくさんのことを学ばせてもらった。家族を信じていっぱい失敗して、いろいろなことを学んで欲しいです」と言った。順調ではなかった野球人生。努力、我慢を積み重ね、いま、12勝8敗1分けと好調なチームのエースとしての姿がある。開幕から無傷の3連勝で、防御率も1・41でリーグ4位につける。「僕もプロ野球選手という憧れの存在に夢をあたえてもらった。今回僕らが逆の立場というか、みんなに夢と希望をもってもらえるようなそんな姿でゴールデンウイークもしっかり戦っていきたい」。最高の1週間の幕を開けた。【本間翼】▽日本ハム建山投手コーチ(伊藤の投球に)「本当に良かったです。カード頭ってプロ野球の中で非常に大きなことなんで、できるかぎり彼に託したい、っていう気持ちはあります」

◆オリックスは打線が今季ワースト13三振を奪われ、4度目の完封負けとなった。5回まで日本ハム伊藤の前に無安打と沈黙。7回は2番手の河野を1死満塁と攻めたが、ホームが遠かった。中嶋聡監督は「本当に申し訳ないゲームになった。あと1本と言っても、きりがない。前を向いて、やり返すしかない」と話した。

◆日本ハム4番マルティネス捕手が、来日初となる1試合4安打を記録した。5点リードの8回2死満塁で中前2点適時打を放つなど、5打数4安打2打点と荒稼ぎ。今季チーム最多9得点での大勝に貢献した。前夜に食べた料理は、黒豆を使った故郷キューバ家庭料理の1つ「チチャロ」。「妻の母が2食つくってくれたので、それでパワーが出ました」と、新たなエネルギー源に感謝した。

◆日本ハム18年ドラフト4位の万波中正外野手が、同期入団の同1位オリックス吉田輝星投手と初対決した。8回2死一、三塁、フルカウントから低めのカーブを見極め四球を選んだ。公式戦での対戦は、高校3年夏の甲子園以来だった。1回には左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、これが決勝打。「(一塁走者)イソさん(五十幡)のナイスランで先制できました」。本拠地エスコンフィールドでは3試合連続の勝利打点となった。

◆日本ハムは新庄流打順組み替えがハマった。この日は25日楽天戦まで出場13試合連続1番だった郡司を6番に下げ、加藤豪を1番で起用。初回に加藤豪が右前打で口火を切り一挙4点の流れをつくると郡司も1死二、三塁から中前2点適時打。指揮官は「郡司君が楽天戦で良い当たりをことごとく捕られていた。後ろに下げてみたらちょっと打球方向がズレるかなと。それだけで。ちょっとズレてくれましたね(笑い)」と振り返った。

◆オリックスは日本ハムに完敗し、2連敗で勝率5割に逆戻りとなった。先発した椋木蓮は、2年ぶり1軍登板で復活星とはならず。1回に6本の長短打を浴び、いきなり自己ワースト4失点。早いカウントから甘い球を打たれ「(ストライク)ゾーンで行こうと言われていたけど真ん中ばかり。もっとコースを狙っても良かった」と悔やんだ。充実感もあった。右肘痛によるトミー・ジョン手術、育成契約から支配下再登録を経ての597日ぶりのマウンド。「3回4失点と数字だけ見たらひどいけど、1軍で投げるのが、すごく思うこともある。悔しいけど、すごくいい1日になった」と前を向いた。中嶋監督も責めなかった。「シーズン後半、どうしたって戦力になってもらわないといけない。(1軍で)投げられたことをまずほめたい」と21年ドラ1右腕の今後の復調に期待した。▽オリックス平井投手コーチ(4失点の椋木について)「現実を受け止めて、良くなることを目指してやって欲しい。元の状態に持っていってもらいたい」

◆日本ハムは伊藤が6回1安打無失点で3勝目を挙げた。打線は17安打で9得点。一回に万波の適時二塁打など6長短打を集め4点を先制し、八回にも4点を奪った。オリックスは2年ぶり登板の椋木が甘い球を打たれた。

◆日本ハム打線が機能し、今季最多の17安打9得点で快勝した。一回に4連打などで4点を先行し、終盤も畳みかけた。終始主導権を握る展開に、新庄監督は「みんなの試合に出たいという気持ちが結果につながった。成長している」と目を細めた。田宮は伊藤を好リードしつつ、打撃では今季最多に並ぶ3安打を記録し、4打点を挙げた。「ラッキーな安打もあったが、いいスイングができている」と手応えを口にした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1562 0.714
(↑0.014)
-
(-)
12098
(+2)
55
(+1)
13
(-)
19
(-)
0.257
(↓0.001)
2.300
(↑0.07)
2
(-)
日本ハム
1281 0.600
(↑0.021)
2.5
(-)
12265
(+9)
65
(-)
11
(-)
13
(-)
0.244
(↑0.012
2.700
(↑0.14)
3
(-)
ORIX
12121 0.500
(↓0.022)
4.5
(↓1)
11875
(-)
71
(+9)
9
(-)
6
(+1)
0.240
(↓0.003)
2.700
(↓0.27)
4
(-)
楽天
10121 0.455
(↑0.026)
5.5
(-)
12070
(+4)
82
(+1)
8
(-)
14
(-)
0.233
(↑0.004)
3.310
(↑0.1)
5
(1↓)
ロッテ
9131 0.409
(↓0.02)
6.5
(↓1)
12052
(+1)
79
(+4)
8
(-)
9
(-)
0.228
(↓0.003)
3.080
(↓0.04)
6
(-)
西武
8150 0.348
(↓0.016)
8
(↓1)
12060
(+1)
68
(+2)
12
(+1)
12
(+1)
0.203
(↓0.003)
2.620
(↑0.03)