◆今季最長連勝を"つなぎの4番"がつなぐ。引き分けをはさみ4連勝中の中止に、広島堂林翔太内野手は特打で汗を流した。昨季の14試合を上回る18試合で先発4番出場も「特に意識していない。バントだろうとエンドランだろうとやる気持ち」。2犠打を記録するなど、つなぎの役割をまっとうする。打率はやや下降気味だが、新井監督は「4番はすごく疲弊する。疲れているとは思うけど、ここは踏ん張りどころ。頑張ってもらいたい」と期待した。

◆先発予定だった広島トーマス・ハッチ投手（29）が、スライド登板で来日初勝利を目指す。試合前から降り続いた雨の影響で練習中に中止が発表された。米国時代にもスライド登板の経験があり「今日と同じようにしっかりと準備をして臨みたい。もう1日、準備の時間が増えたと思って、同じように準備することが大切だと考えています」と前向きに捉えた。このため、25日登板予定だった九里は週末のカードに回る。

◆ヤクルトの試合前の全体練習後に中止が決定。高津臣吾監督（５５）は「やりたかったですけどね。こちらがどうすることもできないので、切り替えて明日頑張ろうと思っています」と語った。チームはこの日が９連戦の２試合目だっただけに、指揮官は「今月のスケジュールを考えると、リリーフは休んでおいた方がいいのかなと。プラスに捉えていいのかなと思います」と明かした。

◆ヤクルトのドラフト４位・鈴木叶捕手（１８）＝常葉大菊川高＝が１日限定で１軍の全体練習に参加した。高津臣吾監督（５５）は「ファームの試合もないですし、一回こちらに呼んで、雰囲気だけでも体験させて、こちらも練習（する様子）を見てという感じで呼びました」と狙いを明かした。ここまでイースタン・リーグで１９試合に出場し打率・３０３、１本塁打、１１打点の好成績を残している有望株。この日はブルペンでヤフーレの投球を受け「１軍で投げている投手なので、自分もすごくいい経験になった」と振り返った。その後も１軍の環境で打撃、守備練習に励み「自分も早くこういう舞台に立ちたいと思った。まだ自分の課題がたくさんあるので、一個一個つぶしていけるようにやっていきたい」と決意を新たにした。

◆降雨により中止となった。先発予定だったヤクルト・小沢怜史投手（２６）はスライド登板せず、２５日の同カードは高橋奎二投手（２６）が先発する。「しっかり自分がゲームをつくって勝てれば１番いい」と力を込めた。高津臣吾監督（５５）は「内容はもちろん、勝つ投球をしてほしい。そのために何が必要か、何をしてはいけないのか。チームもいま連敗中ですし、それを止める投球を期待しています」と話した。

◆ヤクルトー広島は中止。室内練習場から引き揚げるヤクルト・小沢怜史＝神宮球場（撮影・長尾みなみ）

◆ヤクルトは広島４回戦が雨天中止となった。先発予定だった小沢怜史投手（２６）はスライドで登板せず、２５日の同カードは高橋奎二投手（２６）が先発のマウンドに立つ。「しっかり自分がゲームをつくって勝てれば一番いい」と闘争心を燃やした。今季は自身の初戦だった４日に広島を相手に登板した。白星こそつかなかったが、７回５安打２失点（自責点０）と好投しており「いいイメージはある」と前向きだ。チームは３連敗中で、借金５の最下位に沈む。高津臣吾監督（５５）は「内容はもちろん、勝つ投球をしてほしい。チームは連敗中だし、それを止める投球を期待している」と、２軍監督時代から見守る左腕に〝連敗ストッパー〟としての役割を求めた。「彼は気持ちの面でも投手向きで持ち球もトップクラス。ゲームに勝てる投手になっていかないといけない」と指揮官。〝秘蔵っ子〟が快投し、嫌なムードを払拭する。（武田千怜）