巨人(★2対3☆)中日 =リーグ戦5回戦(2024.04.24)・東京ドーム=
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中日
2000001003801
巨人
0200000002510
勝利投手:涌井 秀章(2勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝0敗8S))
敗戦投手:赤星 優志(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】カリステ(1号・1回表2ラン)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は初回、カリステの2ランで先制に成功する。その後同点とされるも、7回表には1死三塁から相手の守備が乱れる間に1点を勝ち越した。投げては、先発・涌井が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れた巨人は、打線が3回以降に追加点を奪えなかった。

◆中日涌井秀章はここまで1勝0敗も、17回1/3を投げてまだ失点なし。得点圏に走者を置いてから9打数ノーヒットと粘りの投球でゼロを並べているが、記録を継続できるか。今日の相手巨人は最後に勝利したのがロッテ時代の16年6月17日で、その後は4試合すべて黒星と勝ちがない。無失点記録とともに巨人戦での8年ぶり白星も狙う。

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◆お笑いコンビ「空気階段」の鈴木もぐら(36)が始球式を行った。サイドスローから投げ込むも、引っかかって大暴投。「貴重な経験をさせてもらいました。巨人のエースと言えば、斎藤雅樹さん。イメージとしてサイドでストライクを投げたかったが、本番は引っかかってしまい、うまい具合にいかなかったです」と悔しがった。この日は生誕70周年を迎える「ゴジラ」とのコラボ企画「ゴジラ55」と銘打ち開催。鈴木もぐらは映画「ゴジラxコング 新たなる帝国」で日本語吹替キャストを務める。

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◆中日が連敗を5で止めた。初回にカリステの1号2ランでチーム24イニングぶりとなる先制点を挙げ、開幕から3試合連続無失点の先発涌井秀章投手(37)が2回に同点に追いつかれたものの6回2失点と粘投。7回1死三塁で敵失から1点を勝ち越した。連敗の泥沼から抜け、チームは2位に再浮上した。

◆ミスが勝機を遠ざけた。巨人が1点差で中日に負けた。阿部監督は「バントもミスしているし、そりゃ勝てないですよね。そういう流れになってしまっているからね」と厳しく指摘した。同点の4回に先頭岸田、吉川の連打で無死一、二塁の好機をつくった。続く赤星が、犠打を試みるもチャージした一塁手中田の正面を突き、三塁封殺。あと1歩、あと半歩のプレーが僅差で勝敗を分けた。敗戦の中でも積極性は失っていない。3回にオコエが三盗を決めて相手バッテリーにプレッシャーをかけた。7回の守備では1死三塁で捕手岸田がギャンブルスタートを狙ってきた三塁走者尾田にけん制。不運にもシューズのソールにけん制球が当たり、転々とする間に決勝点を献上した。記録は岸田の悪送球も、指揮官は「あれは殺しにいったんでね。致し方ないですよね」と責めなかった。前夜のカード初戦は2-0で快勝。7戦ぶりの白星で流れに乗りたかったが、同点、勝ち越しとはならずに連勝を逃した。「投手は頑張ってくれている。投手は継続して、野手がなんとか打って点を取ればいいだけなんで。課題は明確ですよ」と打線に奮起を促した。【為田聡史】巨人は14日広島戦から9試合連続で2得点以下。連続2得点以下を9試合以上続けたのは93年(12試合)、21年(9試合)に次ぎ球団史上3度目となった。

◆チームの投手最年長の37歳涌井秀章が奮闘し、連敗を5で止めた。先発で6回を5安打2失点。同点で降板したが、野手陣が7回に敵失の勝ち越しで好投に報い、今季2勝目をつかんだ。2回に2失点し、開幕からの連続無失点は18回1/3でストップ。だが、ベテランの真骨頂はそこからだった。3回2死満塁で萩尾を147キロ直球で一飛。4回は先頭から2連打を許したが、中田の好守も受け援護も受け後続を断った。「6連勝しての(5)連敗だったので、敵地で止められてよかった」。巨人戦の勝利はロッテ時代の16年6月17日に完封して以来8年ぶりで、中日移籍後は初めて。規定投球回に到達し、防御率0・77で2位に登場した。立浪監督も「追いかれても涌井が踏ん張ってくれた。それが勝ちにつながった。連敗が止められたことが大きい」とベテランをたたえた。【伊東大介】▽中日尾田(同点の7回に代走で出場し、三進後に送球が左足に当たる敵失で決勝の生還) 「ある意味ついていたかな、と思います」

◆巨人萩尾匡也外野手(23)がプロ初の三塁打を放った。2点を追う2回1死一塁から涌井の136キロスライダーを右中間への適時打三塁打とした。中継のわずかな乱れもあり、積極走塁で三塁まで陥れた。「次の打者にいい状況でつなぐ気持ちで行きました。いい結果になってよかったです」と話した。

◆中日オルランド・カリステ内野手が24イニングぶりの得点をもたらした。初回1死一塁で、巨人先発赤星から先制1号2ラン。「打った瞬間に入ると思った。ファウルかフェアかだけで感触はよかった」と、チーム14試合ぶりの1発となる左翼ポール直撃アーチに胸を張った。左足故障でリタイアした高橋周の代役三塁だが、一塁や左翼にも就く。打率3割6分2厘のユーティリティー助っ人が、バットでも存在感をアピールし続けている。

◆【プロ野球巨人対中日】 セレモニアルピッチ 空気階段の鈴木もぐら=東京ドーム(撮影・中井誠)

◆巨人・萩尾匡也外野手(23)が0-2の二回1死一塁から右中間へ適時三塁打を放った。今季ここまで3試合無失点だった中日・涌井のスライダ―を逆方向へ弾き返し、打球は右中間へ。プロ初の三塁打を記録して打点を挙げ、塁上で右手を高く突き上げた。その後、7番・岸田の右犠飛で本塁へ生還。同点に追いついて試合を振り出しに戻した。

◆右中間への痛烈な当たりだった。0―2の二回1死一塁。巨人・萩尾匡也外野手(23)がプロ初となる三塁打を放って一塁走者を生還させ、塁上で右手を高く突き上げた。「リードされていたので、次の打者にいい状況でつなぐ気持ちでいきました。いい結果になってよかったです」中日の先発、涌井は試合前の時点で3試合に先発して17回?を投げて無失点と好投を続けていた。4球団を渡り歩き、プロ20年目の経験豊富なベテラン右腕に今季初失点をつけた。三塁走者の萩尾は7番・岸田の右翼への飛球でタッチアップ。同点のホームを踏みベンチへ戻ると、出迎えたナインと満面の笑みでハイタッチを交わした。前日23日の中日戦(ひたちなか)では四回に貴重な追加点となる左前適時打を放っており、連日バットでチームに勢いをもたらした。慶大からドラフト2位で入団して2年目。今季は開幕1軍をつかみ、先発とベンチスタートを繰り返しながらも「任されたところを全力でやることしか考えていない」と奮闘中。好きな言葉は『笑門来福』。常に笑顔を絶やさない若きムードメーカーが、流れを引き寄せた。(原田優介)

◆今季ここまで防御率0・44と好調の巨人・菅野智之投手(34)が、自身3勝目を懸けて25日の中日戦(東京ドーム)に先発する。4試合目で初となる本拠地の登板へ「やっと投げられる。楽しみにしていましたし、ちょっと特別な球場なのでしっかりかみしめたい」。今季2度目の中日打線との対戦へ「相手も研究してきていると思う。超えていかないといけない」と意気込んだ。

◆中日が連敗を5で止めた。2―2の七回に相手捕手の悪送球が絡んで勝ち越しに成功し、継投でリードを守った。涌井が6回を2失点と粘って2勝目、マルティネスが8セーブ目。一回に1号先制2ランを放った3番・カリステのヒーローインタビューは以下の通り。――今季1号。チームが点を取れなかった中で大きな一本に「最初にチャンスをいただけけるチームに対して感謝したいと思います。ありがとうございます」――追い込まれた場面で際どい球を見極めての本塁打。どんな意識だったか「打てるところを待っていました。インコースに来たので、しっかり捉えることができました」――ここまで打撃好調だが要因は「皆さんのおかげです。コーチのおかげ、練習のおかげ。それで打つことができるようになりました」――これで連敗を止めた。明日以降へ向けて「明日も全力でプレーします。皆さん明日も応援よろしくお願いします」

◆巨人は攻守でのミスが目立ち、接戦を落とした。阿部慎之助監督(45)は「バントもミスしているし、そりゃ勝てない。そういう流れになっちゃっているから」と冷静に振り返った。打線は、試合前までで3試合連続無失点を続けていた中日先発・涌井から萩尾の適時三塁打、犠飛で2点を奪ったが、中継ぎ陣を打ち崩せず。9試合連続で2得点以下に終わり、指揮官は「ピッチャーは頑張ってくれている。ピッチャーは継続して、野手がなんとか打って点を取ればいいだけなんで。課題は明確ですよ」と前を向いた。

◆巨人が2得点と打線が振るわず、4月14日の広島戦から9試合連続で2得点以下。期間中の合計得点はわずか10点(1試合平均1・11点)で、チームの勝敗は2勝4敗3分け。巨人が9試合以上続けて2得点以下に終わったのは、1993年6月30日の中日戦-7月14日の広島戦の12試合(期間中の得点は14点、勝敗は5勝7敗)、2021年10月5日のヤクルト戦-14日の阪神戦の9試合(同9点、同0勝8敗1分け)に次いで3年ぶり3度目。

◆巨人は24日、中日5回戦(東京ドーム)に2-3で敗戦。首位浮上の可能性があった一戦で七回に守備の乱れから決勝点を献上した。チーム防御率1・82は12球団トップと奮闘している一方、打線は9試合連続で2得点以下。阿部慎之助監督(45)は「野手が打って点を取ればいいだけ。課題は明確」と悔しさをこらえて話した。ミスをした方が負ける。この一言に尽きる敗戦だった。2シーズンぶりに単独首位に立つチャンスがあった一戦で競り負け、阿部監督は「バントもミスしている。そりゃ勝てない」と渋い表情を浮かべた。1つは送りバントだ。四回無死一、二塁で投手の赤星が走者を進められず、後続も凡退した。五回以降は無安打。献上した勝ち越し点は守備の乱れからだった。2-2の七回1死三塁。捕手の岸田が、第2リードを大きく取った三塁走者の尾田を刺そうとしたが、尾田の体に当たる悪送球に。生還を許したものの、積極的な姿勢のプレーだっただけに阿部監督は「致し方ないですよ」と責めなかった。打線は涌井を攻略しきれなかった。二回に2点を奪って同点。三回も2死満塁とチャンスをつかんだが、二回に適時三塁打を放っていた萩尾が一飛に倒れ、畳みかけられなかった。投手陣は12球団トップのチーム防御率1・82を誇り、ここ10戦で3失点以上は2試合。一方で打線は9試合連続で2得点以下と元気がない。阿部監督は「投手は頑張っているから、野手が打って点を取ればいいだけ。課題は明確ですよ」と、振るわない野手陣に注文をつけた。(樋口航)

◆四回無死一、二塁。赤星のバントが一塁・中田に処理され、三塁フォースアウト。巨人の攻撃の空気はしぼんだ。阿部監督も「バントをミスしているし、そりゃ勝てない」と振り返っている。まして七回の中日の決勝点は、無死二塁から一塁前のバントで、代走・尾田が三進。捕手・岸田の三塁けん制は、アウトかも、というタイミングだったが、送球が尾田の体に当たり、記録は失策。紙一重の結果を招いただけに、失敗と成功のコントラストが際立つ。それでも、現役時代に一塁手だった私は、中田のプレーの成せるわざ、と断言する。涌井が投球する直前、赤星に気付かれないようスルスルと前進。その際、二塁・田中には、自分が突っ込むので一塁ベースカバーに入れ、と指示。最初から三塁でアウトを取る意欲にあふれていた。バスターを仕掛けられ、内野の間を抜かれたら仕方がない。割り切った、勝負ごころだ。その上でバントに猛ダッシュ。巧みなハンドリングでキャッチ。体を左に回転させ、三塁へ素早く正確にスローイング。一連の動きには一つの無駄もなかった。ズバリ、100点満点の守備。巨人の前に大きな壁となって立ちはだかった、と高く評価したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1283 0.600
(↑0.021)
-
(-)
12072
(+5)
54
(+3)
13
(-)
7
(-)
0.224
(↑0.004)
1.980
(-)
2
(1↑)
中日
1192 0.550
(↑0.024)
1
(-)
12154
(+3)
70
(+2)
6
(+1)
3
(-)
0.239
(↑0.001
3.050
(↑0.05)
3
(1↓)
巨人
1093 0.526
(↓0.03)
1.5
(↓1)
12154
(+2)
44
(+3)
8
(-)
11
(+2)
0.232
(↓0.003)
1.820
(↓0.01)
4
(-)
広島
992 0.500
(-)
2
(↓0.5)
12355
(-)
43
(-)
6
(-)
9
(-)
0.228
(-)
2.140
(-)
5
(-)
DeNA
9111 0.450
(↓0.024)
3
(↓1)
12261
(+3)
84
(+5)
6
(-)
12
(+1)
0.245
(↓0.002)
3.320
(↓0.08)
6
(-)
ヤクルト
7121 0.368
(-)
4.5
(↓0.5)
12369
(-)
70
(-)
11
(-)
11
(-)
0.233
(-)
3.370
(-)