DeNA(★3対5☆)阪神 =リーグ戦5回戦(2024.04.24)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
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勝利投手:桐敷 拓馬(2勝0敗0S)
(セーブ:ゲラ(0勝1敗4S))
敗戦投手:山﨑 康晃(0勝1敗3S)
  DAZN
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◆阪神が7連勝。阪神は5回表、2死満塁からノイジーが押し出し四球を選び、先制に成功する。その後逆転を許すも、9回には大山と木浪の適時打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・桐敷が今季2勝目。敗れたDeNAは、4番手・山崎が誤算だった。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)が、「6番三塁」でスタメン起用された。佐藤輝の6番は9日広島戦以来、今季6度目。相手先発は左腕浜口で、「5番左翼」に右打ちのシェルドン・ノイジー外野手(29)が入った。

◆LINDBERGが、阪神5回戦(横浜)で開催された「BLUE☆LIGHT SERIES 2024 Supported by nojima」のスペシャルゲストで来場した。試合前のセレモニアルピッチは、ボーカルの渡瀬マキが務めた。打席にルーキー井上、捕手を梶原が務め、ノーバウンド投球でスタンドから拍手を浴びた。球団を通じ、渡瀬は「人生初のセレモニアルピッチで緊張しましたが、キャッチャーミットまでボールが届いてよかったです! あいにくの天候ですが、選手の皆さんには熱い試合を繰り広げてもらい、ファンの皆さんは熱い声援をお願いします。そして、試合後のグラウンドで行われる『BLUE☆LIGHT LIVE(ブルーライトライブ)』では、私たちLINDBERG結成から35年の歴史の中で、球場でのライブは初めてなので、非常にワクワクしています!ブルーのペンライトでぜひ盛り上げてもらえるとうれしいです!」とコメントした。試合後には、「BLUE☆LIGHT LIVE(ブルーライトライブ)」に登場し、代表曲の「今すぐ Kiss Me」などを歌唱する。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、ピッチャー返しの一打を反射神経で止めた。初回、1番度会の打球はライナーで顔面付近へ。これを避けつつ、グラブを出してボールを止めた。落ち着いて一塁へ送球し、アウトに仕留めた。あわや顔面直撃の鋭い当たり。心配する三塁側ベンチにサムアップポーズで応え、問題なく投球を再開した。

◆強い雨が降り続く横浜スタジアムで、阪神近本光司外野手(29)が好プレーを見せた。2回無死一塁。DeNA宮崎の飛球は左中間へ。悪天候の中、左翼シェルドン・ノイジー外野手(29)が打球を見失った様子で落下地点にたどり着くことができず。近本が素早くカバーし、しっかりとキャッチした。雨の影響でグラウンドは白みがかっており、視界は良くない。名手がカバーし、事なきをえた。

◆DeNA牧秀悟内野手(26)が、二盗を決め、リーグトップタイの4盗塁をマークした。0-0の2回、先頭で四球を選び、1死後に楠本の初球にスタートを切って、二塁に滑り込んだ。プロ1年目から2、3、2と計7盗塁だったが、今季21試合目ですでに4盗塁をマークする。チームは今季、佐竹走塁アナリスト、石井コーチとともに走塁改革に取り組む中、キャプテンが先頭に立って、実践する。

◆阪神が1イニング3四球を選び、1安打で先制に成功した。試合前から降り続く雨の中、0-0のまま迎えた5回。先頭の投手伊藤将司が、DeNA先発浜口の左を抜く中前打で出塁。続く近本が四球を選ぶと、中野の一ゴロで1死一、三塁。さらに森下が四球で1死満塁と好機を広げた。4番大山は一邪飛に倒れたが、この日5番に入ったノイジーがフルカウントから内角へのチェンジアップを見極めて、押し出しで先制した。昨季は12球団トップの494四球。今年も試合前の時点でリーグトップの74四球を選び、この試合でも5回までに6四球を選んでいる。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、雨天により36分間の試合中断を挟みながら、続投した。5回無安打無失点と好投を継続。ただ、6回表の攻撃前に試合は中断した。午後7時57分に試合再開。1死一塁で打席が回ってくると、そのまま打席へ向かったが、犠打を決めきることはできなかった。一塁に残り、すぐさまウインドブレーカーを渡された。試合中断時間が比較的長かったため、もう1度アップをする必要があるとみられ、伊藤将は代打を送られて降板する可能性も考えられた。だが、岡田監督は続投を選択。伊藤将も6回裏のマウンドに上がった。グラウンド状態は悪く、何度もマウンドには土が運ばれている。降雨コールドゲームで参考記録ながら無安打無得点試合を達成すれば、球界7人目の珍記録。球界では76年のロッテ三井以来、48年ぶり。球団では75年江夏以来の3人目となるところだ。伊藤将は5回には中前打で出塁。その後、先制のホームを踏んでいた。

◆DeNA佐野恵太外野手(29)が、阪神伊藤将からチーム初安打をマークした。1点ビハインドの7回無死、カウント2-1からの4球目を右前にはじき返した。6回まで牧、楠本、石上の四球のみだったが、佐野の一打でノーヒットノーランを阻止した。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、この日21人目の打者に初安打を許した。6回まで無安打無失点を継続していたが、7回先頭の佐野に右前打を許した。横浜スタジアムは記録を期待したファンからのため息で包まれた。5回まで投げ終えたタイミングで雨天により36分間の試合中断を挟みながら、続投。6回の打席に入り、その後、淡々とマウンドへ向かっていた。試合中断時間が比較的長かったため、もう1度アップをする必要があるとみられ、伊藤将は代打を送られて降板する可能性も考えられた。だが、岡田監督は続投を選択。6回裏のマウンドに上がり、迎えた7回に捉えられた。伊藤将は5回には中前打で出塁。その後、先制のホームを踏んでいた。

◆雨天により一時中断されたが、36分後に再開した。阪神が5回に先制し、1-0で迎えた6回。DeNA2番手の中川颯がリリーフカーに乗って1度登場しかけるも、午後7時21分に一時中断。スタッフがシートをかけるなどして雨の状況を待ち、36分後の7時57分に再開となった。6回表の阪神の先頭打者は梅野。四球を選んで出塁したが、後続が続かず無得点で攻撃が終了した。雨脚は弱まらず、降雨の中での試合が続いている。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、痛恨の逆転打を浴びた。1点リードの7回。この日21人目の打者である先頭佐野に、初安打となる右前打で出塁を許した。6回まで無安打無得点試合を継続していたが、記録達成とはならず。ここから雲行きが怪しくなった。宮崎の中前打もあり、その後2死二、三とピンチが広がった。ここで7番山本に中前の2点適時打を許し、試合をひっくり返された。さらにその後、石上の右前打を右翼森下が後逸。一気に3点を許した。6回表前には雨により試合が中断。そのままコールドゲームとなっていれば...。横浜スタジアムには虎党の悲鳴が響いた。

◆阪神森下翔太外野手(23)が、まさかの後逸で痛すぎる3点目を失った。7回2死二、三塁からDeNA山本の2点中前打で1点勝ち越しを許した直後だった。続く石上の打球は右翼前に弾んで安打に。森下はバウンドに合わせてグラブを出し、1度はグラブに当てるも後逸。後方に転がったボールを慌てて追いかけたが、その間に一塁走者の山本が一気に生還。石上も三塁まで到達した。逆転を許し、さらにリードを広げられる1点。試合終盤に痛い失策となってしまった。

◆阪神森下翔太外野手(23)がシーズンでは自己最長となる8試合連続安打をマークした。1点リードで迎えた7回1死、DeNA中川颯の外の直球を捉え、右翼前に落とした。この日は初回の第1打席で遊ゴロ、3回は空振り三振、5回は四球と安打は出ていなかった。この日は降りしきる雨により、6回表が始まる直前に試合は一時中断。36分後に再開となったが、集中力を切らさず安打をマークした。

◆雨らめしや...。阪神が雨に翻弄(ほんろう)された。1点リードのまま5回を終えたところで、試合は雨により中断。内野の土部分にはシートが敷かれ、36分間の中断の後、試合は再開した。それでも雨が弱まる様子はなかった。むしろ、強まる場面もあった。先発伊藤将司投手(27)は、5回まで無安打無得点投球。6回には打席が回り、試合中断が36分間もあったため代打が送られることも考えられたが、そのまま打席に立った。そして6回裏も無安打無得点を継続。岡田監督の決断に応えるピッチングを見せていた。流れが変わったのは7回先頭、この日21人目の打者となった佐野に初安打を許してからだ。右前打を浴び、横浜スタジアムには阪神ファンの悲鳴が響いた。1死から宮崎にも安打されたが、一塁大山悠輔内野手(29)が1死一、二塁から好プレーで2死二、三塁とした。そこまではよかったが、最後は山本に2点適時打を浴び逆転を許した。さらに石上にも右前打され、これを右翼森下がまさかの後逸で、3点目を失った。雨の中でも、雨具を着た阪神ファンはびっしりと左翼スタンドを埋めていた。その分だけ、グラウンドにはため息が響いた。

◆DeNA浜口遥大投手(29)が、雨が降りしきる中、5回4安打1失点で降板した。6四球で球数は111球を数えた。1回から5イニング連続で先頭に走者を許し、全てで得点圏に走者を背負いながら、4回までは無失点と粘ったが、5回2死満塁からノイジーに押し出し四球を与えた。浜口は「何とか得点を与えないように投げましたが、先頭打者に出塁を許し、常にランナーを置いた状況で苦しいピッチングとなりました。5回の場面は先制点を許してしまい、責任を感じています。次回登板までにストライクゾーンへ投げ切れるように取り組みたいと思います」とコメントした。打線は5回まで阪神伊藤将の前に、2四球で走者を出しながら、無安打に抑えられた。5回終了時点で雨で中断されたが、36分の中断後に試合は再開された。

◆/土壇場で決めた\1?点ビハインドの9回表大山悠輔が同点タイムリー?プロ野球 (2024/4/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/YUMQduDh0v

◆試合後に予定されたLINDBERGの「BLUE☆LIGHT LIVE(ブルーライトライブ)」が中止された。試合後に代表曲の「今すぐ Kiss Me」などを歌う予定だったが、9回表終了時にアナウンスされた。午後9時半までに終わらなければ、中止となる決まりで、他球場より30分早い午後5時半の試合開始だったが、雨による36ふんの中断と9回のまさかの逆転劇で時間が過ぎた。23日の同戦でも、米米CLUBのカールスモーキー石井こと、石井竜也のライブが予定されたが、4時間13分のロングゲームで、午後9時半を過ぎ、開催は幻に。2日連続で「BLUE☆LIGHT SERIES 2024 Supported by nojima」として開催されたが、2試合ともに大熱戦でライブが中止された。

◆首位阪神が2点ビハインドの9回に4点を奪って逆転勝利。2分けをはさんだ連勝を7に伸ばした。5回にシェルドン・ノイジー外野手(29)が押し出し四球を選んで先制。しかし、先発の伊藤将司投手(27)が7回、この試合初安打を含む4安打に失策も絡んで3失点を喫し、逆転を許した。それでも打線は1-3の9回に3連打で無死満塁とすると、7回に適時失策をした森下翔太外野手(23)が押し出し死球をもぎ取って1点差。さらに大山悠輔内野手(29)の中前適時打で同点とすると、ノイジーの押し出し四球で勝ち越しに成功した。打者10人で4得点の猛攻を決め、土壇場で試合をひっくり返した。36分の中断があるなど、常に雨が降り続けた一戦に逆転勝利。勢いが止まらない。

◆/魂こもったガッツポーズ\雨にも負けずゲラが締めた阪神は引き分けを挟んで7連勝?プロ野球 (2024/4/24)??DeNA×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/FSYwAoPPv8

◆阪神佐藤輝明内野手(25)は波に乗りきれなかった。4打席連続三振など5打席凡退に終わった。2回はDeNA先発浜口に全球直球を投げこまれて見逃し三振。4回の第2打席も粘ったが、7球目のチェンジアップに手が出なかった。5回には先制してなおも2死満塁から空振り三振。8回にも森原の前に空振り三振に倒れ、4打席連続三振と抑え込まれた。勝ち越した9回無死満塁でも併殺打と乗り切れなかった。DeNAとの2連戦では10打席で無安打7三振。打率は1割9分3厘まで下降した。この試合を終えて今季32三振。143試合に換算すると年間198三振のペースで、これは93年ブライアント(近鉄)の204三振に次ぐプロ野球ワースト2位タイだ。「凡退しちゃったので。次は打てるように頑張ります」と切り替えたが、勝利打点リーグトップ4の裏で背番号8が苦しんでいる。

◆DeNAが、山崎の大乱調で首位阪神に痛恨の逆転負けを喫した。2点リードの9回に登板し、3連打と押し出し死球でKO。代わった徳山が大山に同点の適時打、ノイジーに押し出し四球で勝ち越され、木浪にも適時打を浴びた。7回に佐野がチーム初安打を放ち、山本の逆転の2点適時打などで3点を奪ったが、逃げ切りに失敗した。9回は2死一、二塁の好機をつくったが、2試合連続でルーキー度会が空振り三振に倒れ、最後の打者で悔しさをにじませた。三浦監督は「ひっくり返した中で、あと2イニング勝ちきらないといけないところで、勝ちきれなかったのはやっぱり監督の責任だと思いますし、選手たちはああいうコンディションの中でも必死にやってくれた」と言葉を絞り出すように話した。

◆DeNA山﨑康晃投手(31)が、大乱調で逆転負けを喫した。2点リードの9回に登板し、3連打と押し出し死球でKO。代わった徳山が大山に同点打、ノイジーに押し出し四球で勝ち越された。7回に佐野がチーム初安打を放ち、山本の逆転の2点適時打などで3点を奪ったが、逃げ切りに失敗。山崎について、三浦監督は「昨日と別人のような感じでしっかりととらえられる打球が多かった」と指摘した。

◆劇的な逆転勝利。悲喜こもごもの阪神森下翔太外野手(23)は「勝ったことがすべてかなと思います」とホッと胸をなで下ろした。7回の守備で痛恨のプレーが飛び出した。2点を奪われ、1点を勝ち越された後の2死一塁。石上の正面への右前打をグラブに当てながら後逸。一塁走者の生還を許す痛恨の適時失策を喫した。それでもタダでは終わらなかった。1-3の9回。3連打で無死満塁とすると、森下に5打席目が回ってきた。「自分がエラーして2点差にしてしまったので、なんとか後ろの大山さんにつなごうと打席に立ちました」。DeNA守護神の山崎に対し、カウント1-1からの143キロがのけぞった体に当たり、押し出し死球をもぎ取った。「1打席1打席反省しながら取り組めたのが、結果的に厳しいところをつかないといけないとバッテリーが思って死球になったのかな」体を張った反撃の1点で1点差に追い上げ、その後の逆転劇につなげた。7回にはDeNA中川颯の130キロ直球を右前にはじき返し、連続試合安打を自己最長の8まで伸ばした。それでも守備面では反省を忘れなかった。「風もそうですけど、地面もなかなかぬれていた。人工芝のグラウンドになった時にもうちょっと練習を積んで、次はないようにしたい。バッティングに影響しないように、守備はしっかり100%でできるようにやっていきたい」。取られたら取り返す背番号1が、今後もチームをもり立てる。【林亮佑】

◆首位阪神が2点ビハインドの9回に4点を奪って逆転勝利。2分けをはさんだ連勝を7に伸ばした。一時中断を挟んで1-0の7回に3点を奪われ1度は逆転を許すも、9回に打者一巡の攻撃で4得点を奪い逆転。3時間53分に及んだ試合に岡田彰布監督(66)も、つい「変な試合やなあ。ほんまにもう...」ともらした。阪神岡田監督の一問一答。-どこから振り返ったらいいかわからないような試合にえ?変な試合やなあ。ほんまにもう...。-8回は桐敷をいかせたいや、2点はな、2点っていうか、ほんとは1点やけど。なあ。2点じゃわからへんからなあ。-ああいうところで糸原はいい働きをした去年もあったやんか。先頭で糸原が出てからな、逆転したの。その前な、ランナーたまったら、前川やったけどな。あっこも1発ほしかったからな。2点差やったから。-つなぐ意識をみんなが持っていた。だからまあ、展開がもうわからんようになったからなあ。どうなるかやけど。最後まで何が起きるか分からんような展開やからな。ゲームが。-DeNAは制球に苦しんだが、桐敷やゲラはよく投げた。下はだいぶ悪かったみたいやで。まあそれは、それが仕事やから、ちゃんと投げよるよ、あのへんは。-神宮のヤクルト戦でもあったが、ああいうところで打者がやることをやっているやることっていうても、わかっていてもなかなかできるもんじゃないからな。先頭が塁に出るって言うても、簡単に筋書き通りにはなかなかいけへんもんやからな、ああいうふうに後ろにつないでつないでできるんやから、そら大したもんやと思うよ、それは。-雨で中断もあったそうやん、だから、あそこで中断すると思わんかった、オレもな、あんなお前、1-0じゃ、お前しかしのお、向こう怒りよるやろ、と思たよ。あそこでなあ、パーンて強なったらあれやけど、このぐらいやったらやるかなあと思とったから、それはもう、伊藤も全然(集中を)切らしてなかったからなあ。-それを見て中断を挟んでも続投全然球数少なかったからなあ。あの回ぐらいまでかなあと思てたけどなあ、だから、満塁にしても良かったけど、1点やからな、初戦も山本にタイムリー打たれとったから、聞きに行かしたら勝負するいうから、そらしゃあないよ。あとどうなってるとかそらもう結果論だからわからへんからそれは。まあまあ別にあいつに任してるわけやから、あいつらに、あいつが勝負するいうからそら勝負させんとそらしゃあない。-DeNAにダメージを与える黒星になったのは意味があることいやまあ、こういう勝ち方なあ、そら序盤に2、3点取ってたらもっと楽な展開になってるんやで。おーん。2、3点とっとったら、あそこでもう終わってたかも分からんやんか(笑い)。1点じゃやっぱりなあ、そういうふうになるからなあ、もうちょっとなあ。まあそらあんまり、最後はうまいことつながったからなあ、そういういい感じで点とれたように見えてるけど、序盤は全然やで、もう、はっきり言うて。-大山は意地のええやん、意地でも1本出る方がええやん。でえへんのもおるんやから。-ノイジーと輝の並びは相性なども踏まえまあ、ノイジーもあんまり良くはないんやけどなあ。結果的に変えて点入ったし、よかったやん。(ノイジー)あんまり内容も良くはなかったけど、ああいうヒット向こうも一番嫌やしな。-連勝継続はそんなのは眼中になかったよ、はっきり言うて。

◆阪神ハビー・ゲラ投手がぬかるむグラウンドに耐え、最終回を締めて4セーブ目を挙げた。先頭の林を遊直に仕留めた後、山本にライン際内野安打を許し、暴投で2死二塁。大和に3ボールを与えたところで、慌てず土入れを要求。大和は四球で出塁させたが、最後は度会を空振り三振に切った。「投げ急がないことが一番大事だと思った。テンポは守りながら1球1球慎重に投げるしかなかった」と冷静に振り返った。

◆雨中の死闘でミラクル勝利や! 首位阪神が2点ビハインドの9回に打者10人4得点の猛攻を決め、逆転で7連勝を飾った。6回終了時点まで無安打無失点だった先発伊藤将司投手(27)が7回に3失点。痛恨のミスも響いて万事休すかと思われたが、土壇場で試合をひっくり返した。36分の中断があるなど雨が降り続けた一戦を制し、猛虎の勢いが止まらない。阪神の連続試合2失点以下は8で止まった。9試合に伸びていれば、阪神では63年の9試合連続以来61年ぶりとなるところだった。2リーグ分立後のプロ野球最長は、56年阪神の13試合。プロ野球記録は43年巨人の15試合。なお今季の中日は、プロ野球5度目の12試合連続を達成した。阪神が14日中日戦から、2分けを挟んで7連勝を飾った。4月までの7連勝は、21年4月9日DeNA戦から同20日巨人戦まで8連勝して以来、3年ぶり。このときは8戦すべてで先発が勝利投手に。藤浪、西勇、ガンケルが各2勝を挙げていた。

◆雨にも負けず記録に迫った。阪神伊藤将司投手(27)が、雨中の力投で逆転勝利を呼び込んだ。7回4安打3失点。「ああいうところで、もうちょっと粘れたら...」と悔やんだのは、無安打無得点ピッチングで迎えた7回だ。先頭の3番佐野に右前打。「そこは全く意識していなかった」と本人は言うが、虎党からのノーヒットノーランの期待が高まる中、この日21人目の打者に初安打を許すと流れが変わった。5番宮崎にも安打でつながれるなど2死二、三塁で前夜2安打の山本との勝負。岡田監督も「あいつら(バッテリー)が勝負する言うから、そら勝負させんと、そらしゃあない」と腹をくくったが、中前2点打を浴び逆転を許した。さらに2死一塁で石上の右前打を右翼手森下が後逸し、一気に一塁走者が生還。チーム9試合ぶりの3失点で、快投が一気に暗転した。雨が強まり、5回終了時には36分間の試合中断を挟んでいた。そのまま雨で試合が終わっていれば...。コールドゲームでの無安打無得点試合達成は76年のロッテ三井以来、48年ぶり7人目で、球団では75年江夏以来の3人目の珍記録となっていたところだ。本物の無安打無得点試合よりもレアな記録を逃したが、なんとか粘り抜いて9回の逆転劇につなげた。悪条件の中でも、初回先頭から鋭いライナーをさばくなど、冷静な投球を続けていた。中断時間があり再びアップが必要な状況でも、ブルペンでキャッチボールするなど「集中を切らないようにやっていました」。6回表の打席でも代打は送られず、岡田監督の信頼に応えようと必死だった。0-0の5回には先頭で左腕浜口から今季初安打となる中前打。その後、ノイジーの押し出し四球で先制のホームを踏んだ。自ら打ち、マウンドで粘ったから9回の逆転劇がある。負けないピッチングで虎の背中を押した。【中野椋】

◆阪神木浪聖也内野手が貴重な適時打でDeNAを突き放した。1点リードを奪った9回2死満塁。左前適時打で2点差に広げた。「満塁でネクストから準備はできていた。1点差で守るよりは、もう1点入って守った方がチーム的にもあれですし。自分としても打ちたい場面だったので打てて良かったです」。昨季は満塁機で打率4割4分4厘の「満塁男」。今季も満塁の場面で2打数2安打と勝負強い。

◆阪神糸原健斗内野手(31)が代打安打から逆転の口火を切った。2点ビハインドの9回先頭で登場。DeNA山崎から左前打を放ち、雨が降る中、仕事を果たしてみせた。その後、代走を送られると、チームの逆転劇をベンチで喜んだ。「とにかく塁に出ることだけを考えて打席に立って、ヒットという形で、先頭で出られて良かったなと思います。チームが勝てたことが一番よかった」とうなずいた。

◆阪神近本光司外野手(29)がつないで9回の逆転劇を呼び込んだ。2点ビハインドの9回無死一塁からDeNA山崎の144キロ直球を振り抜き右前打。この日2本目の安打で好機を拡大させ、大山の適時打で同点のホームを踏んだ。2四球と合わせて5打席で4出塁。「チーム全体で勝ったのは大きい」と1番打者の役割を全うした。

◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(29)が決勝点を演出した。同点に追いつき、なおも無死満塁の9回。徳山から押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。打席で雄たけびを上げ、喜びを表現した。この日は2安打に加え、5回にも押し出し四球を選び、2打点。「終盤まで得点することができていなかった。自分にできることをやりたいと思っていたよ。悪天候の中で、ああいう風に勝ち越すことができてよかったよ」と胸を張った。

◆阪神梅野隆太郎捕手(32)が投手陣を引っ張り、劇的勝利に導いた。雨でグラウンド状態が悪い中、女房役として先発伊藤将をリード。8回桐敷、9回ゲラも雨が降りしきる中で力を引き出し、無失点リレーでつないだ。「お互いさまだけど、本当に粘り勝ちだと思う。こういう僅差をモノにするのはチームとしても大きい。将司もよく頑張ってくれて、追いつける点数の中でしっかり投げてくれた」とナイン一丸の勝利をかみしめた。

◆DeNA山崎康晃投手が大乱調で逆転負けした。2点リードの9回に登板し、3連打と押し出し死球でKO。代わった徳山が大山に同点打、押し出し四球で勝ち越された。7回に佐野がチーム初安打を放ち、山本の逆転打などで3点を奪ったが、逃げ切りに失敗。三浦監督は「(山崎は)昨日と別人のような感じでとらえられる打球が多かった。勝ちきらないといけないところで勝ちきれなかったのは監督の責任」と唇をかんだ。

◆DeNA-阪神戦(横浜)後に予定されたLINDBERGの「BLUE☆LIGHT LIVE(ブルーライトライブ)」が中止された。試合前のセレモニアルピッチはボーカルの渡瀬マキが務め、ノーバウンド投球を披露。試合後は代表曲の「今すぐ Kiss Me」などを歌う予定も、午後9時半までに終わらなければ中止となる決まりだった。23日の同戦は4時間13分の熱戦で、米米CLUBのカールスモーキー石井こと、石井竜也のライブが中止で2試合連続で幻に終わった。

◆雨中の死闘でミラクル勝利や! 首位阪神が2点ビハインドの9回に打者10人4得点の猛攻を決め、逆転で7連勝を飾った。6回終了時点まで無安打無失点だった先発伊藤将司投手(27)が7回に3失点。痛恨の適時失策も響いて万事休すかと思われたが、土壇場で試合をひっくり返した。36分の中断があるなど雨が降り続けた3時間53分ゲームになんとか勝利。岡田彰布監督(66)は「変な試合やなあ。ほんまにもう...」と苦笑いだが、猛虎の勢いが止まらない。大山が土壇場で同点打を決めた。1点差に迫った9回無死満塁。好機で凡退するなど、無安打で迎えた5打席目だった。カウント2-1から、右腕徳山の146キロ直球をミート。ライナーで遊撃手の頭上を越し、適時中前打となった。「勝ってよかった。それが一番です。その中でも反省しないといけないところは多い。何回もチャンスがあって、そこをつぶしてしまっている。1日空くけど、そういったところを頑張りたい」と気を引き締め直した。

◆雨中の死闘でミラクル勝利や! 首位阪神が2点ビハインドの9回に打者10人4得点の猛攻を決め、逆転で7連勝を飾った。6回終了時点まで無安打無失点だった先発伊藤将司投手(27)が7回に3失点。痛恨の適時失策も響いて万事休すかと思われたが、土壇場で試合をひっくり返した。36分の中断があるなど雨が降り続けた3時間53分ゲームになんとか勝利。岡田彰布監督(66)は「変な試合やなあ。ほんまにもう...」と苦笑いだが、猛虎の勢いが止まらない。もやがかかるほど降り続いた雨中の激戦を終え、岡田監督はつい本音をもらした。「変な試合やなあ。ほんまにもう...」。笑ったり、顔をしかめたり。百戦錬磨の指揮官も苦笑いしてしまうほど、行ったり来たりの試合展開。それでも最後には、しっかりモノにした。2点を追う9回、代打糸原の左前打が呼び水となった。3連打で満塁とすると、森下の押し出し死球で1点差。なおも続く好機で4番大山が同点打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。さらに5番ノイジーが押し出し四球で決勝点をもぎ取り、波に乗った打線は打者一巡の猛攻で4得点。泥だらけの一戦を制し「最後まで何が起きるか分からんような展開やったからな」と吐露した。最後まで集中力を切らさなかった打線の粘り勝ちだった。まさに雨に翻弄(ほんろう)された1日だった。試合前から続く霧状の雨は、回を追っても降りやまず、強まったり弱まったり。5回表に押し出し四球で1点を先制したが、6回表が始まる直前、球審が試合中断を宣告した。「あそこで中断すると思わんかった、オレもな、あんなお前、1-0じゃ、お前しかしのお、向こう怒りよるやろ、と思たよ」。36分間にわたる中断の後、試合が再開。すると7回に伊藤将が4安打を浴び、ぬかるむグラウンドで右翼手の森下も後逸し適時失策。もしそのまま終わっていれば、雨を恨まなければいけなかった。それでも1度は相手へ傾いた流れを引き戻しての勝利。岡田監督は9回逆転の起点となった選手たちをたたえた。「簡単に筋書き通りにはなかなかいけへんもんやからな。ああいうふうに後ろにつないでつないでできるんやから、そら大したもんやと思うよ」。最終回まで4打数無安打だった大山には「ええやん。意地でも1本出る方がええやん。出えへんのもおるんやから」と岡田節で笑った。筋書きのない接戦も制して、これで2分けを挟んで7連勝。貯金を今季最大の4に増やし、単独首位もキープ。雨にも負けず、虎の快足が止まらない。【磯綾乃】阪神が14日中日戦から、2分けを挟んで7連勝を飾った。4月までの7連勝は、21年4月9日DeNA戦から同20日巨人戦まで8連勝して以来、3年ぶり。このときは8戦すべてで先発が勝利投手に。藤浪、西勇、ガンケルが各2勝を挙げていた。

◆雨が落ちる中で行われた試合前練習で、阪神・岡田彰布監督(66)が自ら練習を手伝う姿があった。天候の関係で打撃練習が室内練習場で行われたことにより、グラウンドでの練習は投手のキャッチボールと野手のノックのみ。普段はノックバットを片手に練習を見守っている岡田監督だが、この日はノックを打つ馬場内野守備走塁コーチに1球1球ボールを渡し、雨に濡れながら練習をサポートした。前夜は延長十二回の死闘で引き分けに持ち込み、2位と0・5ゲーム差で首位をキープ。この日はDeNA・浜口、阪神・伊藤将の投げ合いで午後5時30分試合開始が予定されている。

◆阪神は伊藤将司投手(27)が先発する。3日の同戦(京セラ)では7回2失点の好投で今季初白星をゲット。昨季3試合で2勝1敗、防御率1・64と相性のいい横浜スタジアムでシーズン3勝目とチームの7連勝を目指す。野手では「5番・左翼」にノイジーが名を連ね、佐藤輝は6番に入った。

◆ヒヤリとするシーンを阪神の先発・伊藤将司投手(27)が切り抜けた。一回、先頭の度会(ENEOS)に投じた3球目だった。138キロ直球をはじき返されると、強烈な打球は伊藤将の頭部付近へ。左腕はこれをよけながら、右手のグラブで叩き落として落ち着いて投ゴロに仕留めた。ベンチから駆け寄ろうとしたトレーナーを制し、何事もなくプレー続行。続く関根も投ゴロに仕留めると、佐野は右飛に仕留め、三者凡退の立ち上がりを見せた。

◆阪神が先制点を奪った。DeNAの先発・浜口を相手に一回から四回まで毎回先頭打者を出し、得点圏に走者を置きながらも無得点で迎えた五回。先頭の伊藤将が今季初安打となる中前打で出塁する。近本、森下も四球でつないで満塁とすると、2死となって打席にはノイジー。5番起用に応えて2打席目までに今季初となるマルチ安打を記録していた助っ人が、カウント3-2からの6球目のチェンジアップを見送り、押し出しの四球をもぎ取った。四回まで無安打投球を続ける伊藤将が自ら先制のホームを踏み、7連勝に向けて優位に試合を進める。

◆鋭い出足だった。DeNA・牧秀悟内野手(26)が迷わずスタートを切り、難なく二盗を決めた。4年目で自己最多となる4個目の盗塁。次第に雨脚が強まり、1点が勝敗の分かれ目となり得る中、果敢に先の塁を狙った。三浦監督から「体がよく動いている」と評される新主将が機動力を発揮したのは、先頭で四球を選んだ二回だった。1死から盗塁を決め、先制機を演出。後続が倒れて得点には結びつかなかったものの、チームが進める走塁の意識改革を背中で示した。振り返れば、2-1で勝利した5日の巨人戦(東京ドーム)でも走力をアピールしていた。同点の七回先頭で右前打を放ち、二盗を決めて好機を広げ、勝ち越しのホームを踏んだ。相手の意表を突き、ヘッドスライディングで盗塁を成功させていた。公称178センチ、97キロ。オフシーズンには先輩の大和から体への負担を指摘され、糖質を制限するなど食事管理を徹底してきた。不動の4番打者が開幕前に30本塁打、130打点とともに「できるだけ多く」と意欲を示していたのが盗塁数の向上だった。チームリーダーは「走塁の意識は全員についている」とうなずく。3年目までで通算7盗塁だったが、今季は足でも勝利に貢献する。(鈴木智紘)

◆阪神が雨中の乱戦を制してDeNAに勝利。2分けを挟んでの連勝を7に伸ばし、9戦連続負けなしとなった。六回まで無安打投球を繰り広げていた伊藤将司投手(27)が七回先頭で佐野恵太外野手(29)に初安打を許したところから崩れ、一気に逆転を許してしまったが、2点を追う九回に森下翔太外野手(23)の押し出し死球と、大山悠輔内野手(29)の中前適時打で同点に追いつくと、シェルドン・ノイジー外野手(29)がこの試合2つ目の押し出し四球を選んで逆転。九回はハビー・ゲラ投手(28)が締めて、降雨による中断も挟んだ激戦を制した。一回表 先頭の近本がフルカウントから四球を選ぶ。近本の一回先頭での出塁は4試合連続。続く中野は投前犠打を決め、1死二塁となる。3番の森下はフルカウントから遊ゴロに倒れ走者は動けず。4番・大山は空振り三振に倒れ先制ならず。一回裏 先頭のD1位・度会(ENEOS)が放った当たりが投手・伊藤将の顔付近を襲うが、伊藤将は見事な反応でグラブに当て、投ゴロに処理する。続く関根もボテボテの投ゴロで2死。佐野は右飛に打ち取り三者凡退で滑り出す。二回表 2試合ぶりにスタメン出場した先頭のノイジーが左前打を放つ。ノイジーは出場3試合ぶりの安打。佐藤輝は見逃し三振に倒れるが、続く梅野の二ゴロで2死二塁となる。木浪は四球を選び一、二塁とするが、伊藤将が空振り三振に倒れ無得点に終わる。二回裏 先頭の牧を四球で歩かせる。続く宮崎が左中間への大きな飛球を放ち、左翼のノイジーが打球を見失ったような仕草を見せるが、近本が回り込んで無事にキャッチする。続く楠本の打席で一走の牧が二盗に成功。さらに楠本の二ゴロで2死三塁となるが、山本は右飛に打ち取りピンチを脱する。三回表 先頭の近本が中前打。近本は7試合連続安打。中野は2打席連続で投前犠打を決める。今季7犠打となり、試合前時点でリーグ1位だった中村(ヤクルト、6犠打)を抜く。1死二塁から、森下は空振り三振。大山も中飛に倒れ、3イニング連続で先制のチャンスを逃す。三回裏 先頭のD4位・石上(東洋大)が放った中前へ抜けようかという痛烈な当たりを、二塁・中野が倒れ込みながら好捕。二ゴロとする。浜口は三振、D1位・度会(ENEOS)は中飛に打ち取り、伊藤将は三回まで被安打ゼロの好投を続ける。四回表 ノイジーが右前打を放ち、阪神は4イニング連続の先頭打者の出塁となった。ノイジーのマルチ安打は今季初。佐藤輝は2打席連続の見逃し三振。梅野が四球を選んで一、二塁となるが、続く木浪が二ゴロ併殺打に倒れて4イニング連続で好機を生かせず。四回裏 先頭の関根は右飛。佐野は左飛。牧は中飛で、伊藤将はノーヒットピッチングを継続中。五回表 伊藤将が中前打を放って、阪神は5イニング連続で先頭打者が出塁。近本が四球を選んで一、二塁となる。続く中野の一ゴロで二塁封殺され、1死一、三塁となる。森下が四球を選んで1死満塁となるが、続く大山が一邪飛に倒れる。これで大山は今季、満塁では3打数無安打(2併殺、犠飛による1打点)となった。だが、続くノイジーがフルカウントから四球を選び、押し出しで先制に成功する。ノイジーの打点は4月5日のヤクルト戦(神宮)での3打点以来で、出場15試合ぶり。なおも2死満塁で佐藤輝は三振に倒れ攻撃終了。神1-0De五回裏 先頭の宮崎は右飛。楠本に四球を与えるが、続く山本を三ゴロ併殺打に打ち取る。五回を終え、伊藤将は無安打投球を継続中。(午後7時21分から降雨のため中断し、同57分に試合再開)六回表 DeNAは2番手の中川颯が登板。先頭の梅野は四球で無死一塁。木浪は左飛に倒れる。続く伊藤将が犠打を試みるが、捕ゴロとなって二塁封殺される。2死一塁で近本は二ゴロに倒れ攻撃終了。六回裏 伊藤将は先頭のD4位・石上(東洋大)にストレートの四球を与える。中川颯の投前犠打で1死二塁となり、続くD1位・度会(ENEOS)の一ゴロで2死三塁となる。ここで関根も一ゴロに打ち取りピンチを脱する。伊藤将司は六回まで67球を投げ無安打無失点、1三振、3四球。七回表 先頭の中野は中飛に倒れる。続く森下は右前打で8試合連続安打とする。1死一塁で大山は左飛、ノイジーは一ゴロに倒れて攻撃終了。七回裏 無安打投球を繰り広げた伊藤将だったが、先頭の佐野に右前打を許す。牧は遊飛に打ち取ったが、続く宮崎に中前打でつながれ1死一、二塁となる。楠本は一ゴロで2死二、三塁となるが、ここで山本に逆転の中前2点打を許してしまう。さらに2死一塁で、D4位・石上(東洋大)に右前打を浴びると、この打球を右翼の森下が後逸。その間に一走が生還し3点目を奪われる。なおも2死三塁で代打・大和は一邪飛に倒れ攻撃終了。神1-3De八回表 DeNAは3番手の森原が登板。先頭の佐藤輝は空振り三振で、この試合4三振。梅野、木浪も3者連続三振に終わる。八回裏 阪神は2番手の桐敷が登板。1死から関根に右越え二塁打を浴びるが、続く桑原を右飛に打ち取る。2死二塁で牧は敬遠。一、二塁となって柴田を空振り三振に斬る。九回表 DeNAは4番手の山崎が登板。先頭の代打・糸原が左前打。近本も右前打でつなぎ無死一、二塁となる。中野も中前打で続き無死満塁。ここで森下は押し出し死球。1点差となる。DeNAはここで5番手の徳山が登板する。なおも無死満塁で大山が中前適時打。3-3の同点とする。続くノイジーが押し出し四球を選び、4-3と逆転に成功する。佐藤輝の二ゴロ併殺打、梅野の四球の後、木浪にも左前適時打が飛び出し、さらに加点した。神5-3De九回裏 阪神は3番手のゲラが登板。先頭の林は遊直。続く山本は三塁内野安打で出塁し、続くD4位・石上(東洋大)は三邪飛に倒れる。ゲラの暴投で二進すると、続く大和は四球で2死一、二塁となる。ここでD1位・度会(ENEOS)を迎えたが、空振り三振に斬って試合終了。ゲラは今季4セーブ目をつかんだ。

◆五回まで無安打無失点投球を続けていた阪神・伊藤将司投手(27)が1-0とリードしていた七回に捕まった。先頭の佐野に右前打を浴びてこの日初めてのヒットを許すと、宮崎にも中前打を浴びる。その後2死二、三塁となって山本との勝負を選択したが、中前にはじき返され、2者が生還して逆転を許した。なおも2死一塁からD4位・石上(東洋大)が放った打球は一、二塁間を破って森下の守る右翼へ。雨でぬれた人工芝を考慮してグラブを伸ばしたが、打球はその下をくぐって後方を勢いよく転がった。一気に一走が生還しリードを広げられた。森下は昨年4月に横浜スタジアムで1度目の2軍降格決定を経験。同9月29日にはこの球場で無死満塁で三振を喫し、人目をはばからずベンチで涙を流したこともあった。〝魔のハマスタ〟で23日の同戦では同点を呼び込むマルチ安打、この日も七回に自身最長の8戦連続安打となる右前打を放っていたが、まさかのミスで失点となった。

◆阪神が雨中の乱戦を制してDeNAに勝利。2分けを挟んでの連勝を7に伸ばし、9戦連続負けなしとなった。一回から毎回、先頭打者が出塁するものの好機を生かせない展開が続いたが、五回にノイジーが押し出し四球を選び待望の先制点を奪った。先発の伊藤将は降りしきる雨や、五回終了後の中断もものともせず半袖で熱投。だが、1-0の七回先頭で初安打を許したところから崩れ、山本に中前2点打を浴びてまさかの逆転を許した。それでも、打線が驚異の粘りをみせる。2点を追う九回に抑えの山崎を攻め、森下の押し出し死球と、大山の中前適時打で同点に。さらにノイジーがこの日2つ目の押し出し四球を選んで逆転に成功。さらに木浪にも左前適時打が出て5ー3と突き放した。23日まで8戦連続で続いていた2失点以下は途切れたもが打線が反発力を見せ、試合前から雨が降り続いた中でのゲームを制した。

◆九回 降板するDeNA・山崎康晃(左)。右は三浦大輔監督=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が七回に3点を奪われた阪神・伊藤将司投手(28)の交代機について疑問を呈した。勝つには勝ったが、大きな疑問が残った。伊藤将の交代のタイミングだ。悪コンディションの中、好投を続けていたが、五回終了後に30分以上の中断が起きてしまった。雨の中、投げ続けて、その後に中断。常識的には、ここで交代。ノーヒットノーランを継続していたため、続投の判断になったのだろう。それでも、七回に先頭の佐野に右前打を浴びた時点で、交代させなければいけなかった。記録的な目標がなくなった時点で、勝利だけを目指すさい配を求められる。1点リードで走者が1人。伊藤将に勝利投手の権利が残り、敗戦投手になる可能性もない。一番交代させやすいタイミングだった。今回はDeNA2連戦。25日は試合がない。中継ぎ投手陣は誰も3連投にはならず、全員が投入しやすい環境だった。伊藤将を引っ張り過ぎての逆転された。岡田監督らしくなかった。九回の攻撃は先頭が出れば何とかなると思っていた。糸原の一打が大きかった。こんな試合を勝ったのだから、ますます阪神に勢いがつきそうだ。

◆九回、適時打を放つ阪神・大山悠輔=横浜スタジアム(撮影・安部光翁)

◆阪神が逆転勝ちで、2分挟んで7連勝とした。2点を追う九回無死満塁から森下翔太外野手(23)の押し出し死球と大山悠輔内野手(29)の中前打で同点。シェルドン・ノイジー外野手(29)が、この試合2個目の押し出し四球で勝ち越し。さらに木浪聖也内野手(29)の左前打で5点目を追加した。佐藤輝明内野手(25)の1試合4三振は昨年7月29日の広島戦(甲子園)以来。桐敷拓馬投手(24)が今季2勝目。ハビー・ゲラ投手(28)が4セーブ目。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=12勝8敗3分、観衆=3万1962人)。ーーどこから振り返ればいいのか...「え? 変な試合やなあ。ホンマにもう...」ーー八回は桐敷「いや、2点はな、2点っていうか、ほんとは(ビハインドは)1点やけど(七回の3点目は森下の失策)。なあ。2点じゃわからへんからなあ」ーー糸原はいい働きをした(九回、先頭で左前打)「去年もあったやんか。先頭で糸原が出てからな、逆転したの。その前な、ランナーたまったら、前川やったけどな。あっこも一発ほしかったからな。2点差やったから」ーーつなぐ意識を持っていた「展開がもう、わからんようになったからな。どうなるかやけど。最後まで何が起きるか、わからんような展開やからな。ゲームが」ーー向こうは制球に苦しんだが、桐敷やゲラはよく投げた「下はだいぶ悪かったみたいやで。それが仕事やから、ちゃんと投げよるよ、あのへんは」ーー打者がやることをやっている「やることっていうても、わかっていても、なかなか出来るもんじゃないからな。先頭が塁に出るって言うても、簡単に筋書き通りには行けへんもんやからな。ああいうふうに後ろにつないでつないで出来るんやから、そら大したもんやと思うよ、それは」ーー中断もあった(阪神1点リードで迎えた六回表の攻撃前に36分の中断)「そうやん、だから、あそこで中断すると思わんかった、俺もな、あんなお前、イチゼロじゃ、お前。しかしのお、向こう怒りよるやろ、と思たよ。あそこでなあ、パーンて強なったら、アレやけど、このぐらいやったらやるかなあと思とったから、それはもう、伊藤も全然切らしてなかったからなあ」ーーそれを見て中断を挟んでも続投「全然球数少なかったからなあ。まああの回ぐらいまでかなあと思てたけどなあ、まあだから、満塁にしても良かったけど、1点やからな、初戦も山本にタイムリー打たれとったから、聞きに行かしたら勝負する言うから、そらしゃあないよ(七回2死二、三塁から山本に2点打)。あとどうなってるとか、そらもう結果論だから、わからへんからそれは。別にアイツに任してるわけやから、アイツらに。アイツが勝負する言うから、そら勝負させんと、そらしゃあない」ーーDeNAにダメージを与える黒星になったのは意味がある「こういう勝ち方なあ、そら序盤に2、3点取ってたら、もっと楽な展開になってるんやで。おーん。2、3点取っとったら、あそこでもう終わってたかも、わからんやんか。1点じゃやっぱりなあ、そういうふうになるからなあ、もうちょっとなあ。最後はうまいことつながったから、いい感じで点取れたように見えてるけど、序盤は全然やで、もう、はっきり言うて」ーー大山は意地「エエやん、意地でも一本出る方がエエやん。出えへんのもおるんやから」(歩きながら)ーーノイジーと佐藤輝の並びは相性なども踏まえ「まあ、ノイジーもあんまり良くはないんやけどなあ。結果的に代えて点入ったし、よかったやん。あんまり内容も良くはなかったけど、ああいうヒット、向こうも一番嫌やしな」ーー連勝継続は「そんなのは眼中になかったよ、はっきり言うて」

◆阪神が雨中の乱戦を制してDeNAに勝利。2分けを挟んでの連勝を7に伸ばし、9戦連続負けなしとなった。先発の伊藤将司投手(27)は降りしきる雨や、五回終了後の中断もものともせず半袖で熱投。だが、1-0の七回先頭で初安打を許したところから崩れ、まさかの逆転を許した。それでも打線が驚異の粘りをみせ、2点を追う九回に森下翔太外野手(23)の押し出し死球、大山悠輔内野手(29)の中前適時打で同点に。さらにシェルドン・ノイジー外野手(29)がこの日2つ目の押し出し四球を選んで逆転に成功。木浪にも左前適時打が出て5ー3と突き放した。主な選手のコメントは以下の通り(成績=12勝8敗3分け、観衆=3万1962人)。六回まで無安打投球を繰り広げ、7回4安打3失点(自責2)だった伊藤将 「途中まではすごく、何とか打たせてゼロを積み重ねることはできたんですけど。ああいうところ(逆転された七回)でもうちょっと粘れたらいいなとは思いました」七回2死一塁の右翼守備で右前打を後逸。一走の生還を許して2点差とされた森下 「練習を積んで次はないようにしたい」2つの押し出し四球を選びヒーローインタビューへ招かれたノイジー 「(決勝点となった)あの場面、甘い球がきたら積極的に打っていこうと、打ち損じをしないようにやっていこうと決めていました。ただ、厳しい球には手を出さずに、しっかりと自分のカウントで勝負できるようにやっていこうと思っていました。前のランナーの人たちが出塁してチームで勝てたと思います」

◆5番から6番に打順を下げた阪神・佐藤輝明内野手(25)は、今季ワーストの1試合4三振。4-3と逆転し、なおも無死満塁で迎えた九回の第5打席は、捉えた打球も痛恨の二ゴロ併殺に終わった。試合後は「凡退したので次は打てるように頑張ります」と前を向いた大砲。26日から始まるヤクルト3連戦(甲子園)で悔しさを晴らす。

◆阪神・木浪聖也内野手(29)が4-3と逆転した九回、なお2死満塁で徳山の初球を捉え、左前適時打。大きな5点目をたたき出した。「初球、行くと決めていた。ネクストからしっかり準備できていたし、思い切りいった」。昨季、満塁打率・444と無類の強さを誇った〝満塁男〟は今季も満塁で2打数2安打2打点。「自分としても、あそこはすごく打ちたい場面だったので打ててよかった」と笑顔だった。

◆阪神・近本光司外野手(29)が1-3の九回無死一塁で山崎の直球を右前にはじき返し、奇跡の逆転劇を演出した。「つなぐどうこうではなく、自分が打たないと意味がないので、どういう風に打つか、どういう風に狙うかでした」。三回は中前打で2試合ぶりのマルチ安打。2四球を含む4出塁と躍動したリードオフマンは悪天候の中、落ち着いた守備でも貢献し「勝ったのが一番大きい」とうなずいた。

◆ノーヒットノーランからまさかの暗転も...。見事なゲームメークが、最後の大逆転勝利につながった。阪神・伊藤将司投手(27)は7回4安打3失点(自責2)。勝てたからこそ、反省も気落ちせず口にした。「途中までは何とか打たせてゼロを積み重ねることはできたんですけど、ああいうところで、もうちょっと粘れたらいいなとは思いました」六回まで無安打投球を続けていたが、1―0の七回だ。先頭の佐野に右前へ初安打を許すと、宮崎にも中前へ運ばれた。2死二、三塁となってから、敬遠せず勝負を挑んだ好調の山本に、外角へのツーシームに反応された。遊撃・木浪のダイブも及ばず、二遊間を破る2点打で試合をひっくり返された。さらにD4位・石上(東洋大)の右前打は森下が後逸し、その間にもう1失点。悔しいイニングになった。ただ、冷たい雨が降り続く悪条件の中で六回まで無安打は文句なし。五回を終えてから36分間の中断を挟み、続く六回のマウンドにあがるまでには約50分も要したインターバルも「集中を切らないようにしていた」とブルペンでキャッチボールを行うなどし、戦う姿勢を崩さなかった。「直球も力強いものもいっていたし、ポップフライが多かった。そういうのがよかったんじゃないかな」ここぞでの粘りは次回以降の課題だが、誰も責めやしない。伊藤将は横浜の地で、たくましさを取り戻した。(須藤佳裕)伊藤将について阪神・安藤投手コーチ 「ブルペンから状態はいいと思った。試合でも何とか粘りながら、状態は上がってきている」

◆DeNAは逃げ切りに失敗し、白星をつかみ損ねた。3-1で迎えた九回に一挙4失点。三浦大輔監督(50)は「勝ち切れなかったのは監督の責任」と悔やんだ。延長十二回の末、1-1で引き分けた前夜に九回を三者凡退に抑えた山崎が、この日は誤算だった。抑えとして送り出されたが、先頭から3連打を浴び、森下に押し出し死球。1死も奪えずに降板し、指揮官は「昨日とは別人のようだった」と振り返った。試合前から降り続いた雨は次第に強まり、五回終了後に36分間の中断を挟んだ。投手陣は足元がおぼつかない状況での投球を余儀なくされたとはいえ、先発の浜口が許した6四球を含む計10四死球。攻撃への流れをつくれなかった。それでも、1点を追う七回に無安打投球を続けていた伊藤将から先頭の佐野が右前打を放ち、一気に畳みかけて3点を奪った。「いい攻撃だった」と三浦監督。悪天候にもかかわらず3万1962人の観衆が足を運んだだけに、勝利を届けたいところだった。(鈴木智紘)

◆阪神・森下翔太外野手(23)は1―2と逆転を許した七回、なお2死一塁の守備で右前打を後逸。一走の生還を許して「練習を積んで次はないようにしたい」と猛省した。それでも1―3の九回無死満塁では押し出し死球で逆転につなげ「自分がエラーをして2点差にしてしまったので、なんとか大山さんにつなごうと打席に立った。勝てたことがすべて」。七回には自身最長の8試合連続を安打マーク。苦い経験も成長の糧とする。七回の森下の後逸について阪神・筒井外野守備走塁コーチ 「逆転されたあとにもう1点、追加点を取られるような守備をしていてはいけない。それは伝えました」

◆八回のマウンドを託された阪神・桐敷拓馬投手(24)は、1死から関根に不運な形で二塁打を許すも、後続を抑えてスコアボードにゼロを刻んだ。「自滅が一番いけないことだと思うので、(足場が)悪い状況なりにもゾーンの中で勝負ということは意識してやっていました」。九回に味方が逆転し、今季2勝目をマーク。登板6試合連続無失点と安定感に磨きがかかっている。

◆いくら雨が強くなろうと、阪神のシェルドン・ノイジー外野手(29)の両眼はばっちりボールを捉えていた。決まり手は押し出し―。最高に熱くなる場面で、誰よりも冷静な男がバッターボックスにいた。内角に外れるボールを見切って勝ち越しの押し出し四球。殊勲の助っ人砲は胸を張った。「厳しい球には手を出さずに、しっかりと自分のカウントで勝負できるようにやっていこうと思っていました。本当に、前のランナーの人たちが出塁してチームで勝てたと思います」1―3と2点差で迎えた九回、4番・大山の中前適時打で同点となった直後に打席に向かった。試合前時点で得点圏打率は・000(12打数無安打)。それでも、打ち気にはやらない。制球の定まらない5番手・徳山に対し一度もバットを振らず、決勝の押し出し四球を勝ち取った。五回2死満塁でも冷静に四球を選んで先制に成功。ボールが見にくくなるほどの風雨の中で選球眼が光った。開幕前の3月18日には大相撲の大阪場所を観戦してリフレッシュ。興味津々だった日本の文化を間近で体感した。多くの〝押し出し〟を見届けた男が、引き分けを挟んで今季初の7連勝を導いた。

◆逆転した直後の九回に登板した阪神のハビー・ゲラ投手(28)が1回無失点で試合を締め、4セーブ目を挙げた。「投げ急がないことが一番大事だと思った。テンポは守りながらも一球一球慎重に投げた」。1死から不運な内野安打で出塁を許し、2死一、二塁と一打逆転のピンチを背負うも、最後は度会をカットボールで空振り三振に斬った。雨でぬかるんだマウンドにも対応力を見せ、これで6試合連続の無失点となった。

◆降り続いた雨は横殴りに変わった。涙雨になりそうな展開だったが、最後まで諦めない岡田虎が九回に反撃の嵐を起こした。虎党も、阪神ベンチも破顔一笑の7連勝。誰もが必死の形相で食らいついてつかんだ白星に、岡田監督は笑みを浮かべた。「変な試合やなあ。ほんまにもう...。最後まで何が起きるか分からんような展開やからな」試合開始前から降り続き、1―0の五回終了後に雨脚が強くなって36分間の中断となった。再開後は流れが変わり、七回には失策も絡んで逆転された。だが、2点を追う九回にさらなるドラマを一丸で演じた。先頭の代打糸原の左前打から3連打で塁を埋め、森下の押し出し死球で1点差に。なお無死満塁で大山が5番手・徳山の高め直球を捉え、低いライナーで中前に運ぶ同点タイムリー。続くノイジーの押し出し四球で勝ち越すと、木浪の駄目押しタイムリーも飛び出して一挙4得点で試合をひっくり返した。4打数無安打で迎えた第5打席で意地をみせた大山は「勝って良かったです。それが一番です」とほっと息を吐いた。五回1死満塁で一邪飛に倒れていた主砲は「その前に何回もチャンスがあってそこをつぶしてしまった。頑張って投げてくれていた(伊藤)将司に申し訳ない。反省するべき点の方が多い」と表情を引き締めたが、岡田監督は「意地でも一本出る方がええやん。でえへんのもおるんやから」と振り返った。

◆阪神・糸原健斗内野手(31)が逆転劇の起点となった。2点を追いかける九回先頭で代打で出場すると、山崎の直球を左前にはじき返した。この一打から打線がつながり一挙4得点。4月5日のヤクルト戦(神宮)での右前打以来となる、今季2安打目で7連勝に貢献し「チームが勝てたことが一番。とにかく塁に出ることを考えて打席に立って、ヒットという形で塁に出られてよかった」とうなずいた。

◆2点を追う九回無死一、二塁から阪神・中野拓夢内野手(27)が中前打を放ってチャンスを拡大させた。「自分の役割は後ろにつなぐだけ。四球でもいいという感覚でした。アウトにならず、後ろにつなげたことはよかった」。代打・糸原、近本の連打の後、快音を響かせると、ノイジーの押し出し四球で勝ち越しのホームを踏んだ。自身も7試合連続安打と絶好調だ。

◆わが阪神もDeNAも、天国と地獄を見たのだ。雨が降り続き、中断も含めたら4時間を軽く超える試合。最後、天国で終わるのと地獄で終了するのじゃ大違い!! 全国の虎党の皆さ~ん、天国で終わってバンザーイ!!五回、ノイジーの押し出しで先制し、五回終了時点で雨脚が強まり中断に...。「雨天コールド! 阪神の勝利!! ♪雨々降れ降れもっと降れ~」そこで、ハタと虎の先発伊藤将が五回までノーヒットノーランだと気付き、途端に「てるてる坊主作れ~! コールドなんてもっての他や!!」と、その俺の変わり身の早かったこと!そこまでは天国だったのに、七回中断の影響からか? 伊藤将が突然ヒットを集められるわ、右翼・森下の後逸もありで一気に地獄に突き落とされた。「大体、試合前から降ってるんだから中止で良かったんじゃねーの。ブツブツ...」とオヤジのボヤキ節が始まった...と思ったら、九回猛虎打線爆発と相手投手の乱調につけ込んで、一気4点を奪い大逆転の2回目の天国で狂喜乱舞!!7連勝、9試合負け知らずの猛虎軍団。昨年5月の快進撃(19勝5敗)を前倒しでやったれ! やったれ!!

◆崖っぷちの九回。先頭の糸原が左前打を放った。打席に向かう近本を見ながら、いつか見たシーンを思い出した。そう、あの日もマウンドにはハマの絶対的守護神・山崎がいた。そして、打席に入ったルーキー近本は、絶体絶命の九回2死一、三塁から、左翼席ポール際に逆転3ラン。ハマスタで数々の逆転勝利を目撃してきたが、その中でも屈指の、スッキリ快感を味わった夜。あの日以来、絶対的守護神だった山崎は、ハマスタでの阪神戦に限っては、それほど絶対的ではなくなった。いつか見たシーンは、昨夜、鮮やかに進行した。近本が右前打で好機を広げ、あとは一気に大逆転。山崎が登場しても「まだ大丈夫」「まだ何とかなる」と感じたのは、あの日の感激が強く残っていたから。というわけで、「あの日」はいつだったか、調べたら2019年4月25日。本日からさかのぼって、ちょうど5年前の奇跡だった。近本はルーキーイヤーの4月に、すでに勝負強かった。この逆転アーチが早くも4号。約5年後の劇的ドラマの〝隠れた主役〟は、最初からすごかった。ハマの夜の再びの感激。きっとこの先、忘れえぬ記憶として刻まれるだろう。プレーボールがかかるかどうかを心配した試合は、山あり谷あり、連夜の長~い試合になった。ハマスタの雨は大丈夫? 当番デスク席の川端亮平に問いかけたのは夕刻だった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1283 0.600
(↑0.021)
-
(-)
12072
(+5)
54
(+3)
13
(-)
7
(-)
0.224
(↑0.004
1.980
(-)
2
(1↑)
中日
1192 0.550
(↑0.024)
1
(-)
12154
(+3)
70
(+2)
6
(+1)
3
(-)
0.239
(↑0.001)
3.050
(↑0.05)
3
(1↓)
巨人
1093 0.526
(↓0.03)
1.5
(↓1)
12154
(+2)
44
(+3)
8
(-)
11
(+2)
0.232
(↓0.003)
1.820
(↓0.01)
4
(-)
広島
992 0.500
(-)
2
(↓0.5)
12355
(-)
43
(-)
6
(-)
9
(-)
0.228
(-)
2.140
(-)
5
(-)
DeNA
9111 0.450
(↓0.024)
3
(↓1)
12261
(+3)
84
(+5)
6
(-)
12
(+1)
0.245
(↓0.002)
3.320
(↓0.08)
6
(-)
ヤクルト
7121 0.368
(-)
4.5
(↓0.5)
12369
(-)
70
(-)
11
(-)
11
(-)
0.233
(-)
3.370
(-)