オリックス(☆4対3★)西武 =リーグ戦5回戦(2024.04.24)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:マチャド(1勝0敗0S)
敗戦投手:本田 圭佑(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(2号・9回表ソロ)
【オリックス】ゴンザレス(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスが劇的なサヨナラ勝利。オリックスは1点リードの7回裏、森と宗の適時打で2点を追加する。その後同点とされるも、延長10回には紅林の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・マチャドが来日初勝利。敗れた西武は、9回に3点差を追いつくも、4番手・本田が誤算だった。

◆オリックス先発は開幕から3戦3勝のエスピノーザ。外国人投手が来日初登板から4連勝は22年オスナ(ロッテ)以来になるが、オスナは勝敗なしの試合を挟んでのもの。オール白星の4戦4勝以上は、53年カイリー(毎日=6戦6勝)88年ガリクソン(巨人)95年ブロス(ヤクルト)11年バリントン(広島)の過去4人。オリックスでは初めてで、パ・リーグでは53年カイリー以来71年ぶりになる。初対戦の西武にも勝って連勝記録を伸ばせるか。

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◆オリックス2年目のマーウィン・ゴンザレス内野手(35)が、待望の1号先制ソロを放った。両打ちの助っ人砲は来日初となる「9番二塁」で出場。両軍無得点の3回2死、右打席で西武の左腕武内の内角149キロ直球を引っ張り、左翼スタンドまでかっ飛ばした。「しっかりと振り抜くことが出来ました。先制点を取ることが出来てよかったです! 」昨季12本塁打を放ちリーグ3連覇に貢献。今季は試合前まで打率1割3分8厘と苦戦が続いていたが、11試合目、31打席目で飛び出した今季1号先制アーチで、同郷ベネズエラ出身の先発エスピノーザを援護した。

◆西武武内夏暉投手(22)が、中13日でプロ3度目のマウンドに上がった。オリックス5回戦(京セラドーム大阪)に先発。テンポよく左腕を振ったが、3回2死から9番ゴンザレスに149キロの球を振り抜かれ、左越えに先制本塁打を浴びた。7回1死三塁では6番森に左前適時打を打たれ、2点目を許した。大阪には今回の遠征で来たのが初めてだった。敵地のマウンドについては「(本拠地)ベルーナ(ドーム)に比べて高い」と印象を持っていた。「いいイメージを持って、本当に1人1人に対して向かっていく気持ちを持って投げていきたい」と臨んだ。プロデビュー戦となった3日オリックス戦では、7回1安打7奪三振無失点の快投で、新人一番乗りとなる初勝利を挙げた。10日のロッテ戦では7回2失点で勝敗はつかず。2月の春季キャンプから新人でただ1人、1軍同行を続けてきたため、蓄積疲労なども考慮され11日に出場選手登録を抹消。リフレッシュをしつつも、1軍練習には参加し調整を進めてきた。「気持ちもリラックスできて、トレーニングもしっかり積めた」と充実の期間を過ごした。前回登板と同じく序盤と終盤の失点。これは今後へ生かすための反省材料になりそうだ。前回まで最多の球数は88球だったが、この日は大台の100球に達した。1球でも多く、投げたボールの分だけ、これからの成長とレベルアップにつなげる。【山崎純一】

◆オリックス守護神平野佳寿投手(40)が3点リードを守れなかった。23日に続く連投で9回に登板。先頭の西武中村剛に今季初失点となる左越えソロを被弾。続く佐藤龍には三塁打を浴び、平沼、金子侑に適時打を許して同点とされた。右腕は「先頭の中村に3点差っていう変な隙が出たのかな。打たれたのは僕が悪いです」と反省。中嶋監督は「3点はさすがにちょっときつかった。(連投は)ちょっと考えながら使っていこうかなと思います」と話した。

◆西武が延長10回サヨナラ負けを喫し、延長戦は昨年6月15日巨人戦から13連敗となった。延長戦の連敗記録は1リーグ時代の40~41年朝日の17連敗(4分け挟む)だが、50年の2リーグ制後では15~16年DeNAの13連敗(1分け挟む)に並ぶワースト記録。

◆歓喜の最後には"愛の頭突き"が待っていた。オリックス紅林弘太郎内野手(22)が、劇的なサヨナラタイムリーを放ち、今季初の3連勝&貯金2を導いた。3-3の同点の延長10回、2死二、三塁。西武本田の低めチェンジアップを引っ張り、左翼線を痛快に突破した。9回に3点差を追いつかれた悪いムードを会心の一振りで振り払った。「野球は何があるかわからない。全員でカバーできるのが野球だと思う。今日は勝ち切れてよかった」ヒーローは一塁を回ってヘルメットを真上に放り投げ、チームメートからはスポーツドリンクのペットボトルを背中に突っ込まれた。そのまま恐る恐る、帽子を逆向きにかぶって待ち受けていた中嶋監督のもとへ。頭を両手でガッチリとつかまれ、愛のこもった強烈なヘッドバットを食らった。「うれしかったですね」と会心の笑顔をみせた。自身通算4度目で、11日楽天戦以来、チーム今季2度目のサヨナラ打をまたしても背番号24が決めた。昨季までのキックやヘッドロックなどに加え、前回はハイタッチとグータッチを2度スルーした指揮官は、愛弟子の殊勲打に「本当によく打ってくれた。ああいう場面で、ちょっと期待できるようにはなってきていますけど」と目を細め、頭突きに関しては「何もしてないですよ」とかわした。丸刈り効果は抜群だ。13日の日本ハム戦で3失策を犯し、翌14日には頭を丸めて試合に臨んだ。13日の打率1割7分5厘から、現在は2割7分8厘まで上昇した。「もっとチームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」。パ3連覇の王者が、いよいよ本領発揮だ。【古財稜明】▽オリックス・マチャド(来日初勝利)「日本での初勝利だったのでうれしかった。(ウイニングボールは)今のところ自分でキープしておいて家族に見せたい」▽オリックス森(7試合ぶりタイムリー)「一日一善を目指しているのでよかったです。いい軌道でスイングできてヒットになった。継続して、コツコツ頑張ることが大事だと思います」

◆西武は今季4度目のサヨナラ負けで2度目の4連敗となった。23日のオリックス戦で散発4安打に終わるなど、苦しむ打線を大幅に組み替えた。開幕から全試合で4番に座ってきたアギラー、レギュラーの源田、外崎を先発から外した。大胆なオーダーで臨んだ松井稼頭央監督(48)は「そこはこちらもちょっと動くという意味でね、変えましたけど」と策を打ったが、勝利には手が届かなかった。開幕から21試合で20通りの打順を試してきたが、白星につながらない。今月2日と4日の本拠地オリックス戦以外はすべて違う並びのオーダー。今月7連敗を喫した期間はわずか9得点、最近5試合でも11得点に終わっている。チーム打率はリーグワーストの2割8厘、7勝14敗で最下位と苦しむ。この日粘りはみせた。3点を追う9回先頭の中村剛が、40歳同学年のオリックス守護神の平野佳から左越えに2号ソロをかっ飛ばした。ここから反撃を開始。佐藤龍が三塁打でチャンスを広げ、平沼がレフトへ適時二塁打を放ち1点差。2死一、三塁となり、34歳の誕生日を迎えた金子侑が中前に落とす同点適時打で延長戦に持ち込んだ。10回2死二、三塁から4番手右腕の本田が紅林にサヨナラ打を浴び、勝利を譲った。土壇場で結果を出した金子侑は「打てて本当によかったですけど、負けたので残念です」と肩を落とした。これで借金は7。延長戦では昨年6月から13連敗で、リーグワースト記録を更新。松井監督は「しっかりと明日につなげられるように」と気持ちを切り替えた。【山崎純一】40歳8カ月の西武中村が、40歳1カ月のオリックス平野佳から本塁打。40代の打者が40代の投手から本塁打は、中村が昨年9月6日にオリックス比嘉から放って以来、パ・リーグで史上2度目となった。中村が平野佳から本塁打を打ったのは12年8月14日以来、12年ぶり4本目。

◆今季初登板のオリックス宇田川優希投手(25)が、今季初登板で1回無安打無失点と好投した。3点リードの8回に登場。1死から四球を与え、高松は右ゴロに。最後は山野辺を低めのフォークで空振り三振に斬った。新背番号「14」を引っさげ、復帰登板を終えた右腕は「ホッとしたというのはあります」。中嶋監督は「三振は取るんですけど、きっちり四球を出すっていう。説教です」と冗談を交えて1軍復帰を歓迎した。

◆新外国人のオリックス・エスピノーザは快挙を逃した。7回無失点の好投で、勝ち投手の権利を持って降板したが、守護神平野佳が救援に失敗し4勝目は消えた。新外国人投手では球団初で、パ・リーグでは53年のカイリー(毎日=6戦6勝)以来、71年ぶりとなる開幕4戦4勝の快挙はならなかった。それでも防御率0・33でリーグトップの右腕は「記録や成績より、チームが勝つことが大事。最後の最後にチームが勝って幸せ」と満足げだった。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックス紅林弘太郎が延長10回に勝負を決めるサヨナラタイムリー!中嶋聡監督から愛のこもった頭突きを食らい「うれしかったですね」と会心の笑顔をみせました!

◆オリックスのマーウィン・ゴンザレス内野手(35)が今季1号で先制した。「打ったのは真っすぐです。しっかりと振り抜くことができました。先制点を取ることができてよかったです!」三回2死で西武のドラフト1位・武内(国学大)の5球目、内角気味の直球を一閃。左翼席に運び、ソロ本塁打で先発のエスピノーザを援護した。来日1年目の昨季は84試合の出場で打率・217、12本塁打。内野の全ポジションをこなせる守備力でリーグ3連覇に貢献した助っ人に一発が飛び出した。

◆オリックス・平野佳寿投手(40)がセーブ失敗だ。九回先頭の中村剛に左翼へのソロを浴びると、4番・佐藤龍に三塁打、続く平沼に左翼線への適時二塁打で1点差。その後、金子に同点打を浴びた。代打・源田は左飛に打ち取って、勝ち越しは許さなかったが、今季2度目の連投は苦い結果に終わった。

◆オリックスが延長サヨナラ勝ちで3連勝。3―3の十回2死から紅林弘太郎内野手が左翼線に殊勲打を打ち返した。マチャドが1回無失点で来日初勝利。西武は4連敗。九回に中村剛のソロ本塁打などで3得点して追い付いたが、本田が打たれた。

◆40歳8カ月の西武・中村剛也内野手(40)が今季2号本塁打を放った。打った投手は40歳1カ月のオリックス・平野佳。中村が40歳になってから40代投手から本塁打を放ったのは、昨年9月6日のオリックス・比嘉幹貴(40歳8カ月)以来2人目。過去に40代打者が40代投手から本塁打を記録したのは、阪神・広沢克実(41歳)が2003年8月28日に巨人・工藤公康(40歳)から1試合2発。阪神・金本知憲が41歳だった09年に横浜・工藤(46歳)からシーズン2本、43歳だった11年には広島・豊田清(40歳)から1本打っている。

◆延長十回、新外国人のマチャド(前ナショナルズ)は三者凡退で終わらせ、8試合目の登板で来日初勝利。「チームが勝ったことが一番いいこと」。ウイニングボールは「自分で保管して家族に見せたい」と笑顔で語った。31歳になった22日は同じベネズエラ出身のエスピノーザらが大阪市内のハードロックカフェで自身の誕生日会を開いてくれた。「ハッピーバースデーも歌ってくれて、とても楽しい時間を過ごせたよ」と振り返った。

◆白球が左翼線に弾むと、ヘルメットを投げ捨て両手を挙げた。オリックスに今季2度目のサヨナラ勝ちをもたらしたのは、またも紅林だ。背中にふたの開いたスポーツドリンクを突っ込まれ、体はベタベタ。かすかに残る額の痛み?が最高に心地よかった。「野球なので(最後まで)何があるか分からない。全員でカバーできるのも野球だと思うので、今日は勝ちきれてよかった」3-3の延長十回、西武バッテリーは好調の1番福田との勝負を避けて申告敬遠。2021年以来の2番に座る紅林との勝負を選んだ。2死二、三塁となり「すごく集中していた」と本田のチェンジアップをとらえた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1362 0.684
(↑0.017)
-
(-)
12290
(+10)
54
(+1)
12
(-)
17
(-)
0.256
(↑0.009)
2.480
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
1171 0.611
(-)
1.5
(↓0.5)
12455
(-)
60
(-)
11
(-)
13
(-)
0.226
(-)
2.710
(-)
3
(-)
ORIX
12101 0.545
(↑0.021)
2.5
(-)
12074
(+4)
59
(+3)
9
(+1)
5
(-)
0.247
(↑0.002
2.400
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
9111 0.450
(↓0.024)
4.5
(↓1)
12251
(+1)
69
(+10)
8
(-)
9
(-)
0.238
(-)
2.900
(↓0.2)
5
(-)
楽天
8121 0.400
(-)
5.5
(↓0.5)
12261
(-)
80
(-)
6
(-)
13
(-)
0.226
(-)
3.520
(-)
6
(-)
西武
7140 0.333
(↓0.017)
7
(↓1)
12256
(+3)
65
(+4)
11
(+1)
11
(+1)
0.208
(↓0.002)
2.730
(↓0.05)