ヤクルト(★0対2☆)広島 =リーグ戦3回戦(2024.04.23)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:床田 寛樹(2勝1敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝0敗5S))
敗戦投手:吉村 貢司郎(1勝2敗0S)

本塁打
【広島】宇草 孔基(2号・7回表2ラン)

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◆広島が投手戦を制して4連勝。広島は0-0で迎えた7回表、宇草の2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・床田が8回4安打無失点の快投。最終回は守護神・栗林が締め、床田は今季2勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、先発・吉村が力投するも、打線が援護できなかった。

◆ヤクルト村上宗隆は神宮で通算336試合に出場して99本塁打。本拠地での節目の100号に王手をかけている。同球場での通算本塁打は池山(ヤクルト)の167本が最多で、100本以上は過去6人。過去6人の神宮100号達成時の試合数と年齢をみると、最速は16年バレンティン(ヤクルト)の277試合で、最年少は19年山田哲(ヤクルト)の26歳10カ月。試合数ではバレンティンに次ぐ2位になるが、24歳2カ月の村上は最年少での神宮100号になる。

◆ヤクルト先発吉村貢司郎投手(26)が、1球に泣いた。7回2死一塁、宇草へのカウント2-2からの5球目は、真ん中高めに入り、先制の2ランとされた。6回まで散発3安打も、7回5安打2失点で降板。打線の援護がない中で奮起したが「悔いが残る1球」と猛省した。高津監督は「あと一踏ん張りがどうか。でも、全体的にはまっすぐの切れ、変化球、コントロール、非常に良かった」とフォローした。▽ヤクルト高津監督(広島先発床田の前に散発4安打無得点)「うちだけじゃなく、他のチームもてこずっている、良いピッチャーなので、簡単じゃなかったですね。完璧にやられましたね」

◆/赤い弾丸がライトへ一直線\今年は勝負の年宇草孔基が先制2ラン?プロ野球 (2024/4/23)??ヤクルト×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #carp pic.twitter.com/gaAwJHwTjI

◆広島床田寛樹投手が8回4安打無失点の好投で2勝目を手にし、チームを4連勝、勝率5割復帰に導いた。慎重な立ち上がりも、1回2死二塁で4番村上を空振り三振に切って勢いに乗った。尻上がりに調子を上げると各球種を両サイドに散らせた。味方の好守備も後押しし、テンポ良くゼロを並べた。「丁寧に投げ分けられました。打者に的を絞らせないような投球はできたかなと思います」。球数が100球を超えた8回もマウンドへ。投球回にこだわる今季、首脳陣からの信頼の続投に無安打投球で応え、116球を投げ切った。チームは昨季、敵地神宮で2勝10敗と大きく負け越し、床田も2戦1敗、防御率5・00だった。今季神宮初戦で苦手意識を拭い去るには十分の快投を演じた。今季は開幕から登板4試合すべて週頭の火曜日を任され、全試合でハイクオリティースタートを達成。防御率は0・93に良化した。新井監督は「週頭でこういう投球をしてくれるとベンチも助かるし、本当に素晴らしい」と最敬礼だった。○...2戦連続先発の宇草が、値千金の決勝2ランを放った。0-0の7回2死一塁からヤクルト吉村の直球を捉えて右翼席に運んだ。自ら招待した両親、常総学院の恩師佐々木前監督らがスタンドで観戦。「いつまで野球できるか分からないので、"来てください"と。初めて招待しました。ひとついいところを見せられて良かった」。昨季1軍出場なしの男が、慣れ親しんだ神宮で輝きを放った。

◆広島が先発床田寛樹投手の力投でヤクルトに勝利した。開幕から安定した投球を続ける左腕は今季最長8回を投げ、散発4安打無失点で2勝目を挙げた。投手戦となった7回、2戦連続スタメンの宇草が2戦ぶりとなる決勝の2号2ランを右翼席に運んだ。チーム4連勝で勝率を5割に戻した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-床田投手が好投新井監督 本当にナイスピッチングだったと思います。サク(坂倉)もね、よく引っ張ってくれたし、トコ(床田)が週頭にこういうピッチングをしてくれると、こちらとしてもすごく助かる。-抜群の安定感新井監督 毎試合、試合をしっかりつくってくれるし、今日も8回まで投げてくれた。週頭でこういうピッチングをしてくれるとベンチも助かるし、本当に素晴らしいと思います。-8回はヤクルトの代打陣を考えての続投か新井監督 いやいや、そうじゃない。トコは今年「イニングもしっかり投げたい」と言ってくれているので、それで行ってもらった。-2戦連続スタメンの宇草選手が決勝弾新井監督 本当、ね。値千金のすごいいいホームランだったよね。追い込まれた中で本当に値千金の、最高のホームランを打ってくれたと思います。-前回の1号に続き、しっかりとかんだ打球新井監督 やっぱりフリー打撃を見ても、打球の強さが出ているし、逆方向の打球も強い打球を打てているので、本人も感覚的にいいものをつかみかけていると思う。本当にナイスバッティングだったと思います。-投打、そして守備も試合を引き締めた新井監督 もちろん。特に矢野とキク(菊池)の二遊間というのは、こちらとしても自慢の二遊間。彼らがしっかり要所を守ってくれているので、相手に流れを行かせなかったというのもある。ピッチャーも頑張ってくれているし、守りで相手に流れを行かせていない戦い方ができているので、本当いい1日だったと思います。-1戦1戦と思うが、勝率5割に戻した新井監督 そうだね。また明日の試合。頑張りたいと思います。

◆2戦連続先発の広島宇草孔基が、値千金の決勝2ランを放った。0-0の7回2死一塁からヤクルト吉村の直球を捉えて右翼席に運んだ。自ら招待した両親、常総学院の恩師佐々木前監督らがスタンドで観戦。「いつまで野球できるか分からないので"来てください"と。初めて招待しました。ひとついいところを見せられて良かった」。昨季1軍出場なしの男が、慣れ親しんだ神宮で輝きを放った。

◆スタメンが発表され、明大から入団して3年目の丸山和郁外野手(24)が「2番・右翼」に名を連ねた。今季初の先発出場となる。丸山和はここまで14試合に出場し、打率・667(9打数6安打)、2打点と存在感を示していた。

◆ヤクルト球団設立55周年企画「レジェンドOBファーストピッチ」が行われ、通算191勝の松岡弘氏(76)がマウンドに立ち、元正捕手・八重樫幸雄氏(72)が球を受けた。ヤクルトアトムズ時代のユニホームに袖を通し、松岡氏がノーバウンド投球を見せ「もうちょっと投げられたけど(八重樫が)捕れないって。いい思い出になった」とうなずくと、八重樫氏は「いい高さで来たよ」と笑顔。2人とも下位に沈むチームに向け「まだまだこれから」と背中を押した。(神宮)

◆広島が4連勝で勝率5割に復帰した。床田は多彩な球種を自在に操り、8回を散発4安打無失点で2勝目。九回は栗林が締め、七回に宇草の2ランで奪ったリードを守り抜いた。ヤクルトは3度目の3連敗。力投の吉村は一発に泣いた。

◆前半の山場ともいえる9連戦の初戦を託された23年のドラフト1位右腕が試合をつくった。ヤクルト・吉村が中9日で先発し、7回101球を投げ5安打2失点。「しっかりと自分を貫き通してやっていきたい。ストライク先行で投げられればいい」と話していた通り、無四球でテンポよく投げていたが、一発に泣いた。昨季は広島を相手に3試合に先発し、1勝0敗、防御率3・78。今季は初対戦で、相手打線の印象を「打線のつながりが驚異的。つながったらすごく嫌なチーム」と語っていた。一、三回は先頭打者を出したが、後続を3人で抑えた。六回は1死から秋山に二塁打を浴びたが、続く菊池を遊ゴロ、野間をフォークボールで空振り三振に仕留めた。つなげさせない投球を続けていたが、0-0の七回2死一塁から7番・宇草に右越えの先制2ランを浴びた。東芝からドラフト1位で入団して1年目の昨季は開幕ローテーション入りを果たしたが、シーズン途中に上半身のコンデション不良により離脱。12試合の登板で4勝2敗にとどまった。今季は1年間投げ切ることが一つの目標。登板間の1週間は「しっかりとトレーニングもしつつ、体重を落とさないように意識してやっている」と90キロ前後をキープしている。期待の26歳が粘り強い投球で9連戦の先陣を切ったが、打線が援護できずチームは3度目の3連敗となった。

◆ヤクルトは広島に敗れ、3連敗。7回 広島・宇草孔基に2点本塁打を許すヤクルト・吉村貢司郎=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆六回まで手に汗握る投手戦を繰り広げてきたが、一発に泣いた。ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)は7回101球を投げ、5安打2失点で2敗目(1勝)。先制2ランを許した宇草への一球を悔やんだ。「悔いが残る一球だった。一発が一番駄目な場面。根気強く投げられなかった」床田との投げ合い。無四球でテンポよく投げ、六回まで三塁すら踏ませなかったが、0-0の七回につかまった。2死一塁で7番の宇草に右越えの先制2ランを浴びた。「強さを出す気持ちで投げた」という真ん中寄りの直球を捉えられ「悔しいですね。コメントがまとまらない」。言葉の節々から悔いがにじんだ。東芝からドラフト1位で入団して2年目。将来のエースと期待され、前半の山場といえる9連戦の初戦を託されたが、白星はつかめず。高津監督は「あとひと踏ん張りできるかどうかというところ」と課題を指摘した上で「全体的には真っすぐの切れ、変化球、コントロール、非常によかった」とたたえた。チームは3度目の3連敗で最下位に沈む。吉村は「自分のやることは変わらない。反省して生かしていければ」とリベンジを誓った。(武田千怜)

◆投手目線でいうと、ありがたい展開だった。ヤクルト・吉村、広島・床田の両先発が好テンポで終盤まで投げ、締まったゲームを作った。ともにクリーンアップは1安打に抑えた。そして、勝負を分けたのは1球。こたえられないよ。吉村が7番・宇草に喫した右越え2ランは、2-2からのストレートが、ど真ん中に入ったもの。カウント的にもコース的にも、ホームランボールになってしまった。コントロールがいい投手でも、ストライクゾーンの中でのコントロールが甘くなる。そういう日はあるものだ。対して床田は、ストライクゾーンの中でもしっかり投げ分け、村上を3打数ノーヒット、2三振と封じた=写真。その差だね。もう一つ、ヤクルト打線で触れるとしたら、一回無死一塁で丸山和が初球、遊飛に終わったところ。主軸が当たっているだけに、なんとしても走者を得点圏に進める工夫と粘りがほしかった。それにしても、16-18日の阪神-巨人(甲子園)から、エモトが球場で目にした4試合がすべて投手戦。これぞ本質。この傾向は野球を救ってくれるかも。チラリと思ったよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1183 0.579
(-)
-
(-)
12167
(+1)
51
(+1)
13
(-)
7
(-)
0.220
(↓0.004)
1.980
(↑0.08)
2
(1↑)
巨人
1083 0.556
(↑0.027)
0.5
(↓0.5)
12252
(+2)
41
(-)
8
(-)
9
(-)
0.235
(↓0.004)
1.810
(↑0.09)
3
(1↓)
中日
1092 0.526
(↓0.03)
1
(↓0.5)
12251
(-)
68
(+2)
5
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.005)
3.100
(↑0.08)
4
(1↑)
広島
992 0.500
(↑0.029)
1.5
(↑0.5)
12355
(+2)
43
(-)
6
(+1)
9
(-)
0.228
(↓0.003)
2.140
(↑0.12)
5
(1↓)
DeNA
9101 0.474
(-)
2
(-)
12358
(+1)
79
(+1)
6
(-)
11
(-)
0.247
(↓0.003)
3.240
(↑0.23)
6
(-)
ヤクルト
7121 0.368
(↓0.021)
4
(↓0.5)
12369
(-)
70
(+2)
11
(-)
11
(+1)
0.233
(↓0.005)
3.370
(↑0.07)