巨人(☆2対0★)中日 =リーグ戦4回戦(2024.04.23)・ひたちなか市民球場=
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中日
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巨人
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勝利投手:山﨑 伊織(2勝0敗0S)
(セーブ:大勢(0勝1敗5S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は初回、坂本の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、2死二塁から萩尾が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・山崎伊が7回途中無失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、先発・小笠原が力投を見せるも、打線が沈黙した。

◆中日が5連敗で3位に転落した。先発小笠原慎之介投手(26)が7回2失点(自責1)の粘投も打線が不発で2試合連続完封負けで貯金も「1」になった。。立浪監督は「打線はここ数試合、なかなか得点できていない中での2失点。ピッチャーは責められません」と、今季1敗目を喫した小笠原の投球を擁護した。4回には守備のミスからも1失点。打線も20日阪神戦の2回2得点から23イニング無得点が続き、貯金も1になった。「開幕からチャンスで1本出たり、いい流れのときもあった。ここへ来て、なかなか1本が出ない。メンバーについて、今いるメンバーで戦う。誰か代えるわけでもない。まずは、今、出ているミスを防いでいく。状態は良くなっていくから、我慢をして戦っていきたい」。2試合で首位から3位に急降下した指揮官は、辛抱のしどころと前を向いた。▽中日細川(故郷の茨城凱旋で3試合ぶりマルチ安打)「2本出たので、いい風に捉えて、チャンスの場面で打てるようにしたい」▽中日小笠原(開幕から4試合連続無四球かつクオリティースタート継続も初黒星)「負けたので、僕の結果とか関係ない。ゾーンで勝負できているからこその結果と思うけど、もう少し失点も減らせたらと思っています」

◆/笑顔が戻った\最後は大勢が1回無失点巨人が完封リレーで連敗脱出?プロ野球 (2024/4/23)??巨人×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/enUXpyQkwN

◆巨人坂本勇人内野手が通算2339安打とし、歴代14位の山本浩二氏に並んだ。1回1死二塁から中日小笠原の130キロスライダーを捉え、先制の左前適時打とした。「何とか打ててよかったです。まだ通過点なので積み上げられるように」とこれからも1本ずつ積み重ねていく。阿部監督も「適時打がなかなか出なかった先週だったので、坂本が最初に打ってくれてチームも勢いづいた」とうなった。

◆巨人阿部慎之助監督が先制のチャンスを生み出したオコエの足を絶賛した。「やっぱオコエの走塁だよね。あそこは素晴らしい走塁してメークチャンスしてくれたんでね、あれが大きかったなと思います」。初回1死で迎えたオコエの第1打席、左翼方向へ打った打球に対し、一塁ベースで加速し一気に二塁を陥れた。次打者・坂本の先制適時打につなげ、山崎伊を援護した。▽巨人高梨(7回1死一、二塁のピンチで好リリーフ)「去年、結構(山崎)伊織の勝ちを消しているので。何とか抑え、勝ちをつけてあげたいとの気持ちだった。昨日(22日)食べた常陸の牛、ステーキとハンバーグが効きました。パワーです」

◆巨人山崎伊織投手(25)が「地方の男」と化して連敗を3でストップし、首位阪神に肉薄した。6年ぶりの茨城・ひたちなか開催で先発し、6回1/3 3安打無失点で、自身2勝目をつかみとった。各地で試合をこなすことが多い巨人の「火曜ローテ」は、地方球場での登板が宿命とあって、いまだ本拠地・東京ドームでの登板はない。持ち合わせた鈍感力を発揮して昨季から地方球場3連勝。チームに7試合ぶりの勝利をもたらし、虎の背中に急接近した。当然とばかりに、ひたちなかに降り注ぐ雨も、柔らかいマウンドも、モノともしない。山崎伊がホーム開催の地方球場で躍動した。3回まで9者連続凡打に打ち取る完全投球。「真っすぐの力感がなく、ビュッと投げられたのがすごい良かった。後半ちょっとかみ合わなくなって、ちょっと力んだ部分もあったんですけど、あの感覚はよかった」。今季一番の手応えが右手に残っていた。登板に際し、自ら掲げた「先頭バッターを出さない、長打打たれない、カウント悪くしない」の3カ条を遂行。4回に入り、先頭を出しても連打は許さず、7回1死一、二塁とされたところで降板を告げられたが、マウンドでは阿部監督から「ナイスピッチ!」と激励を受けた。その表情が悔しさに満ちていたのも、カード頭を託される責任感の表れでもあった。巨人における"火曜日の男"にとって、地方球場は宿命ともいえるくらい巡ってくるが、まったく意に介さない。「東京ドームと違って軟らかいマウンドだけど、投げにくさとかはなかったですし、普通に。そんなに」と、どこ吹く風。今季4試合先発しながらも、いまだ本拠地での登板がなく、9日ヤクルト戦の鹿児島に続く2度目の地方だった。通算でも5試合投げて30回7失点、防御率2・10で地方3連勝という数字が、その強さを物語る。自宅ではパレットに10色の絵の具と、数種類の筆を操り、油絵を描く芸術肌の持ち主。開幕前には、後輩の田中からリクエストを受け「緑が好きっていうんで、緑の色を使いながら」とプレゼントした。「そんなたいしたもんじゃないです。もう今年は描いてる暇がないくらい野球を頑張りたい」と臨んだシーズンを、無傷の2連勝で9連戦初戦に勝利をもたらした。前週は3分け3敗。7試合ぶりの勝利で首位阪神に0・5ゲーム差と肉薄した。このままいけば火曜日は5月富山、6月新潟、7月長野と続く地方行脚。それでも、ひたちなかのお立ち台で「すごいええ場所だなと思いながら投げてました」という山崎伊がまた、ひょうひょうと投げ勝つに違いない。【栗田成芳】

◆巨人高梨雄平投手(31)が完璧な火消しを遂行した。2点リードの7回1死一、二塁で先発・山崎伊織からマウンドを託された。代打大島を141キロシュートで遊ゴロ、山本を128キロ見逃し三振で、中日の勢いを断った。「去年は(山崎)伊織の勝ちを消したので、何とか抑えたいという気持ちでいきました。とにかく1点もやらない気持ちで投げました」。山崎伊と2人でお立ち台からの景色をかみしめた。昨季は8月29日広島戦で逆転を許すなど山崎伊が持っていた勝ち投手の権利を守り切れなかったこともあった。今季は9日ヤクルト戦で6回2死満塁のピンチを封じるなど、すでに山崎伊の2勝に大きく貢献する。昨夜は常陸牛のステーキとハンバーグを堪能。「効きましたね。パワー」と好投につなげた。開幕2軍スタートから9日に昇格し、5試合で防御率0・00と完璧なリリーフを続ける。今季はFA権も取得した経験豊富な左腕。16年ドラフト9位で楽天に入団し、ずっと取得したいと思っていた権利だった。「権利をちゃんと価値ある形で持っておかないとダメ。しっかり働きたい」と臨むシーズン。フル回転でチームを支えていく。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が一回1死二塁で3試合連続安打となる左前適時打を放ち、通算2339安打でNPB歴代14位の〝ミスター赤ヘル〟山本浩二氏に並んだ。一回に好機で迎えた第1打席。中日先発左腕・小笠原のスライダーを左翼にはじき返し、レジェンドに肩を並べた。歴代13位は巨人OBの〝打撃の神様〟川上哲治氏の1351本。金字塔を打ち立て続ける右打者がまた歴史に名を刻んだ。

◆巨人は引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。一回に坂本の適時打で先制し、四回に萩尾の適時打で2点目。山崎伊は6回?を無失点で2勝目、大勢は5セーブ目を挙げた。中日は5連敗。打線が沈黙し力投の小笠原を援護できなかった。

◆巨人が14日の広島戦(東京ドーム)以来、7試合ぶりに白星を挙げた。阿部慎之助監督(45)は「カードの頭を取れて、久しぶりにみんなと握手をした」とうなずいた。先発して七回途中無失点の好投を見せた山崎伊についても「すごく粘り強く頑張ってましたし、最後ちょっとしんどくなってきたなというところで変えた。ナイスピッチングでした」とし、無失点に抑えた高梨、バルドナードには「素晴らしい。その一言です」とたたえた。一回に先制適時打を放った坂本については「結果的にタイムリーがなかなか出なかった先週だったので、坂本が最初に打ってくれたのでチームも勢いつきました」とコメントした。チームは9連戦に突入。指揮官は「きついのは分かってますので、なんとか全員で切り抜けたい」と先を見据えた。

◆中日は23イニング連続で無得点と打線が沈黙し、5連敗となった。四回1死三塁、七回2死一、三塁などの好機であと一本が出なかった。散発の4安打とつながりを欠いた。ここ4試合は計2得点に終わり、3試合が零敗。4番の中田は七回に四球で出塁はしたが、四回のチャンスではカリステに続いて凡退。立浪監督は「開幕からいい流れの時もあった。ここに来て、なかなか一本が出ない」と嘆いた。

◆金字塔への階段をまた一つ登った。巨人・坂本勇人内野手(35)が一回に左前適時打をマーク。通算2339安打とし、〝ミスター赤ヘル〟こと山本浩二氏に並んでNPB歴代14位となった。「まだ通過点なので、積み上げられるように頑張ります」一回は小笠原の甘く入ったスライダーを捉えて左前へ運び、塁上で軽く2度、手をたたいた。これが決勝点となった。チームは直近6試合で4得点にとどまり、坂本も試合前の時点で得点圏打率・056(18打数1安打)と苦しんでいた中での先制打。前を打つオコエがレフト前の打球で二塁を陥れる好走塁を見せ「ツーベースで回してくれたので、何とか打ててよかった」と感謝。阿部監督は「坂本が最初に打ってくれたので、チームも勢いづきました」とたたえた。安打数の歴代13位は巨人で「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治氏の2351本。プロ18年目も一本ずつヒットを積み重ねる。(原田優介)

◆?巨人の無失点勝利は11日のヤクルト戦(○5-0、神宮)以来、両リーグ最多の今季6度目。19、21日の広島戦(マツダ)のスコア0-0の引き分け2試合を含めた無失点試合は8度目となり、チーム防御率はリーグトップの1・81と投手陣の好投が光る。巨人が開幕21試合で無失点勝利を6度マークしたのは、球団タイ記録で、1937年春、41年、44年に次いで80年ぶり4度目。?茨城・ひたちなか市民球場で勝利したのは、2007年6月23日(○5-2西武)以来17年ぶり。10年、14年、18年と3連敗中だった。

◆山崎伊は周囲への気配りを欠かさない。2月の春季キャンプ中、後輩思いの一面が垣間見えた。周りに先輩ばかりで緊張していたドラフト1位・西舘(中大)に積極的に声を掛けて緊張を和らげ、チームに溶け込みやすい雰囲気づくりに徹した。「自分も1年目のときに先輩ばかりで緊張した。野球以外での気疲れもあったので、少しでも野球に集中できるようになればと思って」面倒見のいい兄貴分だからこそ、1学年下の赤星ら多くの後輩から慕われている。この日に七回を投げ切れなかった悔しさを押し殺し、ピンチを救ってくれた高梨への感謝の気持ちを忘れなかった姿こそが、山崎伊の人柄が詰まったシーンだった。(巨人担当・樋口航)

◆巨人は23日、中日4回戦(ひたちなか)に2-0で勝ち、14日の広島戦以来、7試合ぶりに白星を手にした。先発の山崎伊織投手(25)が七回途中まで3安打無失点と好投し、2勝目をマーク。昨季は2度、連敗を止めた〝連敗ストッパー〟が嫌な流れを断ち切った。チームは球団タイ記録となる「開幕21戦で6度目の無失点勝利」を挙げて連敗を3で止め、首位・阪神に0・5ゲーム差と肉薄。24日の状況次第で首位に立つ。背負うものがある男は強い。山崎伊が6回?を3安打無失点で2勝目をマーク。チームに14日の広島戦以来、7試合ぶりの白星をもたらした。「今日は何が何でも勝ちたかった。高梨さんには前回に続き厳しい場面で代わってしまっているので、自分で投げきれる実力をつけて頑張ります」舞台は茨城・ひたちなか市民球場。地方球場のマウンドは本拠地の東京ドームよりも軟らかく、強風も吹いた。それでも苦にせず六回までは散発の2安打。2―0の七回に1死一、二塁と走者を背負い、マウンドで阿部監督から直接降板を告げられて降板。2番手で火消しに成功した高梨に感謝した。東海大から入団3年目の昨年は7月に5連敗、同8月に4連敗を止め、自身初の2桁勝利となる10勝をマーク。今季も連敗を止めるべく中日打線に立ち向かった。チームは16-21日に甲子園球場とマツダスタジアムで6試合を戦い、3敗3分け。山崎伊は140キロ台後半の直球と80キロ台のスローカーブを駆使し、嫌な流れを断ち切った。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1183 0.579
(-)
-
(-)
12167
(+1)
51
(+1)
13
(-)
7
(-)
0.220
(↓0.004)
1.980
(↑0.08)
2
(1↑)
巨人
1083 0.556
(↑0.027)
0.5
(↓0.5)
12252
(+2)
41
(-)
8
(-)
9
(-)
0.235
(↓0.004)
1.810
(↑0.09)
3
(1↓)
中日
1092 0.526
(↓0.03)
1
(↓0.5)
12251
(-)
68
(+2)
5
(-)
3
(-)
0.238
(↓0.005)
3.100
(↑0.08)
4
(1↑)
広島
992 0.500
(↑0.029)
1.5
(↑0.5)
12355
(+2)
43
(-)
6
(+1)
9
(-)
0.228
(↓0.003)
2.140
(↑0.12)
5
(1↓)
DeNA
9101 0.474
(-)
2
(-)
12358
(+1)
79
(+1)
6
(-)
11
(-)
0.247
(↓0.003)
3.240
(↑0.23)
6
(-)
ヤクルト
7121 0.368
(↓0.021)
4
(↓0.5)
12369
(-)
70
(+2)
11
(-)
11
(+1)
0.233
(↓0.005)
3.370
(↑0.07)