1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | ||
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 5 | 0 | 421 | 1 | ||
勝利投手:才木 浩人(2勝1敗0S) 敗戦投手:松葉 貴大(1勝1敗0S) 本塁打 |
阪神戦チケット予約 | 中日戦チケット予約 |
◆阪神が降雨コールド勝ちで6連勝。阪神は両軍無得点のまま迎えた6回裏、2死一二塁の好機で佐藤輝の3ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・才木が7回無失点8奪三振の好投で今季2勝目。敗れた中日は、散発3安打で無得点と打線が精彩を欠いた。
◆小雨が降る中、スタメンが発表された。前日20日に首位中日に14安打15得点で大勝した阪神は、2位に浮上し、ゲーム差0・5。首位攻防戦も、基本オーダーを組んだ。相手先発投手の左右によって変更していた左翼スタメンは、中日左腕、松葉貴大投手(33)が先発で、シェルドン・ノイジー外野手(29)が入った。阪神先発は今季初の甲子園で2勝目を目指す才木浩人投手(25)。前回14日に今季初白星を挙げた中日に、2週連続で挑む。
◆午後2時予定のプレーボールが遅れることが発表された。降り続ける雨の中、午後1時過ぎに内野全面を覆っていた巨大シートが撤収された。だが、シート上の水を逃がして、また内野にかぶせた。阪神は午前10時前から室内練習場で練習を行い、1度ロッカールームに下がったあと、通常通りに一塁側ベンチに入った。今後も雨予報になっており、強く降る時間帯もありそう。阪神が勝てば今季初の首位におどり出る試合の行方が注目される。
◆降雨のため午後2時予定から遅れているプレーボールは、午後2時45分メドと発表された。午後2時15分ごろにアナウンスがあり、場内からは拍手が起きた。ビジョンには「本日の試合は、ただいまのところ14:45をめどに行う予定でございます ご了承くださいませ」のメッセージが表示された。
◆雨天のため、午後2時予定のプレーボールが遅れることが発表された。球場内やSNSではにわかに甲子園の巨大シートが注目された。内野全体を覆うサイズがあり、前日の試合後から黒土部分にかぶせられた。この日昼過ぎからはシート上にたまった水を逃がすための作業を行った。阪神園芸のスタッフを中心に50人が一斉にシートを取り囲んで、外野に移動させては再び内野に戻しての作業をを繰り返した。その様子は壮観そのもの。ネット上では「さすがの阪神園芸さん」「園芸さん何とかして、お願い」「シート大きすぎ」などの感想が飛び交った。
◆雨天のため45分遅れの午後2時45分にプレーボールを目指し、準備が進んだ。選手の呼び込み、始球式、先発才木浩人投手(25)の投球練習まで終わったが、まさにプレーボールがかかりそうなその直前に再び、砂入れが行われた。一塁ベース回りとファウルゾーン、同じく三塁のファウルゾーンに追加で白い砂が入った。結局、プレーボールは同53分となった。
◆阪神が雨中の試合ならではの珍プレーに助けられた。4回無死一塁から中日中田翔内野手(34)が深い中堅へのフライを放った。近本光司外野手(29)が右中間最深部でつかみ、一塁走者のオルランド・カリステ内野手(32)がタッチアップした。俊足を飛ばしてゆうゆう二塁に間に合った...が、ぬかるんだ黒土で滑りすぎて、スライディングが豪快に二塁を「オーバーラン」。あわてて戻ったが、返球を受けた木浪聖也内野手(27)にタッチされてアウトになった。中日立浪和義監督(54)は笑いをこらえるようにリクエストを要求したがリプレー検証でも覆らなかった。
◆雨のため53分遅れで始まった試合が「成立」に至った。予報ではいつ雨脚が強まってもおかしくなかったが、試合中盤までは小降りで済んだ。吸水性のいい土を追加しながら、何とかグラウンドコンディションを保った。阪神才木浩人(25)中日松葉貴大(33)の投げ合いで、0-0のまま試合成立条件の5回を終了した。【動画】雨中の珍プレー!? 中日・カリステ、雨で滑りすぎスライディングが豪快にオーバーラン
◆/泥だらけでもみんな必死\果敢にタッチアップも木浪聖也が追いかけタッチアウト?プロ野球 (2024/4/21)??阪神×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/0Fa7z7A7Tf
◆阪神が7回表コールドとなった雨中の一戦を制し、今季初めて首位に立った。佐藤輝明内野手(25)が6回に3号3ラン。主砲の活躍で引き分けを挟んでの連勝を6に伸ばした。試合前から降り続く雨のため、この日は53分遅れの午後2時53分にプレーボール。先発の才木浩人投手(25)は、ぬかるむグラウンドで粘り強く好投した。初回、先頭の中日岡林、田中を連続で空振り三振。続くカリステには中前打を浴びたが、最後は中田を再び空振り三振と3つのアウト全てを三振で斬った。0-0のまま迎えた6回2死一、二塁、佐藤輝がフルカウントからファウルで2球粘り8球目、125キロスライダーをがっちり捉えて、右翼スタンドへ痛烈な打球を飛ばした。ぬかるむグラウンドでも、二塁走者の中野も、一塁走者の森下も、悠々ホームイン。雨にぬれながらも声援を送ってきたファンへ豪快な1発を届けた。
◆阪神森下翔太外野手(23)が高速の「水切りショット」を放った。6回1死一塁から遊撃正面に強烈な打球を放った。本来なら数バウンドしそうな当たりだったが、ぬかるんだグラウンドの表面を高速で滑り、遊撃手・山本泰寛(30)が対応できずグラブの下を通過した。チャンスを拡大し、佐藤輝明内野手(25)の決勝3ランが飛び出した。
◆/やっぱり、テルはすごい\雨の中、応援する虎党へ贈る佐藤輝明が先制3ラン?プロ野球 (2024/4/21)??阪神×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #hanshin pic.twitter.com/y0hyiZE4So
◆中日中田内野手(34)の深い中堅へのフライで一塁走者のカリステ内野手(32)がタッチアップしたが、ぬかるんだ黒土で滑りすぎて、豪快に二塁を「オーバーラン」でアウト。中日立浪和義監督(54)は笑いをこらえるようにリクエストを要求したがリプレー検証でも覆らなかった。
◆阪神佐藤輝明内野手(25)が今季3号の3ランを決めた。0-0の6回。2死一、二塁から中日先発の松葉貴大投手(33)から7球粘り、8球目。125キロ外角の球をフルスイング。右翼スタンドへ先制3ランを放り込んだ。本塁打は6日ヤクルト戦(神宮)以来13試合ぶり。試合前から雨が降り注ぎ、53分遅れて開始するなど、悪天候の中での先制3ラン。雨の中でも満員のファンへ1発を届けた。
◆阪神が雨中の接戦を制し、初めて首位に立った。引き分けを挟んで6連勝とし、中日を抜いた。いつ終わるか分からない状況で、0-0の佐藤輝明内野手(25)が6回に先制3号3ラン。才木浩人投手(25)が7回無失点と好投し、7回裏の阪神の攻撃に移る前に審判団がコールドゲームを宣告した。岡田彰布監督(66)はテレビインタビューで投打のヒーローをたたえた。一問一答は以下の通り-雨でコンディションが悪い中、勝利した「今日はもう、才木が一番(試合を)やりたかったみたいでね。それに値するピッチングをしてくれました。何とかね、序盤の、こういう状況だから、1点でもね、先、先、先と思ってね、初回からバント使ったんだけど」-才木は足場も手先も気になるところで、うまく投げた「下が悪いんでね。コントロールとかいろんな面で、あれですけど。普段どおりのね。まあ、本人がやりたいやりたい言ってたからやっぱりよっぽど調子もいいし、投げたかったんじゃないですか」-佐藤輝に一番いいものが出た「そうですね、だから、まあね、これ、いつ止めてもいいようなグラウンド状態だったし。あそこ3ランっていうね、3点が大きかったですね、やっぱりね」-こういう雨の試合、勝負どころを、どういう感じで踏んでたのか「いや、まずもう、とにかく5回まで。とにかく1点でもと思って。まだ後攻なんでね、そのへんはちょっと楽なんですけど。本当、1点じゃどうなっていたかも分からないし。砂を入れるいうことだったんですけど。本当スリーランていうのは、やっぱり大きかったと思いますね」-黄色いポンチョもぎっしり満員で最後まで皆さん残っていた「予報は悪いのはあったけど、とにかく今日は(阪神)園芸さんにも今日は絶対やるという、そういう気持ちがあったからね、みんなやっぱりプレーにもね、それは才木にも表れてたんじゃないですかね」-10試合連続2得点以下をくぐり抜けた「まあピッチャーはね、ずっと頑張ってるんで。やっぱり1人1人の成績なんですけどね。みんながヒット1本ずつポンポンと出だすとつながりも出てくるし、うまくフォアボールとかも絡んでくるんで、いい時のそういうつながりというか、それが、これはもうほんと、ゲームの中のきっかけなんですけどね、出ましたね」-この時点だが引き分け挟んで6連勝で首位「まあ全然それはね、まだまだ、20試合、21試合ですからね。7カードだから、まあ。去年はねえ、去年は5月、貯金3つで行ったのを、その3つをね、4月ですか、今年もまだそらね、早く出たかなという、そういうくらいの感じですね」-表情から見て首位という座り心地は悪くない「いやまあ、それはそうですけどね。やっぱりこれはねえ、10試合しのいで、ある程度5分で戦ったのが、そこで辛抱したのが、やっぱりピッチャー頑張ってるのに野手がちょっとふがいなかったので。野手の奮起がこの3、4試合のいい結果になっていると思いますね」-雨の中で応援したファンに「もう、スタンド見たの試合前ですけど、みんな早くからスタンドにいて。だから今日はファンのためにも、お客さんのためにも絶対やるという気持ちでいてたんでね。まあ、いい試合をね、雨の中寒かったと思いますけど、見せられて本当に良かったと思います」
◆同学年コンビが投打のヒーローに選出された。試合前から雨が降り注ぐ中、先発才木浩人投手(25)は7回3安打無失点。8奪三振の好投を見せた。力投に応え、7回2死一、二塁の場面で佐藤輝明内野手(25)が右翼への3号3ラン。25歳コンビで雨中の決戦を制した。佐藤輝は「いやもう本当にね、危なげない素晴らしいピッチングだったんで。援護することができてよかったです」と充実感をにじませた。ヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。-才木へ。感想は「そうですね。まあ、今年初の甲子園がなんかすごい状況だったんですけど。とりあえずチームが勝てて。はい、良かったと思います」-雨で試合開始が遅れたが、調整などは「そうですね、ちょっと難しかったですけど。まあまあ、集中切らさずに試合に入れたんでよかったと思います」-雨の中で7回8奪三振無失点。振り返って「そうですね、まあちょっとグラウンドの足場がすごい悪かったので。なんとかちょっとフライとか打たせるようにしたいなと思ってたんですけど。ちょっとゴロ多くなっちゃって、ちょっと申し訳ないなと思いましたけど。まあまあ、三振も取れてましたし。梅野さんにそこはうまく配球してくれて。なんとか抑えることができてよかったです」-8三振が取れた要因は「そうですね。まあ、スライダー、カーブがうまく使えてたというのと。まあ、もうちょっと取れたかなっていう感じもしますけど。まあ真っすぐの感じもだんだん良くなってきてますし。やっぱりスライダーカーブがうまく使えてるっていうのが、一番大きいかなと思います」-7回、試合終了のコールの瞬間の気持ちは「まあ、良かったですね。『うっす』、みたいな感じでした(笑い)」-佐藤輝の決勝スリーランはどう見た「いや、そうですね。打ってくれるだろうと思ってましたし、3-2からランナー走るし、一本とりあえず安打打ってくれたらなと思ったんですけど。まさかホームラン打ってくれると思ってなかったので。うれしかったです」-声はかけた?「ナイスバッティングと言いました」-引き分け挟んで6連勝。今の気持ちは「そうですね。まあ、すごい今乗ってると思うので。これからどんどん勝ちを積み重ねていって行ってほしいなと思います」-佐藤輝へ。フルカウントからの一打。狙いは「そうですね、まあツースリーだったんで。しっかり前に飛ばして、なんとか点を取ろうという意識で。はい、行きました」-打った時の感触は?「んー、まあちょっと当たり、弾道が低かったので。入るとは思わなかったんですけど。なんとかギリギリ入って良かったです」-雨も強くなってきた中でどんな思いがよぎった「やっぱり先に早く点を取りたいっていうのがあったんで。あの場面でしっかり打ててよかったです」-雨の中でグランド一周。ファンの声援は「いや、もう雨なのに声出して応援していただいて。すごいうれしかったです」-才木の投球はどう見ていた「いやもうほんとにね、危なげない素晴らしいピッチングだったんで。援護することができてよかったです」-ここ最近ヒットが続いているが要因は「まあでもね、ずっとピッチャーが粘ってくれてるんで。なんとか野手で点取っていこうっていう気持ちが、ヒットにつながってるんじゃないかと思います」-3連勝で首位浮上「まあ本当にピッチャーが粘ってくれてるんで。しっかり野手で打っていけば勝っていけると思うんで。頑張っていきたいと思います」
◆阪神の中野拓夢内野手(27)がグラウンドコンディションが悪い中での無失策に胸を張った。試合開始前から雨が降り続き、試合が進むにつれてグラウンドコンディションは悪化。イニング間に何度も土が入れられる状況だった。その状況下で昨季二塁手でゴールデングラブ賞を獲得した中野は冷静に二ゴロをさばいた。グラウンドコンディションに「これ以上のことはないと思う」と苦笑いだったが、「しっかりこういうグラウンドでもエラーなく守り切れたのでそこはすごく良かったと思いますし、しっかりと集中力を持って守れたので今後につながるかなと思います」と収穫だった。
◆阪神近本光司外野手(29)がチーム唯一のマルチ安打を放った。初回、カウント2-2から中日先発松葉の129キロカットボールを中前にはじき返した。さらに3回には1死から内角球を引っ張って右前打。「いい準備ができていた。自分の中でこれをしようというのが打席の中でもできていた。それはよかったかなと思います」と納得のいく打撃内容で結果も伴った。いずれも得点には結びつかなかったが今季6度目のマルチ安打に「その打席の中でやることをやるだけ」と虎のリードオフマンは頼もしさ十分だ。これで今季甲子園では打率3割1分4厘。京セラドーム大阪を含めた本拠地では打率3割5分6厘と好成績を残している。中堅守備でも4回中田の飛球に一塁からタッチアップしたカリステに素早く反応。二塁進塁を防ぐなどチーム6連勝に貢献した。次戦に向けては「頑張ります」と短く力を込めた。
◆阪神森下翔太外野手(23)が「高速水切りショット」で佐藤輝の決勝弾をアシストした。試合前から雨が降り注ぐ中、この日も「3番右翼」でスタメン出場。5回まで膠着(こうちゃく)状態が続き、0-0の6回。1死一塁から中日松葉の初球だった。134キロ外角低めの変化球を振り抜き、強烈な打球を遊撃へ飛ばした。ぬかるんだグラウンドの表面を高速で滑り抜けると、遊撃手のグラブの下を通過。好機を広げる左前打となった。「足もともだいぶ悪い中で、当たりはちょっと正面ぽかったですけど、こだわってきた打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率だったりっていうのがあった結果、抜けてくれたかなと思います」1死後、5番佐藤輝が決勝3ランを放ち、雨天コールド。兄貴分のV弾をお膳立てした。これで自身6試合連続安打。「こういう天候が悪い中で1本出たのは、また次につながった」と手応えをつかんだ。この日2安打の1番近本のアドバイスもいきた。両サイドを投げきる松葉に対し「あんまり考えすぎずにやった方がいいと言っていて。それを頭に残しつつ打席に立った」。6連勝と勢いづいた猛虎打線で、先輩に引っ張られ、直近5試合は打率4割を超える。「自分のモチベーションにもなりますし、継続していけばもっともっといい数字を残せると思う」。中心打者としてさらなる貢献を誓った。【村松万里子】
◆阪神梅野隆太郎捕手(32)が好リードで才木を完封勝利に導いた。悪天候での試合とあって先制点を与えないことに集中。「とにかく細心の注意を払って配球できた。ピンチでも球数かけながらとか、雑にならないように1球1球声をかけながらできたのはよかった」と0を重ねた。完封には「万全じゃない状態で投げられた才木が本当によく頑張ってくれた。本当に才木にあっぱれですよ」と右腕をたたえた。
◆中日が4連敗し、単独首位から陥落した。降雨とグラウンド整備などで試合は53分遅れでスタート。雨の中、先発松葉貴大投手(33)は5回まで無失点で好投したが、6回1死から連打を許し、佐藤輝に3号3ランを被弾した。7回表終了後にコールドゲームが通告。14年以来、プロ入り2度目の完投となった左腕は、7回のマウンドへ向け準備していた三塁側ファウルグラウンドから球審の宣告を見つめた。「結果は完投かもしれないけど、僕が思ってる完投は、9回を投げ切るのが完投だと思っている。コールドゲームでなければ8回までは行くつもりでいた」。失点はたったの1球だったが、松葉が悔やんだのは四球。失点に絡まなかったが制球自慢の左腕は5回までの失点には絡まなかった3与四球を反省した。「それ(本塁打)までの四球がなくて、逆にアウトになっていたら、変な話、6回の先頭は近本選手から始まっていない。点には結びつかない小さなほころびから、最後はああいう形になっちゃったかなとは思う」。敵地甲子園で3タテを食らい4連敗し、首位を明け渡した。「やられたんで、しっかりやり返さないといけない」。最後に左腕はチームの気持ちを代弁した。立浪監督は「松葉はよく頑張ってくれた。あの1球だけ」と、昨季までドーム限定5回までの制限を突き破って腕を振る左腕を称賛した。「雨もコールドも野球だからしょうがない。切り替えて来週からしっかり戦いたい」。23日から始まる巨人3連戦からの巻き返しを誓った。【伊東大介】
◆DeNAが運営するLIVEコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」が協賛する「Pococha DAY」として開催され、同アプリのイベントに入賞したライバーたちが、始球式や選手への花束贈呈を行った。始球式のマウンドに立ったのは「わらし。」。阪神のユニホームにベージュのプリーツスカート姿で、白球を投げ込んだ。来場した先着1万人には、「Pococha DAY×阪神タイガース」のオリジナルうちわがプレゼントされた。
◆「神整備」と呼ばれる阪神園芸の面目躍如だった。試合前から内野グラウンドに大量の「白土」がまかれた。イニング間にも次々と追加され、1輪車の台数は20台ほどに達した。阪神園芸によると、これほどの「砂入れ」はかなり珍しいという。途中からは白部分の方が多い、異様な「マーブル模様」になっていた。吸水性が高い土で、試合成立に大きな効果を発揮したのは間違いない。ただ"代償"もある。複数の土をブレンドしている「甲子園の土」にはそぐわないため、これから取り除かなければいけない。その作業はかなりの重労働。黒土を追加して、もう1度正しい配合の土を作り直す。週明け、チームは横浜遠征。その間に阪神園芸は人知れず、グラウンドの再整備を行う。
◆<阪神3-0中日>21日甲子園阪神が7回表コールドとなった雨中の一戦を制し、今季初めて首位に立った。佐藤輝明内野手(25)が6回に3号3ラン。主砲の活躍で引き分けを挟んでの連勝を6に伸ばした。阪神佐藤輝の活躍を、今岡打撃コーチは「当然」とばかりに見つめていた。「ナイスバッティング。最高の形。イニング関係なく、先に点を取れたのが大きい」。同コーチは開幕から昨年との違いを感じていた。「自分の中で『これ』というものがある。それを練習で続けている。自分に必要なことが分かっている」。基本的に、選手に聞かれるまでは口を出さないスタンスの同コーチだが、ヘルプはまだない。今岡コーチは「現役の時の俺にちょっと似ているんだよね」と笑う。05年の優勝時、佐藤輝と同じ「5番三塁」で驚異の147打点を稼ぎ出した。大卒ドラフト1位も共通点。ただ、似ていると感じるのはそこではない。特有の感性を持ち、指導者や外部の指摘が必ずしも自分に合うわけではないと感じていた。若手時代はそれで苦労もした。だから絶対に理論は押しつけない。同コーチの言葉を聞くと、今年はキャリアハイの成績を残しそうな期待をしてしまう。【阪神担当 柏原誠】
◆雨中の決戦で、阪神才木浩人投手(25)が中日打線を封じ3度目の完封勝利を挙げた。53分遅れの試合開始。プレーボール直前にも砂がまかれる状況だった。ぬかるむマウンドでも、集中を乱さなかった。「力を入れて投げると、だいぶ足が滑った。力を抜いて、カウントを取りにいくような感じで落ち着いて投げられました」7回3安打無失点で8奪三振。スライダーを効果的に使い、三塁すら踏ませなかった。7回表終了時点で球審が降雨コールドを告げた。22年9月1日の広島戦以来、自身2度目の降雨コールドによる完封劇。「ラッキーと言ったらあれですけど。こんな状況だったので、最低でも5回まではしっかりいこうと思っていました」と振り返った。前回14日から、2週連続の中日戦で連勝。22年には3試合で防御率0・56、昨季は4試合で同1・29と、2年連続セ・リーグ球団で最も好相性の相手だ。竜キラーぶりは今年も健在だ。ヒーローインタビューでは、決勝弾の同学年佐藤輝とともに選出された。「打でああやって打ってくれて、守りは自分がしっかりゼロを重ねられたのは、すごくうれしいです」。今春キャンプ前日には村上、栄枝、岩田、浜地、佐藤蓮を含めたメンバーで同学年会を開催した。才木いわく「基本全員ガヤ」という食事会。にぎやかで仲の良い7人の中でも、2人は絶妙な相性を見せていた。「自分は、ただマイペースにボケるだけ(笑い)。輝は僕らのボケを聞いて、笑いながらツッコんで飯食う、みたいな感じ」息の合ったコンビネーションを、この日はグラウンドでも発揮。投打で勝利をもたらした。岡田監督も「きょうは才木が一番やりたかったみたいでね。それに値するピッチングをしてくれました」と評価。今季2勝目で、防御率1・04はセ・リーグ3位だ。「日曜日の男」が、冷静にゼロを積み重ねていく。【波部俊之介】
◆休み知らずの阪神才木浩人投手(25)だが、今オフは母久子さんから休養に関する助言を受けた。1月に体調不良を発症。約1週間の小休止の中、少年時代に見ていた人気野球マンガ「MAJOR」の一場面を引き合いにしたゲキを送られた。「休まず練習していた吾郎くんも、強制的に休みにされたら良くなったやろ!」同作で猛練習を続ける主人公の茂野吾郎が、休養を経たことで進化したワンシーン。才木自身も「野球がうまくなりたいと思っているから。時間がもったいない感じ」と負けず劣らずの練習の虫だ。ハワイ優勝旅行期間中の休日は家族でゴルフをした1日だけ。大みそかはトレーニングを終えてから帰省し、元旦は初詣を終えると帰宅する徹底ぶりだった。そんな右腕は自宅内でできる練習は続けながらも「その1週間がいい休みだった」と療養期間を振り返る。茂野吾郎同様、休養をプラスに変えての快投だ。【阪神担当=波部俊之介】
◆甲子園は午前中から雨が降り続く中、阪神は勝利すれば今季初の6連勝で中日を上回って首位に立つ。先発の才木浩人投手(25)は14日の中日戦(バンテリンD)で7回1失点と好投し今季初勝利。同じ相手に2週続けての勝利を目指す。
◆天候不良で試合開始が遅れていた阪神―中日は午後2時53分にプレーボールした。午後1時すぎから内野にかけられたシートを外し始め、約50分かけて完了。降り続く雨は時折強まったが、試合をする準備が着々と整えられていった。阪神は才木浩人投手(25)、中日は松葉貴大投手(33)が先発する。
◆阪神がラッキーな変則ダブルプレーで相手のチャンスの芽を摘んだ。先発の才木は四回に先頭・カリステに中前打を浴び、無死一塁。続く4番・中田の打球は右中間への大飛球となったが、中堅・近本が難なく処理した。この際、捕球と同時にカリステが積極的な走塁で一塁からタッチアップし、二塁ベースに勢いよくスライディングした。タイミング自体はセーフだったものの、試合前から降り続いた雨の影響で内野の黒土部分はぬかるみ、まさかの〝オーバーラン〟。気付いた二塁ベース上の遊撃・木浪はすぐさまタッチし、アウトにした。中日側のリクエストでリプレー検証が行われたが、判定は覆らず。才木は細川を二ゴロに仕留め、結果的にこの回を三人攻撃で退けた。
◆阪神は0―0の六回、佐藤輝明内野手(25)の3号3ランで先制した。頼もしい大砲が勝利への道筋をつけた。1死から中野、森下の連打で一、二塁。大山は空振り三振に倒れたが、佐藤輝は先発・松葉の8球目の125キロスライダーを一閃。打球はライナーで右翼スタンドへ一直線。試合開始前から雨が降り続く中、今季の甲子園第1号で試合を動かした。
◆阪神が1分挟む6連勝で今季初めて首位に立った。同一カード3連勝も今季初。降雨で試合開始が53分遅れた試合で、両軍無得点で迎えた六回2死一、二塁で放った右翼席への佐藤輝明内野手(25)3号3ランが決勝点となった。才木浩人投手(25)は7回無失点で今季2勝目(1敗)。6連勝は昨年9月1日ヤクルト戦(神宮)から14日巨人戦(甲子園)までの11連勝以来。
◆四回無死、中日・中田翔の中飛で一塁からタッチアップを試み、オーバーランで憤死したオルランド・カリステ=甲子園球場(撮影・林俊志)
◆七回表の中日攻撃終了後に降雨コールドとなり、阪神が1分挟む6連勝で今季初めて首位に立った。同一カード3連勝も今季初。降雨で試合開始が53分遅れた試合で、両軍無得点で迎えた六回2死一、二塁で放った右翼席への佐藤輝明内野手(25)3号3ランが決勝点となった。才木浩人投手(25)は7回無失点で今季2勝目(1敗)。6連勝は昨年9月1日ヤクルト戦(神宮)から14日巨人戦(甲子園)までの11連勝以来。岡田彰布監督(66)のテレビインタビューは以下の通り(成績=11勝8敗2分、観衆=4万2590人)。ーー雨でコンディションが悪い中、勝利した「今日は才木が一番やりたかったみたいでね。それに値するピッチングをしてくれました。序盤、こういう状況だから、1点でも先と思って、初回からバント使ったんだけど」ーー才木は足場も指先も気になるところで、うまく投げた「下が悪いんでね、コントロールとか色んな面で、あれですけど。普段通りのね。本人がやりたいやりたい言ってたからやっぱり、よっぽど調子もいいし、投げたかったんじゃないですか」ーー佐藤輝にいいモノが出ましたね「そうですね、いつ(試合を)止めてもいいようなグラウンド状態だったし、あそこ3ランっていうね。3点が大きかったですね、やっぱりね」ーー雨の試合、どういう感じで「五回までね、とにかく五回まで。とにかく1点でもと思って。だから無理やり木浪にもバント(五回無死一塁)さしたいんですけどね。後攻なんでね、楽なんですけど。1点じゃどうなってたかもわからないし。砂を入れるいうことだったんですけどね、本当スリーランは大きかったと思いますね」ーー雨の中、最後までファンが残っていた「予報は悪いのはあったけど、今日は園芸さんにも絶対やるという気持ちがあったからね。みんなプレーにもね。才木にも表れてたんじゃないですかね」ーー10試合連続2得点以下をくぐり抜けた「ピッチャーは頑張ってるんで、一人一人の成績なんですけどね、みんながヒット1本ずつ出だすと、つながりも出て来る。フォアボールとかも絡んで来るんで、いい時のつながりというか...これはゲームの中のきっかけなんですけどね、出ましたね」ーーこの時点だが引き分け挟んで6連勝、首位に立った「まあ全然それはね、まだまだ、20試合、21試合ですからね、7カードだから21だから、去年は5月貯金3つで行ったのを、その3つを4月ですか、今年もまだそらねえ、早く出たかなというくらいの感じですね」ーー表情から見て首位の座り心地は悪くない「いやまあ、それはそうですけどね。やっぱりこれはねえ、10試合しのいで、ある程度5分で戦ったのが、そこで辛抱したのが、ピッチャー頑張ってるのに野手が不甲斐なかったので。野手の奮起がこの3、4試合のいい結果になってると思いますね」ーー雨の中で応援したファンに「スタンド見たの試合前ですけど、みんな早くからスタンドにいて。だから今日はファンのためにも、お客さんのためにも絶対やるという気持ちでいてたんでね。いい試合をね、雨の中寒かったと思いますけど、見せられて本当に良かったと思います」
◆七回表の中日攻撃終了後に降雨コールドとなり、阪神が1分挟む6連勝で今季初めて首位に立った。同一カード3連勝も今季初。降雨で試合開始が53分遅れた試合で、両軍無得点で迎えた六回2死一、二塁で放った右翼席への佐藤輝明内野手(25)3号3ランが決勝点となった。才木浩人投手(25)は7回無失点で今季2勝目(1敗)。6連勝は昨年9月1日ヤクルト戦(神宮)から14日巨人戦(甲子園)までの11連勝以来。主な選手のコメントは以下の通り(成績=11勝8敗2分、観衆=4万2590人)。決勝3ランの佐藤輝明 「後ろ(土の状態の悪い打席付近)に置きたくなかったんで。本当は壮さん(一塁コーチの筒井壮外野守備走塁コーチ)に渡そうかと思ったんですけど、渡せなかったです」試合開始が遅れる中で2安打の近本光司 「いい準備が出来ていたので。自分の中でこれをしようというのが、打席の中でも出来ていた」雨中試合を振り返った中野拓夢 「(グラウンド状態は)これ以上のことはないと思うので(笑)」六回1死一塁での左前打で好機拡大の森下翔太 「こだわって来た打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率があった結果、抜けてくれたかなって思います」才木浩人をリードした梅野隆太郎 「ホントに、才木にアッパレですよ。ナイスゲーム」7回無失点の才木浩人 「グラウンドが悪かったので、フライを打たせるようにしたいなと思っていたんですけど、ゴロが多くなってしまって...」
◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(58)は雨中での7回無失点で2勝目を挙げた阪神・才木浩人投手(25)を絶賛した。最悪のコンディションの中でプレーした選手にはお疲れ様と言いたい。この状況で力を出し切れなかったといって、悪い評価を下すことなどできない。そんな中、思い切り褒めたいのは才木だ。バッテリーでの工夫が見事だった。回を追うごとに足元が悪くなり、踏み出す左足あたりが滑って、投げづらそうにするシーンが何度もあった。仕方がない。投げている中で真っすぐが高めに浮く傾向があると分かると、比較的制球できたカットボールでストライクを取った。そして、一番評価したいの〝MAXの一歩手前〟の球速で勝負し始めたこと。本来なら150キロ超でグイグイ押すスタイルだが、140キロ台後半で変化球を交えて勝負していった。たぶん8割ぐらいの力で投げていたのではないか。この天候では、やむを得ない選択だった。が、この投球スタイルは、晴れている日に使っても面白い。MAXの球威で勝負しながら、時には〝MAX一歩手前〟を組み入れて、変化を付ける。引き出しが1つ増えることになる。雨中の熱投で進化できたとしたら、大きな財産だ。
◆阪神・中野拓夢内野手(27)が攻撃の口火を切った。0-0の六回1死から松葉のチェンジアップを捉えて左前打。「何とか塁に出ようと思ってヒットになった。その後、点も入りましたし、しっかりチャンスメークはできた」。5試合連続安打とし、悪条件の中で二塁の守備でも慎重に打球をさばいた。「これ以上のことはないと思う(笑)。こういうグラウンドでもエラーなく守り切れた。そこはすごく良かった」と声を弾ませた。
◆阪神・梅野隆太郎捕手(32)が必死のリードで才木浩人投手(25)の完封勝利をアシストした。「ピンチでも雑にならないように、一球一球しっかり声をかけながらできたのはよかった。0点で抑えられたことに関してはベストピッチをしてくれた。ましてやこういう天候で、完封で。才木にあっぱれですよ」と喜んだ。二、五回の打席はいずれも四球で出塁し、攻守で粘りのプレーをみせた。
◆阪神・近本光司外野手(29)は今季6度目のマルチ安打。中日3連戦で計12打数5安打と状態を上げてきた。「いい準備ができていた。自分の中で『これをしよう』というのが、打席の中でもできていたので。それはよかったかな」一回、変化球をきれいに打ち返す中前打で出塁。雨が強くなった三回1死の第2打席でも直球を力強く引っ張って一、二塁間を抜く右前打を放った。五回を終えた時点で、中日の左腕・松葉の前に安打は自身の2本だけ。チームで糸口を探っていた中、ナインに「あんまり考えすぎずにやっていった方がいい」と声をかけていた。近本の言葉を「頭に残しつつ打席に立った」森下は六回1死一塁から安打で続いて佐藤輝の3ランを導いた。リードオフマンとして、近本が打席で感じた経験を仲間にシェア。大事な役割を果たして勝利に貢献した。(上阪正人)
◆六回、阪神・佐藤輝明の3ランに喜ぶ才木浩人=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
◆主役の座は〝兄貴分〟に譲ったが、泥だらけのグラウンドに向かって放った一打で白星への道を整備した。阪神・森下翔太外野手(23)が6試合連続安打をマークし、佐藤輝明内野手(25)の決勝3ランにつなげた。「当たりは正面ぽかったですけど、こだわってきた打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率だったりっていうのがあった結果、抜けてくれたかなって思います」六回1死から中野が左前打で出塁。ぬかるむ地面から意識を取り除き、先発・松葉に一点集中。初球の134キロツーシームを捉え、遊撃手の正面に飛んだ打球は打球速度のおかげで左前まで抜けた。チーム初の連打でチャンス拡大。佐藤輝が弾丸ライナーで放った本塁打を一塁走者として見届け「抜けたとは思ったんですけど、入るとは思わなかった。すごい一発」と驚きを口にした。4本塁打で13打点と勝負強さが注目されがちだが、6試合連続安打と継続的にヒットを積み重ねる。「確実性」もプロ2年目に取り組む課題のひとつ。春季キャンプではトレーニング用に短尺のバットを取り入れ、「コンタクト率が確実に上がる」とバットが体から離れない感覚を身につけようと取り組んだ。甲子園6連戦の最終日も、全体練習前の午前9時ごろから室内練習場でバットを振り込んで「大変です」と笑顔で充実の汗をぬぐった。余念なくレベルアップに励み、結果に結びつけている。「(安打が出続けているのは)モチベーションにもなりますし、継続していけばもっといい数字を残せる。天候が悪い中で一本出たのはまた次につながる」勝負強さと確実性を兼ね備え、強い虎を引っ張っていく。(邨田直人)
◆阪神はグラウンド不良による七回表終了コールドゲームで中日に3-0で勝利し、引き分けを挟んで6連勝で首位に浮上した。0―0の六回に佐藤輝明内野手(25)が先制の3号3ラン。雨の中、びしょぬれになって声援を送ってくれた虎党に勝利を届けた。チームは開幕ダッシュに失敗しながらも、21試合目でトップを奪った。さあ、連覇に向かってこのまま突っ走るで~!降り続く雨を切り裂く弾丸ライナーが、右翼席に飛び込んだ。泥んこの甲子園が舞台となったドラマのクライマックスは0-0の六回だ。黄色いポンチョを着た虎党たちが一斉に立ち上がる。佐藤輝が自身13試合ぶり、甲子園今季1号となる決勝3号3ラン。チームを今季初の6連勝&セ・リーグ首位に導いた。「しっかり前に飛ばして何とか点を取ろうという意識でした。足元もめちゃくちゃ緩く、滑りまくりでした。でも、気持ちは切らさずにいくことができた」降雨の影響で53分遅れの午後2時53分にプレーボール。阪神園芸の職員がイニングを終えるごとに土を入れる最悪のコンディションの中で迎えた第3打席だ。2死一、二塁、フルカウントからファウルで2球粘った8球目。好投していた松葉のスライダーを一閃した。「ちょっと弾道が低かったんで、入るとは思わなかった」。自慢のパワーで押し込んだ。
◆「あぶねぇ」そうつぶやいた中日・松葉の口元を、テレビ画面は捉えていた。六回裏2死一、二塁。佐藤輝への6球目スライダーがファウルになった直後だ。次は低めに落とされるのか? 佐藤輝は見極められるだろうか?心配しながら見ていたら、なんと再び同じようなスライダー。一閃。打球は右中間スタンドへ。ひと振りで試合を決める千両役者が、雨中のダイヤモンドを一周。中日バッテリーの失投だろう。いつ打ち切られても仕方ないよな。スコアレスドローやむなし。そう思って眺めていた戦いは、最高の形で決着した。ありがとう、サトテル。よく投げた、才木。降りしきる春雨の中、プレーし続けたタテジマ選手に感謝、感謝だ。こういう天候の日にはいつも「ドームだったら...」と思う。ドーム球場なら、何の心配もなく野球ができてしまう。甲子園という日本一、いや世界一の球場を本拠地に抱くチームを担当しながら、隣の芝生がよくみえるのだ。「野」の「球」と書いて「野球」。野原で球を追っかけるから「野球」。ドームを羨ましがるなんて...と分かっていても、雨の中でプレーし続けるのは、選手も、ファンも、気の毒だ。そういえば、ことしの巨人-阪神OB戦は東京ドームで開催されることが内定した。7月15日。同じ舞台の東京ドームで現役選手たちの巨人-阪神が午後2時開始。その試合の終了後。一応6時開始をメドに豪華OBが集結して、5イニング限定、8時半を超えて次のイニングには入らないという条件で行われる。
◆ズキューン! スナイパーの〝ゴルゴサトテル〟が一撃で竜を仕留め、阪神を単独首位に導いた。佐藤輝こそ、虎のゴルゴ13なのだ!!降りしきる雨、ぬかるんだ甲子園のグラウンド...。いつ審判が「コールドゲーム」を示す右手を挙げても仕方のない試合展開。雨がさらに強くなった六回2死一、二塁でゴルゴサトテルのライフル、いやバットが火を噴き3ランホームラン!!「佐藤輝、ゴルゴ説」を少々...。本日は凡打が続いた後の大仕事。そして虎党の皆さん、18日に延長戦で巨人に勝ったあの試合を覚えています? 佐藤輝は3三振の後、ライトにサヨナラ打を放ったのを!!ここでゴルゴ13の名言を紹介しよう。「一つでいい。必要なのは、一回だけだ」。サトテルちゃんは絶対、ゴルゴだよね~!!雨中のマウンドで完封劇を演じた才木もお見事だったけど、わが阪神には既に雨やぎ(青柳)さんと、大雨降太郎(大竹耕太郎)と2人も雨男がいるんです...。これ以上、虎党を雨の中で観戦させへんといて~。天も味方につけた猛虎は、もはや敵なしなのだ!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
阪神 |
11 | 8 | 2 | 0.579 (↑0.023) | - (↓0.5) |
122 | 66 (+3) | 50 (-) | 13 (+1) | 7 (-) |
0.224 (↑0.001) | 2.060 (↑0.08) |
2 (1↓) |
中日 |
10 | 8 | 2 | 0.556 (↓0.032) | 0.5 (↑0.5) |
123 | 51 (-) | 66 (+3) | 5 (-) | 3 (-) |
0.243 (↓0.004) | 3.180 (↓0.04) |
3 (-) |
巨人 |
9 | 8 | 3 | 0.529 (-) | 1 (-) |
123 | 50 (-) | 41 (-) | 8 (-) | 9 (-) |
0.239 (↓0.001) | 1.900 (↑0.05) |
4 (1↑) |
DeNA |
9 | 10 | 0 | 0.474 (↑0.03) | 2 (↑0.5) |
124 | 57 (+8) | 78 (+3) | 6 (+1) | 11 (+2) |
0.250 (↓0.001) | 3.470 (↑0.03) |
5 (1↓) |
広島 |
8 | 9 | 2 | 0.471 (-) | 2 (-) |
124 | 53 (-) | 43 (-) | 5 (-) | 9 (+1) |
0.231 (-) | 2.260 (↑0.07) |
6 (-) |
ヤクルト |
7 | 11 | 1 | 0.389 (↓0.023) | 3.5 (↓0.5) |
124 | 69 (+3) | 68 (+8) | 11 (+1) | 10 (-) |
0.238 (↓0.004) | 3.440 (↓0.25) |
コメント