ソフトバンク(★1対3☆)オリックス =リーグ戦6回戦(2024.04.21)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:宮城 大弥(2勝2敗0S)
敗戦投手:スチュワート・ジュニア(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(4号・4回裏ソロ)

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◆オリックスは3回表、西野の適時打で先制する。その後同点とされるも、5回に頓宮の適時打で勝ち越すと、そのまま迎えた9回には西川が適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・宮城が9回1失点の快投。今季初完投で2勝目をマークした。敗れたソフトバンクは、打線が精彩を欠いた。

◆オリックスの宮城大弥が今シーズン初めて日曜日に先発登板する。同投手はここまで通算36勝19敗だが、曜日別の勝敗を出すと、月曜日1勝1敗、火曜日4勝3敗、水曜日4勝5敗、木曜日4勝1敗、金曜日4勝3敗、土曜日5勝1敗、日曜日14勝5敗。月~金曜日に17勝13敗も、土日は19勝6敗と、宮城は週末に強い。通算勝利数の3分の1以上を稼ぐ日曜日で今季2勝目を挙げられるか。

◆両チームのスタメンが発表された。ソフトバンクは周東佑京内野手(28)が家庭の事情のため欠場。打率3割1分6厘と好調だったリードオフマン抜きで戦う。代役1番には野村勇内野手(27)が入った。

◆オリックスが競り合いに勝って勝率5割に戻した。先発の宮城大弥投手(22)が1失点の今季初完投で2勝目を挙げた。4回に近藤に一時は同点となるソロを被弾したが、その後は得点を与えず。9回も2死から一、三塁と1発出れば逆転サヨナラのピンチを迎えたが、近藤を空振り三振に仕留めた。打線は3回に西野の右翼線への適時二塁打で1点を先制した。追いつかれた直後の5回には、頓宮裕真捕手(27)が勝ち越し打。「追い込まれていましたし、何とか食らいついて逆方向へ打つことができました」と右前への適時打を振り返った。頓宮はこれで5試合連続安打となった。9回には西川龍馬外野手(29)にも17試合ぶりの適時打が出て、貴重な3点目を奪った。

◆ソフトバンク打線がオリックス宮城にきりきり舞いさせられた。5安打1失点で今季初完投を献上。3月29日の開幕戦で黒星をつけた左腕にリベンジされた。小久保裕紀監督(52)は「そんな簡単には打てない。三塁にいけるのが1試合に多くて2回ぐらいのピッチャーですよ」と脱帽。王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(83)も「本当に宮城君が良かったね。(ストライクゾーンへの)出し入れも良かった。しょうがないよ」と言葉を残して球場を後にした。打率3割1分6厘と好調だった周東が、身内の不幸により欠場した。代役1番は3年目の野村勇が起用されたが3打数無安打。0-1の3回1死一、三塁の好機で空振り三振。宮城のフォークにバットが回った。小久保監督は「バットに当ててくれんかなっていう感じやったんですけど。まぁそんなに甘くないです」と責めなかったが、三振は痛かった。2点ビハインドの9回。2死一、三塁と宮城を攻め立てながら得点は生まれなかった。この日は近藤の4号ソロのみ。前日20日は押し出し四死球と犠飛による3得点だった。カード初戦だった19日の6回に山川が左前打を放って以来、23イニング連続で適時打がない。12球団屈指の強力打線がタイムリーという観点で小休止だ。23日からは敵地でロッテ3連戦。初戦は「令和の怪物」佐々木の先発が予想される。王会長は「千葉でやるしかないね」と打線の奮起に期待した。【只松憲】

◆オリックス頓宮裕真捕手(27)が5回に決勝打を放った。2死一、三塁でスチュワートの157キロ直球を右前にはじき返した。「追い込まれていたので、何とか前に飛ばそうと思っていい結果につながった」。これで5戦連続安打。開幕から続いた不振を抜け出し「凡打の内容もちょっとずつ良くなっているので、そこが一番」と振り返った。

◆ソフトバンク先発スチュワート投手が今季初黒星を喫した。立ち上がりから制球が安定せず3回に先制を許すと、同点の5回には2死一、三塁から頓宮に右前へ勝ち越しタイムリー。「ランナーを出しながらの投球になってしまいましたが、何とか粘って最少失点でという気持ちでした」。5回100球を投げ5安打2失点で降板。毎回走者を出し、5回には本塁へのバックアップも忘れた。「打たれるのはいいが、バックアップはちゃんと行かないと、勝ち運は向いてこない」と試合後の小久保監督は手厳しかった。

◆オリックス西川龍馬外野手(29)が17試合ぶりに適時打を放った。9回2死二塁で、又吉から右翼フェンス直撃の適時二塁打。2点差に広がる貴重なチーム3点目が入った。「ここまで得点圏で打てなかったので、もう1点というところで取れたのは良かった」。得点圏打率はこれで1割7分6厘とした。ようやく3打点目をマークし、ここから状態を上げていきたい。

◆ソフトバンク打線がオリックス宮城大弥投手にきりきり舞いさせられた。5安打1失点で今季初完投を献上。3月29日の開幕戦で黒星をつけた左腕にリベンジされた。以下小久保監督の一問一答-近藤が宮城のスローカーブを仕留めて本塁打小久保監督 あのカーブはランナーがいたら使わないですけど、ランナーがいない時には結構投げてくるので。誰かが仕留めてくれたらなぁっていう話はしていました。-先発スチュワートは5四死球などで5回2失点小久保監督 打たれるとかフォアボールとかは全然いいんですけど(守備の時に)バックアップはちゃんといかないと勝ち運は向いてこない。やることはやらないといけないので。-長谷川が2回パーフェクト。中継ぎ陣の3連投を防ぐ一因になった小久保監督 今日は延長に入ったら、ほとんどピッチャーがいなかった。作戦的にも同点狙いより逆転狙いだったんでね。(練らないといけない)作戦のところはなかったけど。よく投げてくれたと思います。

◆オリックス宮城大弥投手(22)が今季初完投で2勝目を挙げた。開幕戦で敗れたソフトバンクを5安打1失点に抑え、リベンジに成功した。9回は2死から一、三塁とされ、1発なら逆転サヨナラ。ここで4回にソロを浴びた近藤を渾身(こんしん)のスライダーで空振り。今季初2桁となる11個目の三振だった。「そこまで三振を取れるピッチャーでもなかった。日頃の練習の成果が出て、うれしい。最後の最後まで、しっかり強い球で勝負することを心がけた」。プロ通算37勝目(19敗)。そのうち日曜日は15勝5敗と強さを誇る。今季初の「サンデー宮城」がデータ通りの強さを示した。1人で投げ抜き、駒不足だったブルペンも救った。救援投手が3連戦初戦に4人、延長12回の前日2戦目は7人も登板。この試合前には、急きょ大阪から宇田川とルーキー高島が1軍に呼び寄せられていた。「長いイニングを投げたい意識だった。中継ぎ陣の先輩が『頑張れよ』って圧をかけてくれたんで。実行できて良かった」。宮城はそう言ってニヤリと笑ったが、その内幕を最年長41歳の比嘉が明かした。「誰も圧とか、かけてないですよ。でも昨日、一昨日の感じから長いイニングを投げたい中で、それを実行できるのは本当にすごい。ブルペンでみんなで『すげえ、すげえ』って言いながら見てました」同僚からも絶賛される姿は、山本由伸が移籍した投手陣の中で、少しずつエースの風格が備わってきているようだ。そんな左腕の活躍で、チームは再び勝率5割に戻った。【大池和幸】

◆オリックス・西野真弘内野手(33)がアクシデントに見舞われた。三回無死一塁で先発・スチュワートの直球を右翼線にはじき返して先制の適時二塁打。右翼手の悪送球も絡んで三塁に進んだ。しかし、走塁の際に足を痛めたもようで、一度ベンチに下がった。再びグラウンドに戻り、プレーが再開されたが、西川の一ゴロに倒れた後に西野は交代となり、代走・安達が出場した。西野は、三回の走塁の際に右ハムストリングスに強い張りを感じた為、大事を取っての交代。現在はアイシング等を行い、様子を見ている。

◆オリックスは接戦を制し、勝率5割に復帰。先発の宮城が今季初完投で2勝目(2敗)を挙げた。四回に近藤に一時同点のソロを浴びたが、五回以降に許した安打は2本のみ。150キロ超の直球を軸に、80~90キロ台のカーブに、チェンジアップ、スライダーを織り交ぜてソフトバンク打線を幻惑した。宮城は3月30日のソフトバンクとの開幕戦(京セラ)で七回途中3失点とゲームメークしたが、黒星。前回のリベンジを果たした。打線は三回に西野が先制打、五回には試合前時点で4試合連続安打中の頓宮が勝ち越しタイムリー。九回には西川にもタイムリーが出てリードが広がった。

◆オリックスは頓宮が勝ち越し適時打で宮城を援護した。五回2死一、三塁。2ストライクから157キロの速球を右前へはじき返し「追い込まれていたし、何とか前に飛ばそうと思った」と、ほっとした様子だった。開幕から低迷が続いたが、今季初本塁打を放った13日の日本ハム戦をきっかけに復調。「凡打の内容もちょっとずつ良くなってきている。そこが一番かなと思う」と手応えを口にした。

◆27個目のアウトを奪い、勢いよく左拳を握った。オリックス・宮城大弥投手(22)が開幕戦で土をつけられたソフトバンクに、チーム今季初の完投星。リベンジを果たし、充実の笑みを浮かべた。「感覚は良かった。しっかり打者と勝負できているところが(好投に)つながったかな」3―1の九回に最大のピンチを招く。2死一、三塁で四回にソロアーチを許した近藤を打席に迎えたが、切れのあるスライダーで空振り三振に仕留めた。118球、5安打1失点で2勝目を挙げ、今季最多の11奪三振を記録。3月29日の開幕戦(京セラ)では七回途中3失点で白星を献上した鷹打線に、敵地での再戦でやり返した。引き分けに終わった20日は救援7投手が登板。6連戦の最終戦で、ブルペンに負担をかけられない状況で左腕がチームを救った。「中継ぎの先輩方が『頑張れよ』っていう圧をかけてきてくれたので。実行できてよかった」とうなずけば、中嶋監督も「よく投げた」とねぎらった。野球にストイックな生活を送る宮城にとって週に一度の自分へのご褒美がささやかな幸せだ。今年から本格的に自炊を開始。今までは好きなものばかり食べていたが、油ものを避けるなど栄養バランスを意識している。そんな日々でも登板後にだけ、大好きなアイスクリームを食べる。「投げた後は甘い物が食べたくなっちゃう。リラックスです」。快投で勝利を呼び込んだこの日の味は格別だったに違いない。「コンディションを整えながら長いイニング投げられるようにしたい」リーグ4連覇を狙うチームは再び勝率を5割に戻し、3位タイに浮上。新エース候補の宮城がご褒美アイスをエネルギーに貯金を積み重ねていく。(織原祥平)

◆広島からFAで新加入のオリックス・西川龍馬外野手(29)がダメ押し打。九回2死二塁で又吉の直球を捉え、右越え二塁打でリードを2点に広げた。「得点圏で打てていなかったので。もう1点(欲しい)というところで取れたのは良かった」。自身17試合ぶりで今季2本目の適時打。試合前時点で得点圏打率・143(14打数2安打)だった男の活躍に中嶋監督は「本人もだいぶ喜んでいたので(波に)乗っていけたら」と復調を期待した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1162 0.647
(↓0.041)
-
(-)
12476
(+1)
51
(+3)
12
(+1)
16
(-)
0.250
(↓0.005)
2.540
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
1071 0.588
(↑0.025)
1
(↑1)
12551
(+5)
57
(-)
11
(+2)
9
(-)
0.221
(↑0.003)
2.740
(↑0.16)
3
(1↑)
ORIX
10101 0.500
(↑0.026)
2.5
(↑1)
12268
(+3)
55
(+1)
8
(-)
4
(-)
0.240
(↓0.001)
2.500
(↑0.08)
3
(-)
ロッテ
991 0.500
(↓0.029)
2.5
(-)
12448
(-)
55
(+5)
6
(-)
9
(-)
0.244
(↑0.001)
2.680
(↓0.14)
5
(-)
楽天
8111 0.421
(↑0.032)
4
(↑1)
12358
(+1)
76
(-)
5
(-)
12
(+1)
0.230
(↓0.002)
3.600
(↑0.19)
6
(1↓)
西武
7120 0.368
(↓0.021)
5
(-)
12452
(-)
59
(+1)
10
(-)
9
(+1)
0.214
(↓0.002)
2.690
(↑0.1)