ソフトバンク(3対3)オリックス =リーグ戦5回戦(2024.04.20)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆オリックスは3回表、宗とセデーニョの適時打で2点を先制する。対するソフトバンクは0-3で迎えた6回に、6つの四死球などで3点を挙げ、同点とした。試合はそのまま延長戦に突入するも、互いに好機であと1本が出ず、4時間46分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆先発に転向したソフトバンクのモイネロが安定した投球を見せている。奪三振率はリリーフだった昨年の12・04から6・95へダウンしたものの、被打率は昨年の1割2分2厘から8分5厘へアップ。特に、左打者は30打数2安打の被打率6分7厘に抑え込んでいる。失点は3月30日オリックス戦の5回に記録した2点だけで、現在17イニング連続無失点中。

◆/若鷹が翔んだ\今年、支配下を掴んだ緒方理貢(おがたりく)が好プレー?プロ野球 (2024/4/20)??ソフトバンク×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #sbhawks pic.twitter.com/tdIl0rwE5c

◆ソフトバンク緒方理貢外野手(25)が守備でビックプレーを見せた。「7番・右翼」でプロ初スタメン。2回1死、ゴンザレスの右翼前に落ちそうな打球をダイビングキャッチし、ペイペイドームが大歓声に包まれた。これには先発のモイネロも両手を挙げて大喜び。開幕前の3月19日に支配下登録を勝ち取った若鷹が躍動した。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/若鷹が翔んだ\今年、支配下を掴んだ緒方理貢(おがたりく)が好プレー?プロ野球 (2024/4/20)??ソフトバンク×オリックス??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #sbhawks pic.twitter.com/tdIl0rwE5c

◆ソフトバンク打線がノーヒットで3点ビハインドを追いついた。0-3の6回だ。1死から9番牧原大、1番周東、2番今宮が四球。1死満塁となり、クリーンアップに回った。3番柳田の押し出し死球で1点をかえし、4番山川は中犠飛。5番近藤が四球で再び満塁とし、6番栗原が押し出し四球を選んだ。3-3となり、2死満塁で緒方は空振り三振に倒れた。オリックスはこのイニングだけで6四死球だった。

◆オリックスが延長12回の末に今季初めて引き分けた。先発の東晃平投手(24)は立ち上がりから粘りの投球だった。走者を出しながらも得点は与えず、5回無失点で降板。ただ継投に入った6回、まさかの展開でリードを吐き出した。2番手の山田修義投手(32)が1死から3連続四球、柳田には押し出しの死球を許した。続く阿部翔太投手(31)は山川に犠飛で1点差となり、さらに近藤に四球で満塁から、栗原にも押し出し四球を与えて同点となった。その後は惜しいチャンスもあったが勝ち越せず。逆にリリーフ陣は延長10、11回に訪れたピンチをしのいでサヨナラ勝ちは許さなかった。投手陣が今季チーム最多の14四死球。相手の拙攻に助けられながらも、負けなかった。中嶋聡監督(55)は「よく分からない試合ですね。14四死球でも負けない。でも、勝ちきれない。わかんないです。本当に」と首をひねった。オリックス福田(4回モイネロから適時二塁打を放ち、出場8試合ぶりの打点)「球の強さに負けないように打ちにいきました」オリックス山田(6回に4四死球を与えて追いつかれるきっかけをつくり)「ブルペンとは違いがなかったけど、途中、おかしくなってしまった」オリックス阿部(6回に2四球を与えて押し出しで同点とされ)「東に申し訳ない。あの1イニングで試合をつぶしてしまった」オリックス・マチャド(今季初のイニングまたぎで2回無失点)「いつでも自分の投球ができるように準備していくだけ」オリックス古田島(ドラフト6位右腕は11回に3四球でサヨナラ負けのピンチを背負うも無失点で切り抜け、帽子を取ってガッツポーズ)「比嘉さんに、毎日が(負けたら終わりの)都市対抗だと思って行けと言われてました」

◆7番右翼でプロ初スタメンのソフトバンク緒方理貢外野手(25)がプロ初安打を放った。2回無死一塁の第1打席。オリックス東の変化球を捉え、右翼二塁打に。「とにかくプロ初のスタメンで起用していただいた中で、どんな形であってもチームに貢献しようと試合に臨みました」。プロ7打席目で快音を響かせたが、その後は2度の満塁機で2三振。「満塁のチャンスを生かすことができず、悔しい」。試合後は喜びも半減だった。

◆首位ソフトバンクは再三の好機を生かせず、今季2度目の引き分けで4時間46分の試合を終えた。オリックス投手陣から14四死球をもらいながら、適時打なしの3得点。18残塁は延長を含めて球団では2リーグ制後ワースト3位で、同1位の20残塁に迫る拙攻だった。小久保裕紀監督(52)は「今日は残塁いくつかな? 18? ハハハ...」と苦笑いするしかなかった。得点シーンは極めて異例だった。1死から3四球で満塁とし、柳田が押し出し死球。なお1死満塁で山川が中犠飛。近藤の四球で再び満塁とし、栗原が押し出し四球を選んだ。無安打ながら、6四死球をもらって3得点。小久保監督は「あんな野球もあるんやなと思いながら。でも、ホームが遠い試合でしたね」と淡々と振り返った。一方、投手陣は奮闘。先発モイネロが4回3失点で降板し、後を受けた6投手が無失点リレーでつないだ。指揮官は「頑張ったよ。もう、本当に」とねぎらう。「チャンスをつぶすと必ずピンチはある。あれだけチャンスをつぶした後に中継ぎがずっとゼロ。よく頑張ったと思います」。ただ、松本裕、オスナ、津森、杉山が2連投。シーズン序盤の3連投は避けたいところで、小久保監督は「明日、どうしましょう」と試合後に早くも悩みを抱えた。この日は20年ぶりに復活したイベント「白のキセキ2024」の初戦。真っ白に染まったペイペイドームで白星を挙げることはできなかったが、負けてもいない。21日は残塁祭の鬱憤(うっぷん)を晴らし、2カードぶりの勝ち越しを狙う。【只松憲】ソフトバンク・モイネロ(今季最短の4回3失点降板)「全体的には悪くなかったけど、相手にうまく対応されてしまった。特に変化球をしっかり見極められてしまったと思う。次に向けてまた頑張ります」

◆オリックスは今季初の引き分けに終わった。首位ソフトバンクとの4時間46分の戦いを終え、中嶋監督は「もう、よく分からない試合。14四死球でも負けない。でも、勝ちきれない」と首をひねった。3点リードで継投に入った6回、まさかの展開だった。山田、阿部と経験のあるリリーフ2人が6四死球を与え、ノーヒットで追いつかれた。12回まで計14与四死球も、ソフトバンクの拙攻に助けられた。先発の東は5回に右手中指のマメがつぶれて降板。「今日は結構しんどかったですけど、よく耐えたんじゃないかと思います」。毎回走者を出しながら粘っていただけに、6回のリードを吐き出した場面が悔やまれる。それでも、マチャドが今季初のイニングまたぎで無失点。11回はドラフト6位ルーキー古田島が3四球を出しながら何とか抑えた。勝てずとも、負けなかったことにも意味がある。▽オリックス福田(4回モイネロから適時二塁打を放ち、出場8試合ぶりの打点)「球の強さに負けないように打ちにいきました」▽オリックス山田(6回に4四死球を与えて追いつかれるきっかけをつくり)「ブルペンとは違いがなかったけど、途中、おかしくなってしまった」▽オリックス阿部(6回に2四球を与えて押し出しで同点とされ)「東に申し訳ない。あの1イニングで試合をつぶしてしまった」▽オリックス・マチャド(今季初のイニングまたぎで2回無失点)「いつでも自分の投球ができるように準備していくだけ」▽オリックス古田島(ドラフト6位右腕は11回に3四球でサヨナラ負けのピンチを背負うも無失点で切り抜け、帽子を取ってガッツポーズ)「比嘉さんに、毎日が(負けたら終わりの)都市対抗だと思って行けと言われてました」

◆オリックス・宗佑磨内野手(27)が先制打を放った。「追い込まれていましたし、どんな形でもいいので点を取ろうと思っていたので、いいところに転がってくれて先制点を取ることができてよかったです」三回1死で若月、福田の連打で一、三塁と好機を作り、宗が先発・モイネロの低めのスライダーに合わせて一、二塁間を破った。19イニング無失点中だった左腕から先制打を放ち、勢いづけると、セデーニョにもタイムリーが飛び出した。

◆オリックス・東晃平投手(24)は5安打4四球と苦しみながらも5回無失点と粘投した。一回に安打と四球などで1死一、三塁とされたが、4番・山川、近藤を2者連続で空振り三振に仕留めて危機を脱した。二回以降も毎回走者を背負う苦しいと投球となったが、要所を締めて無失点で踏ん張った。五回も2死満塁とピンチを招きながらも緒方を空振り三振に料理し、勝利投手の権利を得て降板となった。

◆オリックスのリリーフ陣がまさかの大乱調だ。3―0の六回に登板した2番手山田が1死から3連続四球。柳田には押し出し死球で1点を献上し、降板となった。1死満塁で後を継いだ阿部は4番・山川に犠飛を打たれて1点差とされると、近藤に四球で再び満塁に。嫌な流れは止まらず、栗原に押し出し四球を与えて同点に追いつかれた。1イニングでノーヒットながら6四死球と荒れて3失点。ベンチの首脳陣は怪訝な顔だった。

◆白井一行球審(46)がアクシデントに見舞われた。3―3の七回、ソフトバンク・甲斐の打席でファウルが白井球審の股間付近に直撃。プレーが中断され、うずくまり、数分間もん絶した。ソフトバンクのトレーナーが駆け付けたが、幸いにも大事には至らず、プレーが再開された。球場のファンからは温かい拍手が送られた。

◆ソフトバンクが追い付き、引き分けた。0―3の六回に6四死球と山川の犠飛で同点。延長十回2死二、三塁と十一回2死満塁は逃した。オリックスは六回に山田と阿部が自滅。四回までに7安打で奪ったリードを守れなかった。

◆今季最長の4時間46分の戦いの末、初のドロー。14四死球を出しながらも負けず、11安打しながらも勝てなかった一戦にオリックス・中嶋監督は首をかしげた。「もう、よくわからない試合ですね。14四死球で負けない。でも、勝ちきれない。難しい」三、四回に3得点してリードしたが、先発の東が降板した六回に潮目が変わった。2番手・山田が3連続で四球を与えると、柳田に押し出し死球。たまらず阿部にスイッチしたが、山川の犠飛で1点差とされ、近藤を歩かせて再び満塁に。栗原にも四球を与えて無安打で同点に追いつかれた。1イニング6四死球と苦しい展開を招いたリリーフ2人に「経験のない人たちじゃないですからね」と苦言を呈した。七回以降は両軍が決め手を欠き、引き分けで終結。3戦目こそ勝利してビジター6連戦をいい形で終えたいところだ。(織原祥平)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1152 0.688
(-)
-
(-)
12575
(+3)
48
(+3)
11
(-)
16
(+1)
0.255
(↓0.006)
2.510
(↑0.02)
2
(1↑)
日本ハム
971 0.563
(↑0.03)
2
(↑0.5)
12646
(+2)
57
(-)
9
(-)
9
(-)
0.218
(↑0.001)
2.900
(↑0.18)
3
(1↓)
ロッテ
981 0.529
(↓0.034)
2.5
(↓0.5)
12548
(-)
50
(+2)
6
(-)
9
(+1)
0.243
(↓0.005)
2.540
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
9101 0.474
(-)
3.5
(-)
12365
(+3)
54
(+3)
8
(-)
4
(-)
0.241
(-)
2.580
(↑0.02)
5
(1↑)
楽天
7111 0.389
(↑0.036)
5
(↑0.5)
12457
(+8)
76
(+2)
5
(-)
11
(-)
0.232
(↑0.006)
3.790
(↑0.1)
5
(-)
西武
7110 0.389
(↓0.023)
5
(↓0.5)
12552
(+2)
58
(+8)
10
(-)
8
(+1)
0.216
(↓0.003)
2.790
(↓0.3)