日本ハム(☆2対0★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2024.04.20)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:北山 亘基(2勝0敗0S)
敗戦投手:小島 和哉(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムが3連勝。日本ハムは初回、万波の適時打で先制する。そのまま迎えた8回裏には、松本剛の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・北山が9回4安打無失点の快投。プロ初完封で今季2勝目を挙げた。敗れたロッテは先発・小島が力投を見せるも、打線が沈黙した。

◆日本ハムが競り合いを制し、今季初の3連勝(1引き分け挟む)で、2位に浮上した。1回1死二塁から、3番万波中正外野手(24)の左前適時打で先制。8回2死一、二塁で松本剛外野手(30)が中前適時打を放ち追加点をたたき出すと、先発の北山亘基投手(25)が、プロ初となる9回4安打完封で、2勝目を挙げた。初完投初完封に北山はお立ち台で「僕の名前"こうき"って言うんですけど...さいこうきで~す」と、お決まりのセリフをかまし、大歓声を浴びていた。日本ハムはこれで今季最多タイの貯金2。土曜日の勝利も初となった。

◆ロッテは59歳の誕生日を迎えた吉井理人監督のバースデー勝利とはならなかった。先発の小島和哉投手(27)は7回2/3を投げ7安打2失点。1回1死二塁から万波にフォークを左前適時打にされ先制を許した。だが、2回以降は安定した投球を見せた。8回は2死から3連打を浴び追加点を献上し、マウンドを降りた。「最後頑張ってあと1人抑えたかったんですけど、全部真ん中入ってしまった。悔しいです。フォークが悪すぎて全然使えなかったんですけど、そのつけが最後にきてしまった」と自戒した。吉井監督は「小島はよく頑張ったと思います」と粘投した左腕をねぎらった。打線は日本ハム北山の前に4安打完封負けを喫し、援護できなかった。指揮官は「真っすぐがいいのはわかってて、それが高めにくるのもわかったんですけど、うまく対応できなかったですね」と淡々と振り返った。前日1軍復帰を果たした藤岡裕大内野手(30)ではなく、小川龍成内野手(26)が二塁の守備についたことについては「(藤岡は)けがあがりなので、2軍でも2試合続けて1日休みだった。今回も2日続けて出て、日曜、月曜休んでよりも隔日の方が体調は上がってくるかなと思ったので、今日はお休みにしました」と意図を説明した。益田直也投手(34)が16日ぶりに1軍登録され、指揮官は「本人はいける言うてましたね。あとはどんなピッチングをしてくれるか楽しみ」と期待した。

◆汚名返上の決勝打で初の3連勝をお膳立てした。日本ハム万波中正外野手(24)が1回1死二塁、ロッテ先発左腕小島から左前先制適時打を放ち、これが決勝打となった。前日19日は8回無死一塁の最終打席でバント失敗。空振り三振に倒れチャンスをつぶしたが、雪辱の打席でしっかり役目を果たした。2位に浮上し、貯金は今季最多タイの2。サタデー初勝利となった。1学年上の仲良しアニキの完封を、バットで援護した。1回1死二塁、万波はカウント1-1から小島の低めフォークを、しっかり捉えた。「きょうはまず真っすぐをしっかり強く振りたいなと。真っすぐを右中間方向に強く振っていくという中で、うまく落ちる球に反応できた」。鋭い打球は三遊間を抜け、二塁から選手会長の松本剛が先制の生還を果たした。初完封した北山亘基が投げた試合は今季3試合で11打数5安打(2本塁打)6打点、打率4割5分5厘と至って調子がいい。「本当にたまたまなので何とも言えないですけど、何かあるんですかね。不思議っすよ」と首をひねるが、仲はかなり良い。昨年3月には2人で真駒内滝野霊園へドライブし巨大な"モアイ像詣で"。11月の旭川でのトークショーには、示し合わせてもいないのに上下黒、同ブランドの服装で登場するなど気が合う。さらにトレーニングの相談にも乗ってくれる親愛なる愛称"教授"の快投を導き出すような、初回のタイムリーだった。前日は8回無死一塁でバントを決めることができなかった。「(新庄監督が)キャンプから全員バントあるよ、って言ってたんで、決めなきゃいけない。キャンプからレギュラーで使うと明言してもらっている手前、ああいうプレーを決めきれないっていうのは良くない」。猛省した上で、自由参加だったこの日の打撃練習には参加せず、ベンチ裏にこもり、あらためて自身のスイングに向き合い、ばっちり結果を出した。チームは3連勝で2位浮上。貯金は今季最多タイの2に増えた。「何より勝った後みんな明るいんで。やっぱり精神衛生上いいっすね。マジで。お客さんもほんとに喜んでくれてるな、っていうのは感じるんで。まだまだ積み上げたいなと」。もっとも~っとかっ飛ばし、次は今季初のカード3連勝を狙う。【永野高輔】

◆選手会長の日本ハム松本剛(30)が脇腹の負傷から復帰後、初安打を放った。初回1死から左中間二塁打を放ち先制のホームを踏むと、8回2死一、二塁では中前適時打で貴重な2点目をたたき出した。17日の復帰後8打数無安打と結果が出ず「何もしていなかったですし、ただ出ているだけでは意味がないと自分の中で言い聞かせていた。いいところで打てたのはよかったです」と安堵(あんど)した。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(23)が初の完封リードを果たした。9回2死、最後の打者を空振り三振に切ると、ちょこちょことマウンドへ駆け寄り北山と抱き合った。「1-0だったんで、ずっとプレッシャーしかなかったっす」。途中で縦変化のボールを多用し「最初は良くなかったんですけど北山さんが『投げて修正したい』と。"教授"なので修正能力がすごい」と感服。7回、三塁前のバント安打は「たまたまっす」と謙遜していた。

◆プロ3年目の日本ハム北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。ロッテ打線を相手に自身最多となる116球を投げて4安打7奪三振の快投。21年ドラフト8位で京産大からプロ入りした当初から目標としていた完封劇を、先発転向2年目で達成した。勉強熱心で、さまざまな知識が豊富なことから「教授」の愛称で親しまれる右腕の本格覚醒で、チームは1分けを挟んで今季初の3連勝。2位に浮上した。北山が大事にしている言葉が2つある。「一日一基」と「球心一如」だ。「一日一基(いちにちいっき)」は自身の名前が由来の造語だ。「亘基という名前の『亘』を縦に呼んだら『一日一』なんです。祖父が付けてくれた名前で、父親が『ある意味、一日一基って見えるな』と。一日一善みたいなニュアンスで日々、基礎基本を大切に過ごす」と心に刻んでいる。「球心一如(きゅうしんいちじょ)」は「心身一如」という言葉が語源の造語。「心身一如って心と体は切り離せないものみたいな意味。野球選手なので『身』を『球』にしようと調べてみたら野村克也さんも使われていた」。同郷の大先輩も大事にした言葉はグラブにも刺しゅうしている。自宅のトレーニング室に飾る大事な言葉の書は、書道が得意な万波の母が書いてくれたという。そんな縁もある万波がたたき出した決勝点を守り切ったプロ初完封だった。【日本ハム担当=木下大輔】

◆プロ3年目の日本ハム北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。ロッテ打線を相手に自身最多となる116球を投げて4安打7奪三振の快投。21年ドラフト8位で京産大からプロ入りした当初から目標としていた完封劇を、先発転向2年目で達成した。勉強熱心で、さまざまな知識が豊富なことから「教授」の愛称で親しまれる右腕の本格覚醒で、チームは1分けを挟んで今季初の3連勝。2位に浮上した。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます/最後は152キロで空振り三振\北山亘基がプロ初完投・初完封?9回4安打無失点7奪三振一丁締めは奈良間大己???#プロ野球(2024/4/20)??日本ハム×ロッテ??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #lovefighters pic.twitter.com/kEheOQCCKD

◆最亘基(さいこうき)です! プロ3年目の日本ハム北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。ロッテ打線を相手に自身最多となる116球を投げて4安打7奪三振の快投。21年ドラフト8位で京産大からプロ入りした当初から目標としていた完封劇を、先発転向2年目で達成した。勉強熱心で、さまざまな知識が豊富なことから「教授」の愛称で親しまれる右腕の本格覚醒で、チームは1分けを挟んで今季初の3連勝。2位に浮上した。北山が、うなり声を上げた。9回2死、この日の116球目は「うおぉりゃあ!」と外角へ152キロ直球で角中を空振り三振。プロ初完投初完封を決めた。お立ち台では丁寧なフリから「僕の下の名前は亘基(こうき)って言うんですけど...今日は、勝てて...最亘基です!」と叫んで右拳を突き上げた。完璧だった。「要点をしっかり押さえた中で強弱がつけられた」。立ち上がりは出力を上げ、この日最速の154キロをマーク。状況に応じてギアを上げ下げし、余力を残しながら最後は「シンプルに三振で抑えたらカッコいい」と狙い通りの結末。新庄監督を最後まで動かせず、「選手たちに聞いてあげて」とだけ言わせた最高な内容だった。プロ入り時から3年目は「結果にフォーカスする年」と決めていた。1年目は剛速球を新庄監督に見初められて開幕投手にサプライズ抜てきされ、以降はセットアッパーや守護神として55試合に登板。昨季は先発転向して6勝を挙げたが、8月以降は2軍生活。だが、この時から勝負の1年を見据えた準備を始めた。トレーニング法、技術、メンタル。自ら学んで実践し、知識を増やしたからこそ「教授」の愛称が付いたが、自身の引き出しの中身を「断捨離しました」。トレーニングでは米ドライブラインの練習法も取り組んでいたが、「自分がやっている基礎的な取り組みで全部できると思った」と購入した練習道具は処分した。技術面では左足の上げ幅をドジャース山本のように小さくするなど、蓄積した知識から最適な投球フォームへ変更。大学時代から続けていた野球ノート10冊分はメンタル面など大事な部分だけを残して6ページに。残したメモの1つが「自分の気持ちがこもったボールは相手を圧倒して差し込むボールになる」。この日の投球そのものだった。次に目指す自身の将来像は「"本当の開幕投手"になりたい」。今の投球を続けていけば、実現する可能性は十分だ。【木下大輔】日本ハム建山投手コーチ(北山の好投に)「ブルペンをしっかり休められた。北山自身も、この完封でちょっと違う世界が見えたと思う。本人の成長にとっても良かったと思います」

◆21日ロッテ戦に先発する日本ハム加藤貴之投手(31)が、今季4度目の登板で初勝利を目指す。前回登板した13日オリックス戦は5回1/3を投げ、5安打1失点と粘投したが打線の援護なく、自身初の開幕3連敗を喫した。「3試合、先制点取られているので、そこは(取られないように)意識して頑張りたい」。中7日での登板に「そうですね。今考えれば良かったかなと」とプラスに捉え、マウンドに立つ。

◆19日のロッテ戦で7回6安打3失点と好投した日本ハム・伊藤大海投手(26)が試合前練習後に即席サイン会を行った。試合前練習を見学していた軟式少年野球チーム「札幌オールブラックス」のナインを見つけるとペンを手にスタンド席に上がった道産子右腕。ひとりひとりにサインし、最後は記念撮影に収まり「喜んでもらえるとこっちもうれしい。楽しみにしてくれている子たちがたくさんいると僕らもやりがいがありますし、もっともっとかっこいい姿を見せたいと改めて思いました」と決意を新たにした。

◆日本ハムが1分けを挟んで3連勝。先発の北山亘基投手は球威が光り、プロ3年目で初の完投を4安打完封で飾って2勝目を挙げた。一回に万波が先制打を放った打線は八回に松本剛が適時打。ロッテは小島の八回途中2失点の力投を生かせなかった。

◆?日本ハム・北山がプロ初の完封勝利。完封勝利を挙げたのは、この日投げ合ったロッテ・小島和哉(4月5日=1-0オリックス、ZOZOマリン)に次いで今季2人目。?日本ハム投手の完封勝利は昨年9月1日の上沢直之(3-0オリックス、エスコン)以来。チーム開幕17試合目までに記録したのは、2012年以来12年ぶり。同年は武田勝がチーム8試合目(4月7日のロッテ戦=4-0、QVCマリン)、八木智哉が同11試合目(4月11日のソフトバンク戦=14-0、北九州)に完封した。

◆開幕から全17試合で3番打者を務める日本ハム・万波中正外野手(24)が一回、先制の左前タイムリーを放った。1学年上の先発、北山の登板時は今季3試合で2本塁打を含む、5安打、6打点とめっぽう強く「何かあるんですかね。不思議。北山さんが投げている試合で今日も打ててよかった」と喜んだ。1死二塁で迎えた第1打席。カウント1ー1からロッテ先発左腕、小島の131キロのフォークボールを捉えた。三遊間を破り「先制点が欲しい場面だったので何とか食らいついていきました」と振り返った。気持ち新たに右打席に向かった。試合前時点で打率・250、2本塁打、7打点。いまひとつ波に乗れておらず、この試合から「今年に入って一番好きな曲。自分の中で気持ちを入れ替えて試合に入りたいなというのがあった」と登場曲を人気ラッパー・柊人の「好きなこと」に変更した。「早く調子を上げたいと思いますし、もっと長打をガンガン打たないといけないと思う。しっかり意識してやっていきたい」と主軸として自覚十分の万波。この試合をきっかけに上昇気流に乗っていく。(加藤次郎)

◆日本ハムの3年目、北山亘基投手(25)がロッテ戦に先発し、9回4安打無失点。116球の熱投で自身初の完投を完封で飾った。チームを2位浮上に導いた右腕がお立ち台で絶叫した。「僕の下の名前は亘基(こうき)って言うんですけど、今日は勝てて最亘基(さいこうき)です!!」ロッテ・小島との投手戦を制した。最速154キロの直球で相手打者を手玉にとった。浮き上がるような軌道でバットの芯を外し、フライアウトは14個を数え「フライアウトを取れると、リズムに乗っていける。うまく抑えられた」と胸を張った。反省を生かした。3日の楽天戦(エスコン)では六回まで完全投球を披露するも「体力的に課題が残った」と七回に連打を浴び、イニング途中に降板。今回は「要点をしっかり抑えた中で強弱がつけられた」と投球にメリハリを付け、最終回でも直球は153キロを計測するなど、最後までスタミナが切れなかった。研究熱心で、まじめな性格から、ついたニックネームは〝教授〟。このオフはドジャース・山本も師事するトレーナーと投球フォームを改良。レベルアップを求め、山本も実践する左足をほぼ上げないフォームに変更し「もっとそこを突き詰めていけば、より精度も出力も安定して投げ切れる」と向上心を口にする。マットレスにもこだわり、睡眠時は心拍数などを測定する指輪型のデジタル機器「オラーリング」を装着して健康管理も怠らない徹底ぶりだ。チームは引き分けを挟んで今季初の3連勝。「ファイターズは優勝を目指してやっている。もっと勝って首位に立てるように」。2年連続最下位からの下克上には、右腕の存在が欠かせない。(加藤次郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1152 0.688
(-)
-
(-)
12575
(+3)
48
(+3)
11
(-)
16
(+1)
0.255
(↓0.006)
2.510
(↑0.02)
2
(1↑)
日本ハム
971 0.563
(↑0.03)
2
(↑0.5)
12646
(+2)
57
(-)
9
(-)
9
(-)
0.218
(↑0.001
2.900
(↑0.18)
3
(1↓)
ロッテ
981 0.529
(↓0.034)
2.5
(↓0.5)
12548
(-)
50
(+2)
6
(-)
9
(+1)
0.243
(↓0.005)
2.540
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
9101 0.474
(-)
3.5
(-)
12365
(+3)
54
(+3)
8
(-)
4
(-)
0.241
(-)
2.580
(↑0.02)
5
(1↑)
楽天
7111 0.389
(↑0.036)
5
(↑0.5)
12457
(+8)
76
(+2)
5
(-)
11
(-)
0.232
(↑0.006)
3.790
(↑0.1)
5
(-)
西武
7110 0.389
(↓0.023)
5
(↓0.5)
12552
(+2)
58
(+8)
10
(-)
8
(+1)
0.216
(↓0.003)
2.790
(↓0.3)