西武(☆5対4★)楽天 =リーグ戦4回戦(2024.04.19)・ベルーナドーム=
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楽天
0000001304811
西武
30200000X5801
勝利投手:今井 達也(2勝0敗0S)
(セーブ:アブレイユ(0勝1敗5S))
敗戦投手:早川 隆久(1勝3敗0S)

本塁打
【楽天】岡島 豪郎(1号・8回表3ラン)
【西武】岸 潤一郎(2号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が連敗を7で止めた。西武は初回、岸のソロと佐藤龍の適時打で3点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、アギラーの適時打などで2点を加えた。投げては、先発・今井が7回1失点9奪三振の力投で今季2勝目。敗れた楽天は、打線が終盤に1点差まで追い上げるも、反撃が遅かった。

◆西武先発の今井達也は通算39勝のうち楽天戦で14勝を挙げ、21年10月15日から現在10連勝中。連勝が始まった同試合からは11試合で防御率0・65と圧倒的なピッチングを見せている。同一カードでの連勝記録には56~59年稲尾(西鉄)の近鉄戦22連勝があるが、楽天を相手に11連勝すれば、08~11年の金子千(オリックス)16~18年の菊池(西武=13連勝)に次いで3人目になる。楽天キラーは今日も連勝記録を伸ばせるか。

◆声優やアーティストとして活動する蒼井翔太(36)が始球式を務めた。「西武ブルーシリーズ」と銘打った試合で、背番号811の伝統のライオンズブルーのユニホームを着て登場。注目の投球はストライクゾーンから大きく外れたが、ワンバウンドして捕手の古賀悠斗(24)のミットに収まった。

◆西武が初回に3得点を奪う猛攻を見せた。楽天先発の早川に対し、1死走者なしから2番岸潤一郎(27)のソロ本塁打で先制。その後も勢いは止まらない。4番アギラーが四球を選び、5番中村が左二塁打。1死二、三塁で、6番佐藤龍が2点適時二塁打で追加点をもぎとった。泥沼の7連敗で楽天とともに5位タイにつけるチームだが、初回から打線が奮起して先発・今井を援護した。

◆/痛烈な一撃がレフトへ\レギュラー奪取へ向けて岸潤一郎が先制ホームラン?プロ野球 (2024/4/19)??西武×楽天??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/OKIesgBQYf

◆平成生まれの鉄人が、当たり前のようにグラウンドに立った。楽天浅村栄斗内野手(33)が、古巣西武戦に「3番三塁」でフル出場。西武時代の15年8月8日オリックス戦から続く連続出場を1181試合に伸ばし、広沢克己(巨人)を抜いて歴代単独6位に浮上した。「出続けられる以上は試合に出たいという気持ちはあるので、抜けたことはうれしい」と振り返った。意地の1本を放った。10連敗中の西武今井に対し、1回は中飛、4回は空振り三振。それでも、7回先頭では初球スライダーを右前へ運んだ。その一打を起点に鈴木大が適時打を放ち、チームとして27イニングぶりの得点が生まれた。昨年9月に松井稼頭央(西武)の1143試合連続出場を抜いてパ・リーグ新記録を樹立して以来、パの歴史を塗り替え続ける。今江監督は「僕らからしたら異次元な世界。試合に出続ける体の強さとメンタルの強さは僕にもよく理解できない」と脱帽する。連続出場のプロ野球記録は、衣笠祥雄(広島)の2215試合。5位は飯田徳治(国鉄)の1246試合、4位は松井秀喜(巨人)の1250試合で、順調にいけば今シーズン中に4位に浮上する。楽天の主砲が、また新たな勲章を手にすることになる。【山田愛斗】

◆西武が8試合ぶりに5得点を奪った。楽天先発の早川に対し初回に3得点の猛攻で口火を切り、3回にも2点を加えてリードを広げた。1回1死走者なしから2番岸潤一郎(27)のソロ本塁打で先制。4番アギラーが四球を選び、5番中村が左二塁打。1死二、三塁で、6番佐藤龍が2点適時二塁打で追加点をもぎとった。3回には先頭の岸、外崎が単打で出塁。無死一、二塁でアギラーが左翼線へ適時二塁打を放ち、岸がホームへ生還し。なおもチャンスを広げ1死満塁で7番山村が右犠飛を放ち、5点目を奪った。泥沼の7連敗で楽天とともに5位タイにつけるチームだが、序盤から打線が奮起して先発・今井を援護した。

◆楽天は、天敵の西武今井に11連敗を喫し、単独最下位に転落した。早川が3回までに5失点。打線は7回に鈴木大の適時打で27イニングぶりに得点し、8回には岡島が3ランを放ち、1点差に迫るも、反撃はここまでだった。今江監督は「対今井に対し『さあいくぞ』というところで、早川が立ち上がりに3点取られた。あの3点はかなり大きかった」。チームとしては今季2度目の3連敗となった。

◆開幕投手を務めた楽天早川隆久投手(25)が、2連勝を逃した。今季4度目のマウンドに上がり、7回107球、8安打5失点。「見て分かる通り、こういう結果なので、次回登板はいろいろ変わってくるかなと思います」と振り返った。初回、1死走者なしで岸に148キロ直球を捉えられて先制ソロを被弾。2死からアギラーに四球を与えると、中村剛の二塁打と佐藤龍の左前打で、さらに2点を失った。3回無死一、二塁からはアギラーに適時打。なおも1死満塁から山村に右犠飛を許して突き放された。この日は太田とのバッテリーで試合開始を迎えたが、3回までに5失点と出ばなをくじかれた。4回からは捕手が同学年の石原に交代。「テンポも良くなりましたし、石原とはバッテリーを組んでない試合でも話をするので、彼は自分の投げたいボールだったり、どういう配球をしたいって分かってくれてるので、そこは彪の強みかなと思います」。それ以降は不運な形で安打を許す場面があったが、無失点にしのいだ。5失点の早川について、今江監督は「彼は投げてもらわないといけないピッチャー」と話した上で「何かをつかんで、次のゲームをしっかりやってほしいという意味でキャッチャーを代えました」と、あえて7回まで続投させた。4回以降は立ち直り「明らかにテンポ良かったっすよね。それを太田が見てどう感じてるかだと思いますけども」と話した。

◆楽天が3連敗で単独最下位に転落した。天敵の西武今井には、21年10月15日から11連敗となった。今江敏晃監督(40)は「対今井に対して『さあいくぞ』っていうところで、早川が立ち上がりに3点取られた。チームとして、なんとか行こうっていう中で、初回がすべてっていうか、最終的に1点差まで縮めたが、あの3点はかなり大きかった」と総括した。試合序盤に主導権を握られた。初回、先発早川が先制ソロを含むいきなりの3失点。3回にも3連打を起点に2点を奪われ、序盤に5点のビハインドを背負った。ここ2試合は0封負けが続いていたが、打線は7回1死一、三塁で鈴木大が適時打を放ち、16日オリックス戦の6回以来、27イニングぶりに得点を挙げた。8回2死一、二塁からは岡島の今季1号となる3ランで反撃。1点差まで迫るも、及ばなかった。今江監督は「結果的に後半は岡島の1発だったんで、つないでつないでなら、明日への期待っていうのは持てましたけど。ただ、点数が入ったっていうところは、次につながるいい要素では確かにありますけども、そんなに好材料とは思っていないです」と話した。

◆今夜も楽天に無双だった-。西武の今井達也投手(25)が楽天戦(ベルーナドーム)に先発し、7回5安打1失点9奪三振と圧倒。7連敗中のチームの苦境を救い、8試合ぶりの白星をもたらした。楽天には21年10月15日の登板から11連勝。犬鷲軍団を制圧し、上位へと導く。トレードマークの長髪をなびかせ、今井は淡々と腕を振った。負ければ単独最下位となる楽天との5位攻防戦。重要なカード初戦を託され「もともと(連敗を)止める気持ちでいたので」と強い決意を球に込めた。初回から155キロ、156キロと古賀のミットにたたき込んだ。打線の援護を受けて「余裕を持っていけた」とキレの良いスライダーも織り交ぜ、7回まで毎回三振を奪う快投を見せた。ピンチにも冷静だった。3回2死走者なし。1番小郷に味方の守備の乱れもあり、右中間を抜ける三塁打を許すも「僕がカバーする」とギアを上げた。2番村林をフルカウントに追い込み、9球目に縦に落ちる141キロのスライダーで空振り三振。7回には鈴木大に適時打で初失点し、さらに1死満塁を迎えたが「最少失点に抑える」と開き直った。後続をしっかり抑えて1点に食い止めた。7連敗中のチームを救う勝利を呼び込み「自分の勝ち星というより、チームが勝てるようにということだけを考えた」と連敗脱出に貢献した。通算40勝のうち楽天戦で15勝目。21年10月15日から11連勝。対楽天戦では08~11年の金子千(オリックス)に並び、16~18年の菊池(西武)の13連勝も見据える。連勝期間の防御率も12試合で0・70と、犬鷲の前に百獣の王として君臨している。松井監督は「今井がしっかり投げてくれたおかげ。さすがだ」と手放しでほめたたえた。5カードぶりに初戦を取り、停滞気味のチームを軌道に乗せる活躍。今井は「ボールを持っている以上、主導権は投手と捕手にあると思うので。守備ですけど、どんどん攻めて、チームも勢いづかせることができた。ここから連勝を伸ばしていってほしい」と期待を込めた。【平山連】

◆西武が連敗を7で止めた。1回、岸潤一郎外野手の先制ソロ本塁打について、松井稼頭央監督は「あれで流れに乗れた。つながりもしっかり出ていた」とたたえた。8回に楽天岡島の3ランで1点差に詰められたが、守護神アブレイユが9回を完璧に抑えて勝利。指揮官は「長かった。カードの頭を取れたのは良かった。これで明日の試合は大事になってくる」と気を引き締めた。

◆4月7日の日本ハム戦での勝利を最後に、7連敗中だった西武。連敗中の総得点は9で、1試合平均1・29得点、さらに得点は全て七回以降と打線はエンジンがかかりにくい状況が続いていたが、この日は一回から爆発した。1死から岸が左翼席中段に先制の2号ソロ。「先頭打者のハセ(長谷川)がフルカウントまで粘ってくれたおかげで、早川投手の球を多く見ることができたので、いい結果につながりました」と感謝。さらに2死二、三塁から佐藤龍が左前に2点打を放ち、「打ったのはフォーク。チャンスの場面だったので、思い切り振りにいった」と会心の笑顔で振り返った。この日は、ベルーナドームで開催される今季の1軍公式戦のうち、計9試合で実施される「西武ブルーシリーズ」の初戦。球団創設から脈々と受け継がれ、伝統と誇りを表す「ライオンズブルー」をあしらったユニホームを着用した。4月中の8連敗となれば、西武初年度の1979年以来となる屈辱となるだけに、「ライオンズブルー」を汚すなとばかりに打線が奮起した。連敗中のフラストレーションを吐き出すかのように、三回にも2点を追加した。(東山貴実)

◆西武が連敗を7で止めた。先発の今井達也投手が7回5安打1失点の好投で2021年10月から楽天戦11連勝。打線は一回に岸のソロ、佐藤龍の2点打で3点先行。三回は2点を加えた。楽天は終盤に岡島の3ランなどで追い上げたが3連敗。

◆もはや無双だ。西武・今井達也投手(25)が7回1失点、毎回の9奪三振で今季2勝目。「もともと止める気でいたので」。チームの連敗を7で止めただけでなく、2021年10月15日から続く対楽天の連勝を11に伸ばした右腕は涼しい顔で振り返った。2023年から、メッツ・千賀やカブス・今永らも師事した鴻江寿治トレーナーのもとで自主トレ。左半身より右半身が強く、下半身主導が適している「あし体」に分類され、投球フォームをデザインしてきた。22年には151キロだった直球の平均球速が今季は153キロまで上昇。その要因について、「速い球を無理に投げようと思っていないからじゃないですかね。周囲から力感なく見えるのが僕の目指しているところだし、結局、マウンドでの立ち方でどういうボールがいくか7割ぐらい決まっている」と自己分析した。この日は、ベルーナドームで開催される今季の1軍公式戦のうち、計9試合で実施される「西武ブルーシリーズ」の初戦。球団創設から脈々と受け継がれ、伝統と栄光を表す「ライオンズブルー」をあしらったユニホームを着用した。4月中の8連敗となれば、西武初年度の1979年以来となる屈辱だっただけに、「ライオンズブルー」の誇りを守る103球となった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1151 0.688
(↑0.021)
-
(-)
12672
(+9)
45
(+7)
11
(+2)
15
(+2)
0.261
(↑0.006)
2.530
(↓0.27)
2
(-)
ロッテ
971 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
12648
(+3)
48
(+4)
6
(+2)
8
(-)
0.248
(-)
2.560
(↓0.1)
3
(-)
日本ハム
871 0.533
(↑0.033)
2.5
(-)
12744
(+4)
57
(+3)
9
(+1)
9
(+1)
0.217
(↑0.001)
3.080
(↑0.01)
4
(1↓)
ORIX
9100 0.474
(↓0.026)
3.5
(↓1)
12462
(+7)
51
(+9)
8
(+2)
4
(-)
0.241
(↑0.007)
2.600
(↓0.38)
5
(-)
西武
7100 0.412
(↑0.037)
4.5
(-)
12650
(+5)
50
(+4)
10
(+1)
7
(-)
0.219
(↑0.002
2.490
(↓0.09)
6
(1↓)
楽天
6111 0.353
(↓0.022)
5.5
(↓1)
12549
(+4)
74
(+5)
5
(+1)
11
(-)
0.226
(-)
3.890
(↓0.09)