楽天(★0対7☆)オリックス =リーグ戦6回戦(2024.04.18)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:曽谷 龍平(1勝1敗0S)
敗戦投手:内 星龍(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは3回表、西野の適時打で先制に成功する。その後は5回に西野と頓宮の適時打、6回には若月の適時打が飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・曽谷が5回2安打無失点7奪三振で今季初勝利。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆オリックスが2連勝で、開幕2戦目以来の勝率5割復帰を決めた。3回に2死走者なしから連打でチャンスをつくり、西野真弘内野手(33)の三塁への適時内野安打で先制。5回にも2死三塁から、再び西野の左前適時打で2点目を奪った。さらに満塁と攻め立て、頓宮裕真捕手(27)にも2点適時打が飛び出し、リードを広げた。2度目の先発となった曽谷龍平投手(23)は5回2安打無失点で今季初勝利。「無駄な四球を出してしまったことは反省点ですが、全体的にはストライク先行で勝負することができました」と振り返った。プロ最多7三振を奪う力投だった。

◆【動画】/厳しい球に食らいつく\西野真弘が2打席連続タイムリー140キロのスプリットをレフト前に?#プロ野球(2024/4/18)??楽天×オリックス??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #Bs2024 pic.twitter.com/DhsOGa0iEB

◆楽天浅村栄斗内野手(33)が3番三塁でフル出場し、連続試合出場をプロ野球歴代6位タイとなる1180試合とした。広沢克実(巨人)に並んだ。「結果残して、ずっと継続できるようやりたい。また頑張りたいと思います」と決意を口にした。西武時代の15年から連続試合出場を継続。昨年9月には、パ・リーグ記録だった松井(西武)の1143試合を抜いた。この日は無安打に終わったが、6回無死一塁では四球を選び好機を広げた。

◆楽天は打線の組み替えも実らず、2試合続けて0封負けを喫した。今江敏晃監督(40)は「とにかく試行錯誤。いるメンバーでやっていくしかない」と厳しい表情で話した。オリックス先発の左腕曽谷に対し、右打者6人を並べたが散発3安打とつながらなかった。伊藤裕季也内野手(27)をプロ初の4番に据えたが、3三振を含む4打席凡退。移籍後初スタメンの山田遥楓内野手(27)は1四球を選ぶも、2三振だった。「4番伊藤裕」について、今江監督は「4番目の選手ってだけ。本来なら浅村が4番ってところなんですけど、浅村の状態が3番のところでリズム的にも良くなってきた。そういう意味で動かすのも1つですけど、打線として出てる選手がいいリズムで打席に入れるのを踏まえた上で、入れ替わる選手をスポットで入れた」と説明。3番浅村を動かさずに臨んだが、伊藤裕は3三振。大きなスイングで空を切る場面が続き「4番みたいなバッティングをしてましたけどね。意識はしてしまうけど、結果がああなった。しっかり反省してもらいたい」と巻き返しに期待した。開幕から6カードを終えたが、またも勝ち越せなかった。カード勝ち越しなしは、12球団で楽天だけだ。西武と並ぶ最下位に後退した。

◆オリックス2年目左腕の曽谷龍平投手(23)が、5回2安打無失点で今季初勝利を挙げた。カウント球にも決め球にも投じたツーシームが効果的で、プロ最多7三振を奪った。「変化球が特に良かった。1試合でも多く1軍で投げないといけない。ホッとはしますけど、まだまだ課題もある。先発としてもっと(長い)回を投げられるように」。2四球を課題に挙げ、次の登板に目を向けた。▽オリックス頓宮(5回に2点適時打)「いいポイントで振れてきている。つないでつないでという形で。明日もいい形で試合に臨める」

◆楽天が2戦連続の完封負けを喫した。この日は打線が3安打と低迷。しかしその中でただ1人、村林一輝内野手(26)が好調だ。初回1死走者なしで、中前打で出塁すると、6回先頭では左前打で出塁。3試合ぶりとなるマルチ安打をマークした。去年から変更した打撃フォームには「今のところはしっくりきている」と手応え。これで7日のソフトバンク戦から10試合連続安打となった。昨季は7月25日の日本ハム戦から自己最高の13試合連続安打を記録。夏場以外も好調で、安打数は21年の6安打を大きく上回る77安打を放つなど、結果を残した。その夏場は32試合連続で1番打者を務めていたが、今季は2番が主戦場。村林は「後ろにいいバッターがたくさんいる。出塁することが第一と試合に臨んでいる」。打順関係なく、チャンスを広げる起爆剤となる。

◆オリックスが開幕2戦目以来の勝率5割復帰を決めた。楽天に快勝の2連勝で3カード連続の勝ち越し。攻撃陣が今季最多16安打で7点を奪った。先制、中押し、ダメ押しと理想的な展開。中嶋監督は「ちょっとつながってきたのかな。誰でもつながればうれしいですけどね」と喜んだ。主軸を欠いていた。この日は主に3番を打っていた中川が左足痛で離脱。開幕から不振の森も2試合連続スタメン落ちとなった。そんな中で光ったのがプロ10年目の33歳、西野真弘内野手だった。3回に先制となる決勝打をしぶとく足で稼いだ。2死一、三塁から三塁への適時内野安打。きわどいセーフの判定に相手からリクエストも覆らず、今季初打点。5回も左前適時打で2年ぶりの複数打点をマーク。7回は右前打で今季初の猛打賞となった。「ここ数年はレギュラーじゃなかったし、使ってもらってる時に必死でやってるだけ」。規定打席には届かないが、開幕から打率3割以上をキープ。低調だった打線を地味に支えてきた。「相手に嫌らしい打者になりたい」との思いが根底にある。例えば球数を投げさせるため、フリー打撃でファウルを打つ練習もするなど役割に徹している。8回は代打で2試合ぶり出場の森が左前打。9回には途中出場の安達も今季2安打目を放った。「僕も経験ありますけど、途中から行く人が打てばベンチが盛り上がるし、雰囲気も良くなる」と西野。チーム全体が上向きの状態で、19日から首位ソフトバンクと3連戦に臨む。【大池和幸】

◆オリックスは、中川圭太内野手(28)の出場選手登録を抹消した。中川は左大腿(だいたい)部に違和感を感じていたため、同日に仙台市内の病院を受診し、左大腿直筋の筋損傷との診断を受けたと球団が発表。今後は患部の状態を確認しながら、練習、リハビリなどを行う予定。17日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では「3番・右翼」で出場し、2安打を記録していた。この日の試合前練習ではフリー打撃練習などで汗を流していた。

◆日本野球機構(NPB)が予告先発投手を発表。19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で先発するオリックス・山下舜平大投手(21)がキャッチボールなどで調整し、登板に備えた。「チームが勝つこと。それが一番。全力で投げるだけかなと思う」今季はここまで2試合に登板し、0勝1敗、防御率1・80ながら、2試合とも序盤から球数を費やしたことでいずれも5回で降板している。3度目の先発で初白星を目指す右腕は「球種を絞られている分、決めきれないところはあるけど、あまり気にせず、自分のボールを(貫き)通そうと思う」と語った。地元・福岡での凱旋登板へ「先発をやっている以上は勝ちたいですけど、我慢強く投げることも大事」と気合を入れた。

◆13日に出場選手登録を抹消された楽天・荘司康誠投手(23)が、1軍に合流した。当初の感染症特例から通常の入れ替えに変更されていた。一時は熱が39度近く出たという。「思っていた以上に、かなり体重が落ちた」と明かした。今江監督は今後の見通しについて「未定です。本人、投手コーチ、トレーナーと話し合う」と説明した。

◆また一つ勲章を手に入れた。楽天・浅村栄斗内野手(33)が「3番・三塁」で先発出場。1180試合連続出場として、歴代6位の広沢克実(ヤクルトなど)に肩を並べた。昨季までチーム全体の主将、今季から野手キャプテンに専任し、三塁コンバートに挑戦。かねて「自分は言葉で引っ張るタイプではなく、背中で引っ張っていきたい。少しのけがで試合に出ないという選択肢はない」と話していた。昨季9月14日のオリックス戦(楽天モバイルパーク)で、パ・リーグ新記録となる1144試合連続出場を達成した。西武・松井監督が持つ記録を塗り替え「子供の頃から憧れていた稼頭央さんの記録を抜けて光栄です」と声を弾ませた。今江監督は「シーズンを通してずっとグラウンドに立ち続けてほしい選手」と全幅の信頼を寄せる。この日は0-0の一回1死一塁で相手先発の曽根に対し三ゴロに打ち取られた。1点を追う四回先頭では遊ゴロに終わった。(広岡浩二)

◆大卒2年目左腕のオリックス・曽谷龍平投手(23)は5回2安打無失点、自己最多の7奪三振の好投で勝利投手の権利を持って降板した。「無駄な四球を出してしまったことは反省点ですが、今日は変化球がある程度まとまっていましたし、全体的にはストライク先行で勝負することができた」四回まで二塁を踏ませない、完璧な内容。五回に四球と安打などで2死二、三塁と初めてピンチを招いたが、小郷をフォークで左飛に仕留めてしのいだ。140㌔台後半の直球とスライダー、フォークを織り交ぜて、毎回三振を奪い、持ち味を発揮した。

◆オリックスは2試合連続の完封勝利。今季初めてビジターでカード勝ち越しに成功し、3月30日以来となる勝率5割に復帰した。先発の曽谷は5回2安打無失点の好投。打線も左腕の好投に応えた。三回に西野の適時内野安打で先制すると、五回にも西野の適時打から勢いづいて3得点。六回以降も3点を追加し、終わってみれば今季最多の16安打と打線が奮起した。

◆必死で左足を伸ばし、一塁ベースを踏みしめた。ベテランの全力の一歩が、チームにとっては大きな一歩になった。今季最多16安打と爆発した打線に火をつけたのはオリックス・西野だ。「先制点を取りたい場面だったので、必死に走りました」三回2死一、三塁で放った三塁へのゴロはイレギュラーでバウンドが変わった。三塁手・浅村がうまく反応し、一塁へワンバウンドで送球。西野も負けじと全力疾走で一塁を駆け抜けた。際どいタイミングも判定はセーフ。リプレー検証でも結果は覆らず。足でもぎとった先制点が流れを変えた。五回にも左翼へ適時打で追加点を挙げると、以降は打線が面白いようにつながった。チームは7得点の大勝で借金を完済し、3月30日以来の勝率5割に復帰した。チームに漂う不安を、西野が3度の快音で拭い去った。試合前に中川が左太ももの筋損傷で出場選手登録を抹消され、主軸の森は不振で2試合連続でベンチスタート。主力2人が不在の中で頼れる33歳がけん引した。昨季まで2年連続で43試合の出場にとどまった西野にとって、10年目の今年は毎日が生きるか、死ぬかの戦いだ。定位置を目指す二塁にはゴンザレスや若手の太田らがおり、競争はし烈で「(試合で)使ってもらっているときに必死でやっている。食いついていかないといけない立場」と覚悟をにじませる。結果がものを言う世界でワンプレーにすべてを懸ける。チームの勝利とレギュラーを目指し、西野は身を粉にして戦う。(織原祥平)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1051 0.667
(-)
-
(-)
12763
(-)
38
(-)
9
(-)
13
(-)
0.255
(-)
2.260
(-)
2
(-)
ロッテ
961 0.600
(-)
1
(-)
12745
(-)
44
(-)
4
(-)
8
(-)
0.248
(-)
2.460
(-)
3
(1↑)
ORIX
990 0.500
(↑0.029)
2.5
(↑0.5)
12555
(+7)
42
(-)
6
(-)
4
(-)
0.234
(↑0.013
2.220
(↑0.14)
3
(-)
日本ハム
771 0.500
(-)
2.5
(-)
12840
(-)
54
(-)
8
(-)
8
(-)
0.216
(-)
3.090
(-)
5
(-)
楽天
6101 0.375
(↓0.025)
4.5
(↓0.5)
12645
(-)
69
(+7)
4
(-)
11
(-)
0.226
(↓0.006)
3.800
(↓0.2)
5
(1↑)
西武
6100 0.375
(-)
4.5
(-)
12745
(-)
46
(-)
9
(-)
7
(-)
0.217
(-)
2.400
(-)