中日(★5対11☆)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2024.04.18)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
310210004111503
中日
00300002051320
勝利投手:高橋 奎二(1勝1敗0S)
(セーブ:木澤 尚文(1勝1敗1S))
敗戦投手:柳 裕也(1勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(2号・1回表2ラン),オスナ(2号・2回表ソロ),オスナ(3号・9回表満塁)

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◆ヤクルトは初回、村上の2ランと中村の適時打で3点を先制する。7-5となって迎えた9回表には、オスナにこの日2本目の本塁打となるグランドスラムが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・高橋が5回3失点で今季初勝利。敗れた中日は、投手陣が精彩を欠いた。

◆中日柳裕也が2年ぶり本拠地勝利を目指す。昨季の柳はバンテリンドームで0勝6敗。白星は22年8月28日の阪神戦が最後で、同年9月6日の広島戦からシーズンをまたいで7連敗と白星が遠い。本拠地でなかなか勝てないのは打線の援護が少ないから。この連敗間は13試合先発して防御率2・74を残しているが、登板中の打線の援護はすべて2点以下。9イニング換算の平均援護点が0・86点しかない。今日の試合では味方打線の大量援護があるか。

◆一塁を回ると、右手で左胸あたりをたたいた。ポンポンと、リズミカルに。ヤクルト村上宗隆内野手(24)は「俺に任せておけ」と言わんばかりに、ダイヤモンドを回り始めた。威風堂々と。足取りは軽快だった。バックスクリーンを見つめ、二塁を蹴ると、右手で小さくガッツポーズを決めた。三塁側のベンチ前に戻り、仲間たちと拳を突き合わせると、やっと笑みがこぼれた。会心の当たりだった。0-0の1回2死一塁。カウント3-1からの5球目だった。中日先発・柳裕也の外寄りの141キロ直球に、バットを素直に出した。引っ張らず、逆方向へ。「逆らわずにうまく打つことが出来ました。先制できて良かったです」と球団を通じてコメント。広いバンテリンドームの左翼スタンドギリギリに運び、14日DeNA戦(横浜)以来の今季2号をマークした。4番では"24年1発目"となった。開幕54打席目で生まれた今季1号は2番で放ったもの。シーズンが始まり、開幕から11試合で本塁打、打点ゼロが続き、気分転換もかねて、13日から3試合連続で2番に入っていた。前日17日から4番に復帰すると、この日も2試合連続で定位置に座り、主砲としての役割を発揮した。打順については以前に「あまり気にしないですね。いつもと変わらず」と話していた。1発が出ていない時期も「焦りはないですね」とドンと構えていた男が打線のど真ん中に、どっしりと座った。【栗田尚樹】

◆ビキニフィットネスアスリート安井友梨が始球式を務めた。ワインドアップから61キロのワンバンド投球を披露した。「(フィットネスの)大会より緊張しましたが、めちゃくちゃ楽しかったです。幸せな時間を過ごさせていただきました。今回、挑戦させていただいたことがまた世界一につながりそうだなと思っています」と笑顔で話した。安井は愛知県出身の元外資系銀行員。30歳の15年からトレーニングを開始し、10カ月で第2回オールジャパンビキニフィットネス選手権に優勝。国内8連覇中だ。19年にはアジア選手権総合優勝、21、22年は世界選手権大会準優勝。昨年も大会3週間前に足を粉砕骨折したが強行出場した国内大会で優勝した。同年11月のIFBB世界フィットネス&ボディビル選手権のフィットモデル競技172センチ以下級で悲願の日本人史上初の世界一に輝いた。

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◆中日柳裕也投手(29)が今季初黒星を喫した。昨年4月以来となる中5日先発で4回途中KOされた。初回、村上に先制2ランを浴びるなどいきなり3失点。ここ12試合継続中だった2失点以下のチーム記録は早々に途絶え、3回2/3 9安打6失点。ここまで19回で与四球1だった制球も5四球と乱れ「最後まで技術とメンタルを修正できませんでした」とうなだれた。本拠地での白星は22年8月以来遠ざかっている。昨季も0勝6敗。これでバンテリンドームでは3年越しの8連敗となった。9回には祖父江がオスナに満塁弾を浴びるなど、今季ワースト11失点で連勝ストップした。立浪和義監督(54)は柳の乱調に「中5日の影響かどうかはわかならないが、キレがないように見えた。またしっかり調整してやってくれると思います」と次回登板に期待した。

◆頼れる主砲が、打線のど真ん中に帰ってきた。ヤクルト村上宗隆内野手(24)が、先制の今季2号2ランを放った。0-0の1回2死一塁。カウント3-1からの5球目。中日先発・柳の外寄りの141キロ直球を広いバンテリンドームの左翼スタンドギリギリへ運び、14日DeNA戦(横浜)以来の1発をかました。「どこの球場でも逆方向に打てるのは僕の持ち味」と頼もしかった。4番として"24年1発目"。開幕54打席目で生まれた今季1号は2番で放ったもの。シーズンが始まり、開幕から11試合で本塁打、打点ゼロが続いた。気分転換もかねて、13日に人生初の2番で起用され3試合が続いた。前日17日から2試合連続で4番に座り、この日は5打数3安打2打点。高津監督は「人間なので全てうまくいくとは思っていないですし、彼の苦しむ姿をたくさん見てきたので、またこれも一つ乗り越えて大きく成長していく時期」と爆発に期待した。打つだけじゃない。4点リードの8回には中前打で出塁し、次打者・サンタナの場面で今季2個目の盗塁。その裏から登板した4番手・嘉弥真が連打で一、二塁のピンチを招くと、内野手の中で誰よりも真っ先にマウンドへ駆け寄り、先輩のお尻をポンとたたいた。19日は移動し、神宮でDeNA戦。復帰した筒香に対して「敵としてやっかいというか、1人加わったことでベイスターズがより強くなるかなと思う。そこに負けないように厚い打線で戦っていければなと思います」。ヤクルトの中心には、貫禄さえ漂わせる24歳がドンと構える。【栗田尚樹】○...オスナのバットが止まらなかった。初回に左前打、2回に左翼スタンドへ2号ソロ、5回は左中間への適時二塁打。残すは三塁打でサイクル安打の中、9回は3号満塁弾。「自分がスリーベースを打つのは外野手がずっこけるぐらいしかないので、期待はしていなかったです」と報道陣を笑わせた。高津監督は「今は自分のタイミングでしっかりとしたスイングができてる」と称賛した。▽ヤクルト高津監督(相手先発の柳に二塁打を許し、5回3失点の先発高橋の投球に)「しっかり休養を与えて、週に1回の登板を任せてるわけなので、全部0で抑えろというわけじゃないんですけど...。僕もちょっと反省していますね」

◆ヤクルト高津臣吾監督(55)が、今季初勝利を挙げた高橋奎二投手(26)にお怒りだった。初回以外、毎回安打の投球。4点リードの3回には、先頭で迎えた相手先発の柳に左中間への二塁打を許し、そこから3失点した。結果的に5回8安打3失点で勝利投手となったが、高津監督は「粘ったのかどうかよくわかんないけども、ピリッとしないね。向こうの投手と別に比べるわけじゃないけど、しっかり休養を与えてね。週に1回の登板を任せてるわけなので、全部0で抑えろというわけじゃないんですけど、もっともっとなんていうんかな、大きく成長させていかなきゃいけないなと思いましたね。僕もちょっと反省していますね」と止まらなかった。一番は、相手投手への安打。カウント1-1から甘く入った148キロ直球を捉えられた。高津監督は「ああいうところがもうこう、なんていうんかな。彼は一生懸命なんでもこう、全力で取り組むんだけども。ちょっと気の抜ける時は人間誰もあるかもしれないけど、やっぱ気が抜けてもやっぱりこうしっかり取れるところはアウト取らないと。9番が出塁すると上位にランナーたまって回っていくわけだから、あそこはしっかり取ってほしかったなと思いますね」と、言葉は強かった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が、今季初の〝4番弾〟を放った。2試合連続で「4番・三塁」で先発すると、一回2死一塁の第1打席に左翼席へ先制の2号2ランを放った。中5日で先発した中日・柳の外角直球を弾き返し「逆らわずにうまく打つことができました」。今季1号は、14日のDeNA戦(横浜)で開幕54打席目に放っていたが、同戦は2番での先発出場だった。

◆19日のDeNA戦(神宮)に先発するヤクルトのサイスニード投手(31)は、短距離ダッシュなどで調整した。開幕投手を務めた来日4年目の今季は、3試合に先発したが0勝1敗、防御率4・24。今季初勝利に向け、1週間の調整で投球フォームを微調整してきており「誰よりも自分の勝ちを願っているけど難しい。チームに勝ちを与えられるような投球ができればいい」と意気込んだ。

◆鮮やかな弾道を描き、左翼席最前列に飛び込んだ。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が2試合続けて「4番・三塁」で先発すると、一回2死一塁の第1打席に先制の2号2ラン。今季初の〝4番弾〟を放った。「逆らわずにうまく打つことができました」〝定位置〟での一発は、特別だったに違いない。一塁ベースを回った主砲は、力を誇示するかのように右手で左胸をたたいた。中5日で先発した中日・柳の外角直球を一閃。14日のDeNA戦(横浜)で開幕54打席目にして待望の今季初アーチをかけたが、同戦は2番での先発出場だった。開幕前日。村上は4番打者の覚悟について「中軸を打っている中で、すごくチームの勝敗に関わる打順だと思う。一昨年とか、その前は僕が打って優勝できているので、それはつながってくるのかなと思いますし、勝てるように頑張りたい」と明かしていた。勝敗の責任を一身に背負う立場。24歳にして、その重さを感じながら打席に立ち続けている。「4番・村上」と「バンテリンドーム」と言えば、2年前を思い出す。2022年6月23日の中日戦。331試合連続で4番打者として先発出場し、アレックス・ラミレスが持っていた球団記録に並んだ場所だ。「チームを勝利に導くのが理想の4番像」と明かしていた主砲が同年、リーグ連覇に導いた。現在、チーム状況は苦しいが、村上が打てば勝ちにつながる。この一発を浮上の契機としたい。(赤尾裕希)

◆ヤクルトが今季最多の15安打11点で快勝した。一回に村上の2ランなどで3点先行。その後も加点し、オスナが九回に満塁からこの日2本目の本塁打を放ち、突き放した。高橋奎が今季初勝利。中日の柳は四回途中まで6失点と乱れた。

◆ヤクルトが連敗を2でストップ。序盤から打線が爆発し、「3番・一塁」で先発したホセ・オスナ内野手(31)は4安打2本塁打6打点の大暴れ。三回に左翼席へ2号ソロを放つと、7-5と迫られた九回2死満塁で再び左翼席に打球を運び、試合を決定づけた。オスナの試合後のインタビューは以下の通り。--1本目の本塁打「とても気持ちよかったです。甘い球を待ってしっかりと自分のスイングができて、打った瞬間完ぺきでした。甘い変化球を上手くとらえられました」--五回にもタイムリー「強い打球を打ててうれしかったし、一番大事なのはチームの勝利に貢献することなのでよかったです」--九回は満塁ホームラン「強い打球を打つことを常に心がけて、スタンドに届けと願ったので入りました」--広い球場で2本塁打「最高な日です」--明日からの意気込み「明日からのカードもみんなで戦って、連勝します。ファンの皆さんいつも応援ありがとうございます」

◆試合前に打撃練習するヤクルト・村上宗隆=バンテリンドームナゴヤ(撮影・沢野貴信)

◆ヤクルトの7番に座った正捕手の中村悠平(33)が、好機で仕事を果たした。村上の2ランで先制した直後の一回2死一、三塁では左前適時打を放ち「ムネ(村上)のホームランで勢いをつけてもらって、良い流れで打つことができた」。四回2死満塁では右前適時打を放ち、3月30日の中日戦(神宮)以来のマルチ安打となる2安打2打点の活躍。依然打率・163だが、復調の兆しを見せた。

◆セ・リーグ最下位のヤクルトは18日、中日6回戦(バンテリンドーム)に11―5で勝利し、連敗を止めた。2試合連続で4番に座った村上宗隆内野手(24)が一回、今季初の〝4番弾〟となる先制の2号2ラン。3月29日の開幕戦(対中日、神宮)以来となる猛打賞をマークし、勝利に導いた。投げては、高橋奎二投手(26)が5回8安打3失点の粘投で今季初勝利を挙げた。粘り強く白星をたぐり寄せた。高橋奎は5回8安打3失点の力投で今季初勝利。3点を失った三回の投球を悔やみつつも、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「先頭の投手のところで甘い球を打たれて、1点取られて、2アウトからもポンポンとやられたので、しっかり反省しないといけない。その後しっかり粘れたので、そこはよかったですね」初回以外は毎回走者を背負う苦しい展開だった。三回は投手の柳に中越え二塁打を浴び、2死後に連打と四球が絡み、3失点。2軍監督時代から見守ってきた高津監督は「もっともっと大きく成長させていかなきゃいけない。僕も反省しています」と愛ある言葉を口にした。ただ、勝利をつかんだことには変わりない。さらなる飛躍が期待される左腕は「うれしい勝ち方ではなかったので、もっとしっかり自信を持って勝てれば」と次戦以降の活躍を誓った。

◆主砲の一発で快勝!! セ・リーグ最下位のヤクルトは18日、中日6回戦(バンテリンドーム)に11―5で勝利し、連敗を止めた。2試合連続で4番に座った村上宗隆内野手(24)が一回、今季初の〝4番弾〟となる先制の2号2ラン。3月29日の開幕戦(対中日、神宮)以来となる猛打賞をマークし、勝利に導いた。投げては、高橋奎二投手(26)が5回8安打3失点の粘投で今季初勝利を挙げた。鮮やかな弾道を描いた打球は、燕党が陣取る左翼席最前部に吸い込まれた。2戦連続で4番に座った村上が、一回2死一塁で先制の2号2ラン。今季初の〝4番弾〟を放ち、大きくうなずいた。「どこの球場でも逆方向に打てるのは僕の持ち味だと思っている。しっかり対ピッチャーと戦えているので、いい打席を送れている」一塁ベースを回ると、力を誇示するかのように右手で左胸をたたいた。中日先発・柳の外角直球を逆らわずに一閃。逆方向への飛球は好調時のバロメーターの一つでもあり、村上らしいアーチだった。14日のDeNA戦(横浜)で開幕54打席目にして待望の今季初アーチをかけたが、同戦は2番での出場。〝定位置〟での一発は、特別だったに違いない。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
1052 0.667
(↓0.047)
-
(-)
12649
(+5)
41
(+11)
5
(-)
2
(-)
0.247
(↑0.006
2.260
(↓0.52)
2
(-)
巨人
971 0.563
(↓0.037)
1.5
(-)
12648
(+1)
35
(+2)
8
(-)
8
(+1)
0.244
(↓0.006)
1.860
(↓0.01)
3
(-)
阪神
882 0.500
(↑0.033)
2.5
(↑1)
12541
(+2)
48
(+1)
10
(-)
6
(+1)
0.207
(↑0.005)
2.260
(↑0.09)
4
(-)
広島
790 0.438
(-)
3.5
(↑0.5)
12747
(-)
41
(-)
4
(-)
8
(-)
0.234
(-)
2.550
(-)
4
(-)
DeNA
790 0.438
(-)
3.5
(↑0.5)
12739
(-)
67
(-)
5
(-)
8
(-)
0.254
(-)
3.410
(-)
6
(-)
ヤクルト
691 0.400
(↑0.043)
4
(↑1)
12758
(+11)
50
(+5)
7
(+3)
10
(+1)
0.241
(↑0.01
2.960
(↓0.14)