日本ハム(4対4)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2024.04.17)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
20000000002041010
日本ハム
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【日本ハム】石井 一成(1号・2回裏2ラン),マルティネス(2号・11回裏2ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクは2-2で迎えた延長11回表、中村晃の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。対する日本ハムはその裏、マルティネスの2ランが飛び出し、再び同点とした。12回の攻防は互いに走者を出すも無得点に終わり、試合は規定により引き分けに終わった。

◆日本ハム先発はプロ初登板の福島蓮。同投手は21年育成ドラフト1位入団。過去に育成ドラフト出身の初登板初勝利は4人おり、先発デビューで記録したのは18年8月1日大竹(ソフトバンク)21年4月1日本前(ロッテ)23年5月21日松井(巨人)の3人。史上5人目、先発では4人目となる育成ドラフト出身のデビュー戦勝利に挑戦する。

◆ソフトバンクの絶対的な守護神、ロベルト・オスナ投手(29)が延長11回に手痛い同点2ランを浴びた。2点を勝ち越した直後の11回に5番手で登板。先頭を三ゴロ、次打者を二ゴロとわずか5球で2死を奪う。ただ、3番万波に右前打を許し、2死一塁で4番マルティネスに左越え同点2ランを被弾。初球、真ん中カットボールを仕留められ、あと1死のところで試合を振り出しに戻された。オスナは今季ここまでパ・リーグトップの7セーブをマークしていた。

◆ソフトバンクが、今季初のカード負け越しを喫した。開幕からここまで5カード連続で負け越しはなかったが、敵地での日本ハム戦で1敗1分け。4-2の延長11回、絶対的守護神のロベルト・オスナ投手(29)が2死一塁で同点2ランを浴び、あと1死のところで試合を振り出しに戻された。打線は初回に近藤健介外野手(30)、栗原陵矢内野手(27)の適時打で2点を先制するも、2回から10回までは無得点に終わった。2-2で迎えた延長11回に1死満塁とし、6番栗原の二ゴロの併殺崩れで1点を勝ち越し。なお2死一、三塁から中村晃外野手(34)が中前タイムリーを放ってさらに1点を追加したが、勝利に結びつかなかった。今季はここまで16試合を終え、10勝6敗。貯金4と首位はキープしている。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、清宮幸太郎内野手(24)の今季初の1軍昇格を明言した。この日、アンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が登録抹消。指揮官はその理由を「(スティーブンソンには)打席を立たせて感覚を取り戻した方が早いと思ったので」と説明しつつ、代わりに昇格する選手について「ケガから治って復帰した清宮君を呼んで」と話した。19日のロッテ戦(エスコンフィールド)から合流する予定。新庄監督は「映像で見ている。ボールの捉え方はいいし、ライナー性の打球はよく打っているし。見極めもできている。あとはこっちにきてもっともっとテンション上がると思うんで。きれ~な弾道の高いホームランを打ってくれるんじゃないですか」と期待した。ポジションについても言及。昨季、主に守っていた三塁には現在打撃好調の郡司が入っており、「サードもありの...清宮君のレフトをちょっとずつ守らせていこうかな。まあ清宮君の方が肩が強いので。後は練習をしていきながら、試合で見ていきながら。どっちの方がいいのかを決めていきながらも(現在2軍調整中の)野村君は待ちたいですね」。14日のイースタン・リーグで清宮は初めて二塁を守っていたが「(1軍では)ないですね」と即答。19日のスタメン起用については「それについては、ちょっとまだ...考えているから...使います(笑い)」と"ほのめかした"。清宮は春季沖縄キャンプ直前の先乗り自主トレの最中に左足を負傷。開幕後は2軍で調整を続け、57打数17安打5打点、打率2割9分8厘と、調子を上げてきていた。

◆ソフトバンクが、北の大地で白星をつかめなかった。新庄ハムとの対戦は延長戦に。11回に2点を勝ち越したが、その裏に守護神のロベルト・オスナ投手(29)が同点2ランを被弾。無念の延長ドローとなった。今カードは1敗1分けに終わり、今季6カード目で初の負け越し。2位ロッテとのゲーム差は1となったが、小久保裕紀監督(52)は「長いシーズン、そんなんありますよ」と気にするそぶりは見せなかった。「野球は2死から」と、よく言われる。勝利をほぼ確信していたホークスベンチも、痛恨の被弾を悔しそうに見上げるしかなかった。絶対的守護神が、2点リードを守れなかった。2-2の同点で延長戦に突入。11回表1死満塁から栗原の二ゴロ併殺崩れの間に勝ち越しの1点を挙げ、続く中村晃が中前へ適時打を放って2点目を奪った。その裏、オスナが抑えれば、ロングゲームにケリがつくはずだった。オスナはあっさり2つのアウトを取ったが、万波に右前打を許すと、続く4番マルティネスの初球。151キロ直球をすくい上げられ、左翼への同点2号2ランにされた。「自分が求めた結果にはならなかった。(マルティネスへは)まっすぐが真ん中に入ってしまったし、(万波にも)甘い球が入ってしまった。今日の結果に関してはチームに申し訳ないと思う」。試合後、オスナは責任を痛感するように話した。開幕からカード負け越しがなかったチームだが、この日のドローでこの2戦は1敗1分け。6カード目にして負け越した。「まあ、長いシーズンそんなこともあるでしょう」。小久保監督は一笑に付した。オスナの被弾に関しても「同点まではOKなんで。勝ち越されてはいないんでね」と信頼は揺るぎない。白星をつかめず2位ロッテに1ゲーム差に迫られたが、光明はあった。開幕から調子が上がらなかった6番栗原が3試合連続でマルチ安打。この日も初回の右翼適時二塁打を含め、2打点と存在感を見せ始めた。「(栗原の)状態は上がってきていますし、(11回は)どんな点でもいいんでね」と、小久保監督も打撃上昇の雰囲気をしっかり感じ取ったようだ。明日19日からは本拠地ペイペイドームでオリックスと3連戦。王者を相手に、地元で仕切り直す。【佐竹英治】以下小久保監督の一問一答-昇格した藤井が12回に登板小久保監督 あの流れで12回へ。エラーもあったけど、よく抑えたですよ。上がってきてあんなしびれる場面でね。心強いですね。-先発の大関も好投小久保監督 7回まで投げきったんで。先発としては十分です。-日本ハム先発の福島は小久保監督 楽しみなピッチャーですね。育成から来て。上背もあるしね。-柳田は最後まで残していた小久保監督 見たら、1人、2人走者が出たら、最後も回ってきそうやったんでね。-栗原の打撃は小久保監督 状態は上がってきています。(延長11回の1死満塁は)ほんと、どんな点でもいいんでね。-今季初のカードの負け越し小久保監督 長いシーズン、そんなこともあるでしょう。○...大関が7回4安打2失点と好投も、1球を悔やんだ。2-0の2回1死二塁。日本ハム6石井に同点2ランを浴びた。初球、真ん中低めへのスライダーを右翼へ運ばれた。「初回に2点の援護をもらって、すぐに追いつかれてしまったところは反省しないといけない」。ただ、3回以降は無失点に抑え「しっかりと投げることはできた」と先発の役目は果たした。○...栗原が3試合連続の複数安打で復調を印象づけた。1-0の初回1死一、二塁。日本ハム福島の148キロ直球を仕留め、右翼へ適時二塁打を放った。「チャンスを生かす打撃ができた」。7回には左前打でこの日2本目。2-2で迎えた延長11回1死満塁では二ゴロの併殺崩れで1点を勝ち越した。これで直近3試合は12打数6安打と、当たりを取り戻してきた。▽ソフトバンク中村晃(延長11回にチーム4点目の適時打)「もう1点あった方が絶対にいいと思ったので、何とか打ちたいと思っていた。(打撃は)いい集中力で打席に立てているので、続けていければ」

◆日本ハム福島蓮投手(20)が堂々と1軍デビュー果たした。プロ初登板初先発のソフトバンク戦で5回4安打2失点、5奪三振と快投。プロ初勝利はお預けとなったが、力のある直球を軸に試合をつくった。育成3年目の春に支配下選手契約を勝ち取った超有望株がポテンシャルの高さを示し、今後への期待を大きく膨らませた。試合直前の福島は地に足がついていなかった。右翼付近での遠投中に違和感を感じた。「ちょっと足がフラフラしていた。これは『いつもより緊張しているかな』と思いました」。そんな細身の長身右腕は立ち上がりに2失点。ただ、しっかりと立ち直れたところが、有望株たるゆえんだ。福島 初回、点を取られたので開き直って(伏見)寅威さんを信じて、です。最速151キロの直球を軸に、伏見の熟練のリードに身を委ねながら快投した。「中学校、高校でずっとテレビで見ていた選手たち。楽しんで投げるしかない」。スターぞろいのソフトバンク打線を相手に2回以降は1安打しか許さず。70球前後と制限されていた節目の舞台は「5回いけるかな...」と心配だったが、きっちり5回を72球で終えた。確かな成長を実感できるデビュー戦となった。2回以降に多投したスライダーが効果的だった。「もともと苦手意識が強かった」という球種だが、転機は昨秋キャンプ。就任したばかりの金子2軍投手コーチらからアドバイスを受けた。「ちょっとずつ良くなってきているかなって感じ」と握りなども変え、1軍で通用する武器に進化。先発として飛躍するための力が備わっていることを証明した。勝ち星は付かなかったが、今回の快投デビューを受けて再び1軍で先発する機会もすぐに設けられる見通し。「通過点だと思うので、これからもっともっと成長していけたら」。育成契約からのサクセスストーリーは始まったばかりだ。【木下大輔】日本ハム新庄監督(5回2失点の福島に)「たいしたもんですよ。育成からはい上がってきて、このホークス打線を。なんとか勝ちを付けさせたかったですけどね。期待がもてる投球をしてくれたので、次も(1軍で)いってもらいます」

◆日本ハム・マルティネスがまた"お好み焼きパワー"でチームを救った。2点ビハインドの延長11回2死一塁で左翼へ起死回生の同点2ラン。14日オリックス戦では、前夜に食べたお好み焼きパワーで1号。「大阪でとん平焼きも含め、たくさん食べた分が生きている。ただ、もうその枚数が減ってきているので、明日のオフに札幌で食べて"補充"しないと」と笑った。

◆ソフトバンク・近藤健介外野手(30)が「5番・左翼」で先発出場。一回2死一、二塁、先制のタイムリーを放った。今年3月に支配下登録され、1軍初登板となった日本ハム・福島の初球を左前へ運んだ。続く栗原も適時二塁打で、この回2点を挙げた。近藤は「打ったのは真っすぐです。初対戦の投手なので、とにかく積極的にスイングを仕掛けにいきました。大事な先制点に繋げることができて良かったです」と振り返った。

◆3月14日に支配下登録されたばかりの日本ハムの3年目右腕、福島蓮投手(20)が先発としてプロ初登板。勝ち負けはつかず、初勝利こそ次回に持ち越しとなったが5回4安打2失点で試合を作った。「練習してきた成果は出せた」。先制点は許したが、堂々たるマウンドさばきを見せた。一回は2死から近藤の左前適時打、続く栗原の右翼線二塁打で2失点。ただ以降はこの日最速151キロの直球を軸に抑え「真っすぐを捉えられた感じはなかったので、そこは自信になりました」とうなずいた。福島は2022年、青森・八戸西高から育成ドラフト1位で日本ハムに入団。190センチの長身から投げ下ろす、最速153キロの直球が武器だ。高校時代の教えが今も生きている。元日本ハム投手で同校野球部投手コーチの中村渉氏は「マウンド上であまり表情を出すなと。仲間も見ているし、もちろん敵にも見られている。いつも通りの表情で投げろと言っていました」と回顧。プロ初登板の緊張感が漂うマウンドでもポーカーフェースを崩さず、ひょうひょうと投げ込んだ。この日、中村コーチと同校野球部の小川監督は現地で観戦。中村コーチが「一層、今まで以上に精進してほしい」と激励すれば、小川監督も「今日をスタートとしてピークにしてほしくないですね」とエールを送った。期待の新星が1軍の舞台で第一歩を踏み出した。

◆日本ハムが2―4の延長十一回2死無走者から万波が右前打で出ると、マルティネスが2ランを放って追い付いた。プロ初登板の福島が5回2失点と試合をつくった。ソフトバンクは抑えのオスナがつかまり、逃げ切れなかった。

◆日本ハム・新庄剛志監督(52)が試合終了後、春季キャンプ直前に左足関節を負傷し、2軍調整していた清宮幸太郎内野手(24)を「復帰してもらう」と19日のロッテ戦(エスコン)から1軍昇格させることを明言した。清宮はここまでファームで16試合に出場し、打率・298、0本塁打、5打点をマーク。指揮官は「球の捉え方は良い。ライナー性の打球もよく打っている。見極めもできている。きれいな弾道の高い本塁打を打ってくれるんじゃないですか」と期待を寄せた。清宮の本職の一塁と三塁はマルティネスや郡司らが結果を出しており「肩が強いので」と左翼守備に就かせるオプションも示唆。「まだ考えているが...使います」と昇格後即スタメンで起用する方向であることも明かした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1051 0.667
(-)
-
(-)
12763
(+4)
38
(+4)
9
(-)
13
(+1)
0.255
(↓0.003)
2.260
(↓0.07)
2
(-)
ロッテ
961 0.600
(↑0.029)
1
(↑0.5)
12745
(+2)
44
(-)
4
(-)
8
(-)
0.248
(↓0.002)
2.460
(↑0.16)
3
(-)
日本ハム
771 0.500
(-)
2.5
(-)
12840
(+4)
54
(+4)
8
(+2)
8
(+1)
0.216
(↓0.005)
3.090
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
890 0.471
(↑0.033)
3
(↑0.5)
12648
(+5)
42
(-)
6
(+1)
4
(+2)
0.221
(↑0.001)
2.360
(↑0.15)
5
(-)
楽天
691 0.400
(↓0.029)
4
(↓0.5)
12745
(-)
62
(+5)
4
(-)
11
(-)
0.232
(-)
3.600
(↓0.09)
6
(-)
西武
6100 0.375
(↓0.025)
4.5
(↓0.5)
12745
(-)
46
(+2)
9
(-)
7
(-)
0.217
(-)
2.400
(↑0.01)