中日(☆2対0★)ヤクルト =リーグ戦5回戦(2024.04.17)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
00000200X2700
勝利投手:齋藤 綱記(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝0敗7S))
敗戦投手:小澤 怜史(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆中日は両軍無得点で迎えた6回裏、カリステの2点適時打で試合の均衡を破る。投げては、先発・涌井が5回無失点。その後は4人の継投で完封リレーを展開し、2番手・齋藤が今季初勝利を挙げた。敗れたヤクルトは先発・小澤が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆ヤクルトのスタメンが発表され、村上宗隆内野手(24)が、4番に復帰した。前日16日まで3試合連続で「2番」に入っていたが、12日DeNA戦(ハマスタ)以来の定位置に戻る。

◆ラグビーリーグワンのトヨタヴェルブリッツに所属するアーロン・スミス選手(35)が始球式に登板し、81キロのストライク投球を決めた。昨年のラグビーW杯フランス大会でニュージーランド代表「オールブラックス」のメンバーとして活躍した名プレーヤーは「始球式ができて光栄です。緊張でまだ震えています。初めてで、忘れられない経験をさせてもらいました。キャッチャーの方がキャッチしてくれてよかったです」と話した。

◆中日が15年以来のセ・リーグ10勝一番乗り。セ・リーグで前年最下位球団の10勝一番乗りは02年阪神以来、22年ぶりだ。この日は今季4度目の完封勝ちで、中日は3日巨人戦から2失点以下が12試合続いている。連続2失点以下の記録は1リーグ時代の43年巨人の15試合で、12試合以上は10年中日以来5度目。12試合連続は球団タイ記録となり、今日の試合で56年阪神がマークした2リーグ制後最長の13試合に挑戦する。

◆中日が今季4度目の完封リレーで、9年ぶりにセ・リーグ10勝一番乗りを果たした。投手を含めた防御力は本物で、12試合連続2失点以内の球団記録(10年9月)に並んだ。連勝で貯金も4年ぶりの6に伸ばし、首位をひた走る。「リリーフも含めて投手全体がよく頑張ってくれていると思う。今はなかなか点数を取ることができないが、いい野球ができている。今後もこの野球を続けていきたい」。立浪和義監督(54)は、守り勝つ野球を体現する選手たちをたたえた。先発涌井の粘りが、守りをより強固にした。1回2死満塁。2回2死一、二塁。3回1死一、二塁。ピンチの連続をベテランらしいマウンドさばきでしのぎ、失点は許さない。涌井自身も開幕から3試合17回1/3まで無失点を伸ばし、救援陣にバトンを渡した。6回からは斎藤-清水-松山がゼロを重ね、最後はマルティネスが締めた。バックも盛り立てた。3回、5回と併殺を完成。6回には加藤拓が二盗を阻止。二塁田中が好守を連発すれば、途中から遊撃に入った山本が8回に難しいゴロを処理して3つ目の併殺を成立あせた。これで16試合を消化し、30失点。もちろん12球団最少で、2点取れば勝てるという最強モデルが構築されつつある。チーム防御率1・74はリーグトップに躍り出た。10勝一番乗りにも「ひとつひとつ勝ちを積み重ねていけるように」と気を引き締めた指揮官。立浪竜が2年連続最下位からの逆襲道を突き進む。▽中日カリステ(負傷離脱の高橋周の穴を埋め、6回2死二、三塁で三遊間を破る2点適時打)「朝から(三塁を守る)準備をしっかりしてきた。積極的に打ちにいこうと決めていた。勝利に貢献できてとてもうれしい」

◆最下位ヤクルトが、11日巨人戦(神宮)以来、今季2度目の完封負けを喫した。3試合連続で2番に入っていた村上宗隆内野手(24)を12日DeNA戦(ハマスタ)以来の4番に戻したが、2打数1安打と得点にはつながらなかった。この日は2番にオスナが入り、3番に塩見、5番にサンタナと日替わりで打線をアレンジするが、全体で5安打無得点。高津臣吾監督(55)は「いい並びかなと思って、また(村上を)元に戻したんですけどね。点取らないと、ロースコアのゲームになることは間違いないんですけどね。点取らないと勝てないですね」と表情を曇らせた。「要はランナーがスコアリングポジションと言われるところにいったときにどういうバッティングをするか、打つか、打たないかというところが結果としては大きく変わってくると思いますね」と続けた。「毎日のようにいろいろな人を使ってね、並びを変えてとかいろいろやっているんですけども、まあ、ちょっとうまくいってないのが現状ですね。点が取れてないのでね。あとは、まあ...そうですね、はい」と歯切れは悪かった。

◆主砲が〝定位置〟に戻ってきた。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が、12日のDeNA戦(横浜)以来、4試合ぶりに「4番・三塁」で先発出場。三回1死の第2打席に右前打を放った。シーズン開幕前、4番打者の覚悟についてこう口にしていた。「去年は打てずにチームも5位という成績。もちろん中軸を打っている中で、すごくチームの勝敗に関わる打順だと思います。一昨年とか、その前は僕が打って優勝できているので、それはつながってくるのかなと思いますし、勝てるように頑張りたい」なかなか思うような結果が出なかった。今季初アーチをかけたのは、2番に座って2試合目となった14日のDeNA戦(横浜)。実に開幕から54打席目で待望の一発だった。幾多の苦難を味わい、真正面から乗り越えようと努力を重ねてきた。2022年に史上最年少で三冠王を達成し、日本選手最多となるシーズン56本塁打を放った。周りからの期待は必然と大きくなり、見られる目も厳しくなる。それでも、己を見失わず、自分自身と向き合い続けてきた。「目標を達成することだけですね。相手がいることなので、どうなるかはわからないですけど、掲げた目標に対してどうやっていくかを考えながらやることが大切なのかなと思う」目標は自身2度目の三冠王達成。シーズンはまだ始まったばかり。勝利を呼ぶ一発を、みんなが待っている。村上は右前打のほか四球で2度出塁も、打線が決定打を欠いてゼロ行進が続く。2連敗で借金は4(5勝9敗1分け)に膨らんだ。

◆中日がリーグ一番乗りで10勝到達。六回にカリステの2点適時打で均衡を破り、守っては5投手が無失点でつないだ。2番手の斎藤が今季初勝利、九回を締めたマルティネスが7セーブ目。ヤクルトは序盤に涌井を攻めきれなかった。

◆?中日のリーグ10勝一番乗りは2015年(同年の最終順位は5位)以来、9年ぶり通算19度目。過去18度のうち、リーグ優勝したのは1974年と99年の2度。?3日の巨人戦(バンテリンドーム)から12試合連続で2失点以下。10年9月1日の広島戦-14日の広島戦でマークした球団最多記録に並んだ。

◆ホームが遠かった。リーグ最下位のヤクルトは今季2度目の零封負けを喫し2連敗。主砲の村上宗隆内野手(24)を4試合ぶりに4番に戻したがあと一本が出ず、高津臣吾監督(55)は厳しい表情を浮かべた。「彼(村上)だけじゃなくて、他の人の状態も見て、いい並びかなと思って元に戻したんですけどね。ロースコアのゲームになることは間違いないんですが、点を取らないと勝てないですね」走者を出しても、かえせない。一―三回は得点圏に走者を置いたが、いずれも1死、2死からの好機。〝ここぞの場面でのあと一本〟が求められるが、アウトカウントを重ねた後では打者心理を考えても難しい。四死球で先頭が出た六、八回も後続が倒れた。頼みの村上は三回に右前打を放ち、続くサンタナが四球でつないだが、北村拓が遊ゴロ併殺打。高津監督は「毎日並びを替えてとか、いろいろやっているんですけど、うまくいってないのが現状」と唇をかんだ。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
1042 0.714
(↑0.022)
-
(-)
12744
(+2)
30
(-)
5
(-)
2
(-)
0.241
(-)
1.740
(↑0.11)
2
(-)
巨人
961 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
12747
(-)
33
(+2)
8
(-)
7
(-)
0.250
(↓0.001)
1.850
(↓0.02)
3
(1↑)
阪神
782 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
12639
(+2)
47
(-)
10
(-)
5
(-)
0.202
(↓0.003)
2.350
(↑0.15)
4
(1↑)
広島
790 0.438
(↑0.038)
4
(-)
12747
(+5)
41
(+1)
4
(-)
8
(+1)
0.234
(↑0.003)
2.550
(↑0.1)
4
(1↓)
DeNA
790 0.438
(↓0.029)
4
(↓1)
12739
(+1)
67
(+5)
5
(+1)
8
(-)
0.254
(↑0.007)
3.410
(-)
6
(-)
ヤクルト
591 0.357
(↓0.028)
5
(↓1)
12847
(-)
45
(+2)
4
(-)
9
(-)
0.231
(↓0.003)
2.820
(↑0.04)