1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | X | 5 | 10 | 0 | 0 |
勝利投手:メヒア(2勝1敗0S) (セーブ:マルティネス(0勝0敗5S)) 敗戦投手:大竹 耕太郎(1勝2敗0S) |
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◆中日が6連勝。中日は2点を追う6回裏、中田の適時打と代打・中島の押し出し死球で同点とする。さらに宇佐見の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・メヒアが6回2失点の好投で今季2勝目。敗れた阪神は先発・大竹が中盤に崩れ、打線も振るわなかった。
◆スタメンが発表され、中日の先発は右投手のウンベルト・メヒア(27)だが、阪神は「6番左翼」にシェルドン・ノイジー外野手(29)を起用した。森下翔太外野手(23)は前日に続いて3番右翼。阪神の先発は前回登板で今季初勝利を挙げた大竹耕太郎投手(28)。阪神岡田彰布監督(66)は虎の指揮官として現在通算483勝。あと1勝で、吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)と並んで歴代2位タイになる。4試合ぶりの勝利をつかめるか。
◆阪神佐藤輝明内野手(25)が連日の第1打席で二塁打をマークし、2点先制に成功した。初回、中野と大山が四球を選んでつくった2死一、二塁の好機。佐藤輝がカウント1-2と追い込まれたところから、中日メヒアの外の変化球を捉えた。打球は右中間を真っ二つ。走者2人が悠々と生還する大きな2点先制の二塁打となった。前日12日にも、2回の第1打席でチーム初安打となる右翼フェンス直撃の二塁打をマーク。今週に入って3本目の二塁打で、初回の先制点をもぎ取った。
◆阪神大竹耕太郎投手(28)と中日上林誠知外野手(28)の元ソフトバンク対決が初めてセ・リーグで実現した。2回の第1打席は右飛だった。大竹は現役ドラフトで阪神に移籍して2年目。上林は昨オフで自由契約になり、中日1年目。入団年は違うが同学年でもある。ちなみに上林は、前日12日にも阪神加治屋蓮投手(32)との元同僚対決があった。延長11回のサヨナラ機に三ゴロだった。2人は13年ドラフトの同期だ。
◆阪神大竹耕太郎投手(28)が6回途中7安打1失点で降板した。5回まで無失点を続けてきた左腕が6回に突如崩れた。1回表に佐藤輝明内野手(25)の先制二塁打で2点の援護をもらってマウンドに上がった。3回、4回と先頭に安打を許しながら、後続を打ち取り、無失点を続けてきた。だが、6回。先頭の2番田中に四球を許し、3番高橋周に3打席連続安打を浴びて無死一、三塁。4番中田に5球目を中前に運ばれ、1点を失った。続く5番細川にも左前打を許し、無死満塁となり、マウンドを後にした。左腕は「よくない点の取られ方をしてしまいました。昨日の試合でみんな投げていたので長いイニングを投げていきたかったのですが早い回で交代となってしまい申し訳ないです」とコメントした。無死満塁のピンチでマウンドに上がった2番手岡留英貴投手(24)も中日打線の勢いを止められなかった。代打中島の右手首付近に死球を当て、押し出し。同点となり、7番宇佐美に勝ち越しの左前適時打を浴びた。1死後、村松に再び押し出し四球を与え、3失点した。佐藤輝の2点適時打で好スタートも、中盤で逆転を許した。
◆阪神が引き分けをはさんで今季初の3連敗を喫し、今季ワーストの借金3となった。これで阪神はバンテリンドーム(ナゴヤドーム)通算200敗目(87勝8分け)となった。初回、2死一、二塁で5番佐藤輝明内野手(25)が中日先発のメヒアから中堅へ2適時二塁打を放ち、先制した。先発の大竹耕太郎投手(28)は5回まで安打4本を許しながら、無失点の力投。だが、6回に突然崩れた。先頭の2番田中にこの日初の四球を許し、3番高橋周に3打席連続となる安打を浴びて無死一、三塁。4番中田に5球目、内角の直球を中前に運ばれ、1点を失った。続く5番細川にも左前打を許し、無死満塁となり、2番手岡留英貴投手(24)がコールされた。絶体絶命のピンチでマウンドを託された右腕は、代打中島の右手首付近に死球を当て、押し出し。同点となり、7番宇佐美に勝ち越しの左前適時打を浴びた。さらに1死後、村松に再び押し出し四球を与え、3失点。首位中日打線の勢いを止められなかった。
◆中日が4年ぶりの6連勝で貯金を5とし、がっちりと首位を固めた。先発ウンベルト・メヒア投手(27)が初回に失点する立ち上がりも、6回2失点でゲームメーク。6回裏に中田翔内野手(34)の適時打で反撃し、代打中島宏之内野手(41)が移籍後初打点となる押し出し死球で同点に。続く宇佐見真吾捕手(30)の勝ち越し打で阪神を突き放した。4カード連続勝ち越しと、竜の勢いは止まらない。試合後の立浪和義監督(54)の一問一答は以下の通り。-4年ぶり6連勝「正直にうれしい。今日は先制されたけど、集中打と言うか、あそこ(6回)で一挙に逆転できたのは(良かった)。山本の8回の1点も非常に大きかった。今日は最高の形のゲームになった」-6回は四死球、ヒットを重ねて逆転「大竹投手も序盤、非常に制球もテンポも良くて、なかなか崩せないな、と思っていた。あの回は少し球が浮き出したところを打者が集中して見事に連打してくれた」-高橋周、山本が3安打「高橋は3番バッターだから、これからもどんどん打ってもらいたい。山本は初めてのスタメンで、昨年阪神を自由契約になった思いもあったと思う。今日はいい結果が出せて、本人が一番喜んでるんじゃないかな」-先発メヒアが粘った「初回に2点先制されたけど、その後ゼロに抑えたのが、どこかでチャンスがあるなって思っていた。メヒアに勝ちもついた。非常にいい流れになった」-清水、斎藤、マルティネスにつないだ意図は「8回は開幕からそこで試合がもつれることも多かった。今日は代打は出たが、左から始まるということで。阪神は1、2番の左を考えて、今日は斎藤に託した」-6回の反撃は先頭田中の四球から「こっちもそうだが、今年は特に四球が点になる。投手も分かっていると思うが、意識すればするほど、四球は増えるのかなとは思う。(大竹は)制球のいい投手なんで、序盤は制球、キレが非常に良かった。あの回(6回)あたりから少し球が高めに浮き出したのは、ベンチで見ていても感じた。もしかしたらチャンスあるなと思っていた。その後の高橋であったり、中田、細川と、各駅(停車)だったけど、あそこからずっと、宇佐美までつないでいけた。村松の(押し出し)四球も大きかった。いい形で、昨日の悔しい引き分けを1つ取り返せたかなと思う」-中島が右手に死球「粘って何とか打点を挙げてほしいところで。結果、本人は痛い思いをしたけども、1つ打点がついたんで良かった。(今後は)明日の様子を見て考える。エコーでチェックして、骨には異常はないと」-高橋周もバント処理の守備でも活躍「そうですね。山本も打つ方も目立ったけど、やっぱり守備でしっかりアウトを取れる。非常に安定したプレーを見せてくれた。いい働きをしてくれた」-8回を斎藤に託したのは打線の並びから「そうです。今日は自分が斎藤で行こうと決めた」-今後の8回は「しばらくは8回は、いい人を使っていくという形になるかもしれない。ある程度、試合前には、今日は8回を任すと早めには伝えながら。その日でしばらくは決めていきたい」-5連勝中は先行逃げ切りだったが、今日は新しい形の逆転勝ち「たまには逆転もある。今年は違うって言っているじゃないですか」-中田は追い込まれてから走者をかえす打撃に変えたような「走者がスコアリングポジションにいるときの集中力は、人と違うものを持っている。それが全打席で出るわけではないけど、見ていて、人にない集中力を発揮するなという感じがする」-遊撃山本のスタメン初起用は相手投手が左だからか「ある程度、守りは安心して見ていた。送り出せる自信はあった。打つ方も右に打つのがうまい。8番打者は結構大事。8番が打つと上位で点が取れる。去年の阪神の形じゃないけど、それはある」
◆阪神近本光司外野手の連続試合安打が6で止まった。前日決勝打の頼れる1番打者は、5回に1死一塁でメヒアの前に一ゴロ併殺。8回も走者一塁で中飛。下位でチャンスをつくって近本に回すパターンだったが、この日は不発に終わった。チームトップの打率は2割6分8厘に落ちた。開幕から安定して安打を重ねていた2番中野は、初回に貴重な四球を取ったが、今季初の2試合連続ノーヒットに終わった。
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◆阪神の4番大山悠輔内野手(29)が粘って先制点を演出した。1回2死一塁から3球で追い込まれたが、9球粘って四球をもらった。佐藤輝の2点二塁打につなげた。ただ安打は出ず、ここ4試合で1安打と本調子にはまだ遠い。この日は2試合連続で森下、大山、佐藤輝のドラフト1位によるクリーンアップだった。開幕から5試合続いたあとに"解体"していたが、3人が打線復活のカギになるのは間違いない。
◆中日が4年ぶりの6連勝で、首位を維持した。2点を追う6回、適時打に押し出し四死球などで逆転。救援陣も、昨季日本一の阪神打線の反撃を封じて逃げ切った。6回、先頭田中の四球から打線が"線"になった。高橋周の3本目の安打で一、三塁。主砲中田が5試合連続打点で期待に応え、1点差。さらに細川の左前打で、阪神大竹をKOした。無死満塁で代打の切り札、チーム最年長の中島が2番手岡留から右手首に死球を受け、移籍後初打点となる押し出しで追いついた。なおも無死満塁と好機は続き、宇佐見が勝ち越し左前打。昨年8月に3本のサヨナラ打を放ったヒーローは「桜満開って感じ」と、桜の季節をイメージしたピンクの企画ユニホーム姿のファンで大入りのスタンドを眺めた。立浪監督も「最高の形のゲームになった。各停だったけど宇佐見までつなげた。昨日(12日)の悔しい引き分けを一つ取り返せたかな」と、満面の笑みで試合を振り返った。先行逃げ切りだった5連勝から、6連勝目は逆転勝利。「今年は違うって言っているじゃないですか」と、4年ぶりの貯金5に指揮官の声も弾んだ。【伊東大介】▽中日メヒア(6回2失点で2勝目)「立ち上がりバタバタしてしまったが、その後なんとか粘れた。野手がたくさん打って助けてくれたから感謝しているよ」▽中日中田(6回の適時打で5試合連続打点)「追い込まれていたが、何とかヒットで後ろにつなげて良かった」何度でも見たい!セ・リーグ順位表
◆中日山本泰寛内野手が古巣阪神を相手に恩返しだ。昨オフに阪神から戦力外通告を受け、移籍。今季初の先発起用に応えた。2点リードの8回2死二塁では右前適時打で初猛打賞、初打点をマーク。「相手が阪神という感じではなく、久しぶりのスタメンで緊張した」と、阪神時代の22年9月11日DeNA戦以来の先発で結果を出した。
◆阪神に、いきなりヒヤリとするプレーがあった。初回先頭の守備。三好大倫外野手(26)の左翼線上への飛球に対し、左翼シェルドン・ノイジー(29)と遊撃の木浪聖也(29)が全力で追いかけた。ライン際で互いが倒れ込みながら捕球体勢に入り、交錯。ボールをつかめずファウルになった。ノイジーがやや痛めたような表情を見せたが、すぐに起き上がり、ことなきを得た。
◆今年も鬼門なのか。阪神が首位中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで今季初の3連敗、借金も今季ワースト3にふくらんだ。先発の大竹耕太郎投手(28)が5回まで無失点と好投したが6回に暗転。打線も初回に佐藤輝明内野手(25)が挙げた2点にとどまり、阪神はこれでバンテリンドームで通算200敗目(117勝9分け)。苦手な敵地で再び最下位転落危機に陥った。中日が来場者にプレゼントしたイベントユニホームで、観客席がピンク色に染まったバンテリンドーム。いつもとは少し異なる雰囲気が漂ったが、阪神にとって、今年も鬼門を感じさせる逆転負けとなった。平田ヘッドコーチの渋い表情が試合の暗転を物語った。「まあ、3回り目だよね。トップバッターのフォアボールもだけど...」。5回まで散発4安打と好投した先発大竹が、突如6回に乱れた。先頭の田中にストレートの四球を与えると、高橋周から一気に3連打。1点差に迫られ、代打中島が送られたところで降板を命じられた。「よくない点の取られ方をしてしまいました。昨日の試合でみんな投げていたので早い回で交代となってしまい申し訳ないです」。代わった岡留にも流れは止められない。中島への高めツーシームが死球となり押し出しで同点。続く宇佐見に左前適時打で勝ち越しを許すと、1死満塁から代打村松にストレートの四球を与え再び押し出し。春季キャンプの投手MVP右腕が、桜色のユニホームがゆれる敵地でのみ込まれた。これが阪神にとって、バンテリンドームでの通算200敗目。リーグ優勝した昨季は7勝4敗1分けと6年ぶりに勝ち越したが、勝率3割6分9厘はセの本拠地別ワースト。12回ドローだった前日12日の初戦を含め、再び鬼門の予感が漂う。打線も初回に佐藤輝の2点二塁打で先制したが、今季最少タイの4安打で追加点を奪えなかった。開幕14試合の1試合平均は2・43点にとどまり、チーム打率2割1分もリーグ最下位。乗れないトラを象徴する"スミ2"敗戦となった。前夜の引き分けを挟んで今季初の3連敗。岡田監督はあと1勝で、吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)に並ぶ球団監督歴代2位タイの484勝となるが、4戦連続で足踏みとなった。今季ワースト借金3で再び最下位ヤクルトが0差に迫るテール危機。それでも、立ち止まっているわけにはいかない。首位中日相手に苦手の敵地も払拭して、14日こそスカッと快勝したい。【磯綾乃】▽阪神岡留(6回無死満塁から登板も失点を防げず)「1人1人抑えようと思っていました。(中島への押し出し死球は)投げ切れなかったです」
◆阪神佐藤輝明内野手(25)のリーグ最多、3度目の勝利打点は幻に終わった。初回に2番中野と4番大山の2四球でつくった2死一、二塁の好機。「チャンスをつくってくれて回ってきた打席だったので、ランナーをかえしたかった」。中日先発のメヒアの5球目。140キロ外角高めのチェンジアップを振り抜き、右中間フェンスを直撃する先制の2点タイムリー二塁打を放った。阪神が初回に得点するのは2日DeNA戦(京セラドーム大阪)以来10試合ぶり。5番が連敗ストップへの道筋をつくった。「先制になったので、それはよかったです」。4回にも1死からメヒアの150キロ内角の直球を右前に運び、9日ヤクルト戦以来、今季2度目のマルチ安打。今季初めて打率を2割台に乗せた。ヒーローはいただきだ。チームがそのまま勝利すれば、今季3度目の勝利打点となるはずだった。試合前の時点でV打点2個は中日細川、中田、巨人岡本和、阪神森下と並んでリーグトップタイ。晴れて単独トップに立つはずだったが、6回に0封を続けてきた大竹が突然乱れ、2番手岡留も抑え切れずに大量4失点で逆転を許してしまった。それでも背番号8の復調はチームの好材料であることは間違いない。2打席連続安打で状態は上向きか問われると、「そうですね」と即答。前日も第1打席で右越え二塁打を放った。虎の主軸が今日こそ連敗脱出を導く。【村松万里子】
◆阪神がバンテリンドームで通算200敗目を喫した。117勝200敗9分けで、勝率3割6分9厘と借金83はともにセ・リーグ本拠地別ワースト。97年にナゴヤドームとして開場後、勝ち越した年は05、07、08、13、17、23年で通算27シーズンで6度のみ。昨年は6年ぶりに同球場で貯金(3)をつくり18年ぶりリーグ優勝につなげた。
◆阪神は2日続けて3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝のクリーンアップで臨む。12日は八回に近本の2点適時内野安打で20イニングぶりの得点を奪って引き分けに持ち込んだが、中軸の3人はともに打率1割台と低調。チームを4試合ぶりの勝利に導く一打が期待される。先発の大竹は6日のヤクルト戦(神宮)に続く連勝を目指す。
◆阪神・才木浩人投手(25)が14日の中日3回戦に先発する。この日はキャッチボール、ショートダッシュなどで調整。「先制点を与えないようにだけしっかり注意してやっていけばいいかな」と意気込んだ。今季は2試合に登板して0勝1敗、防御率1・50。打線の援護に恵まれず、勝ち星はつかなかったが、ともに6回を投げて先発の役目は果たした。相手は好調中日で、敵地バンテリンドームでの登板。右腕は「(球場が広いので)気は楽っすね。ある程度、思い切って、あまり慎重にならずにいけると思うんで、だいぶ楽」とキッパリ。強気の投球で今季初勝利を目指す。
◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が一回、先制の2点適時二塁打を放った。中日の投手陣に苦しめられた前夜がうそのように一回から得点を刻んだ。2番・中野、4番・大山が四球を選んで2死一、二塁で迎えたこの日最初の打席。先発・メヒアが5球目に投じた外角のチェンジアップをすくい上げ、中堅手の後ろに飛ばした。10日の広島戦(甲子園)以来3試合ぶりの打点で、マウンドに上がる前の先発・大竹を援護した。
◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が一回2死一、二塁で先制の2点適時二塁打を放った。10日の広島戦(甲子園)以来3試合ぶりの打点佐藤輝明「打ったのはチェンジアップ。初回からチャンスを作ってくれて回ったきた打席だったのでランナーを還したかったです。先制する1本が打ててよかったです」
◆阪神の先発・大竹耕太郎投手(28)が2―0の六回、連打で失点を喫して降板。継投に転じるも逆転を許した。圧巻の投球が一転した。五回まで無四球の4安打で無失点に抑えていたが、この回先頭の田中に四球を与えると、高橋周にこの日3本目の安打となる右前打を許し無死一、三塁。ここで4番・中田と3度目の対戦となった。内角に投げ込んだ139キロ直球をうまく中前に運ばれ、三塁走者が生還する適時打となった。続く細川にも左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板が告げられた。岡留が2番手でマウンドに上がったが、代打・中島に押し出し死球で同点。続く宇佐見に左前適時打を浴びて逆転された。さらに代打・村松にも押し出し四球で4点目を許した。
◆阪神は中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで3連敗となった。打線は一回に幸先よく先制。佐藤輝明内野手(25)が2死一、二塁で中堅手の頭を越す先制の2点適時二塁打を放った。10日の広島戦(甲子園)以来3試合ぶりの打点で得点を加えたが、二回以降はわずか3安打と沈黙。スコアボードに0が並んだ。先発の大竹耕太郎投手(28)は五回まで無四球の4安打で無失点に抑えていたが、六回先頭の田中に四球を与えると、高橋周に右前打を許し無死一、三塁。4番・中田には内角に投げ込んだ139キロの直球をうまく中前に運ばれ1点を失った。続く細川にも左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板。岡留が2番手で登板したが、代打・中島に押し出し死球で同点。続く宇佐見に左前適時打を浴びて逆転を許し、代打・村松にも押し出し四球と負の連鎖を断ち切れなかった。
◆中日が阪神を下し、引き分けを挟み4年ぶりの6連勝。貯金を2020年以来の5とした。中日は0ー2と2点ビハインドで迎えた六回、中田翔内野手(34)の中前適時打、宇佐見真吾捕手(30)の左前適時打などで一挙4点を奪い、4ー2と逆転した。中日・ウンベルト・メヒア投手(27)は7回を投げて2失点。一回に2つの四球で招いた2死一、二塁から佐藤輝に右中間への2点二塁打を浴びて0ー2と先制を許したが、二回以降は立ち直り、5イニング続けてスコアボードにゼロを並べた。
◆1回、2点適時二塁打を放つ阪神・佐藤輝明=バンテリンドームナゴヤ(撮影・渡辺大樹)
◆ピンクの「昇竜ユニホーム」に身を包んだ〝ドラゴン桜〟が満開に咲き誇った。首位・中日が前日の引き分けを挟んで4年ぶりの6連勝。貯金を2020年以来の「5」とした。昨オフに阪神を自由契約となった新加入の山本が「8番・遊撃」で今季初スタメン出場し、適時打など3安打1打点と活躍。古巣相手に存在感を放った。「(中日で)初めてのタイムリーだったので、気持ちよかった」4-2の八回2死二塁で初球を狙い打ちし、右翼線寄りに落とすダメ押しの適時打。三回の左前打、五回の右前打と合わせて猛打賞だ。阪神時代の22年9月10日のDeNA戦(横浜)以来となる先発出場でも、安定した守備と巧打を発揮。同学年の宇佐見と2人でお立ち台に上がり「何かの縁なのかな。同級生なので2人で切磋琢磨(せっさたくま)して何回も立てるように」とさらなる活躍を誓った。昨季は1軍に一度も昇格できず、戦力外に。阪神時代を振り返り「コーチも含めて明るく、すごくやりやすい環境でさせてもらっていた。そこは僕がくじけず頑張るきっかけになった」。我慢の時を過ごした分、元気いっぱいのプレーを見せていくことが何よりの恩返しとなる。山本の起用が的中した立浪監督も「去年の阪神じゃないけど、8番打者が打つと上位に回って点が取れる」と新戦力の仕事ぶりを満足げに振り返った。4月の快進撃に自信アリだ。(上阪正人)
◆孤軍奮闘だった。一回2死一、二塁。阪神・佐藤輝の放った打球は右中間を真っ二つに破り、先制の2点二塁打となったが...。二回以降はスコアボードにゼロが並び、まさかの逆転負け。それでも、あえて険しい表情をみせなかった。「いい先制(点)になったので。それはよかったです」ほとんどのナインが宿舎に帰るバスに足早に乗り込む中、立ち止まって取材に応じた。一回、立ち上がりで制球に苦しむメヒアから中野、大山が四球を選んでおぜん立て。カウント1-2。ファウルで粘って5球目の外角チェンジアップをとらえた。「初回からチャンスを作ってくれて回ってきた打席だったので、ランナーをかえしたかった」。打球がフェンス際まで到達する間に、二走・中野に続いて、一走・大山も生還した。虎が先制するのは9日の広島戦(甲子園)以来4試合ぶり。一回の得点は3日のDeNA戦(京セラ)以来10試合ぶり今季2度目で、一回表は今季初だった。佐藤輝は四回1死からも右前打で出塁。直後に二盗失敗となったが、4試合ぶり今季2度目のマルチ安打と一人、気を吐いた。三塁守備でも魅せた。2点ビハインドの七回1死走者なし。高橋周の三遊間への強い打球に鋭く反応。両膝をついて止めると、素早く拾って一塁へ送球してアウトに。攻守でチームを鼓舞したが、逆転勝利には結びつかなかった。光明はある。1割台だった打率も2割を超えて・213に上昇。7打点は森下に次いでチーム2位だ。5番に復帰して4試合で、調子は上向き。大砲は「どんどん続けてやっていきます」と前を向いた。(三木建次)
◆好投で築いてきた勝利への筋道が、六回にガタガタと崩れた。先発した阪神・大竹が反省のコメントを残した。「よくない点の取られ方をしてしまいました」五回まで散発4安打無失点も、六回に変調した。先頭の田中に四球、高橋周に右前打を許して無死一、三塁のピンチを招くと、中田には中前に運ばれ1点を失い、続く細川に左前打で無死満塁とされて降板した。今季初登板で初黒星を喫した3月30日の巨人戦(東京ドーム)と同じく、六回先頭の四球から崩れた。昨季12勝2敗の左腕は今季3試合目の登板で早くも2敗目。ローテ通りなら次戦も中日戦の登板となり「やり返します」とリベンジを誓った。大竹の後を継いだ岡留は先頭の代打・中島に押し出し死球を与えると、宇佐見の勝ち越し左前適時打、代打・村松への押し出し四球で中日の勢いを止められず。チームに重くのしかかる4失点となった。「1人1人しっかり抑えようと思って結果当ててしまった。投げ切れなかった」と反省。前夜は救援5投手が無失点でつないで引き分けに持ち込んだが、この日は踏ん張りがきかなかった。
◆投手陣の突然の大乱調に左翼席の虎党も頭を抱えたが、反発力を発揮できない貧打ぶりにも肩を落とした。逆転負けで引き分けを挟んでともに今季初の3連敗、借金は今季最大の3に膨らんだ。首位・中日との差も今季最大の4ゲームに開き、阪神・平田ヘッドコーチは厳しい表情を浮かべてチームバスへと乗り込んだ。「まあ、(中日打線の)3回り目だよね。トップバッターのフォアボールもだけど...」先発の大竹が2-0の六回に先頭の田中にストレートの四球を与えてから崩れ、無死満塁で救援した岡留も踏ん張れなかった。平田ヘッドは奮起した竜打線に逆転されたシーンを振り返ったが、対照的に虎の野手陣はわずか4安打で、反撃できずに敗れ去った。先手は岡田虎がとった。2四球を絡め、佐藤輝のタイムリーで今季初めてビジター球場で一回に先制したが、二回以降は無得点と畳みかけることができなかった。3番・森下はこの日4打数無安打で打率・167と苦しみ、4番・大山は3打数無安打1四球で同・176と〝低空飛行〟を続けており、チーム打率・210もセ・リーグ最下位に沈む。直近6試合の得点にも打線全体の低迷ぶりが表れる。7日のヤクルト戦(神宮)は1-3で敗れ、休日を挟んで9日の広島戦(甲子園)は1-0で競り勝ったものの、その後の得点は「2」「0」「2」とサッカーのスコアのような点数が並び、いずれも勝利には届かなかった。平田ヘッドも12日の延長ドロー決着後、「山あり谷あり」と語っていたが...。リーグ優勝から日本一へと突き進んだ昨季は12球団トップの555得点を記録。四球をもぎとり、下位打線からでもつないで、粘って、個々の選手がきっちりと仕事をこなして相手投手を崩した。シーズン序盤とはいえ、首位との差をこれ以上広げられるわけにはいかない。貧打の虎は生まれ変わらなければならない。(新里公章)
◆スタメンマスクをかぶった阪神・坂本は、相性抜群の大竹とのバッテリーで五回までテンポよくアウトを積み重ねたが、六回に突然崩れ、2番手・岡留も失点を重ねた〝負の連鎖〟を食い止められなかった。バットでも2打数無安打で、2-4の七回2死から長坂を代打に送られ、ベンチへ下がった。「特にないです」と言葉少なに球場を後にした。
◆阪神競馬場に設置された献花台の前に立つと、涙があふれて止まらなくなった。JRAの藤岡康太騎手。享年35。6日のレースで落馬負傷し、10日に亡くなった。開門直後から記帳台、献花台に並ぶファンの列は途切れることがなかった。彼のシンボルカラー、ピンク色の花束がたくさんあった。昨年のGⅠマイルチャンピオンシップを勝ったときの写真が掲げられていた。そういえば、手綱を取ったナミュールは大外枠でピンク帽だったなあ。パドックに次レースに出走する馬が出てきても、背を向けたまま彼を見つめ続けるファンが何人もいた。阪神競馬場で取材していたレース部・山口大輝はいつもの元気さがなかった。つい先日、藤岡さんのやさしさに触れたばかりだったから。「3月31日の阪神4Rで僕が一口馬主をしているグランアルティスタで初勝利を挙げてくれたのが康太さんだったんです。翌週の栗東トレセンでの取材後にそのお礼を伝えにいくと『4コーナーでこういう感じだったから...』と、本当に丁寧に説明してくれました」そうそう。人当たりも、〝馬当たり〟も抜群に良かった。そして、騎乗馬について語る言葉は愛にあふれていた。今回は勝負になるのか、ならないのかのジャッジも的確で頼もしかったけど、性格分析がすばらしかった。「この子は頑張り屋」「この子は繊細なところがあって」「この子は怠けるから」などなど。調教でまたがった際に、馬の背中から感情をくみ取る術がとても巧みだったのだろう。その力を遺憾なく発揮したのが、福永祐一騎手(現調教師)が2018年に初めて日本ダービーを制したときだ。相棒のワグネリアンはとても繊細。一流特有の賢さがあり、調教で福永騎手が手綱を取るとレースが近いことを感じて気が入り過ぎてしまうことがあった。そこで追い切りの調整役を託されたのが、藤岡康太さんだった。
◆岡田さ~ん、世間に便乗して『もしトラ』を楽しんでませんか~?もしトランプ氏が米大統領に再選されたら?の日本プロ野球版、昨年の覇者「もし虎」が勝てずに苦しんでいたら? それを演出してまへんか~?だって、2点リードの六回のピンチ。無死一、三塁の場面で次は右の強打者中田、細川と続くのに左の大竹を代えずに続投ってのは...。いくらまだ球数が60少々とはいえ俺は、いや全国の虎党も首をひねったことだろう?その結果、一気に4点を奪われて逆転を許すのだが、無死満塁の場面で3年目の若虎、岡留をマウンドへ上げるってのは、ひどすぎるー!!虎の中心打者・森下や大山のスランプというか、ここ6試合で取った得点が「8」で、1試合平均1・33点のチーム丸ごと大スランプ。阪神が放出した山本が本日、中日の8番で先発し、タイムリーを含む3安打を放ったのも、全て岡田さんの虎党をハラハラさせる「もし虎」以外に考えられないのだ!!まだ開幕したばかりだけど、もしトランプ氏が大統領になったら...。いや、もし虎が低迷したら大事件やでェ!!
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
中日 |
8 | 3 | 2 | 0.727 (↑0.027) | - (-) |
130 | 38 (+5) | 26 (+2) | 5 (-) | 1 (-) |
0.240 (↑0.007) | 1.830 (↓0.01) |
2 (-) |
巨人 |
8 | 5 | 0 | 0.615 (↑0.032) | 1 (-) |
130 | 44 (+3) | 29 (+2) | 7 (-) | 6 (+2) |
0.253 (-) | 1.950 (↑0.05) |
3 (1↓) |
DeNA |
7 | 6 | 0 | 0.538 (↓0.045) | 2 (↓1) |
130 | 36 (+2) | 42 (+5) | 3 (-) | 8 (-) |
0.248 (-) | 2.820 (↓0.19) |
4 (-) |
阪神 |
5 | 8 | 1 | 0.385 (↓0.032) | 4 (↓1) |
129 | 34 (+2) | 45 (+5) | 10 (-) | 5 (-) |
0.210 (↓0.005) | 2.710 (↓0.19) |
4 (-) |
広島 |
5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 4 (↓1) |
130 | 30 (+2) | 36 (+3) | 2 (-) | 5 (-) |
0.224 (↓0.003) | 2.730 (↑0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
4 | 7 | 1 | 0.364 (↑0.064) | 4 (-) |
131 | 36 (+5) | 40 (+2) | 3 (-) | 9 (+2) |
0.235 (↑0.004) | 3.060 (↑0.18) |
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