1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0 | 0 | X | 9 | 9 | 0 | 2 |
勝利投手:泉 圭輔(1勝0敗0S) 敗戦投手:九里 亜蓮(0勝2敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は3点を追う4回裏、岡本和のソロが飛び出し、2点差に迫る。そのまま迎えた6回には、オコエと吉川の連続適時打などで一挙7点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、2番手・泉が移籍後初勝利。敗れた広島は、先発・九里が6回に崩れ、痛い逆転負けを喫した。
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◆巨人岡本和真内野手(27)が第2打席時点で3冠王に浮上した。3点を追う4回2死から広島九里の143キロ直球を左翼へ3号ソロを放った。2試合ぶりの1発。この時点で阪神森下、中日細川に並びセ・リーグトップの本塁打数となった。打率は4割1分9厘、打点10もリーグトップ。打撃3部門でキングとなった。
◆広島が巨人に逆転負けを喫し、連勝が止まった。巨人先発戸郷から1回に2点を先制し、3回は1、2番の連打で加点。4回には坂倉の1号ソロでリードを広げた。だが、6回に先発九里が突如乱れ、打者一巡10人の猛攻を受けて逆転を許した。九里は自己ワーストタイ9失点で今季2敗目となった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発の九里投手について新井監督 前回も前々回もいいピッチングをしてくれているし、こういう日もあるということで、また次の登板に向けて調整してもらいたい。-登板2試合勝ち星がなかっただけに、気持ちも出ていた新井監督 立ち上がりから飛ばしていたと思います。でも、いつもいつも抑えられるわけじゃない。そこは今日は今日で、次の登板に備えてほしい。-6回は逆転を許しても勝負を託した形新井監督 もちろん、もちろん。球数的にも、まだ余裕はありましたし、あそこはもう亜蓮でという感じですね。-打線は序盤、戸郷投手に対していい形で得点新井監督 初回からみんなよく対応していたと思います。そこは各自、バッティングコーチと試合前に話をしているので、みんながちゃんとプラン通りにいいスイングをして、いい攻撃だったと思います。-今日は島内投手がベンチ外となった新井監督 連投していたので、今日は上がり、という形です。-黒原投手が中継ぎに配置転換新井監督 配置転換というより、先発したときにすごくいいものを見せてくれたし、すごくいい球を投げていたので。(明日先発の)森下も帰ってくるというところで、ファームの方でスタンバイしておくというのが、すごくもったいないと思ったので。(前回先発した)試合後に彼と話をして。「(2軍で)先発待機しておくか、(1軍の)ブルペンに入ってやった方がいいのか。どっちだ? 」と聞いたら、「先発でもブルペンでも何でも、とにかく1軍の力になりたいです」というふうに言ってくれたから「よし分かった。じゃあ、ブルペンに入ろう」という感じかな。
◆巨人岡本和真内野手(27)が打撃3冠に躍り出た。4回2死に広島九里から143キロ直球を左翼席中段に3号ソロとした。中日細川、阪神森下と並びリーグトップに浮上。打率4割9厘、10打点も単独トップを走る。「まずは1試合、1試合勝てるように。そのためにどうやっていくのか考えたい。いつもカープにはひっくり返されている。何とかこういう試合を増やせるように」と個人の数字よりもチームの逆転勝ちを喜んだ。
◆広島九里亜蓮投手(32)が6回途中、自己ワーストタイ9失点で2敗目を喫した。援護点を背に、5回までは3安打2失点。だが、2点リードの6回に暗転した。1死満塁から坂本に押し出し死球を与え、オコエの中前打で逆転を許した。打者一巡の猛攻を受け、この回だけで5安打3四死球。「味方が点を取ってくれたのに、ああいうピッチングをしてしまったので申し訳ない」。リードを守れず、肩を落とした。
◆巨人阿部慎之助監督がビッグイニングを称賛した。2点を追う6回に打者11人で6安打に3四死球を絡めて一挙7得点で逆転した。萩尾、佐々木の若き1、2番が安打で切り込み、オコエ、吉川が粘り強い打撃で走者を本塁に迎えた。「ベンチで見ていて素晴らしいなと思いながらね。しっかりつなぐところはつないで、積極的に行くところは行く。そういうメリハリが、ああいう攻撃になったんじゃないかなと思います」と評価した。
◆巨人オコエ瑠偉外野手(26)が"ホームワーク"をクリアした。6回2死満塁の絶好機で中前へ2点適時打を放ち、逆転劇を呼び込んだ。開幕前に2軍降格した際、阿部監督から出された宿題に満点解答で決勝打へとつなげた。その回、一挙7点の猛攻を演出し、今季2度目の逆転勝利。4連勝のチームは貯金2とした。バットを気持ち短く持ったオコエの打球が、二遊間の隙間を縫った。1点差に追いついた6回、なおも2死満塁の絶好機。2球で追い込まれ、2球ボールを見極めた。2-2から外へ逃げる広島九里のスライダーに食らい付いた。「きれいなヒットでなくても、クシャクシャでも何でもいいんで、つながるバッティングを」。気持ちを込めた打球は、遊撃・小園と二塁・菊池のグラブをかすめ、逆転2点適時打となって転がっていった。開幕前、最後の遠征を終えると同時に2軍降格。その時、阿部監督から宿題を課されていた。「右打ちが苦手だから、反対方向にゴロを打てない。それを練習した方がいいよ」。強い打球を求め引っ張る傾向があったオコエへの宿題だった。「こういう課題をしっかり言ってくれるのが阿部監督。すごくハッキリ言ってくれる監督なんで、目的を持って打席に入れている」。その意識がセンター返しの決勝打につながった。8回無死一塁での第4打席。一ゴロの進塁打を打つと、決勝打よりも笑顔でベンチに戻り、チームメートらとハイタッチをかわした。チーム打撃でつないだ打線が、打者一巡の猛攻となって一挙7点。チームは今季初の4連勝で貯金2とした。競争ひしめく外野手で勝利の立役者となり、今季初めてお立ち台に立った。「気持ち良かったッス、久々に。去年は1回しか立てなかったんで、1年に1回になんないように、もっと頑張っていきます」。阿部野球が打線の細部へ浸透。自然と勝利につながっていく。【栗田成芳】
◆巨人泉圭輔投手がソフトバンクから移籍後初登板で初勝利を挙げた。2点ビハインドの6回から登板。先頭坂倉に死球を与えるも、続く田中、田村を連続三振に仕留めるなど1回無失点。その裏に味方が7得点で逆転し、21年5月9日西武戦以来、約3年ぶりの白星が転がり込んできた。金沢市出身で、帰省中に能登半島地震に被災した右腕は「震災で被害を受けているところに自分がいかに力を与えられるか。今年は本当に僕の目標はそこだけ」と話した。
◆4連勝の巨人は貯金2とした。巨人坂本が"大当たり"で反撃ムードを高めた。2回1死から広島九里の129キロフォークを左翼席中段に2号ソロを運んだ。3月30日阪神戦以来のアーチ。足を大きく上げ、完璧にタイミングを合わせた。6回1死満塁では押し出し死球。広島からのリクエストも判定は変わらず、一挙7得点の流れを加速させた。
◆右肘の張りで開幕ローテを外れた広島・森下暢仁投手(26)が試合前練習に参加し、今季初登板となる13日の2回戦に向けてキャッチボールなどで調整した。「(右肘は)もう今は大丈夫。遅れた分、しっかりチームの力になれたらいいと思う」。前回は5日のウエスタン・阪神戦(由宇)に先発した。6回8安打2失点だったが、右肘の回復が順調だったため、この日から1軍に合流。14日の巨人戦の先発は新助っ人、ハッチ(前パイレーツ)の見込みで、黒原は中継ぎに回った。
◆巨人・坂本勇人内野手(35)が豪快な2号ソロで反撃ののろしを上げた。2点を追う二回1死で打席に立った坂本は、フルカウントから九里のスライダーが真ん中に入ったのを見逃さなかった。渾身のフルスイングで捉えた打球は打った瞬間に大歓声が上がるほどのスピードで左中間席中段へズドン。ゆっくりとダイヤモンドを一周して笑顔でナインとハイタッチした。3月30日の阪神戦以来10試合ぶりのアーチ。11日のヤクルト戦(神宮)で連続試合安打は7で止まったが、出塁は開幕から12試合連続を継続している。なお、坂本は2019年にセ・リーグ記録となる開幕から36試合連続出塁をマークした。
◆プロ5年目右腕の巨人・堀田賢慎投手(22)が、13日の広島戦(東京ドーム)で今季初先発する。堀田は、ここまで救援で2試合に登板し、0勝0敗、防御率2・25。先発左腕のグリフィンが右腹直筋筋損傷で離脱したことでチャンスが巡ってきた。1軍での先発登板は、2022年8月20日の阪神戦(東京ドーム)以来、602日ぶり。この日はキャッチボールなどで調整し「まさかこんな早い段階でチャンスをもらえるとは思っていなかった」と胸中を明かした。2年ぶりの先発での白星に向けて「チャンスなのは確か。でも何かを変えて挑んだりはせず、これまで通りという気持ちでいきたい」と泰然自若を貫く。
◆巨人・岡本和真内野手(27)が3号ソロを放った。1|4の四回2死。広島先発・九里の投じた143㌔の直球を完璧にとらえ、左翼席中段までかっ飛ばした。9日のヤクルト戦(鹿児島)以来、2試合ぶりの一発。今季2度目となる坂本との〝オカサカ〟アベック弾で反撃ののろしを上げた。
◆打った瞬間に歓声が上がった。それほど完璧な当たりだった。巨人・坂本が2点を追う二回1死、広島・九里から左翼席中段へ2号ソロをほうり込んだ。フルカウントから真ん中に来た変化球を力いっぱいに振り抜いた。開幕から12試合連続出塁をマーク。試合前に「1球1球、集中して勝ちましょう!」と円陣で声をかけた前主将は、バットでもチームに気合を注入した。豪快な通算2334本目の安打で290本塁打をマーク。決して長距離打者ではないが、NPB史上45人しか達成していない節目の300本塁打へのカウントダウンも始まった。昨季終盤に遊撃から転向した三塁でスタートした18年目。遊撃手に比べ、守備での運動量は減った。阿部監督から「負担はいくらか少なくなるから、その分ハッスルしてほしい」と期待される打撃面でチームを引っ張っている。四回2死では岡本和にも3号ソロが飛び出した。新旧主将のアベック弾は3月30日の阪神戦に続く今季2度目。不動の4、5番が打線を引っ張っている。(谷川直之)
◆巨人が逆転で4連勝。四回までに坂本と岡本和のソロで2点を返し、2点を追う六回に坂本の押し出し死球やオコエと吉川の連続適時打などで7点を奪った。2番手の泉が3年ぶり白星。広島は九里が9失点の誤算だった。
◆巨人は2点を追う六回に打者一巡の猛攻で一挙7得点を奪い、逆転勝ち。連勝を4に伸ばし、貯金2とした。阿部慎之助監督(45)は「みんなで勝ったゲーム」とナインをたたえた。エースの戸郷が5回8安打4失点で降板。五回に代打で起用した捕手の岸田を六回から守備につかせ、バッテリーごと交代。その回を無失点で抑え、その裏に打線が爆発。阿部監督は大胆に動いた一手を 「バッテリーを変えて、流れが少し変わらないかなと。それで勝てたかどうかは分からないですけど、そういうのもひとつの手だと思って変えてみました」と振り返った。また、六回の攻撃で逆転打を放ったオコエには「見ての通り、何とかしてやろうという気持ちも出ていましたし、それがヒットになった。本人が1番うれしいんじゃないでしょうかね」と目を細め、八回無死一塁では走者を進める一ゴロとチーム打撃を遂行し、「点差があっても雑にならないでああいうバッティングをしたのは絶対次につながる」と賛辞の言葉を並べた。
◆5試合ぶりに先発した巨人・オコエ瑠偉外野手(26)が3-4の六回2死満塁で中前へ逆転の2点打を放ち、お立ち台で「クシャクシャでもヒットになれと思っていった。気持ちよかった」と喜んだ。2安打2打点で期待に応え、八回無死一塁では走者を進める一ゴロ。逆方向への進塁打を課題に挙げて開幕前に2軍へ降格させた阿部監督は「点差があっても雑にならないでああいう打撃をしたのは絶対次につながる」とほめた。
◆巨人・岡本和真内野手(27)が打撃〝3冠〟に浮上した。四回に左翼席中段へリーグトップに並ぶ3号ソロ。この日は3打数1安打1打点で、打率・409、10打点も同トップとした。これまで本塁打王を3度、打点王を2度獲得している主将は「集中していけている。こういうゲームを勝っていきたい」とチームの逆転勝利を喜んだ。
◆新斬り込み隊長だ!! 巨人は12日、広島1回戦(東京ドーム)に9-4で逆転勝利。今季初の4連勝を飾った。「1番・左翼」で先発したプロ2年目の萩尾匡也外野手(23)が六回に一挙7得点を挙げるビッグイニングの足掛かりをつくるなど2安打2打点。2戦連続でマルチ安打を記録したリードオフマンが打線をけん引した。ひと振りで反撃ムードをチームに吹き込んだ。2点を追う六回先頭。1番に座った萩尾が左前打で出塁。先発・九里を攻略する起点を作り、一挙7得点を奪うビッグイニングを演出した。「初球から甘い球に絞って打ちに行った中で、浮いた変化球に反応して捉えることができた。(2点打は)逆転していい波に乗って打席に立てた」カウント0-1から九里の投じたスライダーを一閃。目の覚めるような強烈な打球が猛攻の〝号砲〟となった。この回だけで3四死球と乱調の右腕からオコエの2点打、吉川の適時打などで得点を重ね、6-4と逆転。打者一巡の猛攻で2死満塁とし、最後は再び萩尾が左翼線への2点打を放ち、九里をKOした。
◆風水のおかげ!? 萩尾の才能が、桜の季節に開花し始めた。活躍が続く2年目の〝慶応ボーイ〟は、勝負どころで大切にするゲン担ぎがある。「ラッキーカラーがピンクらしくて。身につけるものやパンツとかはピンクにしています。試合中も寝るときも毎日ピンクです」熊本・文徳高時代、占いの館に足を運んだ母から自身のラッキーカラーがピンクと教わったことが始まり。〝勝負〟の日には必ず履いており、現在は3着持っている「カルバンクライン」のピンク色パンツを着用するのがルーティンだ。好きな言葉は『笑門来福』。グラウンドでは人一倍声を張り上げ、常に笑顔を絶やさない。若きムードメーカーが、ピンクの花びらが舞う春にブレークを果たす。(巨人担当・樋口航)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
中日 |
7 | 3 | 2 | 0.700 (-) | - (-) |
131 | 33 (+2) | 24 (+2) | 5 (-) | 1 (-) |
0.233 (↓0.003) | 1.820 (↑0.03) |
2 (-) |
DeNA |
7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 1 (↑0.5) |
131 | 34 (+3) | 37 (+1) | 3 (-) | 8 (+3) |
0.248 (↑0.011) | 2.630 (↑0.15) |
2 (-) |
巨人 |
7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 1 (↑0.5) |
131 | 41 (+9) | 27 (+4) | 7 (+2) | 4 (-) |
0.253 (↑0.002) | 2.000 (↓0.18) |
4 (1↑) |
阪神 |
5 | 7 | 1 | 0.417 (-) | 3 (-) |
130 | 32 (+2) | 40 (+2) | 10 (-) | 5 (+1) |
0.215 (↓0.003) | 2.520 (↑0.11) |
4 (-) |
広島 |
5 | 7 | 0 | 0.417 (↓0.038) | 3 (↓0.5) |
131 | 28 (+4) | 33 (+9) | 2 (+1) | 5 (+1) |
0.227 (-) | 2.770 (↓0.61) |
6 (-) |
ヤクルト |
3 | 7 | 1 | 0.300 (↓0.033) | 4 (↓0.5) |
132 | 31 (+1) | 38 (+3) | 3 (-) | 7 (+1) |
0.231 (↓0.004) | 3.240 (↓0.01) |
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