ヤクルト(★0対5☆)巨人 =リーグ戦2回戦(2024.04.11)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:菅野 智之(2勝0敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は6回表、小林の適時打で先制に成功する。その後1点を加えて迎えた9回には、吉川と門脇の適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・菅野が6回3安打無失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆巨人の菅野智之が苦手の神宮球場で先発。ヤクルト戦は通算22勝10敗と勝ち越しているが、神宮球場では16試合に登板して3勝7敗、防御率6・28。通算86回を投げて本塁打を20本も打たれている。セ・リーグの本拠地球場の中で、菅野が負け越しているのは神宮球場しかなく、防御率も最低。昨年は7月17日に先発したが、初回に村上と内山に1発を浴び、わずか1/3回で6失点のKO。苦手球場で白星を挙げられるか。

◆巨人佐々木俊輔外野手が犠打失敗を猛省した。2回無死一、二塁の好機で犠打を試みるも決めきれずに追い込まれて、最後は見逃し三振に倒れた。一方で6回2死から四球で出塁すると、二盗を決めて小林の先制打をお膳立て。さらに8回1死二、三塁では左犠飛で貴重な追加点をもぎ取るも「バント失敗は事実。信頼されるまでやり続けなければいけない」と反省点だけを強調した。

◆ヤクルト先発高橋奎二投手(26)が今季初黒星を喫した。2回、3回と2死満塁のピンチを切り抜けたが、6回に小林に決勝点となる左前適時打で先制点を許した。6回1失点も5四球で111球を要し「ピンチでしっかり粘れたけど、リズムが悪かった」と悔やんだ。高津監督は「これでは1年間ローテーションを守れるかどうか難しい」と厳しかった。

◆巨人岡本和真内野手(27)が今季初の4打数3安打の猛打賞をマークした。開幕から全試合4番で出場し、打率は4割1分5厘まで上昇した。好調を維持する主砲は「とにかく毎日、毎日が必死です。集中力を切らさずにやれていると思います」と話した。

◆巨人が誇る「スガコバ」バッテリーが、この日ばかりは「コバスガ」になった。小林誠司捕手(34)が、決勝"ポテン"適時打を放ち、菅野智之投手(34)に今季2勝目をもたらした。受けては6回3安打無失点の好リード、打っては942日ぶりの決勝打。女房役として攻守で支えた。後続も無失点リレーで断ち切り3連勝。プロ野球史上初めて開幕11試合目で5完封を記録し、貯金1とした。巨人は3月29、30日阪神戦、今月4日中日戦、7日DeNA戦に続き、早くも今季5度目の完封勝ち。開幕11試合で5度の完封勝ちをマークした球団はプロ野球史上初めて。過去最速のチーム5完封は69年阪神の開幕12試合目だった。菅野が4日中日戦の7回無失点に続き、6回無失点。シーズン開幕から13回連続無失点は16年に並ぶ自己最長。

◆主砲村上宗隆内野手(24)が、開幕から45打席本塁打なしとなった。「4番サード」でスタメン出場し、中飛、四球、空振り三振、二ゴロで3打数無安打だった。第1打席はとらえたかに見えたが、打球は失速。待望の今季初アーチはまたも持ち越しとなり「見ての通りです」と話した。守備では3回1死一塁、巨人門脇の三犠打を一塁送球した後に右肩を気にする場面があったが「大丈夫ですよ」として球場を後にした。

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◆ヤクルト高津臣吾監督が、打線に苦言を呈した。巨人先発の菅野から計5投手にわずか4安打に抑えられ無得点。「ここぞというところで、一本欲しいというのが正直なところ」と訴えた。主軸の村上は開幕から45打席本塁打なしと自己ワースト更新中。「彼だけで点を取るわけでもないので、他で何とかしないといけない」と奮起を促した。

◆巨人が誇る「スガコバ」バッテリーが、この日ばかりは「コバスガ」になった。小林誠司捕手(34)が、決勝"ポテン"適時打を放ち、菅野智之投手(34)に今季2勝目をもたらした。受けては6回3安打無失点の好リード、打っては942日ぶりの決勝打。女房役として攻守で支えた。後続も無失点リレーで断ち切り3連勝。プロ野球史上初めて開幕11試合目で5完封を記録し、貯金1とした。ポテン適時打にするべく、一塁ベース目がけて突っ走った。小林は狙っていた。6回2死一塁で回ってきた打席。2球目に一走・佐々木が二盗を決め、チャンスが広がった直後の3球目だった。ヤクルトの左腕・高橋の内角に食い込む直球を強振。勢いを殺した打球は、ふわふわと左前へ舞い上がり、絶妙な場所に落ちた。小林は「僕の精いっぱいなので、本当に」とベース上でガッツポーズ。ベンチ横で準備をする菅野は、グラブをたたいて喜んだ。春の珍事と言うには、偶然が重なり過ぎていた。小林の決勝打は、さかのぼること2年半前。21年9月12日広島戦以来、942日ぶりだった。一方で、17度ある決勝打のうち、菅野登板時は最多6度もある。もはや偶然と言うよりは必然だ。菅野は「こんな言い方をしちゃいけないけど、多分、誰も点が入ると思ってなかったんで。でも、本当に気持ちのこもった一打だった。あそこで僕も、もう1回、気持ちを入れなおして、次の回、全力で行けました」。意外な? 一打が、菅野を勇気づけた。先制直後、ヤクルトのクリーンアップを迎えた6回裏の守りでは、小林のサインに、最後まで菅野が首を横に振ることはなかった。オスナを2球で三ゴロに打ち取り、4番村上はカウント2-2からスライダーでバットを誘って、ハーフスイングで空振り三振。最後はサンタナを124キロのカーブで見逃し三振に仕留めた。6回を散発3安打無失点。昨年7月17日、村上らに2本塁打浴び、1回もたず1/3回6安打6失点で防御率162・00を記録した姿は、そこにはなかった。結果で示してきた相思相愛の絶妙コンビ。「僕はもうドキドキなんですけど、智之が本当に引っ張ってくれて」と小林がねぎらえば、菅野は「誠司に任せておけば、なんか大丈夫な気がするんで」。この試合だけは「スガコバ」が「コバスガ」に。主役は代わっても、チームが勝てばそれでいい。コンビでもたらした3連勝で、貯金生活に入った。【栗田成芳】

◆巨人・菅野智之投手(34)が自身開幕2連勝を懸けて先発マウンドに上がる。捕手には4日の中日戦(バンテリンドーム)でも先発した小林誠司捕手(34)が入り、2週連続で〝スガコバ〟バッテリーを組む。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(31)が「5番・左翼」で先発出場。三回の守備で好プレーを見せ、チームの窮地を救った。0―0の三回。2死二塁から先発の高橋奎が岡本和、坂本に連続四球を与え、満塁とピンチを広げた。6番佐々木がカウント2―2からの6球目を捉えた打球は左翼線際へ。あらかじめ左翼線寄りに守っていた左翼手サンタナは猛然とダッシュし、左打者の切れていく難しい打球に最後は左腕を伸ばし、見事なランニングキャッチを見せた。二回にはチーム初安打となる中前打もマーク。今季から左翼を守る助っ人砲が、守備でもチームに貢献した。

◆巨人・菅野智之投手(34)が自身の今季開幕2連勝を懸け、神宮のマウンドに上がった。「ヤクルト打線は状態が良さそう。テンポよくストライク先行で行けたら」と語っていた右腕は、立ち上がりの一回に150キロ超えの直球を連発。三者凡退に打ち取った。直後の二回の攻撃。2死満塁の好機で打順が回ると、ヤクルト・高橋の初球、147キロの直球を強振。最後はカウント2―1から低めのスライダーで空振り三振に終わったが、自らの手で先制点をたたき出そうと懸命にバットを振った。神宮は昨年7月に自己最短の一回途中、6失点で降板した苦い思い出が残る球場。「風が強いのがこの時期の特徴。風の動きを考えながら配球できたら」と捕手とともに組み立てた。先発でマスクを被ったのは菅野と同じ1989年生まれの小林。ファンの間で〝スガコバ〟の愛称で親しまれている2人は、前回4日の中日戦(バンテリンドーム)で公式戦では657日ぶりにバッテリーを組んで7回無失点に抑えた。「(小林)誠司がうまく引き出してくれた」と信頼を寄せる相手に、2週連続でテンポよく投げ込んだ。チームはこの日の試合前時点で、5勝5敗の勝率5割でリーグ3位。貯金生活突入と順位浮上へ、プロ12年目右腕が力強い球を投げ込んだ。(原田優介)

◆12日のDeNA戦(横浜)に先発するヤクルトのサイスニード投手(31)は試合前にキャッチボールなどで最終調整し「(相手)打線はすごくいい印象。自分の長所を生かせる投球をしたい」と意気込んだ。開幕投手を務め、2試合勝ち星はないが「先発で一番大事なのは長い回を投げること。目標の規定投球回をクリアすれば、おのずと勝ちも転がり込むと思って頑張りたい」と語った。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が今季2勝目を懸けて12日の広島戦(東京ドーム)に先発する。10日はジャイアンツ球場にあるラボ(研究室)と呼ばれる動作解析室でブルペン入り。「出力の出し方が間違っていなかったという発見ができた」と投球データやフォームを確認した。今季初対戦の広島打線については「すごくつながる打線という印象はある。データを見ながら対策できたら」と語った。

◆巨人・小林誠司捕手(34)が今季初安打で先制点をたたきだした。0-0の六回、2死二塁で打席に入ると、ヤクルト・高橋の直球を詰まりながらも左前へ。均衡を破る先制適時打を放った。先発は菅野智之投手(34)で、ファンの間では同学年の〝スガコバ〟バッテリーとして親しまれている2人。先発で好投していた右腕へ、待望の先制点をプレゼントした。

◆粘り強く、我慢強く投げた。ヤクルト・高橋奎二投手(26)が、巨人戦で今季2度目の先発。好投した前回登板とは違い制球に苦しむ場面もあったが、先発としての役目を果たした。「前回が良かったからこそ、しっかり投げたいし、悪くても悪いなりの抑え方があると思う。しっかりコンスタントに結果を出せるように頑張る。悪くても悪いなりに抑える」登板前にはそう意気込んでいた。今季初登板となった4日の広島戦(マツダ)では、7回110球を投げ5安打2失点。チームが逆転負けを喫し勝ち星こそ逃したが、幸先いいスタートを切った。京都・龍谷大平安高から入団して9年目。いずれはチームの柱となるべく、成長しなければならない。これまでは、なかなかシーズン通して安定した成績を残し続けられなかった。アスリートであれば好不調の波があるのは当然だが、状態が万全でなくても試合を作るのが先発投手の仕事。後輩も増えてくる中、〝大人な投球〟を求められる年齢に入ってきている。一回は3者連続三振と最高の立ち上がり。切れも力強さも抜群の直球で押した。二、三回はともに満塁のピンチを背負ったが、ともに無失点。六回に四球から先制点を許したが、最少失点に抑えた。「何とかいい流れを持ってこられるようなピッチングができればいい」と口にしていた高橋奎。6回4安打1失点と粘りの投球を見せた。(赤尾裕希)

◆先発のヤクルト・高橋奎二(撮影・佐藤徳昭)

◆巨人は今季初の3連勝で貯金1とした。阿部慎之助監督(45)は今季2度目のスタメンマスクを被り、0-0の六回に決勝の左前適時打を放った小林誠司捕手(34)を「いや~、ね。素晴らしい。何とかしようという姿は見られる」とたたえた。小林は前回もバッテリーを組んだ菅野の登板に合わせ、「7番・捕手」で先発起用された。0-0の六回2死二塁でヤクルト・高橋の直球を詰まりながらも左前へ。均衡を破る先制適時打は決勝打となった。これが今季初安打で2022年9月7日のDeNA戦(東京D)以来582日ぶりの打点となった。フル出場して完封に導くリードを果たした小林は「もう、必死に何とか打てて良かった。僕はドキドキなんですけど、(菅野)智之が本当に引っ張ってくれて、いろんな話しもしてくれるし、自信を持って投げてくれるので頼りになります」と笑顔で振り返った。

◆セ・リーグ6位のヤクルトは今季初の零封負け。巨人投手陣の前に三塁すら踏めず、2連敗で借金は3に広がった。先発の高橋奎二投手(26)は6回4安打1失点、9奪三振5四球の力投も今季初黒星を喫した。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――高橋は粘ったが「いつもとあまり変わらない。ボール先行の難しいピッチングになりましたね。リズムが悪すぎるというか、111球投げて6回しか投げられないわけですから。これでは1年間ローテーション守れるかどうか。規定投球いけるかどうかというところは、これだから難しいんだろうなと思いましたね」――2死からの四球が先制点につながった「ちょっと、こちらのミスもありました」――救援陣も失点「完投できる投手がいないので、毎日大変ですけど、僅差のところで終盤までいったら何とかワンチャンスでひっくり返せる、追いつける展開に持っていきたかったけどね。そううまくいかなかったですね」――打線は三塁踏めず「先頭(打者)が出られないのでね、なかなかチャンスにはならないですよね。もちろん、得点圏にいっても一本も出ていないわけですし」――打線のつながりがなかなかない「形にはなりつつあるんですけど、最後のあと一本が出ないですね。2試合で1点しか取れないわけですから。向こうの投手もいいんですけど、こちらの打線ももっと、ここというところで一本ほしいなというところが正直なところですね」――メンタル的な部分が大きいか「野球ってうまくできているので、走者がたまって打席に入る人とか、いろいろあるんですよ。他の数字を見ても、それは嘘をついていないなというのはあります」――打線の中心の村上の状態は「どうですかね。彼が打てば点になるというのは間違いないと思います。でも、彼だけで点を取るわけでもないので。他で何とかしないといけない。今は(山田)哲人もいないですし、下位からのつながりというのもなかなかうまくいってないですね」

◆巨人は11日、ヤクルト2回戦(神宮)に5―0で今季5度目の零封勝ち。今季初の3連勝を飾り、貯金1とした。菅野智之投手(34)が昨年7月に一回途中6失点で降板した神宮で6回3安打無失点と好投し、開幕2連勝をマーク。前回に続いてバッテリーを組んだ小林誠司捕手(34)が0-0の六回に2022年9月7日以来、582日ぶりの打点となる左前適時打で決勝点を刻み、同学年の〝スガコバ〟が勝利を演出した。愛される小林の一打だから、チームが勢いづいた。昨季はフルシーズン、1軍に同行して計9打席、1安打の男が均衡を破った。2022年9月7日のDeNA戦(東京ドーム)以来の打点は決勝点になった。ベンチの仲間から万歳ポーズで祝福された試合後、「もう必死。よかった」と、さわやかに笑った。菅野が「多分、誰も点が入ると思っていなかった」とイジったように、小林は昨季まで4年連続で打率2割未満。守備型捕手の安打が珍しいからこそ盛り上がるのはもちろんだが、それだけではない。正捕手の座から降りた34歳は誰もが認める練習の虫だ。後輩で29歳の松原は「こんなおじさんになっても、誰よりも練習する。体が強い。本当にすごい」と証言。入団時から知る阿部監督も「どんな立場でいようと腐らず、練習はたくさんする男」と認める。仲間が異様に盛り上がる裏には、人一倍の努力がある。小林は菅野を2戦連続無失点に導くリードでも貢献。「僕はもうドキドキ。智之が引っ張ってくれた。頼りになります」と同学年の相棒を立てた。(巨人担当キャップ・谷川直之)

◆巨人は11日、ヤクルト2回戦(神宮)に5―0で今季5度目の零封勝ち。今季初の3連勝を飾り、貯金1とした。菅野智之投手(34)が昨年7月に一回途中6失点で降板した神宮で6回3安打無失点と好投し、開幕2連勝をマーク。前回に続いてバッテリーを組んだ小林誠司捕手(34)が0-0の六回に2022年9月7日以来、582日ぶりの打点となる左前適時打で決勝点を刻み、同学年の〝スガコバ〟が勝利を演出した。復活を目指す菅野が相棒の援護を受け、鬼門の神宮で好投した。一回から150キロ超えの直球を連発し、6回を無失点。被安打3はいずれも単打で、開幕から自身2連勝を飾った。「1点もやれない展開だったので中軸のところはちょっと気を使った。打順の巡り合わせとかを見ながら、いいピッチングができた」試合前の時点で、神宮では通算16試合に登板して3勝7敗、防御率6・28。昨年7月にプロ最短の一回途中6失点で降板した因縁の場所で2022年9月13日以来、2シーズンぶりの白星を挙げた。六回にヤクルトの主砲、村上から空振り三振を奪ったスライダーについて「去年とは段違いで曲がっていて、かなりいい」と手応えを口にした。

◆流れが勝敗を左右するだけに、1つの四球が大きかった。ヤクルトは2連敗で3カード連続負け越し。高津臣吾監督(55)は、粘りながらも流れを持ってこられなかった先発の高橋奎二投手(26)にあえて厳しい言葉を並べた。「いつもとあまり変わらない、ボール先行の難しいピッチングになった。投手戦に持ち込んでと思ったけど、リズムが悪すぎるというか、これじゃあ一年間ローテーションを守れるかどうか、規定投球回にいけるかどうか。これだから難しいんだろうなと」高橋奎は粘りの投球を見せていたが、六回2死から佐々木にストレートの四球を与え、盗塁と小林の左前適時打で先制点を献上。四球が決勝点につながり「一番もったいなかった。悔いが残ります」と唇をかんだ。4日の前回登板(対広島、マツダ)は7回2失点と好投。期待は大きいだけに求められるものは高い。6回を111球で4安打1失点、5四球では物足りない。2軍監督時代から見守ってきた高津監督は「いい年なんでね」と発破をかけた。(赤尾裕希)

◆スピードと切れ。菅野はすっかり、本来の姿に戻った。余分な力を抜いて投げているため、ベース盤の上でボールに勢いがある。打者からすると、スピードガン表示以上の球速を感じるはずだ。しかも、ボールの重さも加わったように映る。スピードが乗っている分、スライダーも鋭くなった。2戦連続で無失点というのも、うなずける内容だ。捕手の小林も、菅野の投球に十分な手応えを得ているのだろう。リードに自信と余裕がにじみ出ていた。かつてはずっと組んでいたバッテリー。年を経て、円熟のコンビネーションも復活したといっていい。リード面の余裕から、なのか。小林の先制タイムリーは、高橋のインハイに抜けたボールを、コレしかないといわんばかりに思い切って振り、三塁手の頭上を越すポテンヒット。攻守にわたる好サイクルも呼んだ。菅野だけでなく、巨人の投手陣は全体的に、層が厚くなっている。終盤の継投に余裕が生まれたことも、大きな収穫だろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
中日
731 0.700
(-)
-
(-)
13231
(-)
22
(-)
5
(-)
1
(-)
0.236
(-)
1.850
(-)
2
(-)
DeNA
650 0.545
(-)
1.5
(-)
13231
(-)
36
(-)
3
(-)
5
(-)
0.237
(-)
2.780
(-)
2
(1↑)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(↑0.5)
13232
(+5)
23
(-)
5
(-)
4
(+1)
0.251
(↑0.005
1.820
(↑0.18)
4
(1↑)
広島
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑0.5)
13224
(+1)
24
(-)
1
(-)
4
(-)
0.227
(↓0.001)
2.160
(↑0.22)
5
(1↓)
阪神
570 0.417
(↓0.038)
3
(↓0.5)
13130
(-)
38
(+1)
10
(-)
4
(-)
0.218
(↓0.008)
2.630
(↑0.15)
6
(-)
ヤクルト
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓0.5)
13330
(-)
35
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.235
(↓0.009)
3.230
(↓0.19)