西武(★0対5☆)ロッテ =リーグ戦1回戦(2024.04.09)・埼玉県営大宮公園野球場=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:西野 勇士(1勝1敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは0-0で迎えた4回表、中村奨の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた7回に岡の適時二塁打、8回には田村の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西野が7回無失点の力投で今季初勝利。敗れた西武は、打線が7安打を放つも無得点とつながりを欠いた。

◆西武は完封負けを喫し、今季初の3連勝とはならなかった。先発平良海馬投手(24)は3回まで無失点も、4回につかまった。1死から4番ソトに右前打で出塁されると、5番山口の遊ゴロをさばいた源田壮亮遊撃手(31)の送球がエラーとなりピンチが拡大。2死二、三塁となり、7番中村奨に中前へ先制の2点適時打を献上した。7回1死二塁の場面では、1番岡に左翼手の頭を越える適時二塁打を打たれさらに失点した。7回104球7安打8奪三振3失点(自責1)で降板となった平良は「三振も前回より取れましたし、フォアボールも1個だったので良かったと思いますね。」と振り返り「中村さんに打たれたフォークがやっぱり真ん中に入ってしまったので、そこは良くなかったかな」と反省点を挙げた。打線はロッテ先発右腕西野の前に6回、7回と得点圏に走者を置き、反撃のチャンスこそつくったが、あと1本が出ず無得点。8回2番手で登板した豆田泰志投手(21)も2失点を喫し点差は開いた。「抑えなきゃいけないところだった。切り替えなきゃいけないので、明日からもしっかりやっていかないと」と前を向いた。5点を追う9回の攻撃も3者凡退に終わった。松井稼頭央監督(48)は「ズルズルいかずに、中盤以降チャンスをつくっていたのでね、これを明日にしっかりとつなげていけるように」と次戦を見据えた。

◆西武平良海馬投手はロッテ打線を抑えられなかった。4回に味方守備の失策もあり、2死二、三塁のピンチを招くと、中村奨に中前へ先制の2点適時打を献上。7回1死二塁では岡に適時二塁打を打たれた。7回104球7安打8奪三振3失点(自責1)で降板も「ストライク先行で投げることができていたので、前回に比べたらよかったと思う。もう1回見直していきたいかな」と気持ちを切り替えた。

◆ロッテ西野勇士は種市直伝フォークで今季初勝利を挙げた。7回5安打5奪三振無失点で昨年8月3日の日本ハム戦以来の白星に「やっぱうれしいです。めちゃくちゃ」と思わず笑顔があふれた。6回2死一、三塁で初めて得点圏に走者を背負うも西武外崎を初球フォークで空振りを誘って優位に立ち、最後はスライダーで中飛に打ち取った。「フォークがよかった分、スライダーだったり、真っすぐも反応が変わってきて、どの球でもカウントを取ることができた」と振り返った。前回は6回4四球2失点と納得の投球が出来ず。吉井監督、小野1軍投手コーチから「フォークが良くなったらもう少し楽になるんじゃないか」とアドバイスを受けた。そこで、鋭く落ちるフォークを得意とする種市の元へ。握り方などを教わった。「自分は落ちを小さくしようと思ってしていたので。もともと投げていた感覚の球なので、その感覚はすぐに取り戻せた」と武器を備えた。試合後、ヒーローインタビューでは「みなさんお久しぶりです。千葉ロッテマリーンズの西野です」となぜか自己紹介。「(勝ちが)久しぶりだったので一応言っておこうと思って(笑)覚えて帰ってください的な」と意図を話した。実力で西野の名をあらためて周知させた。【星夏穂】

◆選手会長のロッテ中村奨吾内野手が今季初打点を挙げた。0-0の4回2死二、三塁。「チャンスで回してくれたので、何とか1本という思いで打席に入りました」と、西武平良から先制の2点適時打を放った。「ヒットが出る中で打点が付いたのは、チャンスの場面だったので良かった」。日々、村田1軍打撃コーチと試行錯誤している。「また明日もこの流れで頑張っていきたい」と連勝を伸ばす。

◆ロッテ西野勇士投手は種市直伝フォークで今季初勝利を挙げた。7回5安打5奪三振無失点。昨年8月3日の日本ハム戦以来の白星に「やっぱうれしいです。めちゃくちゃ」と思わず笑顔があふれた。前回は6回4四球2失点と納得の投球ができず。吉井監督のアドバイスもあって鋭く落ちるフォークを得意とする種市に握り方などを教わった。「もともと投げていた感覚の球なので、その感覚はすぐに取り戻せた」と新たな武器を駆使して1勝目を挙げた。

◆ロッテは今季初の連勝で勝率を5割とした。先発の西野勇士投手(33)が7回無失点で今季初勝利を挙げた。吉井理人監督(58)は「変化球が前回あんまり良くなかったんすけど、ちゃんと修正してきて。田村も今日はさえてましたね。いい配球してくれました」と女房役を務めた田村龍弘捕手(29)もたたえた。田村は3安打2打点と打撃でも活躍。指揮官は「やっと人のいないところに打ってくれたんで、よかったです」と話した。2試合連続で2桁安打と打線も上り調子。「村田コーチと星野コーディネーターがいつもいい作戦をやってくれているので、選手たちにもそれが浸透してきている。個人個人でミーティングもやっているんですけど、それがうまく引き出せた」と振り返った。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(31)が3日のソフトバンク戦以来となる「7番・三塁」で出場し、四回2死二、三塁で先制の2点適時打を放った。これが今季初打点で「繋いでもらったチャンスだったので、先制点を取ることが出来て良かった」とコメントした。四回は1死からソトが右前打で出塁すると、山口は遊撃・源田へのゴロも一塁悪送球で一気にチャンスに。ここで中村奨が平良の初球133キロのチェンジアップを上手く捉えて中前へ運んだ。一塁ベースに到達すると右こぶしを握って笑みを浮かべた。今季は吉井監督の構想で二塁から三塁に守備転向。試合前時点で9試合に出場し、打率・161と結果を残せていないが、前回7日のオリックス戦では4打数2安打するなど徐々に調子を上げていた。

◆西武・平良海馬投手(24)がプロ7年目で初めてとなる県営大宮球場のマウンドに上がった。「ちょっと軟らかいと思うので、そこは早めにフィットできるように調整していきたい」埼玉・大宮公園内にある同球場。公園内の桜吹雪が舞い込む中で、三回を終えて1安打投球。慣れないマウンドでも、いつもの平良だった。しかし、四回に安打と名手・源田の失策で2死二、三塁のピンチを招くと、中村奨に2点適時打を許した。七回には岡に適時二塁打を浴びた。それでも、六回まで毎回の8奪三振。今季初登板となった2日のオリックス戦(ベルーナ)では勝利投手となったものの、5四球と制球に苦しんだ。この日は1四球としっかり修正を図ってきた。ただ、打線が援護できない。試合前、平石ヘッド兼打撃戦略コーチが「野手はみんな、『照明が暗くて、ボールが見えにくい』って言うんだよね」と話していた。確かに昨年の同球場での2試合も、4月13日のロッテ戦が2-0、6月6日の中日戦が1-2といずれもロースコア。7日の日本ハム戦で12安打11得点と爆発した打線も、この日は六回まで3安打で無得点に抑えられた。平良は結局、7回を104球、7安打3失点(自責点1)で降板した。今季2勝目はならなかった。

◆ロッテ・西野勇士投手(33)が7回5安打無失点の好投をみせた。勝利投手の権利を持って降板し「最後はピンチを作ってしまいましたが粘ることができて良かったです。あとはチームが勝てるように応援します」と振り返った。西武先発・平良との投げ合い。ストライク先行でテンポよく投げた。七回はアギラーの左前打などで2死二、三塁のピンチを背負ったが、最後は代打・栗山を外角のツーシームで遊ゴロに仕留めて、ガッツポーズをみせた。

◆新たな定位置に立つ選手会長が先陣を切った。ロッテ・中村奨吾内野手(31)が四回2死二、三塁で先制となる2点適時打を放った。これが今季初打点で、一塁ベースに到達すると右拳を握って喜んだ。「つないでもらったチャンスだったので、先制点を取ることができてよかった」3日のソフトバンク戦以来となる「7番・三塁」で出場。四回は1死からソトが右前打で出塁すると、山口は源田の失策で出塁しチャンスで打席が回り、西武先発・平良の初球133キロのチェンジアップをうまく捉えて中前へ運んだ。昨季は打率・220。体調不良での離脱もあり悔しい一年だった。今季は吉井監督から「体の負担を減らして打撃に集中してほしい」と注文され、昨季ゴールデングラブ賞を獲得した二塁手から三塁手に転向。2015年から3年間守っていたポジションだが「(二塁とは)景色は逆で、打者との距離も一塁との距離も違う」と苦労しながらも前を向いてきた。新たな位置でD1位・上田(明大)や安田らとレギュラー争いを繰り広げながら開幕からスタメンとして出場。試合前時点で9試合に出場し、打率・161と結果を残せていなかったが、7日のオリックス戦では4打数2安打するなど状態を上げつつある。プロ10年目を迎えた背番号8が、もがきながらも奮闘をみせた。中村奨は八回にも左前打を放って2試合連続のマルチ安打。チームは今季初の連勝で借金を返済(5勝5敗)した。

◆西武は今季初、県営大宮では2018年5月8日のソフトバンク戦以来、6年ぶりの零敗を喫した。松井監督はロッテ先発・西野について「真っすぐもフォークも低めに丁寧に投げていた」と脱帽。ただ、五回までは1安打で二塁も踏めなかった打線は、六回以降に6安打。指揮官は「あのままズルズルいかず、中盤以降はチャンスも作ったので、明日にしっかりつなげていけるように」と前向きに捉えていた。

◆西武・平良海馬投手(24)が7回を104球、7安打3失点(自責点1)で今季初黒星(1勝)を喫した。六回まで毎回の8奪三振。今季初登板となった2日のオリックス戦(ベルーナ)では勝利投手となったものの、5四球と制球に苦しんだ。この日は1四球としっかり修正を図った。平良は「風が強い(本塁から中堅方向へ風速8メートル強)中での投球は難しかったが、ストライク先行で投げることができたので、(5四球の)前回よりは良かった」と前向きだった。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(31)が四回に先制の2点打を放ち、今季初打点を記録した。西武・平良の初球を中前へ弾き返し「なんとか一本という思いだった。積極的に甘い球はいこうと思っていた」とうなずいた。八回にも左前打を放ち、2試合連続でマルチ安打を記録。打率は・200も調子は上向きで「また明日もこの流れで頑張っていきたい」と力を込めた。

◆桜吹雪が舞い込む県営大宮公園野球場で笑顔の花を咲かせた。ロッテ・西野勇士投手(33)が7回5安打無失点で今季初勝利。昨年8月3日の日本ハム戦以来の白星を挙げ「めちゃくちゃうれしいです。テンポよくいけたのがとにかくよかった」と喜んだ。新たな武器がさえた。前回2日のソフトバンク戦は6回2失点で負け投手に。吉井監督と小野1軍投手コーチから「フォークをもう少しよくしたら楽になるんじゃないか」と指摘された。それを受け、フォークを得意とする9歳下の種市に握りなどコツを質問。落差の小さいものから大きな落差をつける軌道に修正すると、一回に外崎を空振り三振に斬るなどこの日は計5三振を奪い、凡打の山を築いた。今季初の2連勝で勝敗を五分に戻し、「もっと連勝を伸ばしていきたい」と西野。週の最初の試合で好投し、チームを勢いづけた。(森祥太郎)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
640 0.600
(↓0.067)
-
(-)
13335
(+2)
22
(+4)
7
(+1)
8
(+1)
0.249
(↑0.006)
2.170
(↓0.2)
1
(-)
西武
640 0.600
(↓0.067)
0
(-)
13336
(-)
20
(+5)
5
(-)
6
(-)
0.252
(↓0.005)
1.430
(↓0.16)
3
(-)
日本ハム
540 0.556
(↑0.056)
0.5
(↓1)
13423
(+4)
32
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.240
(↓0.002)
3.250
(↑0.16)
4
(-)
ロッテ
550 0.500
(↑0.056)
1
(↑1)
13323
(+5)
30
(-)
2
(-)
3
(-)
0.231
(↑0.005
2.770
(↑0.3)
5
(1↑)
ORIX
460 0.400
(↑0.067)
2
(↑1)
13324
(+5)
25
(+4)
1
(-)
2
(-)
0.190
(↑0.011)
2.620
(↓0.17)
6
(1↓)
楽天
360 0.333
(↓0.042)
2.5
(-)
13424
(+4)
36
(+5)
2
(-)
4
(-)
0.209
(↑0.01)
3.670
(↓0.09)