1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 11 | 12 | 1 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:松本 航(1勝0敗0S) 敗戦投手:上原 健太(0勝1敗0S) |

![]() |
![]() |
![]() |
◆西武は初回、外崎と佐藤龍の適時打で3点を先制する。その後は、4回表に岸と源田の適時打で2点を加えると、8回には4本の適時打で一挙6点を追加した。投げては、先発・松本が8回4安打1失点の快投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。
◆現在パ・リーグ首位打者の日本ハム田宮裕涼捕手(23)がプロ初の「1番捕手」でスタメン出場する。6日西武戦はプロ初の5番捕手でフル出場し、2回にチーム初安打となる左前打を放ち、9回には右前打で4打数2安打。これで3試合連続複数安打とし、打率は5割2分4厘でトップを維持している。新庄剛志監督(52)は試合前に「今日、1番田宮君で行きます。田宮君で」と明言。理由として「1番いいバッターに打席が多く回ってくる方がいいから」と説明した。後攻のホームゲームの場合、1回はベンチに戻ってすぐに打撃の準備をする必要があるが、しっかり布石はある。「あえて。1打席目だけですよ。1番にしたからリードがどうこうとか、そういう問題じゃない。だったら、今でも打ってないでしょ。昨日5番でしょ? 5番の方がバッターとしては責任感じるから。それで普通通りに結果出してるから。1番だったら自由に打っていいよ、という。さらに」。2~4番、7番は固定も「8番DH」にレイエス、「9番左翼」にスティーブンソン。下位打線に助っ人2人を据えた斬新な打線に、注目だ。1番捕手 田宮2番中堅 松本剛3番右翼 万波4番DH マルティネス5番二塁 加藤豪6番三塁 野村7番遊撃 水野8番DH レイエス9番左翼 スティーブンソン先発投手 上原
◆試合前に、シンガー・ソングライターのヒグチアイがスペシャルライブを行った。万波中正外野手(24)の背番号66が入ったユニホームを着て、まずはアニメ「進撃の巨人」のエンディングテーマ「悪魔の子」を熱唱。万波がこの日、誕生日だったこともあり「万波選手、お誕生日おめでとうございまーす!」と祝福した。偶然にも、今季の球団スローガン「大航海」が発表された前日の1月10日に同名の曲「大航海」をリリース。「前日だからといってマウントを取ろうとか全然ないのですが(笑い)そういう"キセキ"を、今回感じていただけましたら。大航海では時には荒波に向かっていかなければなりません。大航海に向かう門出に、この歌を贈ります」と大航海を歌い、スタンドを盛り上げていた。
◆日本ハムが西武に2連敗を喫し、今季初連敗で、初のカード負け越しとなった。カード頭の5日西武戦で延長12回サヨナラ勝利を挙げ、2まで増やしていた貯金は、ゼロになった。先発の上原健太投手(30)が、立ち上がりで苦しんだ。先頭打者から2者連続四球を出すと、無死一、二塁で3番外崎に右翼線適時二塁打を浴び、いきなり先制点を許した。上原が5回6安打5失点KOされると、6回から継投した生田目翼投手(29)が8回に四球から崩れ、5失点。8回無死二、三塁のピンチで登板した山本拓実投手(24)も失点し、この回だけで6失点し、0-11と大差をつけられた。流れをつくれなかった上原は「チームメート、応援してくださっている方々に本当に申し訳なく思います。初回のフォアボール2つが全てだと思います。どうにか立て直せるように、特訓したいと思います」と反省した。新庄剛志監督(52)は、打撃好調な田宮裕涼捕手(23)を「1番捕手」でスタメン起用も、この日は無安打。8回の打席で代打を送った。
◆西武松本航投手(27)が8回4安打1失点(自責0)で今季初勝利を挙げた。今季2度目の先発。日本ハム打線に7回までわずか2安打、三塁を踏ませない投球をみせた。7回終了時点で球数は67球と、100球未満で完封する「マダックス」達成の可能性もあった。しかし8回に1死満塁のピンチを招くと、代打の細川に押し出しの四球を与えて失点した。後続を連続の空振り三振に抑え最少失点で切り抜けたが、この回で降板。21年10月7日のソフトバンク戦以来の完封勝利には届かなかった。今季初登板だった3月31日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では、5回5安打3失点。「前回悔しい試合でしたので、本当にやっとシーズンがスタートしたなという気持ちです。キャリアハイを目指して、一生懸命腕を振って、1球1球投げたいと思います」と次戦を見据えた。
◆西武は12安打を放ち今季最多の11得点で快勝した。1回無死一、二塁から3番外崎の右翼線を破る適時二塁打で先制。2死二、三塁で前日決勝弾の6番佐藤龍が「追加点を取ることができてよかった」と左前に2点適時打を放つなど、4回までに5点を奪った。8回には4本の適時打で一挙6得点。松井監督は「つながりもある」と結果を残した打線にうなずいた。▽西武中村祐太(現役ドラフトで広島から加入。9回に移籍後初登板で無失点)「やっとライオンズの一員になれたかなと思います。なんとか食らい付いて、1年間1軍の戦力になれるように」
◆日本ハムは西武に2連敗し、今季初の連敗、初のカード負け越しとなった。5日西武戦で延長12回サヨナラ勝利を挙げ、一時は2まで増やした貯金がゼロに。今季初の2ケタ失点での大敗に新庄剛志監督(52)は「年に何日かあるかないかの1日。まあ逆もありますから」と切り替えた。田宮1番の奇策が不発に終わった。現在首位打者と打撃好調の捕手田宮を、当初ビジター限定で1番起用する方針だったが、ホームで前倒し。後攻のため初回の守備後、すぐ打撃の準備をしなければならないが、指揮官なりの持論があった。前日に初の5番起用で複数安打も「5番の方がバッターとしては責任感じるから。それで普通通りに結果出してるから。1番だったら自由に打っていいよ、という」。斬新な球団初の試みだったが、3打数無安打と機能しなかった。田宮は「ちょっと忙しかったなっていう感じはしましたが、与えられたところでやるだけなので」と、今後もチャンスがあれば全力で取り組むつもりだ。4勝4敗で、勝率5割はキープ。また1から地道に貯金をためにいく。【永野高輔】〇...新庄監督が外国人選手の復調を期待した。大敗も、3回にレイエスが7試合ぶり安打となる右中間二塁打、スティーブンソンは8回1死一、三塁で投前内野安打、9回にはマルティネスが今季2本目の安打となる中越え二塁打。指揮官は「外国人の選手は目覚めさせてくれるいいきっかけ。(今後)楽に打席に立てるんで。これがきっかけになって爆発してくれると思うんで」と話した。
◆日本ハム16年目のベテラン中島卓也内野手が、8回に代打出場し今季初打席初安打を放った。西武先発松本の初球146キロ直球を捉え、右前に運んだ。無死一、二塁ではレイエスの中飛で二塁から三塁へタッチアップ。細川の押し出し四球で唯一の得点も記録した。「いい投手なので、とにかく初球真っすぐいこうとは思っていた。1球で仕留められたのは良かった」。新庄監督は「引っ張ってくれたのがうれしかったですね、いいヒットでした」とたたえた。
◆腕を振って、チームを開幕からの3カード連続勝ち越しに導いた。西武松本航投手(27)が日本ハム3回戦(エスコンフィールド)で、8回4安打1失点(自責0)で今季初勝利。初登板だった3月31日の楽天戦では5回5安打3失点の内容で、「前回悔しい試合でしたので、本当にやっとシーズンがスタートしたなという気持ち」とほっとした表情をみせた。日本ハム打線相手に7回までわずか2安打、三塁を踏ませない投球をみせた。7回終了時点で球数67球、ゴロアウト6個、フライアウト11個。早いカウントから打たせ、9回100球未満で完封する「マダックス」達成の可能性もあった。8回。失策も絡んで1死満塁のピンチを招くと、代打細川に押し出し四球を与えた。完封達成はならなかったが、94球で試合をつくった。「ストライクゾーン内での勝負がよくできた。古賀(捕手)が良さを引き出してくれて、それに応えて投げられたので、数が減ったかな」と振り返った。前回登板からの1週間でフォームを見直した。「小さく、縮こまって投げてしまっていた部分があった。体を大きく使って全体で投げられるように」と修正して臨んだ。松井監督は「ナイスピッチング以外ない。松本らしい真っすぐ主体で投げられていた」と評した。チームは開幕から6勝3敗で、ソフトバンクと並んで首位タイにつけた。今井、隅田、平良、武内ら、12球団屈指の先発陣が好調で、ここまでの9試合で15失点はリーグ最少。防御率も1・27で同1位だ。打撃陣も投手陣に引っ張られる形で、打率2割5分7厘、36得点と同1位の成績で、攻守がかみ合っている。松本の自己最多は21年の10勝。「キャリアハイを目指して、一生懸命腕を振って、1球1球投げたい」と前を向いた。【山崎純一】
◆日本ハム先発の上原健太投手(30)が5回6安打2四球5失点でKOされ、2軍再調整が決まった。前回登板の3月31日ロッテ戦も4回8安打2四球2失点と、連続して安定感を欠いた。新庄監督は「上原君はもう1回、ファームの方で自分を見詰めなおして」と再起を期待。次週の先発ローテには4年目左腕の根本悠楓(21)が加わるかと問われた指揮官は「はい、そうです」と明言した。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が西武戦(エスコンフィールド)の3回に開幕戦以来となる安打を放った。右中間への鋭い打球に全力疾走。二塁打とし、ベース上で3本指にした右手で左肩をたたく「カバイエテポーズ」を披露した。6試合17打席ぶりの快音で気持ちも吹っ切れた助っ人大砲が、ここからもっと状態を上げ、チーム内で浸透しつつあるパフォーマンスをガンガン繰り出していく。レイエスが9日ぶりに「カバイエテ」になった。3回先頭。西武松本の直球を捉えた。右中間寄りに放った打球を見て、体重120キロの助っ人は両足をフル回転させて二塁打だ。3月29日の開幕ロッテ戦で1号ソロを放ってから16打席連続無安打だった鬱憤(うっぷん)も「オフコース。イエス、イエス、イエス」と晴らし、塁上では「ちょっと1、2で迷って...3にしました」。右手を3本指にして左肩をたたいて喜んだ。これが「カバイエテポーズ」だ。レイエスが母国のドミニカ共和国でも行っていたパフォーマンスだ。レイエス 「いい選手」のことを「カバイエテ」って言うんだ。もともと自分の周りでずっとやっていたのは(右手を)4本指で左肩をたたくっていうセレブレーションだよ。2月の春季キャンプ中から親交を深めた松本剛とは「どちらが先にカバイエテになれるか」と競い合い、どちらかが試合で結果を出せば向かい合って左肩をたたいて共鳴。その姿が次第にチーム全体に広がった。この日もレイエスの二塁打で、ベンチ内はカバイエテポーズ一色だった。レイエス とてもいい気持ちだし、いい雰囲気だね。自分の国でやっていたことがチームで浸透しているっていうのを見るのは、とてもうれしい。レイエスの中では、4本指が最大級の結果を出した「いい選手」を意味するというが、仲間たちはアレンジを加え始めた。「ヒットの感覚が良くなかった時は1本だったり2本だったり。クリエーティブにアレンジを加えているのを見るのは面白いね」。だから、二塁打だったこの日は、自身も「3本」にとどめた。結果が出ていなかった、この1週間あまりは本塁打を意識し過ぎていた。「とりあえず頭をリセットした」と出塁することだけを意識してトンネルを脱出。次は最大級の「カバイエテポーズ」をたくさん見たい。「イエス!」。力強く、何度もカバイエテになることを約束した。【木下大輔】
◆日本ハム・上原健太投手(30)が先発し、5回6安打5失点。0-5とリードを許した状態でマウンドを降りた。「チームメート、応援してくださっている方々に本当に申し訳なく思います」とコメントした。一回、先頭打者から2者連続四球で無死一、二塁とされると3番・外崎に先制の右翼線二塁打を浴びた。佐藤龍にも2点左前打を許すなど、この回3失点。二、三回は得点を与えなかったが四回は岸の右翼線への適時二塁打、源田の左前適時打でさらに2点を失った。立ち上がりにリズムが崩れた。「初回の四球2つが全てだと思います。どうにか立て直せるように特訓したいと思います」と前を向いた。
◆西武は12安打11得点で圧勝した。一回に外崎の適時二塁打などで3点を先行し、四回は岸の適時二塁打などで2点を加点。八回は5安打を集めて6点を奪った。松本は8回1失点で今季初勝利。日本ハムは投打で振るわなかった。
◆西武の先発・松本航投手(27)が8回を1失点(自責点0)に抑えて今季初勝利。チーム6勝全て先発投手が白星を挙げ、チーム防御率は両リーグ1位の1・27と好スタートを切った。西武の近年の課題は先発陣の立て直しで、リーグ優勝した2018年の防御率がリーグ5位の4・17、連覇した19年が同6位の4・64、20年(同4・87)、21年(同4・16)も4点台だった。22年から同2位の2・99、昨年も同2位の3・00と大きく改善した。今季は9試合を終えて、平均投球回が12球団トップの6・41とイニングをしっかりと稼ぎ、防御率はソフトバンクの1・44(56回?、自責点9)を抜いて両リーグトップの1・09(57回?、自責点7)と抜群の安定感を誇る。
◆西武は7日、日本ハム3回戦(エスコン)に11-1で大勝し、開幕から3カード連続で勝ち越し。ソフトバンクと並び首位に浮上した。プロ6年目の松本航投手(27)が、8回4安打1失点(自責点0)で今季初勝利を挙げた。「やっとシーズンがスタートしたなという気持ちです」最速149キロの直球と110キロ前後のカーブで緩急をつけ、凡打の山を築いた。仕掛けの早い日本ハム打線を逆手に取り、8回で94球の省エネ投球を披露。「ストライクゾーン内で勝負がよくできた。指にかかった球がいっていた」とうなずいた。今井、平良、隅田、D1位・武内(国学院大)が好投し、白星を手にしてきた。ただ、松本は前回先発の3月31日の楽天戦(ベルーナ)で、5回5安打3失点(勝ち負けつかず)と力を発揮できなかった。「1週間(先発で)6人が投げて僕だけあまり内容がぱっとしない感じだった。本当に悔しかった」前回の反省を生かし、「フォームが小さく縮こまって投げてしまっていた。体を大きく全体で投げられるように」と1週間の調整で投球フォームを修正。本来のゆったりとした投球フォームで力強い直球を取り戻した。先発防御率はリーグ1位の1・09を誇る。昨季6勝(8敗)の右腕はお立ち台で「キャリアハイ(2021年の10勝以上)を目指して一生懸命、腕を振って、一球一球投げたい」と誓った。(加藤次郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↓0.083) | - (-) |
134 | 33 (+2) | 18 (+3) | 6 (-) | 7 (-) |
0.243 (↑0.011) | 1.970 (↓0.15) |
1 (1↑) |
西武 |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | 0 (↓1) |
134 | 36 (+11) | 15 (+1) | 5 (-) | 6 (-) |
0.257 (↑0.008) | 1.270 (↑0.14) |
3 (-) |
日本ハム |
4 | 4 | 0 | 0.500 (↓0.071) | 1.5 (-) |
135 | 19 (+1) | 30 (+11) | 2 (-) | 2 (-) |
0.242 (↓0.012) | 3.410 (↓1.06) |
4 (-) |
ロッテ |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↑0.069) | 2 (↑1) |
134 | 18 (+5) | 30 (+2) | 2 (-) | 3 (+1) |
0.226 (↑0.015) | 3.070 (↑0.14) |
5 (1↑) |
楽天 |
3 | 5 | 0 | 0.375 (↑0.089) | 2.5 (↑1) |
135 | 20 (+3) | 31 (+2) | 2 (-) | 4 (+2) |
0.199 (↑0.021) | 3.580 (↑0.22) |
6 (2↓) |
ORIX |
3 | 6 | 0 | 0.333 (↓0.042) | 3 (-) |
134 | 19 (+2) | 21 (+5) | 1 (-) | 2 (-) |
0.179 (↓0.006) | 2.450 (↓0.36) |
コメント