楽天(☆3対2★)ソフトバンク =リーグ戦3回戦(2024.04.07)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:則本 昂大(1勝0敗1S)
敗戦投手:澤柳 亮太郎(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は1点ビハインドの6回裏、村林の適時二塁打で同点とする。そのまま迎えた9回には、鈴木大が適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・則本が今季1勝目。敗れたソフトバンクは、打線が11安打で2得点とつながりを欠いた。

◆ソフトバンク藤井皓哉投手(27)が7日、出場選手登録を抹消された。2軍再調整となった。倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)は「本来の状態じゃないんで。自分の投球を取り戻せるようにってところで」と説明した。藤井は今季ここまで4試合に登板し、1勝0敗、3ホールド、防御率6・75。4イニングで計7四球と制球に精彩を欠いていた。倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「チームにとって、藤井にとって、一番いい方法を考えた結果、1日でも早く抹消することを決めました」と明かした。

◆楽天が今季2度目のサヨナラ勝ちで連敗を「3」で止めた。打線は今季最多の12安打。9回に鈴木大がサヨナラ打を放ち、試合を決めた。今江敏晃監督(40)は「彼自身にとっても大きな1本になったと思いますし、チームにとっても大きな1勝になったと思います」と振り返った。2点を追う4回2死三塁、太田が154キロ直球を中前にはじき返して1点差。6回2死二塁では村林が、この日3安打目となる左越え二塁打を決めて同点に追いついた。2-2の9回1死二塁から初スタメンの鈴木大が、今季初安打となるサヨナラ打を右翼線へ運んだ。今季初先発の藤井は5回8安打2失点と力投。リリーフ陣の藤平、酒居、宋家豪、則本が、それぞれ1イニングずつを投げ、無失点リレーでつないだ。則本が今季初勝利を挙げた。今江監督は「もう本当に粘って粘って強力ソフトバンク打線をね、何とか0でつないでくれて、そこでしっかりチームとして最後に点を取れたのはチームとして、すごく大きなことだと思います」と救援陣をたたえた。

◆ソフトバンクのドラフト5位沢柳亮太郎投手(24)が悔しいプロ初黒星を喫した。同点の9回裏に登板。先頭浅村に四球を与えて1死二塁のピンチを背負い、鈴木大にサヨナラ二塁打を許した。「しびれる場面で投げさせてもらって。すごくありがたいなと思いながらワクワクしたが、結果はダメでした」。同点だったためベンチは守護神オスナは使わず、沢柳を送り出した。「いい経験になったと思えるように、ここからまた努力してやっていかないと」と気を引き締め直した。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)の先制打も勝利につながらなかった。3回に牧原大、周東の連打と犠打で1死二、三塁。相手先発の藤井のチェンジアップを中前に運び、2点を挙げた。「チャンスで前に飛ばすことだけを考えました。先制のタイムリーとなってよかった」。4戦連続で打点を挙げ、計9打点はリーグトップ。サヨナラ敗戦に笑顔はなかったが、3度目のマルチ安打で打率も3割6分7厘に引き上げた。

◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ負けを喫し、4連勝を逃した。打線が2桁11安打を放ちながらも、好機であと1本が出ず。小久保裕紀監督(52)は「そうやん。どう考えても。別に沢柳のせいじゃないよ。こんな展開は野手のせいやから」と打線を一喝。怒り口調で球場を後にした。以下、小久保監督の一問一答。-しびれる展開で沢柳亮太郎が登板小久保監督 全然責任ないでしょ。-投手の選択肢は他にもあった小久保監督 その前にいろいろあったやん。沢柳のせいじゃないです。だから悔しい思いをして、次につなげればいいだけなので。敗戦の責任なんか全く背負わなくていい。-オスナは勝ち越してからの投入を小久保監督 もちろん。もちろんです。-又吉らもいる中で、沢柳を9回に登板小久保監督 期待でしょ。-打線は11安打を放つも2得点小久保監督 そこやん。どう考えても。俺が守ってたら、こんな展開は野手のせいやから、打たれることなんか気にせず、(甲斐)拓也のミットめがけて思い切り投げろって(沢柳に)言うだけなんで。-先発のスチュワートは小久保監督 今日は比較的、冷静に投げていたと思いますけどね。ローテーションで回っていく中では、全然合格点だと思いますよ。だって2点しか取られてないですからね。

◆"スチュワートキラー"楽天村林一輝内野手(26)が、今季初の猛打賞で勝利に貢献した。3回に左前打、4回に中前打を放ち、1点を追う6回2死二塁では、136キロカットボールを左越えに運び同点打をマークした。「チーム一丸となって戦えている中で、いいところで打つことができて良かった」。対スチュワートは昨季から9打数5安打で相性の良さを示した。

◆楽天の新守護神・則本昂大投手(33)が、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。同点の9回に5番手で登板。先頭に四球を与えると、後続には犠打を決められ、1死二塁のピンチを背負ったが、牧原大、周東をいずれも二ゴロに封じ、無失点で粘った。「状態がどうであれ結果がすべてなんで、今日はゼロに抑えられたのは良かった」。裏の攻撃で鈴木大が殊勲打を放ち、今季初勝利を挙げた。

◆ソフトバンクが今季初のサヨナラ負けを喫し、4連勝を逃した。打線が2桁11安打を放ちながらも、好機であと1本が出ず。小久保裕紀監督(52)は「そこやん。どう考えても。俺が守ってたら、こんな展開は野手のせいやから、打たれることなんか気にせず、(甲斐)拓也のミットめがけて思い切り投げろって(沢柳に)言うだけなんで」と怒り口調で球場を後にした。走者を出すが、ホームは遠かった。初回1死一、二塁の先制機。4番山川を迎えるも、止めたバットに当たっての投ゴロ併殺に倒れた。2回1死一、二塁では海野が二ゴロ併殺。3回に柳田の2点適時打で先手を取るも、4回までで8安打2得点と攻めきれない。6回に同点とされ、7回以降は毎回得点圏に走者を進めた。だが、勝ち越せない。8回1死一、二塁で山川が空振り三振。その後、近藤の右前打で満塁とするも、栗原は二ゴロに終わった。山川は2試合連続で4打数無安打。まだシーズン序盤とはいえ、打率1割7分6厘、1本塁打、5打点と低空飛行が続く。指揮官は「どっちに転んでもおかしくない展開。最後に向こう(楽天)に1本出たってだけの試合なので」と淡々と振り返った。この日は敗れたが、開幕から3カード連続で勝ち越し。6勝3敗で貯金3と、西武と並んで首位をキープする。小久保監督は「今日だけの試合じゃないので」とサラリ。気持ちを切り替え、日本ハムとの次戦9日(リブワーク藤崎台)、11日(北九州)の変則2連戦に臨む。【佐藤究】▽ソフトバンク・スチュワート(先発で6回途中2失点の内容に)「粘り強く投げることができたと思います。6回裏を無失点で最後まで投げきることができれば一番よかった」

◆やっと出た。今季初スタメンの楽天鈴木大地内野手(34)が、移籍5年目で初のサヨナラ打を決めた。打球が右翼線へ抜けると、雄たけびを上げ、右拳を握った。「本当に使ってくれた監督に感謝しなきゃいけないですし、それまで迷惑をかけていたんで、この一打が出て自分もほっとしてますし、チームが勝てたのが一番良かった」。今季初安打で、3月31日西武戦に続く今季2度目のサヨナラ勝ちに導いた。小深田のアシスト? も生きた。2-2の9回1死二塁。鈴木大は5球目のファウルでバットを折られ、ベンチに向かった。「こぶ(小深田)がバットを持って念を込めてくれて、そのおかげで打てました」。替えのバットを受け取り、最後は136キロフォークを右翼線へはじき返した。楽天では、ロッテから移籍2年目の21年に143試合に出場したのをピークに、22年が125試合、昨年が101試合と年々出場機会は減り、代打での出番が増えた。「立場的に毎日スタメンというわけにはいかない」と危機感を抱く中で初先発。7回1死一、二塁の好機で、遊ゴロ併殺に倒れるなど苦しんだが、今季9打席目で生まれた初安打がサヨナラ打となった。今江監督とはロッテ時代に4年間チームメートだった。「監督も近い関係でやらせてもらっていた今江さんですし、いろんな意味で大きい1本になると思う」。チーム内の野手では岡島、島内、阿部と並んで最年長だが、まだまだ老け込むわけにはいかない。殊勲打をきっかけに大地の逆襲が始まる。【山田愛斗】

◆新守護神の楽天則本昂大投手(33)が、今季2度目のサヨナラ勝ちを演出した。2-2の9回から5番手で登板。セーブシチュエーションではなかったが「しのいで、しのいでできたんで良かった」。先発藤井が5回2失点と好投し、救援陣の藤平、酒居、宋家豪は無失点リレー。自身も最終回で仕事を果たし、鈴木大のサヨナラ打につなげた。則本がほえた。先頭緒方に四球を与え、犠打で1死二塁とされるも、動じない。9番牧原大はフォークで二ゴロ。2死三塁となったが、1番周東は149キロ直球でゴロに打ち取り、二塁小深田の好守にも支えられてピンチを脱した。「状態がどうであれ結果がすべてなんで、今日はゼロに抑えられたことは良かった。その中で反省点も出てるんで、次に切り替えてやっていきたい」と力を込めた。4月2日の日本ハム戦でのプロ初セーブに続き、今季3度目の登板で初勝利を挙げた。これで楽天の連敗は3でストップ。通算勝利数を115に伸ばした新守護神が、これからもチームに安心感をもたらしていく。

◆楽天がサヨナラ勝ちし、連敗を3でストップした。2―2の九回1死二塁から、鈴木大が適時二塁打を放って試合を決めた。5番手の則本が今季初白星。ソフトバンクは新人の沢柳が決勝打を浴び、連勝が3で止まった。

◆楽天は、抑えの則本昂大投手(33)が同点の九回から登板し、1回無失点。その裏にサヨナラ勝ちし、今季初白星が転がり込んだ。2死三塁のピンチを招いたが、周東を二ゴロに仕留め「捕手の石原が引っ張ってくれ、全員でつないでくれた」と感謝。今季初勝利は、米大リーグ、パドレスに移籍した松井に先を越されたが「大きな刺激を受けている」と力に変えた。

◆楽天・鈴木大地内野手(34)が7日、ソフトバンク3回戦(楽天モバイルパーク)に「6番・三塁」で今季初めて先発出場し、九回に今季初安打となるサヨナラ打を放ち、チームを5位浮上に導いた。「この一打でめちゃくちゃ、ほっとしている。これまで迷惑をかけてきたので、起用してくれた監督に感謝しています」2-2の九回1死2塁。5球目にバットが折れ、7球目のフォークボールを強振し、右翼線適時二塁打。ロッテから2020年に移籍後初のサヨナラ打でもあった。劇的勝利は、浅村が四球で出塁し、同学年で好調の岡島が一前犠打でおぜん立てをした。鈴木大は「いい打者が控えていたし、代打を送られる場面でもあった。タケ(岡島)がバントで送ってくれて、決めるしかない」と気を吐いた。同点の七回1死一、二塁の好機で遊ゴロ併殺打に倒れた。「正直、内容がよくなかった。どんなに汚くてもヒットになることが大事。気持ちを保つのは難しかった」と吐露した。ベテランの一打がチームの連敗を3で止めた。指揮官は「彼自身にとって大きな一本、チームにとっても大きな一勝になった」。今江楽天は接戦を制し、弾みをつけた。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
630 0.667
(↓0.083)
-
(-)
13433
(+2)
18
(+3)
6
(-)
7
(-)
0.243
(↑0.011
1.970
(↓0.15)
1
(1↑)
西武
630 0.667
(↑0.042)
0
(↓1)
13436
(+11)
15
(+1)
5
(-)
6
(-)
0.257
(↑0.008)
1.270
(↑0.14)
3
(-)
日本ハム
440 0.500
(↓0.071)
1.5
(-)
13519
(+1)
30
(+11)
2
(-)
2
(-)
0.242
(↓0.012)
3.410
(↓1.06)
4
(-)
ロッテ
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
13418
(+5)
30
(+2)
2
(-)
3
(+1)
0.226
(↑0.015)
3.070
(↑0.14)
5
(1↑)
楽天
350 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
13520
(+3)
31
(+2)
2
(-)
4
(+2)
0.199
(↑0.021
3.580
(↑0.22)
6
(2↓)
ORIX
360 0.333
(↓0.042)
3
(-)
13419
(+2)
21
(+5)
1
(-)
2
(-)
0.179
(↓0.006)
2.450
(↓0.36)