1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 |
勝利投手:メヒア(1勝1敗0S) (セーブ:マルティネス(0勝0敗3S)) 敗戦投手:黒原 拓未(0勝2敗0S) |
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◆投手戦を制した中日が3連勝。中日は0-0で迎えた5回表、1死一塁から宇佐見の適時二塁打で先制に成功する。投げては、先発・メヒアが7回2安打無失点の力投。その後は3人の継投でリードを守り、メヒアは今季初勝利を挙げた。敗れた広島は、打線が再三の好機を生かせなかった。
◆広島黒原拓未投手(24)が、今季2度目の先発で5回3安打1失点でマウンドを降りた。直球を中心に、カーブやカットボール、スプリット、チェンジアップと変化球を織り交ぜた。4回まで1安打投球。5回1死一塁から宇佐見に左中間二塁打を浴びて1点を失ったものの、先発としての役割を果たした。黒原は今季初登板の3月30日DeNA戦の1回、先頭度会への3球目が顎下付近への死球となり、危険球退場で降板となった。2度ブルペン入りするなど調整してきた左腕は「しっかりやることをやって、いつも通り準備してきたので、しっかり腕を振って自分の球を投げて相手バッターに向かって行こうと思います」と意気込んでいた。この日は1回を3者凡退で滑り出し、5回まで四死球はゼロ。プロ初勝利はならなかったが、危険球降板から立ち直った姿を見せた。
◆広島が3戦連続ゼロ封負けを喫した。序盤は得点圏に進めながらもあと1本が出ず、7回まで中日メヒアに抑え込まれた。8回は中日中継ぎ陣から1死一塁から代打松山の左翼線への二塁打で代走は月が本塁を狙うもタッチアウト。リクエスト要求も判定は変わらなかった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発黒原投手について新井監督 ナイスピッチングだった。ナイスピッチングだったし、彼の気迫が伝わってきました。-直球だけでなく、いろんな球種を投げ切れていた新井監督 すべての球種を操っていたなと思う。真っすぐもチェンジアップもカーブも、いろんな球種を。本当にナイスピッチングだったなと思う。-気持ちも出ていた新井監督 マウンドでの雰囲気とかもすごいよかったし、気迫の投球だったと思う。-ビハインドでも勝ちパターンも投入新井監督 1点差だったし、日曜日で明日は試合がないので、行ってもらいました。何とか1点差でと思っていたので、行ってもらいました。-あとは得点新井監督 そこは私がしっかり考えたいなと思います。-8回は矢野選手に代走・羽月選手を起用新井監督 あそこは何とか1点というところで、相手バッテリーにプレッシャーをかけたかったので、羽月に行ってもらいました。-好機をつくりながらも、あと1本が出ない新井監督 序盤もいい感じで捉えているんだけど、野手の正面に行ってしまうというのが、ここ数試合続いている。振れていないわけではないので。得点がなかなか入っていないところは、また私が考えたい。-黒原投手は来週の登板も可能性あるか新井監督 もちろん来週も見たいけど、森下も「大丈夫です」という報告が来ているので、そこは考えたい。それぐらいいい投球を見せてくれた。
◆広島が10年7月16~18日の中日3連戦(マツダスタジアム)以来となる同一カード3戦連続ゼロ封負けを喫した。先発ウンベルト・メヒア投手(27)を7回まで崩せず。8回1死一塁から代打松山の左翼線二塁打で一気に本塁を狙った代走羽月はタッチアウト。追いタッチのように見えたプレーに新井監督がリクエスト要求も、判定は変わらなかった。2死満塁では小園が空振り三振。1点を追う展開で、勝ち継投の投手陣を投入する執念も実らなかった。新井監督は「そこは私がしっかり考えたいなと思います」と責任を背負った。▽広島羽月(8回1死一塁で代走出場し、左翼線二塁打で本塁狙うもアウト判定)「審判にアウトと言われたらアウト。手は(ホームベースに)入っている感覚はあったけど、アウトと言われたので...。精いっぱいでした」
◆前回登板はわずか3球で危険球退場となった広島黒原拓未投手(24)が、5回3安打1失点と結果を残した。直球以外にカーブやチェンジアップなどの変化球もきっちり投げ、4回まで1安打投球。ただ5回1死一塁から宇佐見に適時二塁打を浴び、失った1点が決勝点に。「ストライク先行で行けたので良かった。打たれた球もあるので、しっかり反省して次回、またいい投球ができるようにしていきたい」。今季2敗目にも前を向いた。
◆中日が12年ぶりの3試合連続完封勝ちで、2年ぶりに貯金を2とした。立浪和義監督(54)は「ねえ、そんなことあるんですね」と1点を守り切った投手陣をねぎらった。最大のピンチは8回だった。2番手で登板した勝野昌慶投手(26)が1死一塁から代打・松山に左翼線へ運ばれる。だが、この二塁打で本塁に突入した代走の羽月を左翼・細川成也(25)-高橋周平(30)の中継プレーで、間一髪で仕留めた。なおも2死二塁とピンチは続き、投入した3番手の斎藤綱記投手(27)が安打と四球で満塁。だが、小園を空振り三振に仕留めて無失点で乗り切ると、9回をライデル・マルティネス投手(27)が締めた。4日の巨人戦(バンテリンドーム)から続く連続イニング無失点を「33」に伸ばした。「本当は勝野で行ければよかったが、広島はいい左打者が多い。斎藤にも用意してもらっていた。よく頑張ってくれました」と指揮官。9日からは0・5差に迫った首位DeNAと敵地・横浜で2連戦。「二塁に田中が入っていることも1つのポイント。最少失点に抑えないといけない」。ようやく形が見え始めた投手を含めた守り勝つ野球を、首位チーム相手に推し進める。▽中日宇佐見(5回、決勝の適時二塁打)「打ったボールはストレートです。メヒア! バモス!」▽中日斎藤(8回2死満塁のピンチで小園を三振)「なんとしてもゼロで帰ろうと思った。先発も中継ぎもみんな締まっている。波に乗っていこうという感じです」
◆中日中田翔内野手(34)が、開幕から9試合目で移籍後初めて欠場した。下半身の張りがあり、試合前の練習には参加したが、打撃などは行わず。立浪和義監督(54)は「大事を取って。今日と明日、2日空くのでね」と今後を見据えた休養措置と説明した。中田は開幕から8試合に「4番・一塁」で先発し、5日の広島戦までフル出場。6日の同戦で6回の守備から交代していた。ここまで28打数7安打で打率2割5分、2本塁打、2犠飛で4打点と4番としての役割を果たし、チームをけん引している。
◆中日が3連勝。五回に宇佐見の適時二塁打で挙げた1点を継投と堅守で守り切った。メヒアが7回を無失点で今季初勝利。3番手の斎藤が八回のピンチで好救援を見せた。広島は力投の黒原を援護できず、3試合連続で零敗を喫した。
◆中日が5日の広島戦から3試合連続無失点勝利(1-0→4-0→1-0)。中日の3試合連続無失点勝利は、2012年9月15-17日(1-0広島→2-0広島→2-0巨人、いずれも継投)以来12年ぶり。同一カードでは10年7月16-18日の広島戦(4-0=山井大介の完投→4-0=中田賢一の完投→6-0=チェンの完投)以来14年ぶり。
◆この3日間は一点の曇りもなかった。中日が3試合連続の零封勝ち。立浪和義監督(54)は「こんなこともあるんですね」と驚いた。「今は少ない点を守り勝っていかないといけない。(投手陣は)よう頑張ってくれましたね」開幕から4番を務めてきた中田が下半身の張りで欠場したが、0―0の五回1死一塁で宇佐見が左中間へ二塁打を放って3試合連続で先制。先発のメヒアが7回2安打と試合を作ると、八回は勝野と斎藤がつなぎ、九回は守護神のマルティネスがこの1点を守り切った。これで球団では2012年以来12年ぶりの3試合連続零封勝ち。同一カード3連戦に限れば10年以来14年ぶりだ。1戦目の柳、2戦目の涌井とともに先発陣の一角を担うメヒアは「プレッシャーはなかったよ。チームがいい流れで勝っているからその流れを止めないようにと思っていたよ」と胸を張った。昨年5月以来の同一カード3連勝で2年ぶりに貯金「2」とし、2位をがっちりキープ。9日からは0・5ゲーム差で追う首位DeNAとの2連戦(横浜)。一気に奪首をもくろむ。(柏村翔)
◆6試合ぶりにスタメンマスクをかぶった7番・宇佐見真吾捕手(30)が適時二塁打で決勝点を叩き出した。0─0の五回1死一塁で黒原の直球を左中間へはじき返し「バモス(スペイン語で行こうの意味)、メヒア」とパナマ出身の助っ人右腕を鼓舞した。今季の捕手陣は木下、加藤匠ともに日替わり起用が続く。「和気あいあいといい雰囲気でできている」と相乗効果を口にした。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
DeNA |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↓0.083) | - (-) |
134 | 29 (-) | 27 (+3) | 3 (-) | 4 (-) |
0.257 (↓0.011) | 2.390 (↑0.27) |
2 (-) |
中日 |
5 | 3 | 1 | 0.625 (↑0.054) | 0.5 (↓1) |
134 | 22 (+1) | 20 (-) | 5 (-) | 1 (-) |
0.222 (↓0.014) | 2.040 (↑0.24) |
3 (-) |
阪神 |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↓0.056) | 2 (-) |
134 | 27 (+1) | 31 (+3) | 9 (-) | 4 (+2) |
0.217 (↓0.007) | 2.730 (↑0.06) |
3 (2↑) |
巨人 |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↑0.069) | 2 (↑1) |
134 | 24 (+3) | 22 (-) | 4 (-) | 2 (+1) |
0.240 (↓0.007) | 2.110 (↑0.27) |
5 (1↑) |
ヤクルト |
3 | 4 | 1 | 0.429 (↑0.096) | 2 (↑1) |
135 | 29 (+3) | 27 (+1) | 3 (+1) | 6 (+1) |
0.243 (↓0.012) | 3.040 (↑0.28) |
6 (2↓) |
広島 |
3 | 5 | 0 | 0.375 (↓0.054) | 2.5 (-) |
135 | 17 (-) | 21 (+1) | 1 (-) | 4 (+1) |
0.225 (↓0.008) | 2.570 (↑0.23) |
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