日本ハム(★2対5☆)西武 =リーグ戦2回戦(2024.04.06)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
00040000151012
日本ハム
0000000022700
勝利投手:隅田 知一郎(2勝0敗0S)
(セーブ:アブレイユ(0勝0敗4S))
敗戦投手:加藤 貴之(0勝2敗0S)

本塁打
【西武】佐藤 龍世(1号・4回表3ラン),岸 潤一郎(1号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆西武は両軍無得点で迎えた4回表、佐藤龍の3ランと岸のソロで4点を先制する。そのまま迎えた9回には、児玉の適時打でリードを広げた。投げては、先発・隅田が7回4安打無失点の力投で今季2勝目。敗れた日本ハムは先発・加藤貴が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆チーム1758日ぶり、もちろん新庄剛志監督(52)にとっても初となる単独首位に立つ可能性がある1戦の試合前はあえて全体練習を行わなかった。5日西武戦は延長12回を戦って劇的なサヨナラ勝利。試合時間は4時間22分と今季最長で、試合終了時間は午後10時23分だった。この日は午後2時試合開始のデーゲーム。総力戦となった前夜の激闘の疲労も考慮し、グラウンド上では打撃練習が行われず、各自の調整に任せた。日本ハムは開幕6試合を戦って4勝2敗で貯金2。首位ソフトバンク(7試合で5勝2敗)とは0・5差の単独2位につける。6日のデーゲームで西武に勝利し、同時間帯に楽天モバイルパークで楽天と戦うソフトバンクが敗れれば、日本ハムが19年6月14日以来の単独首位となる。

◆現在パ・リーグ首位打者の日本ハム田宮裕涼捕手(23)がプロ初の「5番捕手」でスタメン出場する。5日西武戦(エスコンフィールド)ではプロ初の3安打猛打賞をマークするなど、ここまで6試合出場で17打数9安打、打率5割2分9厘。ちなみに打率ランキング2位は3割9分1厘の水野達稀内野手(23)だが、1割以上も上をいく。そんな打撃好調な田宮を新庄剛志監督(52)は5番に配置した。田宮がクリーンアップでスタメン出場するのは昨年10月2日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来。その試合では「3番左翼」だった。

◆/今日も発動\リクエストすらさせない万波中正のレーザービーム?プロ野球 (2024/4/6)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #lovefighters"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/cuEaIhMH4C

◆昨季ゴールデン・グラブ賞を受賞した日本ハム万波中正外野手(23)が、初回から"爆肩"を披露した。1回2死二塁、西武アギラーの右前打を捕球すると、ワンバンで捕手田宮のミットへズドン。二塁走者は俊足金子だったが、田宮は余裕を持ってタッチし、アウトにした。万波の補殺は今季2つ目となる。

◆/打球は一直線でブルペンへ\古巣へ強烈な一撃佐藤龍世が第1号ホームラン?プロ野球 (2024/4/6)??日本ハム×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/m7zem5xBv4

◆西武打線に2者連続本塁打が飛び出した。4回2死一、二塁で6番佐藤龍世内野手(27)が右越えに先制3ラン。続く7番岸潤一郎外野手(27)が左越えに運ぶソロ本塁打を放ち、日本ハム先発左腕の加藤貴から4点を奪った。先制弾を放った佐藤龍は「ツーアウトからアギラーと、コルデロがつないでチャンスをつくってくれたので、どうにかかえそうと思い、振った結果ホームランになりました」。岸は「前の龍世がホームランを打ってくれたので、気楽に打席に入ることができました。積極的に振ったことがいい結果になりました」と振り返った。

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」が試合終了後、球場で披露しているダンスの振り付けをファンに指導するダンスレクチャー会を開催した。大ブレークした「きつねダンス」と人気の「ジンギスカンダンス」をウオーミングアップに踊り、今季から登場した体をくねらせ踊る新ダンスも丁寧に教えた。サムズアップポーズと笑顔がポイントとのこと。子供たちも笑顔で踊り大盛況だった。この新ダンスにどんな名前が付くのか今から楽しみだ。

◆連勝ストップで3位転落となった日本ハム新庄剛志監督(52)は試合後、球団を通じてコメントを発表した。「1勝1敗、明日は取るしかない!」先発した加藤貴之投手(31)が4回に2本塁打を浴び、4回4失点で降板。9回に1週間ぶりの登板となった山本拓実投手(24)も1点を失った。打線は西武先発の隅田知一郎投手(24)の前に7回まで沈黙。5点を追う9回に2点を返したが及ばなかった。勝てば、19年6月14日以来1758日ぶりに単独首位となる可能性があったが、投打で完敗。それでも、まだ貯金は1ある。5日は劇的なサヨナラ勝利も、この日は完敗で今カードは1勝1敗。7日の3戦目は気持ちを切り替えて、先発に上原健太投手(30)を送り込んでカード勝ち越しを目指す。

◆お待たせしました。8日遅れの"開幕"です。開幕1軍メンバーで唯一出番がなかった日本ハム鈴木健矢投手(26)が、5回に今季初登板。2イニングを投げ無安打無失点と好投した。開幕後は2軍で調整登板するなど、来たるべき出番に備えてきた。開幕ローテ入りは逃したが、北のサブマリンは、ここからじわじわ浮上し、チームを勢いづけていく。"しんがり"登場の鈴木が、しっかり役目を果たした。4回4失点KOされた加藤貴の後を受け、5回から登板。劣勢の中、2回無安打無失点と、試合を立て直した。大崩れしそうな展開を何とかしのぎ「投げろと言われたところで、しっかり抑えるのが仕事だと思うんで」。多くは語らない。職人のように、淡々と振り返った。目いっぱい沈み込み、いやらしい角度から攻め込んだ。5回1死では西武外崎相手に、フルカウントから内角低めに114キロのスライダーを投げ込んだ。足元からきゅっとストライクゾーンに滑り込む癖の強いボールに外崎は全く反応出来ず。鈴木は「フォアボールとかでずるずるいったり球数かさんだら打線にいい影響がないので」。6回の死球以外、ほぼ完璧な内容で、西武打線を打ち取った。開幕ローテには惜しくも入れなかったが、チャンスに備え地道に調整してきた。投球間隔を空けないよう3月30日にはロッテとの2軍戦に1軍登録のまま調整登板。1回無安打無失点と好投し出番を待った。新庄監督には5戦目の3日楽天戦での登板の可能性を伝えられていたが、先発北山が7回1死まで完全投球を披露したため、登板なし。仲間の好投を喜びつつ「先発もリリーフもみんな良くて。投げるところないなって、すねてました(笑い)」。休みになった4日は、10時間睡眠し「寝て切り替えました」と言う。先発もロングリリーフも出来る万能サブマリンは、チームにとって貴重な存在だ。建山投手コーチは「どこで投げるっていうのは決めずにマルチに働いてもらう。それがチームにとって一番プラス。もちろん先発しないわけでもないですし、いろんなところで」。ピンチの場面で、ぬうっと水面に浮上し、勝機を作り出していく。【永野高輔】

◆今季2度目の先発となった日本ハム加藤貴之投手(31)が開幕2連敗を喫した。3回まで無失点に抑えたが、4回2死無走者から崩れて4失点。「ほんと自分のミスなんで。しっかりしないといけないっていうのは分かっているので、しっかりと反省して。次回に向けて、しっかりと反省して調整していきたいと思います」。この悔しさを必ず、次回以降の登板へつなげる。

◆プロ初の5番捕手でフル出場した日本ハム田宮裕涼捕手が首位打者をキープした。2回にチーム初安打となる左前打。9回には右前打で4打数2安打。これで3試合連続複数安打とし、打率は5日から5厘落ちたが、5割2分4厘でトップを維持。「1打席1打席しっかりいい打席を送ろうということだけ。今日は加藤さんを勝たせたかったですけど...そこが一番です」と打撃よりもリードを反省した。

◆地元で決勝弾だ。北海道厚岸町出身の西武佐藤龍世内野手(27)が、日本ハム2回戦(エスコンフィールド)に6番三塁で先発。4回2死一、二塁の第2打席で相手左腕加藤貴の変化球をとらえ、右翼ブルペンに今季第1号となる3ランをたたき込んだ。古巣日本ハム戦で放った故郷での1発に「それが一番うれしいですね。こうして打てたので良かった」とヒーローインタビューで胸を張った。北海道で本塁打を放ったのは、日本ハム時代の22年8月2日ソフトバンク戦(旭川)以来だった。これでプロ通算7本目。これまでの本塁打は左越えに5本、中越えに1本だったが、右越えは初めて。「方向性とかは出さずに振っていこうという気持ちで。感触は良かったので越えたとは思ったけど、本塁打になるとは思わなかった」と振り返った。今季三塁で開幕スタメンを狙っていたが、ブランドンに譲った。「チームが勝ったらうれしいけど、そこに立てていない悔しさがあった」と常にチャンスを狙っていた。7日の試合に勝てば3カード連続の勝ち越しとなる。「全員で勝ちにいきたい」と力を込めた。【山崎純一】

◆日本ハム先発の加藤貴之投手(31)は2者連続本塁打を浴びるなど4回7安打4失点。自身今季初勝利はまたもお預けとなった。三回まで無失点投球を披露するも、四回2死から暗転。アギラー(前アスレチックス)、コルデロ(前ヤンキース)の連打で一、二塁とされ、6番・佐藤龍に右翼本塁打エリアへ1号3ランを運ばれた。続く岸には左翼ポール際へ1号ソロを被弾。本来の投球ができず「チームに迷惑をかけて申し訳ないです」と肩を落とした。

◆日本ハムの球団公式チアリーダー「ファイターズガール」が自軍の三回の攻撃前に新たなダンス〝Whatcha gonna do(ワチャガナドゥ)ダンス〟を披露した。黒を基調とするエスコン開業1周年を記念した限定衣装を身にまとい、登場。これまで、きつねダンスやジンギスカンダンスなどでブームを巻き起こしてきており、新ダンスでは親指を立てるサムズアップパフォーマンスが特徴的な振り付けとなっている。

◆西武は四回に佐藤龍、岸の2者連続本塁打で4点を先行し、九回に児玉の適時打で1点を加えた。隅田は制球良く7回4安打無失点と好投し開幕2連勝。日本ハムは加藤貴が4回4失点と崩れ、九回の反撃も及ばなかった。

◆西武は佐藤龍世内野手(27)ら右打者3選手が全得点をたたき出し、連敗を止めた。まずは0ー0の四回。「6番・三塁」で先発出場の佐藤龍がライナーで右翼本塁打エリアへ、先制の1号3ランを放った。続く7番・岸も左翼ポール際へ運び、2者連続本塁打。九回には途中出場の児玉が駄目押しの右前適時打で試合を決定付けた。主に右打者の指導にあたる高山打撃コーチは佐藤龍の逆方向弾に「角度的にも入ると思わなかった」とびっくり。その上で「(佐藤龍は逆方向に本塁打を打つだけの力は)ある。しっかり芯で(球を)噛んでいた。素晴らしい」とたたえた。

◆西武・隅田知一郎(ちひろ)投手(24)が7回を4安打無失点と好投し、開幕2連勝をマーク。三塁すら踏ませない圧巻の投球でチームの連敗を止めた。「しっかり真っすぐを投げられたし、(試合の)入りからしっかりいけたところがよかった」得意とするチェンジアップの精度が良くないと判断すると、決め球にフォークボールを選択。最速149キロの直球とともに低めに制球し、5奪三振のうち、3つをフォークで奪った。「チェンジアップが今日は良くなかった。フォークがしっかり効いてくれた」エスコンフィールド北海道では昨季、プロ初の完投を完封でマークするなど2戦2勝、防御率0・60。この日で3連勝とし「自分でも分からないですけど、エスコンで投げると調子がいいですね」と声を弾ませた。西日本工大から2022年にドラフト1位で入団。先発で初登板勝利を挙げた後、泥沼の10連敗を喫した(昨季は9勝10敗)。左投手、ドラフト1位と共通点があり、3日のデビュー戦で白星を挙げた武内(国学院)について「僕は苦い思いをした。(武内は)すごく投手なので、自分らしくやってくれたらいい」と思いやった。「今日は意地でも長いイニングを投げたいと思っていた」。輝きを取り戻した隅田に、勝ち運に見放された2年前の面影はない。(加藤次郎)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
620 0.750
(↑0.036)
-
(-)
13531
(+5)
15
(+4)
6
(+1)
7
(+1)
0.232
(↓0.006)
1.820
(↓0.3)
2
(1↑)
西武
530 0.625
(↑0.054)
1
(-)
13525
(+5)
14
(+2)
5
(+2)
6
(+1)
0.249
(↑0.007
1.410
(↓0.07)
3
(1↓)
日本ハム
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓1)
13618
(+2)
19
(+5)
2
(-)
2
(-)
0.254
(↓0.007)
2.350
(↓0.42)
4
(2↑)
ORIX
350 0.375
(↑0.089)
3
(-)
13517
(+9)
16
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.185
(↑0.03)
2.090
(↑0.16)
4
(-)
ロッテ
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13513
(+1)
28
(+9)
2
(-)
2
(+1)
0.211
(↓0.007)
3.210
(↓0.82)
6
(1↓)
楽天
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
13617
(+4)
29
(+5)
2
(-)
2
(+1)
0.178
(↓0.001)
3.800
(↓0.2)