広島(★0対4☆)中日 =リーグ戦2回戦(2024.04.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:涌井 秀章(1勝0敗0S)
敗戦投手:ハッチ(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(3号・5回表2ラン)

  DAZN
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◆中日は3回表、中田の犠飛で1点を先制する。その後は5回に細川の2ラン、6回には田中の適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・涌井が7回途中無失点の好投で今季初勝利。敗れた広島は、打線が10安打を放つも無得点とつながりを欠いた。

◆中日涌井秀章が今季初勝利を狙う。涌井は高卒1年目の05年から昨季まで、19年連続で白星をマーク。プロ1年目から20年以上続けて勝利したのは02~23年石川(ヤクルト=22年連続)ら過去7人しかおらず、右投手で記録すると62~81年佐々木(南海)以来43年ぶりになる。昨季の広島戦は4月26日の初登板で白星を挙げたが、その後の4試合はすべて敗戦投手。連続勝利で広島戦の連敗も止めたい。

◆中日先発の涌井秀章投手(37)が「熟練投法」で今季初勝利をあげた。7回1死で渡した勝利のバトンは救援陣が2戦連続の完封リレーで完結。ベテラン右腕がチームに昨年3月の開幕戦以来となる貯金1をもたらした。7回、先頭の田村に三塁打を許した。続く菊池を一邪飛に打ち取ったところで立浪監督がマウンドにやってきた。86球、毎回の8安打を打たれながらも無四球無失点。プロ入りから20年連続となった勝利を「3者凡退が1度もない中で、みんな守ってくれて、先制して、追加点も取ってくれた。いい勝ち方になったと思います」と振り返った。今季初登板となった開幕2戦目のヤクルト戦。史上24人目の2000奪三振に到達し、6回を無四球無失点も打線の援護がなく、チームも勝利に届かなかった。昨季も好投報われず、リーグ最多13敗。「先発投手はチームを勝たせてなんぼ」。中日移籍1年目をこう振り返った右腕が先発としての役割を十分に果たした。20年連続勝利は「別に大したことない。連盟表彰もないのでね。あったらうれしいですけど」とサラリと交わしたが、先発投手として勝利に対する思いは強い。「先発は勝ちがつかないと乗っていけないので」。通算491試合目の登板だが、先発では400試合目。西武時代の2シーズンとロッテでの1試合、楽天の4試合を追加を除き、先発投手としてマウンドに立ち続けるスペシャリストらしい通算160勝目だった。涌井が今季初勝利を挙げ、高卒1年目の05年から20年連続勝利。プロ1年目からの連続勝利は56~77年米田(近鉄)と02~23年石川(ヤクルト)の22年が最長で、20年以上は史上8人目。右投手では前記米田の22年、53~73年小山(大洋)21年、62~81年佐々木(南海)20年に次いで43年ぶり4人目になる。

◆広島が中日涌井から8回まで毎回安打、先発野手全員安打となる2桁10安打を放つも、2戦連続ゼロ封負けを喫した。1回の好機を逃すと、3点ビハインドとなった6回の得点機もあと1本が出なかった。来日初先発のハッチは粘り強い投球も3回に先制を許し、5回には細川に2ランを被弾。来日初黒星を喫した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-攻撃陣はヒットは出ていた新井監督 そうだね。もう少しだと思うね。みんな徐々にバットは振れて来ている。ヒット自体は出ているので、もう少しだと思います。-悲観するものではない新井監督 もちろんそうでしょう。-来日初先発のハッチ投手について新井監督 初めての登板でちょっと球数多くなったけど、よく投げてくれたと思います。-クイックなどキャンプ中の課題に改善がみられた新井監督 すごく改善されていた。クイックも速くなっているし、また次の登板に備えてもらいたいと思います。-投球テンポも工夫していた新井監督 いろいろ吸収しようと(している)。クイックも改善しようと取り組んでくれているし、いろいろなものを吸収しようと思ってやってくれているので、また次の登板に期待したい。-しばらくは100球が目安になるか新井監督 そうですね。だいたい100前後の感じかな。-前日ベンチ外の野間選手がベンチ入り新井監督 "日にち薬"だと思うから、また明日の状態を確認してから決めていきたい。

◆先制犠飛で勝利に弾みをつけた中日中田翔内野手が4点リードとなった6回の守備から交代した。立浪監督はコンディションを考慮したと説明。本人は「あすの状態を見ながらという感じです」と現状を明かした。3回の犠飛については「最低限の仕事はできてよかった。ピッチャー陣が精いっぱい投げてくれるので、僕たち野手も少しでもこたえられるよう必死にやっている」と話した。

◆広島は8回まで毎回安打、先発野手全員安打を記録しながら、2戦連続ゼロ封負けを喫した。1回一、二塁では中軸が凡退。4点ビハインドの6回は再び得点圏に進めるも、後が続かなかった。先発涌井らから中日と同じ2桁10安打を放ちながら、本塁が遠かった。連敗にも、新井監督は「みんな徐々にバットは振れて来ている。ヒット自体は出ているので、もう少しだと思います」と前を向いた。

◆中日立浪監督(2カード連続勝ち越しを決め、昨年3月開幕戦以来の貯金1)「監督になってから4月は苦しいスタートが続いたが、野手17人を使いながら、なんとか乗り遅れないようにと思っています」

◆広島・黒原拓未投手(24)が試合前練習に参加し、先発する7日の中日戦に向けてキャッチボールなどで調整した。「しっかり腕を振って自分の球を投げたい。しっかりバッターに向かっていこうと思う」。前回登板の3月30日のDeNA戦(横浜)では一回の先頭打者への3球目が頭部付近への死球と判定され、危険球で退場となった。プロ初勝利を狙う左腕は「ネガティブな感情はない。集中してしっかり自分のパフォーマンスを出したい」と力を込めた。

◆中日が2カード連続勝ち越し。涌井は6回1/3を無失点で今季初勝利を挙げた。斎藤が七回のピンチで好救援。打線は三回に中田の犠飛で先制し、五回以降は細川の2ラン、田中の適時打で加点した。広島は2試合連続で零敗となった。

◆中日が2カード連続勝ち越し。涌井秀章投手(37)は6回?を無失点で今季初勝利を挙げた。以下、涌井のデータ。?中日・涌井が今季初勝利を挙げ、デビューした2005年から20年連続で白星をマーク。プロ1年目から20年連続で勝利したのは02-23年の石川雅規(22年=ヤクルト、継続中)以来、史上8人目。右投手では1953-73年の小山正明(21年=大洋など)、56-77年の米田哲也(22年=近鉄など)、62-81年の佐々木宏一郎(20年=南海など)に次いで43年ぶり4人目。?1年目からに限らず、20年以上続けて勝利したのは工藤公康(85-07年=横浜など)、山本昌(88-10年=中日)、三浦大輔(93-15年=DeNA)の23年を筆頭に史上13人目。現役投手でNPB通算160勝はヤクルト・石川の185勝に次ぐ2位。

◆ウイニングボールを受け取ることなく、チームの勝利を喜んだ。中日・涌井秀章投手(37)は6回?、無失点で今季初勝利を挙げ、プロ野球史上8人目となるプロ1年目から20年連続白星を達成。帰りのバス乗り場で感想を問われると少しはにかんだ。「別にたいしたことはない。連盟表彰があるならうれしいですけど、別に表彰もない。『作ってくれ』って書いておいてくださいね」無四球で粘り、6回?を8安打無失点。通算160勝目を手にした。横浜高から2005年にドラフト1位で西武入り。これで1年目から20年連続勝利だ。右腕では62-81年の佐々木宏一郎(南海など)以来、43年ぶり4人目の快挙となった。昨季は5勝13敗と不本意なシーズンを過ごしたが投手、野手関係なく食事に誘い、チームの結束を強めた。西武、楽天、ロッテで最多勝に輝いた技術や経験を後輩に惜しみなく伝承。6月に38歳を迎えるが、勝利への思いは尽きない。チームは今季2度目の連勝で、昨年3月31日以来の貯金1とした。立浪監督は「監督になって4月はよーいドンで借金を抱えて苦しかった」と実感を込める。チームは昨季2年連続で最下位の屈辱を味わったが、「辰年」の今季は逆襲の気配を漂わせている。(柏村翔)

◆中日・細川成也外野手(25)が3号2ランを含む3安打の活躍で涌井に白星を届けた。1-0の五回2死一塁でハッチの変化球をバックスクリーンへたたき込み「チームが勝ったのが一番ですし、涌井さんに勝ちを付けることができて良かった」と喜んだ。開幕から18打席無安打と苦しんだが、ここ5試合で3本塁打と自慢のパワーを発揮している。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
620 0.750
(↑0.036)
-
(-)
13529
(+6)
24
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.268
(↓0.011)
2.660
(↓0.19)
2
(-)
中日
431 0.571
(↑0.071)
1.5
(-)
13521
(+4)
20
(-)
5
(+1)
1
(-)
0.236
(↑0.008
2.280
(↑0.31)
3
(1↑)
阪神
440 0.500
(↑0.071)
2
(-)
13526
(+4)
28
(+3)
9
(+2)
2
(-)
0.224
(↓0.001)
2.790
(↓0.03)
4
(2↓)
広島
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
13617
(-)
20
(+4)
1
(-)
3
(-)
0.233
(↑0.008
2.800
(↓0.2)
5
(1↓)
巨人
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
13521
(+4)
22
(+6)
4
(-)
1
(-)
0.247
(↑0.001)
2.380
(↓0.09)
6
(-)
ヤクルト
241 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
13626
(+3)
26
(+4)
2
(-)
5
(-)
0.255
(↓0.011)
3.320
(↓0.11)